1月・2月・3月

~~~ミルク色のコチカ~~~

奮闘記 -81-

2008年2月



何考えてんのかな〜


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2/24血液検査



2月1日(金)

夜中に目が覚めたら、草むらに寝転んでいた。
草の先が白い。
へー珍しい。
あれえ、ここはどこの国だっけ?
と触ってみると、ふわ〜と柔らかく、こ、これは草の感触ではない!
頭を持ち上げて見てみると、
草むらの向こうに耳があって、ネコである。
いったいこれは、と考えていたら意識がはっきりしてきた。
私はコチカの背中に鼻先を突っ込んで眠っていたのだった。
夢うつつであってもわかんなよ、そろそろさ。



 *  *  *  * 


2月2日(土)

夫が、わー!!!、と叫び声をあげるので何かと思った次の瞬間、
ごとっ、パリ〜ン!とガラスが割れる音がした。
キッチンと居間とを隔てるカウンターに置いてあった、
花瓶が落ちて割れたのである。

前の家の2階で使っていた柄のついた掃除機で掃除を始めたら、
この種の掃除機が嫌いなコチカは大慌てで逃げていく。
前の家でなら、1階へ逃げたらよかったけれど、
今の家では、コチカがいないところを掃除するから、
そこが終わったら、コチカがいるところへ移動する。
コチカにしてみたら逃げても逃げても追いかけてくる掃除機に追い詰められ、
キッチンで息を潜めていたところを、またも掃除機がやってくるから、
シンクに飛び上がり、カウンターを越えて居間に飛び移ろうとしたものだから、
そこらにあるものをなぎ倒していった、というわけである。

どうしようもなかった、と夫がうんざりしながらガラスの破片を片付けている間、
コチカは、普段は滅多に登らないキャット・タワーに非難していた。
ほらね、高いところって安心でしょ。
花瓶は小さく、大した痛手はないので、
これでコチカがちょっとでもキャット・タワーに馴染んでくれたら、と思うのだけど。。


まだ心臓ばくばくしてる?


 *  *  *  * 


2月4日(月)

ベランダの植木がだんだん増えてきた。
なぜか夫婦そろって白い花の植木を選んでしまい、
花はいろいろあってもみーんな白いところが気になるところだけれど、
気のせいか、コチカが静かに窓を眺めている時間が長くなったように思う。
植木の植物の匂いがするからだろうか。
窓は重厚な防音サッシで、
鍵を締めてしまえばぴったり外の空気も入らないはずなのだけれど、
でもネコレベルでは、まだまだ空気漏れが確認できて、
外の匂いも楽しめるのだろうか。
春になるまでには、夏になる頃には、
もっともっと緑が増えていると思う。
もうちょっとだからね、待っててね。



 *  *  *  * 


2月6日(水)

床に寝そべるコチカが、
居住まいを正すのに床に両手の爪を立てて、
体の関節を整えようとするのだけど床面が滑って思うようにできず、
結局犬掻きパントマイムをする話をこないだ書いたけれど、
最近は、両手をそろえて体をひきつけようとするようになった。
まるでシャクトリムシのように。
しかしやはり床面が滑ってうまくいかない。
だから何回か繰り返す。
果たして、コチカのパントマイム第2弾、シャクトリムシver.である。
結局これは2回もやれば諦めるようになったけれど、
やっぱりなんだか具合悪いのね。
ラグの上で寝たらいいのに。



 *  *  *  * 


2月7日(木)

来客。
もう3回目になるこの男性のお客さんにはコチカもすっかり慣れたらしい。
ソファに座る私の膝に乗ってきて、
隣にいる彼が手を伸ばしても、平気で触らせている。
以来、彼のそばを通ったときに、よしよし〜と撫ぜても、
避けることもなく、やらせている。
もちろん、私の前に正座して、この人いつまでいるの?という顔もしない。
コチカって、言うことは言うけれど、やっぱりフレンドリーなネコなんですよね〜^^\



 *  *  *  * 


2月8日(金)

だめだと釘をさした場所では爪を掻くこともなかったのに、
ここにきてあちこちの壁で爪とぎをするようになった。
もう真っ青!である。
トイレの脇の壁には、切り売りカーペットを貼ってやった。
でもその壁は、さんざん駄目出しをしていたので、
なかなか掻くことはなかったのだけれど、
他のところでやりだしたので、
こっちは大丈夫だけれど、そっちは駄目、だめ、ダメ!と言い含めた。
それがわかったのかどうか、
トイレの脇では1回掻いてみていた。
爪とぎしそうな壁には全部カーペットを貼るべきか。
やりたくないけどなあ。。



 *  *  *  * 


2月12日(火)

最近、少々太ってきたこともあって(コチカがよ)、
ご飯をいつもの量より少なめにしている。
それでもなぜかときどき朝には余っているときがあるので、
いいのかと思っていたら、今朝は空っぽだった。
なので夜ご飯は早めにしようと、カツオブシ置き場を見てみると、
カツオブシがない!
