4月1日(木)
満月とイースターの聖金曜日が近いせいだろうか。
強風の吹き荒れた今日1日。
1m四方に10cmの厚みの段ボールがベランダに舞い込んで、
踊り狂い、植木をばんばんなぎ倒すほどの勢いなので、
あわてて取り押さえに行ったら、段ボールを抑え込んだ私まで飛ばされそうになった。
箱を見るとまだ配送用の伝票がついていて、
うちと同じ住所の90いくつと書いてある。
どうやら9階のベランダから飛んできたとみえる。
しっかりした箱なので、取っておこうとしたものかもしれないと思い、
伝票に書かれた番号に電話をして、事の次第を伝えると、
今日はリサイクルの日なので玄関わきに置いておいたとのこと。
なんと地面にあったものが、風にあおられて2階のベランダの塀を乗り越えてきたのだった。
呆れながらも感心して窓の外を見ると、
青いシャツが飛んでいき、発泡スチロールの箱のふたが飛んでいた。
なんでも飛んでいく。
うちにも飛んでくる。
こないだは文鳥が風に乗って来ていた。
あの文鳥は無事飼い主さんのところへ帰ったか心配だったけど、
身寄りのない子猫なんか、やってこないかな。
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4月3日(土)
夕方には膝の上に乗りにくるのが日課。
写真を撮ってやろうと携帯のデジカメを構えた。
ストラップを見つめるコチカ。
↑タッチ 早く撮んなよ
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4月4日(日)
もうご飯の時間なんだけどビーム発射中
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4月6日(火)
東京は今日は少々温かいけれど、
あの風の吹き荒れた日以来、寒い。
だからか夜になると大ハッスルして、
遊ぼう遊ぼうと寝る準備をする人間をけしかける。
もう寝るんだよ、と無視しようとすると、
なんで?!と思い切り怒った声を出す。
毛替わりの季節で体が気持ち悪いかものしれないし、
付き合わないのも家族としてつれないかと思い、
玄関に走っていくコチカを追いかけてみる。
コチカは、来たっ、とばかり勢いづいて、
玄関のドアすれすれでUターンをして、
私の足をすり抜けて走っていく。
どうやら和室に行ったようなので、
洗面所に隠れて、様子を窺っていた。
そろそろかな、とそうっと顔を出すと、
ちょうど夫がやってきて、顔がぶつかりそうになった。
うわぁっ!と叫び、なんだよもー、と文句を言う夫に、
へへへへへ、と私も楽しくなってきて、もっとコチカを追いかける。
ソファーの下でじっと息をひそめるコチカに、
そんなのずるいよ!とか言いつつ、
さらに4、5本走ったら、私は息が上がってしまった。
おっしまーいおっしまーい、と言いながら寝室に行き、
ベッドにネコ論で(こう出るか?)・・じゃなくって寝転んで、
やれやれと休んだ後、柔軟体操などしていたら、
視界の端に、黒いぽこぽこの目が映った。
うわぁっ、いつの間に・・と今度は私が叫んだけれど、
久々にしたコチカとのかけっこ。
またしたい。
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4月8日(木)
マースくんの育ての親ムートンさんが、
マースくんの後ろ足の肉球がバニラケーキにみたいな匂いがするというので、
夫がコチカをオシッコさせようと抱き上げたときに、
ぶらんとぶら下がった足をひっとらえて匂いを嗅いでみた。
ムートンさんが言ったように肉球を鼻の穴に突っ込むようにして。
全然である。
まるで無臭。
なんにもしないよ、というと、夫は言葉がつまったみたいに無言だった。
きっと、ムートンさんっておかしいんじゃない?
と言いたかったに違いない(笑)。
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4月10日(土)
<オシッコは?>
帰宅して、疲れたのでソファに寝転がったら、
待ってましたとばかりコチカがきた。
夜中と同じように、腕と胴体の間に体を滑り込ませ、
たちまち眠ってしまった。
お水も飲みたいし、寝返りもしたくなってきた。
でもコチカは爆睡しているようだ。
しかたないのでしばらく寝たつもりになっていたが、
いよいよ我慢できなくなったので、
コチカ、ごめん、と言ってちょっと動いたら、
物わかりのいいコチカは、すっとどいてくれた。
体の位置をずらし、お水を飲んだら、ほっとした。
ところが濃厚な視線を感じるので、
テーブルの下を見ると、
コチカが凛とした様子で私を見ている。
トイレ行くんじゃないの?
と目が言っているっ
そうか!私がどいてという時には、
夜中でも昼間でも、トイレに行きたい時が多い。
コチカには緊急事態の必死さが伝わっていたのだろう。
割合すぐに膝からでもベッドからでもどいてくれるのである。
コチカ相変わらず、凛とした姿勢で私を見ている。
そうしてみると、今トイレに行ったっていいタイミングではある。
行ってくるかな、と立ち上がった。
なんだか母親にオシッコを促された幼稚園児みたいで、妙だけど。。
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4月12日(月)
ねえコチカ、足伸ばしたい。。
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4月14日(水)
先週の日曜日にキャット・タワーの場所を微調整してから、
コチカはキャット・タワーのたこつぼに行かなくなった。
出入り口の角度が変わってしまい、明るさが違ってしまったせいだろうか。
リビングの隅のテーブルの下にこもったきり、出てこない。
なので今日は朝、オシッコに連れていかれる際に見かけただけで、
それ以来顔を合わせていない。
たいがい毛づくろいなどしているはずだけど、
動く気配もないのは余程居心地いいのかな。
っていうか、生きてるかぁ?
