8月・9月・10月

~~~ミルク色のコチカ~~~

奮闘記 -76-

2007年9月


頑張ってよじ登った!
だけど何のために?


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9/2出会いの日 9/4リードの長さに要注意! 9/5コチカのリズム感? 9/13新しい歌 9/18また脱走・・but 屋根から下りられず
9/25蜘蛛にカマキリに 9/27秋の夜長。猛るコチカ 9/28何がいるの?

9月1日(土)

もう9月・・
そんな気がしない。
なんかの間違いじゃ。。
・・また言ってる。。

でもはっきり言って8月だった実感がない。
暑すぎたせいもあって、無理してコチカと散歩に出なかったせいかな。
夏の風物詩、コチカのゲボゲボも例年よりも断然少なかったし。
でも折角食欲も落ちなかったこの夏なので、
引き続き暑さの残る秋も、元気でいてほしいものです。

* * *

おしっこを夫にさせてもらうと必ず私のところに報告にくるけれど、
最近はウ○チをさせてもらっても、うにゃ〜!、と言いに来る。
私の前に正座をして待っているので、
ウ○チさせてもらったの、よかったね、と頭なぞを撫ぜてやると、
満足したゲでもなく、どこかへ行ってしまう。
いったいどういう心境なのやら。。



 *  *  *  * 


9月2日(日)

<出会いの日>

今日はコチカに出会った日である。
お医者さんと相談して決めたコチカの誕生日はすぐに忘れてしまうけれど、
出会った日ばかりは忘れられない(01sep02)

(リンクからの話の続き)
それが6年経った今でもコチカはうちにいて、
里親さんを探すために立ち上げたウェブもやめられず、
大容量の日記:奮闘記のページになった。

どうやら馬尾症候群だったらしく、排泄がうまくいかないので、
おしっこのしつけを試してみたりして、
コチカと私、険悪になって大変だった時期もあったけれど、
今や普通にうちにいて、当たり前にご飯を要求し、当たり前によしよしも要求し、
満足できないといつまでも文句をいい、ときどきは笑わせてくれる、
ごく当たり前の家族の一員となったのである。

当時、動物を飼うことを全く念頭に置いたことのなかった私と夫にとって、
これまでの6年間の展開は今考えてみても晴天の霹靂なのだけれど、
人間ではないのに、人間同様の感情を持ち、言葉も理解するコチカがうちに来たことは、
小さな神様が来たみたいで、私も夫もどれだけ楽しませられ、癒されてきたかわからない。

今、足元で寝そべっているコチカに、
あーコチカ、来てくれてありがとうね、と撫ぜてみたけれど、
うっとうしそうな目をして、じろりと見られてしまった。
割合なんでも言葉がわかるようなのに、
こういう大事なことが思いがけず通じなくて、
これもまたかえって拍子抜けで、面白く感じられるのだけれど、
人間社会の綾みたいな、ありがとうもへったくれもないから、
平気でご飯!よしよしして!早く寝よう!やめて!、
と人間以上の迫力で要求し、不平不満を言えるのだろう。

畳の上が冷たくなってきたのだろうか。
籐椅子に座り、膝に置いたPCをばちばち叩いている私の膝を狙って、
コチカがよじ上ってきた。
膝と言ってもPCが乗っているし、だから、キイボードの下部分に足を置き、
両手で私のおなかやら胸をもみもみして、
私の身体に縦にもたれて寝ようとしている。
こんな絶壁みたいな場所で寝られるの?
しかたがないので、そろそろ書くのをやめ、コチカに籐椅子を譲ろうか。
私は他にできることがあるのだし。
そう。
コチカにはなんでも許してやるべきなのである。
なんたって神様なのだから。



 *  *  *  * 


9月4日(火)

<リードの長さに要注意!>

またまた暑い日。
居間から伸縮リードでもって駐車場へ。

問題が起きた。
リードを少々長めにしておいたら、
車の後輪の外側から車の後ろを探検しに行ったコチカが、
後輪をぐるっと回って戻った際に、
リードがタイヤと地面の間に挟まってしまい、
座ることもできない短い長さになってしまったのである。
うにゃ〜、と救助を求める声が上がったとき、
ちょうど私が居間にいたからよかったものの、
そうでなかったら、しばらくかわいそうなことになっていた。

伸縮リードは、最初の50cmほどは1cmくらいの幅があるが、
その後の5mは丈夫なひもである。
だから簡単にタイヤの下などに挟まってしまう。
次回からは長さに注意しなければ。

*

家の中に入るとご飯の器の前に座ったので、
ご飯とカツオブシ?と聞くと、嬉しそうにしたのでやった。
でも居間で寝そべっていたら、急に吐き戻した。
そういえばお水を長時間飲んでいない。
大丈夫かな。。



 *  *  *  * 


9月5日(水)

<コチカのリズム感?>

昨日の話。
私の足元にコチカがやってきて、ぅやん、と言うので、
顔を見るとネコの正座をしてまっすぐに私を見ている。
どうしたの?と覗き込むと、
いきなり、かっぱー、とあくびをした。
なんという大口。
洗濯板上になった上あごの裏から喉までぜ〜んぶ見える。
なんというご挨拶、なんて思いながら、夫と話を続けていると、
また、ぅやん、と言う。
無視していると、またぅやん。

仕方がないので夫との話を中断して、
コチカの身体を軽くぽんぽんしながら、
お利口ちゃっちゃっちゃっちゃ♪を歌ってやった。

ところが夫との話が気になって、私は途中で歌詞を間違えた。
どう入れ替えてもいいような言葉の羅列なので、
最後で修復しようと思ったものの、
最後に来たらわからなくなって言葉が詰まってしまった。
でもとにかく、最後まで歌い終えて、ちゃっ!、と最後の閉めをしたら、
うまいタイミングでコチカが抗議の声を上げた。

ちゃっ! <一呼吸> うにゃっ!

と言ったのだ。
いつもはそんなこと言わないから、
歌の流れが妨げられたのが、気に入らなかったのではと思う。
それにしても、拍子通りに上手に言うので、
感心した、というより返っておかしくなってしまったが、

そんなバカな、と思います?
でも動物だって規則正しい呼吸というものを持っているのだから、
タイミングをわきまえて言ったっておかしくないとは思う。
特にうちは、コチカの好きな音楽をかけてやったり、
コチカの好きな歌を頻繁に歌ってやったりする環境なので、
リズム感、とまでは言わないまでも、
それなりになっていくことも、あるのかな・・と思うのです。
どうざんしょ???



 *  *  *  * 


9月6日(木)

台風9号の影響で大荒れ模様の今日、
コチカは日がな一日ウルトラマン・スタイルで寝ていた。
いくらなんでもそんなに眠ってばかりいて大丈夫?

夕方、う○ち〜の声を上げたものの、
トイレから戻ってきたら、また畳の上にのて〜と寝そべる。
ご飯は?と聞いても、上目遣いに人を見るだけで、ニャンとも言わない。

そういえば最近すごい食欲で、
朝からご飯〜の催促をするので、昨日はちょっと大目に器に入れてやった。

でも朝になって見ると、ご飯を食べ散らかしている。
ご飯の粒が器の周りに散乱しているのだ。
いらいらしてぱくついたのか、
それとも口内炎かなにかができていて痛みを感じるからか。
普段はこんな食べ方しないから、きっとどこか変なのだろう。

欠伸をしたときに口の中を注意深く見てみたけれど、目立って何かができているようでもない。
やはり低気圧のせいで意気消沈してるのかな。

と考えていたら、急にしゃくりあげた。
吐きはしなかったが、どしたのコチカ?
外に出られないストレス?

ようやくご飯〜!が始まったのは、午後9時を過ぎてから。
明日には台風いなくなるから、元気になってね。



 *  *  *  * 


9月7日(金)

朝、寝室から出てみると、
コチカは階段の上から一段目にネコの正座をし、
壁と壁に埋め込まれた柱のあたりを見ていた。

な〜にを見ているのか???

