6月1日(火)
とうとう6月。
まだ気分は4月なのに。
でも4月には何日かに1度嘔吐を繰り返していたけれど、
もうそんなこともなくなった。
梅雨の時期は人間にとってはうっとうしいけれど、
比較的涼しい床の上は、家ネコには快適なのかも。
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6月2日(水)
私がうろうろと片づけや探し物をしていたら、
コチカが、ねえねえ、とうるさく後をついてきた。
いいチャンスだと思い、ファーのぽんぽんで遊んでやった。
お気に入りのワンピースに飛びかかられないように、
椅子などの向こう側に釣り竿状のぽんぽんを垂らす。
適当に揺らして動きを止め、コチカがじれてきたあたりで、
大きく振ると、身を潜めていた場所から飛び出してくる。
ジャンプすることなんて滅多にないので、私もできるだけ頑張ったが、
じっと様子を窺うタイミングがあるコチカはその間休んでいるようだが、
こっちはずっと立ったまま集中しっぱなしである。
10本もやったころ、疲れてきた。
おっしま〜い、と一方的に言って、
廊下に出て隠し場所に置きに行ったら、
コチカは、だめ〜、まだやる〜!!!と不満そうだったが、無視無視。
また明日ね。
ん?明日?考えとくね。
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6月3日(木)
梅雨前のきれいな朝にうらぶれる・・・
何さ↑
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6月4日(金)
<コチカの背中が黄色い理由>
コチカがいつも隣にいるので、
私の右手がすぐ遊びに行く。
このところすがすがしい日が続いているので、
密集したネコの毛もただたださらさらしている。
書いた文章を保存してはコチカを触り、
改行してはコチカを触り、
あくびをしては肘を置きに行く。
腕の内側にコチカの腹が添い、
弾力のある体に柔らかい毛がひんやりしながらほの温かい。
ああ、ちゃちゃちゃちゃ・・
と眠っているコチカを起こさないようにそうっと撫ぜる。
気がつかないわけもないだろうに、
でもコチカは知らんぷりをしている。
いくら触ってもいいんだもんね、
うちのネコなんだから、と悦に入る。
しかし今日の午後、ほどほどにしないとと思った。
コチカの頭から背中にかけて薄ら黄色いのだ。
ちゃんと舐めないとね、などと言っていたが、
なんのことはない、私の手のせいである。
ちゃんと洗ってから撫ぜるようにしないと。。
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6月5日(土)
勇者コチカ、何をか見つめる
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6月6日(日)
<コチカ、怒る>
体がばりばりするので、ソファの上でストレッチをした。
仰向けになり、足を上げたり開いたりしていたら、
しめしめとコチカがやってきて、おなかの上に乗ろうとする。
今ダメ今ダメと追い払ったら、
ちぇ、という顔をして、どこかに行った。
しかしまた戻ってきて、今度は上がっている私の足の下に来た。
ちょうどスペースは空いている。
しかし、ストレッチをしているので、
ときどき足が触るし、ソファが揺れる。
あー塩梅悪い、とコチカはまた降りて行った。
という、そんな午後を過ごした夜。
オシッコをさせてもらって、その報告にコチカは、
ソファにいる私のちょっと離れたところに座った。
いつもなら顔を撫ぜてもらいながら、
オシッコさせてもらったの、よかったね、
これからお風呂入るからね、待っててね、
と言われるのがならわし(?)なのに。
これじゃ手が届かない。
なんか変だなと思ったが、放っておいたらソファの上に来た。
しばらく顎を両手の上に置いて寝ていたが、なんか様子が変である。
上から見ていても、様子が変、というのはわかるもので、
コチカ、と言いながら顔を近づけると、どうやら目は開いている。
私の気配を察してか、両目が思い切り上に上がっているので、
私がもっと近づくと、
コチカはちょっとだけ顎を上げて、私を見た。
鷹のようにするどい目で。
こわ〜
コチカ、怒ってる、と夫に言うと、
そうなんだよ、オシッコさせてる間もずっと、ぶーってしてた、
とのこと。
あーそうか。
ソファに来ても私が無碍に追い払ったので、
気分を害していたのだろう。
ごめんね、ちゃーちゃ、と頭を撫ぜながら謝った。
ご機嫌直してね、というと、
眉毛がぐぅっと上に上がった。
また顎を付けたまま、両目を思い切り上げたようだった。
わかってくれたのかな。
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6月7日(月)
<my sweet loved>
午後。
コチカはキャット・タワーの最上階に、
私はダイニングテーブルでコーヒーを飲んでいた。
今日はずいぶん長い時間キャット・タワーにいるな、
と思っていると、ぁあっ、と尻上がりの甘ったるい声が降りてきた。
コチカの甘え声は、放物線を描いて、ふわ〜、とくるから愉快である。
ちゃちゃ、と返すと、今一度ぁあっ、と言いつつソファをちらりと見る。
甘い声で私をソファに誘うのである。
いいよ、とコーヒーカップを持ってソファに行き、座った。
コチカを見上げると、たん、たん、と一段ずつキャット・タワーを降りてくる。
慣れた身のこなしでソファに上がり、私の顔を見る。
ふふふふふ。
ネコの格好してるけどね、なんだかね、嬉しいものですよ。
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6月9日(水)
スカイプでマースくんの飼い主さんムートンさんと話した。
PCから聞こえるコチカくん!の呼び声に目がまん丸のコチカ。
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6月10日(木)
昼間。
久々に吐いた。
ソファの上に。
あー
10cmくらいに撚られた毛玉がくったりしている。。
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6月12日(土)
オシッコするぞ〜、と抱き上げたタイミングで、
それまでに動かずに眠っている時間が長い場合に限り、
うーんと伸びをするコチカ。
右足を曲げ、わずかに腰をひねり、
上を向いて、手をパーっと開く。
なんとも面白くて、
写真に撮ってやろうと思うのだけど、なかなかうまく撮れない。
ぶら下げられたコチカが、
はっ!とばかり上を向いて手を開くタイミングが捕らえきれないのと、
動きがあるのでピンボケになりやすく、
画像として必要な部分は細長いので、
周りのごちゃごちