>>> マース君とミーシャとヒメのへや -82- <<< −2011年12月−
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:2011年12月3日(日)
育ての親:ムートンさんの話
また12月が来てしまいました。
毎年なぜだか正月が近づくと憂鬱になります。
今年もアッという間に終わってしまうのでしょうね。
<一大決心>
親子猫が来てからというものマースはケージ前から動かない。
ご飯もサッサと食べて足早にケージ前へ。
おしっこも最近嫌がってさせないので困ります。
でも出さないわけにはいかないので暴れるマースをなだめながらの大変な作業。
左腕は傷だらけになってしまいました。
夜はかろうじて布団に寝に来てくれますが、朝起きるともう居ません。
先日やっとマースのワクチン注射に行った時、
動物病院の先生に「去勢を考えているのですが、この年齢でも問題ないですか?」と、
聞いてみたのですが、
「しておいてあげた方がいいでしょうね」とのことだったので、
とうとうマースの去勢を決心し手術の予約を入れてきました。
手術は来年1月13日の予定です。
ついでなので、あまり歯石は付いてないのですが歯石取りもお願いしました。
あ〜、今からドキドキするわ。
これで外猫チャムに興奮することもなくおしっこをさせてるれるようになるでしょうか?
これで本気噛みされることもなくなるでしょうか?
大きな顔も昔のスッキリ顔に戻るのでしょうか?
なによりサカリのストレスから開放してあげられるのですよね。
<ようやくお腹がすいたらしい>
サカリのせいでご飯どころではなくなり最近あまり食べなくなったマース。
それが今しがた餌の横に置いてあった鰹節の小さな袋をくわえてやってきた。
私と目が合うと鰹節をポトッと落として餌の方へ目をやった。
「お腹すいた」と私に知らせる、手っ取り早い方法を考えたらしい。
急いで餌を用意して鰹節をかけてあげたら、
ガツガツと食べていました。
そういえば子猫の頃も夜中にお腹がすいた時
不自由な足で餌を入れた小さなタッパを、
2階の寝室までコトンコトンと階段で一段づつくわえなおしながら持ってきてたことを想いだします。
<ヒメが懐いてる>
外出先から帰宅すると、いつもならマースとヒメがお出迎えをしてくれるのに、
マースはケージ前から動こうとしないので、
ヒメだけがお出迎えに来てくれます。
マースよりヒメと居る時間が増えたせいか、
なんだかヒメが私に懐いている感じ。
この機会にヒメと完全に心を通い合わせられたらいいのですが。
<親子猫その後>
11月19日チビ猫の里親希望者が見つかり
早速チビ猫を連れて実家でその方とお会いしました。
すごく気に入ってくれて、今日連れて帰りたいと言ってくれたのですが、
トイレは?と聞くと、
「庭が広いからその辺でする」。
避妊手術をしてから引き渡しましょうか?と言ったら、
「一度子供を産ませてから避妊手術をした方が賢くなるからそうする」と。
子供が産まれて、その子供の中にはまたメス猫がいてそのメス猫にも、
子供を産ませてあげてたら大変なことになりますよ。
その猫たちはどうするつもりなんですか?と聞いても、
「・・・・」
どうやら先のことは深く考えていない様子。
他にも色々話をしたのですが、ますます不安が募る内容に、
正直「大丈夫かなぁ?」と思いつつ、母に知り合いだし、
これを逃したらもう外猫にするしかない。と思うと断れなくて、
実家にあった猫砂を渡して外に出さないようにお願いして帰りかけました。
が、いやいやこのままでは駄目だ。と引き返し、
避妊手術だけは私がしてからお渡しすることを延々と説得し、
何とか納得してくれたので、その日はとりあえず連れ帰りました。
それからず〜っと「本当に大丈夫かなぁ?」と悩みに悩み、
21日にやっぱりお断りしてしまいました。
心のモヤモヤがスーッと晴れたものの根本的な悩みは解決されていません。
12月26日にチビ猫の避妊手術の予約を入れました。
避妊が済んだらもうケージから出さなくてはなりません。
困ったなぁ。
<サンルーム>
親子猫がケージの中だけではストレスが溜まるので
毎朝ケージから出してサンルームで遊ばせています。
その時マースやヒメも一緒にサンルームに入ってくるのですが、
マースは2匹のメス猫の首筋を狙って噛みに行きます。
ですが2匹とも元気が有り余っているので、
マースは蹴飛ばされて相手にされません。
ヒメは親猫に頭を叩かれて呆然。
サンルームを駆け巡る2匹と対照的なうちの猫2匹。
マースもヒメもおとなしい猫だったんだ、と改めて思いました。
親猫は避妊手術も済んでいるのでサンルームの外へお出かけ練習。
初日は半日ほど帰ってこなかったのですが、
翌日からはすぐに帰ってくるようになりました。
元気すぎてサンルームの屋根に登り、そこから2階のベランダへジャンプ。
信じられん・・・。
十分外猫で生きていけそうな感じです。
コチカの飼い主:
寒くなりました。
12月になりました。
走んないと〜
どもです、ムートンさん!
マースくん、去勢するとのこと、とうとう決心をしたのですね。
おしっこをさせられないんじゃ、命にかかわりますから、
ここらが潮時なのですね、きっと。
ムートンさんも命がけでしたものねえ。
そして、なによりサカリの苦悩を解いてあげられるのが一番なのかも。
マースくんもうちのコチカも足に障害があるので、
動きが緩慢になる方向は避けたかったけれど、
サカリ回避も同じくらい重要度が高いですもんね、やはり。
それについては、お互い、本当にさんざん悩みましたね。
コチカは今の家に引っ越してすぐに、
外へも連れて行かれなくなったので、去勢して、4年経ちましたが、
未だによかったのかどうか、とふと思ったりします。
でもよかったんだと信じてますよ、私は。
えらいですね、マースくんは。
カツオブシの袋を噛んで破いたりするのではなく、
ちゃんと持ってきて知らせるのですね。
どっかどっかお坊ちゃんなんだなあ、マースくん。
そっかー、タッパーを咥えて階段登ってたのって、
あんなに小さい頃だったのですね。
いじらしいな。
元気過ぎる親ネコ!
ケージの中で座ってる彼女の目は、うちのコチカとそっくりです。
なんかやったるでー!!!という意気に溢れていて。
家の中なんかにいたら、なんか面白いことはないかと探して歩いて、
ひっかきまわすでしょうねえ。
あー考えただけで目が回る〜(@o@;)。
:2011年12月25日(日)
育ての親:ムートンさんの話
メリークリスマス♪
素敵なクリスマスをお過ごしでしょうか?
それにしてもすごい冷え込みですね。
いや〜、12月も色々あって疲れました。
今からもまだ色々あるんだけど・・・。
<マースが風邪?>
マースがワクチン注射に行ったその晩からクシャミを連発るすようになりました。
ワクチンの副作用?
しばらく様子をみたのですが治る気配がないので、病院へ電話して聞いてみました。
ワクチンの副作用は考えられないことと、
院内感染にもかなり配慮している病院なので、それもないらしい。
恐らくワクチンを注射する以前に他の猫からウイルス感染していて、
たまたまワクチン注射をした時からクシャミが出始めたようです。
とりあえず連れてきて下さいということなので、12月10日、病院で診察。
ワクチン注射もしてるので、それほどヒドくはならないだろうと、
10日分の薬を頂いて帰りました。
しかし薬を飲み始めて2日後くらいから下痢をし始めました。
マースの場合トイレでウンチができないのが大変で、
畳やらカーペットの掃除に明け暮れてました。
とりあえず薬を中断してみると翌日には普通の便に戻り、ひと安心。
でもクシャミが治ってません。
<そしてヒメにも>
マースのクシャミが少し落ち着いてきた頃、今度はヒメに感染したようで、
鼻をプカプカ言わせたり咳こんだりし始めました。
ヒメの場合警戒心の強さから病院へ連れて行けないので、
2年半前にワクチン注射をしたきりなので心配です。
病院にも連れて行けないので、
マースが飲み残した薬を餌に忍ばせて飲ませ始めました。
餌と一緒に食べている時もあれば、薬だけ残している時もありますが、
少し良くなってきたようです。
:2011年12月28日(水)
育ての親:ムートンさんの話
ひまわりさんこんにちは。
12月26日(月)マースの手術行ってきました。
直前まで「やっぱりやめようかな」なんて私の方がドキドキでした。
自分の手術でも、他のメス猫の避妊手術でもこんなに緊張したことはなかったかも。
<マースいよいよ手術>
ちょっと驚いたのが手術の方法が何種類かあって
金額も違うので希望の手術を選択させてくださいました。
迷わず一番安全で痛みの少ない手術をお願いしました。
まずエリザベスカラーを付けられてマースの大事な前足の爪を切るそうで・・・。
大丈夫かな〜、マース前足を触られるの大嫌いなのに。
案の定大暴れし、マースったら先生の手を引っかいてしまいました。
ひや〜、沢山の動物を助ける大切な手なのに〜(冷汗)
先生どうもすみません。
なんとか無事爪も切れ、とうとう洗濯ネットに入れられ奥の部屋へ連れて行かれました。
頑張れ〜。
<ドキドキのお迎え>
夜7時過ぎにマースを迎えに病院へ。
診察室に入ると目をまん丸にしたマースが診察台に乗ってました。
先生から「去勢手術はそれほど出血しないし、してもすぐに止まるはずなんですが
マースくんは血が止まりにくい体質なのか、まだ血がにじんでくるので
頻繁に拭いてあげて、自分で舐めないようにしてあげて下さい。
抗生物質の薬を2日飲ませて、10日後に連れてきて下さい。」とお話があった。
まあ、マースは自分でお尻を舐めたことがないのでそれは大丈夫なんだけど、
血が止まりにくいなんて初めて知った。
「抗生物質の薬、また下痢するんじゃないでしょうか?」と聞いてみたら、
あの風邪の薬で下痢をした猫もいないらしく、
「見かけによらずデリケートなのかもしれないね。」と言われたマース。
見かけによらず・・・って、あれからまた大暴れして迷惑かけたんじゃないだろうか?
