9月・10月・11月

~~~ミルク色のコチカ~~~

奮闘記 -89-

2008年10月



人間のやることってわけわからなくて・・(クリック!)


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10/3作法右耳の下にまたも傷 10/7新天地 10/15美しい猫 10/18秋の日の間延びした語り草
10/20まやかされる猫 10/28猫の思考のちぐはぐさ 10/30もうシニアです

10月1日(月)

かなり涼しくなってきた。
もう夏に後戻りすることはないだろう。
コチカはというと、今までの暑さが応えているのだろうか。
今日、キャット・タワーの穴倉から一回も出てきていない。
今頃からもう冬眠?
生きてるんだろうねえ。
夕方になっても出てこないので、つい覗いてみると、
ちゃんと息をしている。
あんな狭いところで丸まったままでいるけど、
血行不良にならない?
大丈夫?



 *  *  *  * 


10月3日(金)

<作法>

朝晩が涼しく、本格的な秋になってきた。
コチカは夕方になると、必ずソファに座る私の膝に乗りに来る。
膝に乗って10秒ばかり、ぼーっとし、
その後は、よしよしして〜、と催促の視線を私に送るので、
ご挨拶代わりに顔を両手挟んで額にちゅーっ、を2回ほどする。
そして、
首筋なぞを撫ぜてやると、掻いて欲しいところに手が来るように頭を回していく。
口の前に私の手が来ると、ペロペロ舐める。
また首筋に私の手がくるように頭を回す。
口の前に私の手が来ると、またペロペロ舐める。
これを7回ばかり繰り返すと、また10秒ばかりぼーっとする。
そして、
私が動かなそうなのを見てとると、
くつろぎの体勢に入るために、腕を折る。
胸の下に手を丸めて、しばしぼーっ。
場合によっては私のおなかに倒れてきて、
顎を上げて私に見せ、よしよしして〜、とサインを送る。
縦に伸びた真っ白な喉笛の辺りを柔らかく撫ぜてやって、
ついでに鼻先もぽんぽんと軽く叩いてやる。
それから指先なぞを噛んで毛づくろいを始め、
わき腹やら背中を舐める。
そしておなかをしようとするのだが、膝の上が狭いので、
うまい体勢が取れないからだろう、grrrっ、と言いながら、降りていく。
このgrrrっは、狭っ、と言っているように聞えてどうにも憎らしい。
今まで人の膝を占領しておいて何さ、と思うのだけど、
あまりに当たり前に言うので、まあいいかと思う、というか思わされてしまう。
そしてテーブルに下などに行って、毛づくろいの続きをするのだ。
以上が、夕方、私の膝でのコチカの作法である。

* * *

<左耳の下にまたも傷>

かきむしったものだろうか。
直径1cmほど毛が抜けて、赤く血が滲んだようになっている。
ただ、私が毛を掻き分けて調べていても、
コチカは何にも言わずにじっとしているので痛みはないらしい。
どうしてこういうことが起きるのが不思議だけれど、
ま、気楽に見ていよう。



 *  *  *  * 


10月5日(日)

左耳の下の傷は掻き毟った跡はだんだんよくなってきたが、
何かができているのだった。
皮膚がざらざらと硬くなっている。
様子を見て来週にも治らないようなら病院に連れて行こう。

* * *

太ももが(私の)だんだんすごいことになってきた。
コチカの爪跡で傷だらけなのである。
ソファに座る私の足の上に飛び乗るときに、
足の格好やレギンスなどの素材の都合で足を滑らせて、
おっと、と爪を立てて体勢を立て直したり、
よしよししてもらったり、私の言葉を聞いていてちょっとばかり嬉しく思うときに、
手をもみもみするのだけれど、
わずかに刺さる爪の跡が、チリも積もれば並に多くなってきて、
このまま進めば、おでんに入れるタコ団子の様相になってくるだろう。
爪が刺さっても、よほどぐさりと来ない限り、痛いと感じないところが問題である。
なんとかせねば。。
床暖房をつけるまでの我慢なのかな。。



 *  *  *  * 


10月7日(火)