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4月15日(木)
至福の時3態。
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4月17日(土)
<人使いの荒いネコ>
なんだかうすら寒い。
昨日も今日もコチカはソファのテーブル前のパネルヒーターに張り付いている。
エアコンを入れるほどでもないので、パネルヒーターを点けているのだけれど、
やはり春なので、点けっぱなしにする気もせず、
ソファを離れるときにはスイッチを切っておく。
するとコチカが、あれ、寒くなってきた、という顔で私を探す。
台所にいたり、ダイニングテーブルにいたりする私に、
寒いんだけど、という。
パネルヒーター点けて、って?
外ネコは一年を通して外にいるのだから、
家に住むコチカは少々寒くても我慢すべきだと思うし、
人間だって、やせ我慢をすることはなくても、
エコを考えればなるべく暖房も使うべきではないのだから、
と知らん顔していると、
ソファに上がってくんくんし、座るのかと思えばそうでもなく、
早くここにきて〜、と私を呼ぶのである。
家ネコって、こんなにも人を使うことに慣れるのだろうか。
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4月19日(月)
ご飯ください、あー、と言わせるようにしていたが、
おとといくらいから、言わなくなった。
ご飯を目の前にしてじっと押し黙っているので、
気の毒になって、明日は聞かせてね、と言ってご飯をやった。
それがうっとうしくなったのか、
昨日は、ご飯〜、と申告したものの、
私がご飯を下に置くまで、ソファ前のテーブルの下で待っていた。
かわいそうなので、何も言わずにご飯をやった。
というやりとりがあったここ数日の今日。
ご飯〜、と言い出したのが7時ちょっとすぎである。
定刻の8時まではまだまだなので、
もうちょっと待ってよう、となだめていたら、
なんと、あー、と頭のてっぺんからきた。
そう言ったらすぐにもらえると思ったか、
昨日言わなかったから、今日はぜひ言おうと思ったのか。
こうなったら、時間が8時でなくても、
上げないわけにはいかず、あげた。
やられた。
本当にコチカって、いじらしい。
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4月20日(火)
<夜中には寝るんだって>
夜中。
トイレに行こうとベッドを降りたら、
コチカも起きてきて、リビングに行った。
私が戻ると、ふにゃ〜、あ〜、と声が聞こえるから、
ドアが閉まってしまったのかと思って見に行くと、
なんだドア開いてるじゃん。
コチカは中途半端な格好で私を見ている。
寝ようよ、行くよ、と声をかけて寝室に戻った。
コチカもとぼとぼと戻ってきた。
枕のそばの椅子に飛び乗ったので、
私は自分が眠りこまないうちに布団に入れようと思い、
ちゃちゃ、おいで、と布団を上げ、コチカを見た。
すると意外なことに、期待に満ちて爛々と輝く目が待っていた。
ちゃちゃ?としっかり目を見直すと、
待ってました、とばかりに椅子を飛び降り、
ドアをすり抜け、走って行った。
んもーバッカじゃないコチカ。
誰が夜中に追いかけっこするのさ。
しないよ。
寝るの!
私は布団を頭から被って寝た。
付き合ってられませんよ、ほんと(怒)。
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4月22日(木)
みょ〜に妖艶な目つき
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4月23日(金)
寒い。
昨日も今日も東京は最高気温が10℃ほど。
エアコンはなんとか入れていないが、パネルヒーターは欠かせない。
テーブルぎりぎりまで持ってきて、足元を温める。
ということは、コチカもパネルヒーターぎりぎりにいる、ということであり、
私の足元は大変に狭くなっている。
一番いい場所にいるコチカのために、
テーブルよりも足を開いて延ばさなければならず、
スリッパを脱いで、コチカにぺたりと足の裏をくっつけたいが、毛がつくし。
立ち上がるときには、テーブルの足にあごを乗せて寝ているコチカに、
ごめんね、テーブル動かすよ、と声をかけないといけないし。
早くあったかくなれ〜
大きなお尻してもー
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4月25日(日)
遅くに帰宅したので、いつもより濃厚にふにゃふにゃ言ってくるコチカ。
よーしよーしと念入りに相手をして、ようく顔を見ると、
眼やにが結構ついている。
ちゃんと顔洗った?
あまりこういうことはないので、ちょっと気になる。
いたって元気そうではあるが。
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4月26日(月)
ね。
これじゃあ、足伸ばしたくても、我慢してしまうわけですよ。
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4月28日(水)
<Eye(愛?)コール>
昨日はうすら寒かったのに、
コチカはパネルヒーターの前にも来ずに、
窓際のカーペットで過ごした。
しかしそれで少々風邪をひいたのか、何度かくしゃみをしていた。
夜、ご飯を食べてから嘔吐。
久々のことである。
そして今日。
穏やかで暖かく、狂わされていた春がようやく正気を取り戻したようだ。
朝は雨が降っていたが、昼過ぎからは晴れてきた。
こんな日こそ窓際にいたらいいのに、と思うが、
今日は私の膝の上。
何か心にあるのだろうか。
ダイニングテーブルに座っていた私に、
ねっとりとした目を私に向け、
ねぇ〜、ソファに行こう、と誘う。
なんだろうな、という思いで、いいよ、とソファに向かう。
コチカは首をのばし、顎の下をかいてもらい、うっとり目を細めている。
私が手を離すと、その目のまま私をじーっと見るのだ。
なにさコチカ、私に揺さぶりかけてどうすんの?
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4月29日(木・祝)
<歓迎したい吐き方>
午後、げぼった。
空腹なので、吐くのに苦労した。
1回目、何回かしゃくりあげたが、何も出ず。
2回目、数回しゃくりあげた後、8cmほどに撚られた毛玉だけ吐いた。
始末が楽チン!
コチカ、いいねえ、その吐き方。
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