私も目を凝らして見てみたが、何かがあるようには見えない。
でもコチカは首をかしげて、まん丸な目でじっと見ている。

ときどき天井の隅とか、
私を見ているのかと思ったら、私を通り越した私の背後を見ていて、
振り返ってみてもなにもないので、ぞっとすることがあるけれど、

こんなに間近で人に見えないものをじっと見ているのを目撃したのは、
初めて。
いったい何があったのやら。。



 *  *  *  * 


9月9日(日)

昨日もだけれど今日も人間二人は出かけていたために、コチカとあまり接していない。
朝は夫に散歩に連れ出されていって、誰にも会わずに帰ってきて、車の下にいた。
家に入れてから人間二人は外出し、遅い時間に帰宅した。
帰ってからご飯をやり、ご飯を食べたコチカは、
にゃーにゃー言いながらうろうろするので、
ちょっと待って、○〜○○がもうすぐ外に連れてくから、とか言っていたら、
ポタリ、と音がし、振り返ると、外に行きたいのではなくて、ウ○チだった。。
あーあ、コチカ、という言葉を飲み込む。
わかってやれなかったこちらが悪いのだから。
全く意思の疎通ができてなくて、さばさばした空気が流れている。
たまにはいいかなこういうのも。
当たり前にネコがいる家。
動物を飼いたいなどと思ったことのない私が6年目にして体験する当たり前にネコのいる家空間。
それとなく・・あるいは限りなく・・リッチなものなのだわ。



 *  *  *  * 


9月10日(月)

なんだか湿っぽくてうっとうしい日。
それでもコチカの食欲は落ちない。
昨日は正規の分量だったにもかかわらず、
朝起きてきて一番に、器の前に座って、あ〜!である。

夏に食欲不振に陥って、秋になって取り戻ったなら、
夏に食べなかった分を上げなければ、と思うけれど、
夏も食べて、秋も食べてじゃあ、私と一緒じゃん・・じゃなくって、
ちょっと食べすぎではないのかな。
もはやシニアの域に入ってきているのだから、
ほしがるままにあげたら、まずいのではと思う。
身体の動きが鈍くなってきて、思うようにできないことが増え、
そのフラストレーションが食欲をそそる、ということもあると思う。
食べたいものを節制させる、というのも気の毒だけれど、
ちょっと注意してあげよう、と思う食欲の秋なのです。。


ご飯でもネコジャラシでもむしゃむしゃ食べる


 *  *  *  * 


9月12日(水)

夕べコチカはずっと寝室で寝ていたようだ。
もう居間では寒いのかな。
朝になったら、私は枕から頭をはずしていて、
コチカは、枕に頭をもたせ、背中を向けて丸くなっていた。
またやられた・・の感ありなのだけど、
枕が空いていたから、使っていただけなのだろうな。
案外私の寝相に問題があるのかもしれない。
神のみぞ知る?
いやコチカも知ってるのかも。

* * *

涼しい朝。
散歩には最適だな、と少々うんざりしていると、
コチカがやーやーいいながら私の足回りをうろうろしている。
そろそろ散歩に出るべきだ、と心を決めなきゃ・・と思っていると、
コチカは居間の籐椅子の周りをうろうろしながら、
台所の私を気にしている。
私が紅茶を持って居間に入っていくと、
自分の位置を決め、私が座るのを待っている。
なーんだ。
散歩に出たいんじゃないのね。
夏の暑い間に外に出ないで家の中で伸びていることに慣れたら、
そちらの方がよくなったのかしら。
そんなら私は楽だけど。。

でもね。
いい季節になったのだから、
寒くなってまた出たくなくなることもあるかも知れないから、
行けるときに行っておいた方がいいと思うのだ。

ああ、なんだかな。
年を感じますねえ。
齢って微妙な装いでじわじわと迫ってくるものなのかも。
もっともコチカにだけではないけれど。
私にも夫にも、そしてそこのあなたにも^^\



 *  *  *  * 


9月13日(木)

夕方。
みやぁ〜おぉぉ、みやぁ〜おぉぉ、と外から聞こえるので、
流れ者の新顔か!とコチカと競い合って窓に駆け寄ったら、
なんと小学生の女の子で、
うちの前のお宅のガレージにいたミーちゃんに呼びかけていたのだった。
コチカと二人してやられた。。
普通わかりますよね、本物か偽者か。
でもコチカまで引っかかったのだ。
お見事〜!