歯石も結構付いていたらしく、ピカピカに生まれ変りました。
一番高い去勢手術と歯石取りも含めて27,431円でした。
悪夢のような高額体験をした後だけに、「安っ」て思ってしまう。
動物病院って金銭感覚を麻痺させるのよね。
<無事帰宅>
「マース大丈夫?」
「フェ〜ン」
こんな声聞いたことない。
家に着いたとたん餌へ直行。
そりゃ丸1日食べてないもんね。
その後足をフニャつかせながら急いでサンルームへ。
まだオスなんだ。
そっとお尻を見ると何だか痛々しくて罪悪感が押し寄せてきます。
その後恐る恐るおしっこをさせました。
案外すんなり出たのでホッ。
ようやく落ち着いたらしくコタツの中で少し寝て、また餌を食べて
暖房のあたる一番暖かなソファーの上でぐったりと死んだように寝てしまいました。
よほど疲れたんだ。
ごめんね、マース。
仕事から帰ってきた主人は、
「かわいそうに、こんなことされて」とすごくマースに同情してました。
ますます罪悪感・・・。
大事なマースにヒドいことしちゃったのかな、私。
<手術翌日>
朝起きると、フラついていた足もしっかりして
思い出したように急いでサンルーム前へ。
出血も止まってて、ひと安心。
親子猫の遊びタイムには
いつも以上にメス猫の首を噛みに行き
ウニャウニャ言って、エロ全開。
玉取った方がオスっぽくなったみたい。
けど、いつもの元気なマースに戻って良かった。
しかし、抗生物質の薬をどうやっても飲ませることができません。
困ったなぁ。
<手術翌々日>
おしっこの出方が予測できなくなった。
とんでもないところへ飛んで出たりする。
玉がなくなったので向きが変わったのかな?
おしっこに連れて行くときからもう、お○○ちんが出てたりもする。
傷口が敏感になってるのかお尻を触るとすぐ足がつったりもする。
ウンチのあとも足がつりやすい。
足がつると、両足がV字になってお尻を支点にズリズリ床を這い回ることになるのです。
きゃ〜傷口が。
目が離せない。
困ったぞ。
そしてマースの傷口がどうなってるんだかよくわからない。
右側に赤く見える傷口。
てっきりこれが玉を出した痕かと思っていたのですが
今日よく見ると左側に大き目のパックリした傷口もあるみたい。
どうもこっちから出したのかな???
そして、お尻の周りの毛が湿っている気がする。
最初の血がついたままだからかな?
まだ何か出てるのかな?
それともおしっこがかかったのかな?
本人はいたって元気そうだけど、まだ何となく安心できない感じ。
色々ご心配頂きましたが、何とか終わりました。
普通の体じゃないだけに何年も悩みに悩んだ去勢手術でしたが
早く、「手術して良かったんだ。」と思いたいです。
これからマースはどんな風に変化していくのでしょうか。
コチカの飼い主:
あれよあれよという展開に、
え?え?と思っているうちにすべてが完了してしまいました。
ムートンさん、お疲れ様です。
現時点で、マースくんはもちろん、ヒメちゃんもチビもなんとか元気なのですよね。
思いがけず、マースくんの手術が早まったのがもっとも衝撃的です。
でもオシッコの問題がさらに積み重なるところだったのかもしれませんね。
やはり排泄は難なくというのが標準路線だと思いますし、良かったのだと思います。
ご主人は、優しい方ですね。
ご自身の男性性からの言葉だと思います。
自分の立場に置き替えたら、と思うと、同情せずにはいられないのでしょう。
私の場合ですが、コチカの去勢で迷っている頃、
男性の友人に、やりたいのにできなかったらかわいそうじゃん、なんで去勢してやらないんだ!!!
と半ば怒ったように言われました。
こちらもまた男性性からの言葉です。
私はやっぱり私は男性の気持ちは、わからないのだろうか、と思ったものですが。。
現代では、
外ネコの場合は、いたずらに個体数が増えたら不幸なネコが増えるので去勢する、
というのは今更考える余地のない現実ですが、
家ネコの場合は、どうであるのが一番ネコにとって良いか、というのを第一に考えますよね。
うちの場合は、狭い住まいで、エネルギーを発散させる場所がないための苦痛をさけるために、去勢に踏み切りました。
マースくんは、命にかかわる排泄の問題がからんでいました。
2匹ともそのような問題がなくとも、障害があることで、オスネコとして子孫も残せないし、
結局は深刻な問題のみが残ったのですから、
はやり去勢するというのが、一番良い選択だったと思います。
ムートンさんも早く自分の気持ちを整理して、自分を責めるのはやめましょう。
何にしても全ての物事は、良い方向に向かっているのですし。