ど、どうしようと思ったけれど、これから買い物に出たくない。
これはうんとおなかをすかせるしかない・・かも。
幸い、まだコチカには声をかけていなかったので、だまっていた。

午後8時前。
いよいよご飯の時間が近づいてきて、コチカがやーやー言い出す。
最近のご飯の時間は8時半。
人間が出かけていて遅く帰宅したときには、
もっと遅くなるわけだから、もうちょっと遅くなっていいはず。
となだめすかして8時40分まで待たせてからご飯にした。
果たしておなかペコペコのコチカは、
器が置かれるのももどかしく、ご飯にむしゃぶりついた。
もはやカツオブシなんてどうでもいいらしかった。
よかったー

ご飯待ちスフィンクス



 *  *  *  * 


2月13日(水)

火災報知器の点検に男性が部屋の中にやってきた。
白い円形の火災報知器に、柄のついた金属のカップのようなものを被せると、
サイレンと共に火災が発生しました、という女性の緊迫した声が流れる。
台所と外廊下は男性の声である。
すべての部屋の点検が無事終わり、男性が出て行って、
玄関のドア鍵を締めて居間に戻ると、
あれれ、コチカの姿がない。
久しぶりの侵入者に驚たのかな。
きっと押入れを開けて入ってでもいるんだろう、と放っておいて、ソファーに座った。
外ではまだ警報を知らせる声とサイレンが聞える。
サイレンと言っても、さして耳障りな音じゃないのね、なんて思っていると、

ダイニングテーブルの向こう、隅に置かれたグリーンの鉢の陰になにやら気配が。
目を凝らすと、黒いまん丸がぽこぽこと見開かれていて、
コチカはあんなところに隠れていたのだ。
グリーンの鉢なりに体を沿わせて、
ひどく窮屈な格好でこちらを伺っている。
コチカ、もう大丈夫だよ!と声をかけると、
のっそり立ち上がり、まだ警戒している。
一歩一歩確かめるように周りをゆっくり見ながら出てくる。
コチカの体の周りにはものすごい緊迫感が漂っていて、
これがもし演技だったとしたら、
アカデミー章ものだわね、なんて考えたらおかしくなってしまったが、
まったくねえ、ネコ的には、そこまで恐ろしいものなのだろうか。



 *  *  *  * 


2月15日(金)

コチカは外に出たくなる時刻は、今だにゥオ〜といいながらうろつく。
私がソファに座っているときには、通りすがりに膝に飛び乗り、
人の顔ににゃあ!と激しく浴びせかけてから飛び降りる。

ソファはまだ座面が低いからいいが、
ダイニングテーブルの椅子に座ってももの上に手を置き、
ぼんやりしている私の足の上に飛び乗ったときには、
少々高いし、乗った先が不安定であるかも、
と思う気持ちがあるからか、いきなり爪を立てたのだろう。
その爪を立てた先が、なんと私の左手人指し指だった。
痛ぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
見てみると、指にぷっつり穴が開いている。
んもーコチカ、乗るときには声をかけてくれないと。
ネコって音もなく近づくから、本当に怖いときがある。



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2月17日(日)

去勢の相談をしに光が丘動物病院に行った。
キャリーを内緒で用意したつもりなのに、
コチカ〜、と夫が優しく呼んだら、
コチカは危険をすでに察知していたらしく、床に張り付いた。
優しい声がウソ臭かった?