<新天地>

最近、新しいくつろぎ場所を見つけた。
部屋の端、キャット・タワーの下のハウス・・タコツボの向こう側である。
ソファに座る私の場所からは、お握り型の巨大クッションのお陰で見えない。
というより、リビングのどこにいても、何かの向こうになってちょっとそっとでは見えない。
やわやわと秋の朝の陽が一番効率よく当たる床の上で、
なかなかよい場所なのであるが、
ある朝、鈴を転がしているうちにそこに行き着き、
ちょうど疲れていたし、ああ、按配いいな、と横になったのが最初だろうと思う。
最初は、姿がどこにも見えなくて、
探し回っているうちに、部屋の端にくたばっていたので仰天したけれど、
わかった今では、うらやましく思う。
体がある程度小さいのって大きなポイントであるらしい。



 *  *  *  * 


10月8日(水)

朝起きてきてご飯をねだるので、
20粒くらいキャット・フードをやった。
食欲が本格的に戻ってよかったよかったと思っていたら、
しばらくしてから吐き戻した。
数日前に毛玉を吐いたけれど、
今日もそうだったかどうか見るのを忘れた。

疑問なのだけど、
夏が終わってこれから冬に向けて毛を増やしていかなければならないこの時期に、
なぜ毛が抜けるのだろう。
だれか知ってるひとー



 *  *  *  * 


10月10日(金)

そ、掃除機こわい〜。。



 *  *  *  * 


10月13日(月)

さわやかな風が吹いているので、
家中の窓をぱーぱーに開けた。
猫にしかわからないだろう外からのいろんな情報に、
わくわくして落ち着かないコチカ。
窓から窓へ渡り歩いて、人の顔を見ては、
うぉ〜外へ行きたい〜、と一言モノ申していく。
30分も開けていると寒くなってきたので、閉めた。
つまらなくなったのか、コチカは人のそばをうろうろし、
う"にゃっ、にゃっ、という。
おなかすいたんだね、歩きまわったからね、とご飯をやった。
すぐさまがっついてばきばき派手な音をさせて食べていたが、
10分もすると、吐き戻した。
こういう食べ方をして吐き戻すのはどういう理由によるものだろう。
胃液が足りなくなっているのだろうか。
お水を新しくしてやり、飲むように言ったら、飲みにいった。
それからまたご飯を食べたけれど、今度は吐かなかった。
むずかしいね、猫って。。



 *  *  *  * 


10月14日(火)

夕方。
最近のお決まり通り私の膝の上に来て、
ちゅーやらよしよしやらしてもらって、しばらくスフィンクス座りをしていたコチカ。
あるとき、ハッと私の顔を見、そのままじーっと見ているので何かと思っていたら、
すっと立って床に降りようとするから、
もう満足なのかと思ったその瞬間、ポタッ、とよからぬ音が。
私が、あ、と覗き込むと、コチカもテーブルの下からまん丸の目をしてこちらを伺っていた。
床には茶色い落し物が転がっている。
ったくもー
普通、にゃーとかごめんとか言うんだけどねえ。



 *  *  *  * 


10月15日(水)

<美しい猫>

起床の時刻。
目を覚ますと、頭を上げた状態で横になっているコチカと目が合った。
ぼんやりしているのでまん丸ではない黒目が四角く見える。
すっかりリラックスして横に広がった顔の毛並み。
白い顔を集約するようにつんと尖ったピンクの鼻。
なんて整った顔立ちなのだろう。
薄暗がりの中でゆったりとした面持ちは、
まるで額縁に入れられた絵のようで、感動してしまった。
うちの猫なので当たり前だけど、
こんなきれいな猫を自由に触れるなんて、
あー嬉やと手の甲でコチカの左頬のひげを撫ぜた。
うっとりとした気分に浸って少しばかりうとうとすると、
起きるぞ、と夫の声。
返事を躊躇っていると、起きるぞー、と今一度、夫。
えーい、わかっておるわい(篤姫の影響か)と思いつつ、
しぶしぶ、んー、とだけ答えた。
あーこれが夜中だったらな・・と後ろ髪を引かれるような朝なのでした。

* * *

お昼過ぎ。
キャット・タワー最下階のタコツボからのっそり出てきてすぐ、
しゃくりあげて、嘔吐した。
7cmくらいの毛玉が葉っぱにからまるようにしてしている。
朝起きてから食べていたキャット・フードも粉になって出てきた。
葉っぱなんて、昨日の夜食べたものだけれど、
こんなに長く胃に残留していたなんて、
さぞかし気分悪かったことだろう。



 *  *  *  * 


10月17日(金)

こうやってこっそり観察してんだよね、人間を。。



 *  *  *  * 


10月18日(土)

<秋の日の間延びした語り草>

さわやかな気持ちのよい優秀な秋(?)の日だったが、
どこにも行かず、夫婦そろって家の中でそれぞれにそれぞれしていた。
夕方になって、ようやく互いに近くに座って、
今日のご飯どうする?と話し合ったとき、
夫が、あれ?コチカは?と不思議そうにリビングを見回した。
ね、こんな風に一日顔を合わせないのよ、と言うと、
なーるほど、と納得している。
コチカはキャット・タワーの最下階のタコツボで、
いつものように日がな一日寝ている。
夫にコチカと一日中会わないときがある、
という話はしていたが、それがどういうことかやっとわかったらしい。
それから買い物に出かけ、夕飯の支度をし、食べ終わった頃、
いきなり背後をドドドドドドドドドッと何かが駆け抜けていった。
びっくりして音が去った方向に目をやると、
当然ながら、コチカだった。
あら、コチカ、いたの?と声をかけると、
戻ってきて、にゃあ!と言った。
ようやく主張したね、と言いつつご飯を上げたのだけど、
そばにいるのに忘れてしまう存在。
でもやっぱり確かにいる存在。
実感してみると、とっても暖かい存在。
こうしてコチカについて書いている今、
コチカはどこにいるのかな、とタコツボを覗いてみると、
およよよよ、そこにはおらず、テーブルの下にもおらず、
うんと上を見ると、
キャット・タワーの最上階で手を折って座り、下を見下ろしている。
タコツボで寝ているときも、いつでも、コチカは私ら人間の存在を感じているのだろうか。



 *  *  *  * 


10月19日(日)

ベランダの猫じゃらしがもう終わりかけで葉も硬く、しょぼいので、
夫が外へ猫じゃらしを取りに出かけた。
道路を挟んだ歩道の片隅に、よく茂った猫じゃらしあるのを、
会社帰りに目をつけていたのだという。
夜だしすぐそばには交番もあるので、
職務質問されないか心配だったが、どうにか無事戻ってきた。
りっぱな猫じゃらし!
大きめのショッピングバッグからうわっとばかりに茎を伸ばしている。
さっそくプランターに植えて、
長い葉っぱを何枚かコチカのご飯の器に入れてやった。
久しぶりの新鮮な葉に、コチカは大喜びで食べていたけれど、
ほどなく吐き戻した。
キャット・フードと一緒に大量に吐いている。
長い葉にはやはり毛玉が絡み付いている。
夏の短い毛が抜けるのだろうか。
春の毛替わりの季節並によく吐く。
前からこんなだったかなあ。

 *  *  *  * 





噛み付いていると気持ちが和むらしい

10月20日(月)

<まやかされる猫>

夜。
葉っぱー、葉っぱちょーだい〜、が始まった。
わーわー言いながらうろうろし、
挙句の果てにソファに座る私の膝の上に乗りにきて、わーわー言っている。
夫はPCか何かをしていて、用があったのだろう。
立ったついでに、葉っぱやるぞとコチカに声をかけた。
しかし夫は床に転がったウ○チを見つけ、
コチカ、何これ?と言いつつティッシュを手に取った。
コチカはだまった。
夫は、ウ○チをティッシュで拾い、トイレに捨てに行き、自分もトイレを済ませて戻ってきた。
戻ってきて葉っぱを摘みに行くのかと思っていたら、
そのまま当たり前にテーブルの元の場所に行き、PCなぞを見ている。
あれ、忘れちゃったのかな、と思っていると、
忘れたのは夫だけではなくて、コチカも忘れたようだった。
私の膝の上で両手を胸の下に入れて、くつろいでいる。
部屋の中はしんとしている。
こうやってコチカはまやかされているのだろうか?