* * *

<新しい歌>

またいつの間にか歌ができていた。
私がトイレにいるときに、
ウ○チがしたくて私を待っているコチカに歌っている歌です(爆)。→ここ



 *  *  *  * 


9月15日(土)

きれいなお天気。
きれいなネコ。

去勢していないオスネコの尻尾の付け根に分泌される皮脂のせいで、
尻尾は黒く汚れていて、
太ももの上部分(お尻周り)も毛が黒っぽく固まったようになっていたが、
それも時間と共に抜けてきて、きれいな毛並が見えてきた。
他の毛よりもちょっと飛び出た毛の塊をそっと引っ張ってみると、
ごそっ、と抜けてくる。
気持ちいいのだ、これが(笑)。
でも完全に抜け切っていないのがあったりすると、
痛いのだろう、噛みついて怒るので、即座にやめる。

それにしても。。
最近、あまり外に出てないせいか、真っ白でとてもきれい。
本来はこんなにきれいだったのね、と改めて感心。
地上にこんなにも白い「白」、どうやって生まれたのだろう。



 *  *  *  * 


9月16日(日)

夜になると猛りだす。
気候がよくなって夏の間によーく休ませた体力が全開になってきたのだろうか。
廊下から居間に走りこんできて、脚立に飛び乗り、物見櫓から鴨居の渡しまで一気に駆け上り、
何事?とコチカを見ると、
ここまで来てみろってんだ!とでも言いたげな、挑発的な目をしているのだ。
ねえ、遊ぼ、というのではないので、こちらも、何を、という気分になってしまうのだけれど、

そういえば夏が終わると、
毎晩、追いかけっこをさせられたり、リードで遊んだりしていたのだった。
しかし人間の方は、
今年の夏が暑すぎたからか、頑張りすぎたからか、
夕飯後はもうぐったりしてしまって、
コチカの挑発に乗ってやることができない。
コチカ一人でやってて・・なんて、力ないことを言っている。

欲求の満たされないコチカは、居間から玄関まで廊下をひた走ることしばし。
途中で柱に設置した爪とぎで爪をばりばり研いだり、駆け上ったり。
寒い冬になるまでこれですかね。。



 *  *  *  * 


9月17日(月)

人間二人の間にいつの間にか座っている白いネコ。
人間みたいな表情でいるのに、
人間の背丈には到底及ばず、
人間の形状にもほど遠く、
ネコの顔をしてネコの耳を持っていて、
二日月のような黒い線がぎんなん色の目を細く割っている。
狐のようでいて、白い毛で覆われていて、
耳は薄桃色に染まり、口元も淡く薄桃色に縁取られている。

当たり前なのだけどコチカはネコなので、
ねこチャチャ!とはっきり言ってやる。
そうでもしないと、
その清潔ながら妖気を漂うわせた様子に、
つい神さまではないかと頭が思ってしまうので。



 *  *  *  * 


9月18日(火)

<また脱走・・but 屋根から下りられず>

夕方。
頭がもくもくして外でぼーっとしたい気分だったので、
コチカを誘って外に行こうとしていたら、
2階の寝室で、網戸を引っかく音がしている。
コチカ、ダメよ〜、外行こう、なんて言っているうちに、静かになった。
げ、もしかして、と思って2階に見にいくと、もしかして・・だった。
網戸と脱走防止強化フェンスを留めているかしめ具のとめ方が甘く、
フェンスが外れて、先日開けて出て行った網戸の穴から、コチカは出て行ったのである。

しばらくすると、
2階で雨戸を閉めていた大家さんが、
ネコが出てるよ〜、屋根の上〜、と教えてくれた。
は〜い、ありがとございます〜、と返事をする。
まあしばらくは帰ってこないだろうけれど、
最近はオスネコも少ないし、大丈夫だろう、と放っておいた。

台所にいると、バタバタ、タン!といつも聞こえる、
ネコが歩いていくような足音が聞こえる。
あの音は、やはりネコの足音だったのだな、と確認。

にゃ〜、と力ない声が聞こえた。
きっと屋根の端まで来て、どうしていいかわからなくなっているのだろう。
外へ出てみると、それでも隣の家の屋根に乗り移っている。
降りたいのだけれど、降りられないのか、
しきりに、弱々しい声を上げている。
コチカ、降りておいで、ご飯しよーよ、と声をかけてみたが、
どうにも降りられない〜、と困った様子でうろうろしている。

ずっと見上げてるわけにもいかないので、買い物に出かけ、
帰ってきたときに、チャチャ!と声をかけてみると、
なんと、家の居間の物見櫓へ登る橋に駆け上がっていくコチカの姿が見えた。

もう帰ってきたの?
結局下には降りられずに、出てきた網戸から帰ってきたらしい。
開けておいてよかったと思ったけれど、
まさか下に降りられずに、すごすごと元来た場所から戻るとは思わなかった。

どうしてだろう。
他のネコたちを追いかけているときには、彼らのまねして降りられるけれど、
自分では智恵がわかない、ということだろうか。

暗かったからかな。
コチカは暗くても動体視力はいいのだけれど、
動かないものに対しては、あまり見えないようなので、
屋根の構造がどうなっているのか、わからなかったのかもしれない。
以前昼間に同じ窓から脱走したときは、隣とを隔てる塀に降りて、
一本向こうの通りの家々を探検しに行ったことがあるのだから。

とにかくまあ、私にとっては無事に帰ってきてくれて、ほっ、ではある。
コチカは、ご飯を食べた後、2階に上がっていったので、
どうするのかと思ったら、階段を上がりきったところで、
寝室の方を向き、くんくんしている。
コチカが戻ってから窓を閉めてしまったのであるが、
外の空気が入ってきてないのを確認したのだろう。
ちぇ、という感じで体をばったり倒した。
そしてしばらくしてから、さっき食べたものを吐き戻した。

下に降りられなかったことで、気分を害しているのだろうか。
またね。
チャンスがあったら挑戦しなね。



 *  *  *  * 





そんなに鼻くっつける?

9月20日(木)

昨日のことである。

ウ○チだというのでトイレに一緒に行った。
ところがコチカは玄関に下りていったので、先に私が用を足した。
コチカを呼ぶと、ちゃんと入っては来たものの、
私が抱きやすい位置に来ない。

ちゃちゃ、おいで、と言っても数歩下がって、よそ見をしたりしている。
何度かこちらへ来るよう促したけれども来ないので、
なんで来ないの?もう知らないっ(怒)!
とトイレを出て、どんどん台所に歩いてきた。
私はひどく不機嫌だったのである。

コチカはそれからもうにゃうにゃ言って私の足元をうろうろしていたけれど、
私は完全シカト。
もちろんおいで、と言ったら、すっと来るようになってほしいココロもある。
でも私は機嫌が悪く、それ以上の悪態もつかず、シカトで押さえられていたのが奇跡なくらいだった。

そんなこんながあった昨日の今日、

夕方ごろ、ウ○チ〜、と来た。
じゃ、行こ、とトイレに一緒に行く。
どうするかな、と思っていると、
私がトイレのドアを開けるの待っている。
そしてトイレに入り、私が抱っこしやすい位置で座った。
偉い!