夫に脇の下から手を入れられて床からはがされても、固まった状態でいる。
実際に廊下に置いたキャリーを目にした途端にもがきだしたけれど、
あえなくキャリー中のネコとなった。

一泊でも入院するのなら、おしっこが心配だったのだけれど、
麻酔がかかっている間に獣医さんが出してくれる、ということだった。
そんな簡単にいくのかな、と思うけれど、いくのだろうな。
3月1日(土)に決行である。
いよいよ。。



 *  *  *  * 


2月19日(火)

ネットで購入し、うちに届いて設置した家具が、
いろいろと納得できない点があるので返品することになった。
そして今日、配送業者が引き取りに来た。
男性ふたり。
玄関を大きく開けたまま廊下に布団を置き、
中に入ってきた配送の人は、
あ、一旦玄関閉めましょう、ネコちゃんいるから、と言ってくれた。
彼もネコを飼っているのかな。
そういう心遣いって嬉しい。

コチカがどうするかと思っていたら、
家具のそばからあまり逃げようともせず、
丸く座った体を緊張させたまま、まん丸の目を見開いてじっと見ている。
今日は怖くないの?
大きな物音も立てず、静かに作業していったからかな。
配送員さんの優しい心遣いといい、二人の物腰といい、
コチカのやたらとおびえない様子といい、
家具を持っていってもらっただけなのに、
すてきに幸せな気持ちになった午後でした。



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2月20日(水)

テーブルの椅子に座っていると、
コチカが下から太ももの裏側を、ねえ、とばかりに頭を押し付ける。
これって子ネコが母ネコの顎の下にもぐりこんで、頭を押し付けるののなごり?
そして足の間から顔を思い切り上向けて、
何か用事を言ったりするのだけど、
とってもかわいくて*^_^*



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2月21日(木)

午後7時半。
ご飯の時間まであと1時間ある。
おなかが空いてうぉ〜と言いながらうろつくコチカは、ある匂いを嗅ぎつけた。
キッチンのコンロの横あたりに飛び上がった音が聞える。
居間のソファに座る私から、キッチンと居間を隔てるカウンターの向こうに、
白い尻尾が見え隠れする。
あ、と私は思った。
生ごみの蓋を開けたままにしてしまったかもしれない。
その中にはさっき食べたアジの干物の骨が入っている。
白い尻尾が動かなくなった。
私が、コチカ!と叫ぶと、
ちょっと間があってから、たん!とコチカが床に下りる音が聞えた。
てくてく居間に戻ってくるコチカは、
果たして口のまわりを舌でぺろぺろしている。
アジの残骸を食べないまでも、くんくんし、何回か舐めたに違いない。
こらコチカー、野良ニャンみたいなまねをして!



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2月23日(土)

しばしばこういう寝方をしているけれど、
息はちゃんとできているのだろうか。




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2月24日(日)

<血液検査>

去勢の手術を来週に控えての血液検査。
腎臓の状態を表す窒素尿素の数値が、正常値30前後のところ33。
肝臓のGPTが80ちょっとのところ103。
肝心要の器官の数値がちょっと高め。
ストレスからくるもの?
でも病的なほどではないので、来週の手術は決行ということになった。



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2月26日(火)

東京は午後から大変な風で、
ベランダの鉢植えや、
その他置いてあるいろんなものが散乱してしまった。
機密性が高く防音も完璧な我が家だけれど、
さすがにサッシを通して騒々しい物音が騒々しく聞える。
そんな強風騒ぎに加わって、オス猫のうわぉ〜〜〜〜、という声がわずかに聞えた。
わずかなのであるが、ぐっすり眠っていたと思っていたコチカは、
はっと頭を上げ、耳を澄ましたような遠い目をし、私を見た。
誰か鳴いてるね、と声をかけると、
たまりかねたようにうぉ〜〜〜〜〜〜、と声をあげた。
そしてしばらくうぉ〜うぉ〜と唸りながら、居間と和室の窓を行ったりきたりした。
もう春なのである。



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2月28日(木)

まさか花粉症ではないと思うけれど。
コチカがときどき、ふんっ、と鼻から息を噴出したり(という?)、
軽くくしゃみをしたりする。
鼻がむずむずするのだろうか。
掃除をサボっていて床にほこりが落ちているときに、
しばしば鼻をふがふがさせたりすることはあったけれど、
鼻が詰まったみたいに不快そうにするのは珍しい。
夫の花粉症が移ったのかな?・・ってそんなわけないですよね。



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