いつもじゃないと思うけど。。



 *  *  *  * 


10月22日(水)

昨日の朝、夫はふくらはぎの肉離れを起こし、
松葉杖を整形外科で借りてきて、不自由そうに歩いている。
な、なんなのそれは、とあわてるコチカ。
松葉杖姿は猫にはどんな風に見えるのだろう。
いつまでたってもなかなか慣れない。
掃除機が動いているときのように、
離れたところから怖そうに見ている。
こないだはBoodCampでハッスルする夫を見て仰天し、
今度は足が2本増えた。
コチカの中で、夫はどんな印象となっているのだろう。



 *  *  *  * 


10月24日(金)

今日は夫が自宅勤務で終日家にいた。
ふくらはぎを肉離れしている夫は、
いろいろな用事をこなすためにケンケンで家の中を移動する。
コチカはそれが怖いのだ。
昨日の4本足に加え、・・いや減って、・・今日は1本足である。
夫が移動するたびにギョッとした顔でその姿を見送り、自分もうろうろ歩く。
いつもならキャット・タワーの最下階のタコツボで平和に寝ているのに、
今日は最上階のハウスの上で目を閉じたり開いたり。
いつどう出るかわからない夫の挙動を見守っているかのよう。
大変な睡眠不足を強いられて、とんだ一日だった。
今夜はよく寝られるね、コチカ。


ね、眠い。。


 *  *  *  * 


10月26日(日)

いた〜いよ、コチカ!!!
そういう横着なことはやめて!!!!!!!
と本気で怒ってしまった。
レギンスの足に、手をうーんと伸ばして伸びをしようとしたのだ。
梅の花形にパーッ開いた手の先には、尖った爪がチキチキ見えている。
右手が伸びてきて、左手もかけようとしたときに、叫び声を上げて阻止した。
ここで黙っていられる飼い主っているのかしらん。
どんなにコチカがかわいくたってねえ。。



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10月28日(火)

<猫の思考のちぐはぐさ>

ねこじゃらしの葉がもうだめなので、猫草を買ってきた。
ベランダ側の窓辺に置いてあって、
コチカは気が向くと1本ほど食べるようだけれど、
猫草は細いし長いし、食べにくいらしい。
だからだろうか。
ご飯を1、2度食べた夜になると、もの申しににくる。
私のそばに座り、うにゃー、と気を引き、
猫草を見、それからキッチンの出入り口に置いてあるご飯の器を振り返るのである。
ねえあのさ、猫草をあれに入れて、と言葉になって聞えてくるようなので、
はいはい、と立って行って猫草を数本引き抜き、はさみで切って器に入れてやる。
猫草を器まで運ぶ間、もう嬉しくって嬉しくって、
歩く人の足の前を横切るようにして、何度も何度もすりすりする。
こらこらコチカ、どいてどいて、と言いながら、コチカをよけて歩くのだけど、
そうしたら人間は前に進めない、ということがわからないのだろうか。
あれだけ上手にものを頼むことができるのに。



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10月30日(木)

<もうシニアです>

今日からご飯をHill'sのサイエンス・ダイエットのシニアにした。
とうとう!である。
シニアは6歳以上と書いてあるけれど、
コチカを見ていると、どうにもシニアという感じもしないので、
いいのかどうなのかと迷いながらもずるずると保留にしていたのだ。
しかし、外にも出なくなって、前の家ほど走り回れるわけでもないので、
とうとう替えることにした。

嫌がるかなと思っていたけれど、問題なく食べた。
秋になってしのぎやすくなって食欲が出てきたところだったのが幸いしたか、
ご飯が少々変わったってどうということはなかったのだろう。
よかったよかった。



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