昨日の私の不機嫌は、コチカには通じたのだった。
非感情的にうまく伝わって、よかった。。



 *  *  *  * 


9月23日(日)

日本はいつの間にこんなに休みの多い国になったのだろう。
当然、文句を言っているのではなくて、
夫も私も非日常的なことをしてリフレッシュできるので嬉しいのだけれど、
コチカにとってみれば、どうだろう。

いつもいない人がいて、バタバタしがちである。
落ち着かないぞ、と思っていると、急に人がいなくなってしまう。
よしよししてもらおうと思っていたのに、まるで無視されて一人取り残される。
荷物をあっちへこっちへやっているので、
また車に乗せられてどこかに連れていかれるのかと、ハラハラしなくてはならない。
夜になっておなかがすいても、ご飯をくれるべき人間はなかなか帰ってこない。
この夏の間、私も外出すると帰宅が遅かったので、
慣れてはいるだろうけれど、
それでもおなかがすいたまま待たされることが増えるのは、真っ平だろう。
ごめんね、コチカ。
今日からまたしばらく普通の生活に戻るからね。
私もほっとしてるんだからね。
休みが多いと疲れるよね。

でも2週間後にはまた3日の連休である。
働き蜂大国日本は、本当に休みの多い国になりました。
外国人はこれを知っているのかしらん。



 *  *  *  * 






手ペタッ



 *  *  *  * 


9月25日(火)

<蜘蛛にカマキリに>

お昼ごろ、
人間のトイレにおいてあるコチカのトイレに触るか触らないかくらいに、
ほっそりした蜘蛛が、背を下にしてぶら下がっていた。
全体の直径は1.5cmほど。
黒っぽくて細い。
死んでいるのか生きているのか、
蜘蛛はまるで苦手なので、
悶々としながら居間に戻ろうと廊下を歩いていると、

今度は私の肩をかすめて何かが飛んでいった。
留まった場所を見ると、小さく茶色いかまきりだった。
・・・・・・。
またもや絶句である。
この種類って毒があるんじゃなかった?

コチカに見つからないうちになんとかしなくちゃ、
と思いながらも、どうすれば、という名案が浮かばない。
まだコチカは物見やぐらの上で寝ているし、大丈夫だろう。
コチカが起きるまでにどっか行ってね、とカマキリにお願いしておいた。

夕方になって、
カマキリは、私を追っているかのように、
またもや背後から肩をかすめて、洗面台に飛んでいった。
こちらは蜘蛛ほど苦手でもないので、
そうだ、お箸でつまんで外に出そう、と思ったが、そう簡単にはいきませんわね。。
私なんぞにはつかまらないのだ。

最終的に、そばにあった小さい目のゴミ箱を伏せたら、
うまく中に入ったので、外に出せたのだけれど、

その作業の様子を、居間で寝ていたはずのコチカが、じーっと見ていた。
カマキリを見つけたら、どういうことになっていたか。。

コチカの顔を見ていると、みゃ〜、と言った。
ウ○チらしかった。
トイレに連れていくと、抱っこしやすいように背を向けた。
お利口お利口。
難なく用を足したら、蜘蛛が動いた。

生きてたのね!
コチカが見つけ、お、という感じで引き寄せられていく。
あわてて阻止し、抵抗するコチカを無理やり外へ出したが、
コチカはゴキブリは無視するが、蜘蛛なんかは、どうするのだろう。
ましてやあの茶色いカマキリは?
カマキリに毒があった場合、猫はどうなるのかしら。
誰か知ってるひとー



 *  *  *  * 


9月27日(木)

<秋の夜長。猛るコチカ>

昨日の夜のこと。
おおいに猛っているコチカは、
秋の一人大運動会の真っ最中で、
家中を走り回り、爪とぎ用絨毯を巻きつけた柱に駆け上り、
ばりばり爪を立てて降りてきて、
タン、と弾みをつけて体を弾丸みたいに丸くして、またどこかへ駆けていく。

賑やかだねえ、なんて夫と言っていると、
居間に走りこんできて、
物見やぐらに登るための脚立の最上段にいきなり飛び上がり、
ちょうど坂道用の板の下に座っていた私の額、目の上辺りを、ポン、と叩いた。
なにさ、と思っていると、またポン。
そして3回目にはヘアーバンドを爪で引っ掛けて落とした。

もちろん顔の皮膚に触ったときには、爪は出していないが、
タイミングが悪いときってあるものである。
ひょっと目に爪が入ったら危ないではないか。

私と夫は、コチカ、だめ!声をそろえて叫び、じっと睨みつけた。
興奮のためか膨らんだ顔をし、真っ黒な目で私の目を見ていたが、
やがて毒気が抜かれたみたいになってしおしおと脚立から降り、
とぼとぼと私の足元に来て、体を落とし、寝てしまった。

いきなりシーンとなって妙だったけれど、
何か遊び道具を買ってきて、遊んでやんないといけないな。。



 *  *  *  * 


9月28日(金)

<何がいるの?>

夕方。
ご飯〜とも言わずにずいぶん静かだけれど、
いったいどこに?と探しに行くと、
なんのことはない、お風呂場の前に両手を折って休んでいた。

ときおり体を起こし、ネコの正座をして何かを注視している。
耳も前面を向いて少々緊張気味のような。
何かいるの?
とこわごわ覗いてみたけれど、なんにもいない。
でもさっきからコチカはこうして、ここに待機しているらしいのだ。
いったい何が?

*

私がトイレにいると、いつものようにコチカが来た。
用を足している私の顔を見ながら、
憂鬱そうな顔つきで、ウ○チ〜、と言っていたのだけれど、
急にはっとした感じで私の右側の天井の角を見た。
まん丸な目をしている。
どうしたの、と言葉を呑んでいると、
何かがいるよ、知ってる?とでも言いたそうな目を私に移した。
思わず振り返ったけれど、何もない・・
ぞーっ、ときた。。

お宅のネコはそんなことありません?
ネコたちはいったい何を見ているのでしょうねえ。



 *  *  *  * 


9月29日(土)

昨日、トイレにも誰かの霊魂が背後に来ていることがわかったので、
お尻を出したままドアを開けにいくのは金輪際やめにした。
コチカがそばにいそうなときには、最初から閉めておかないことにする。
コチカが来て、入りたければ自分で開ければいいのである。
そういえば、前はそうしていたような。。
いつからやめたのだろう。
とにかく今日、
コチカはドアをまず爪で開け、鼻先でこじ開けて入ってきた。
やれやれと思ったけれど、
ネコはドアなんか閉めないから、開いたドアからまたちょっと出ていく。
何度もやっているうちに、ネコの肩幅よりも、だんだん開け口が広くなっていく。
開けっ放しでトイレである。
寒いったら。。



 *  *  *  * 


9月30日(日)

9月最後の今日は日曜なのに雨振り。
コチカは朝からずっと寝ている。
夕方まで起きずに物見やぐらの上で眠って、
5時半ごろようやく目覚めて降りてきた。

台所にいる私の足元にすりすりし、
んにゃ〜、と声を上げながらあくびをする。
1回。
2回。
3回。。
あくびをしているので耳をピーンとしたまま、私を見上げる。
顔の皮が後ろに引っ張られ、目が白目なって、怖いよ、コチカー

おはよう。
どんな夢見てたの?
そんなに長く寝てて脳ミソ流れ出さない?
なんて話しかけてたら、夫が噴出していたけれど、

ネコって本当にすごい。
前日に徹夜をしたわけでもないのに。
夜中に引き続いて、日がな一日起きずに寝られるのだから。
私も寝るのは大好きだけれど、1日起きずに眠ることはできないだろう。
むちゃを結構やっていた若い時分には、一回くらいあっただろうか。
でも、年を取ってしまってのんびり生きている今は絶対無理ですな。
まったくうらやましいことではあります。



 *  *  *  * 






75 ⇔ 77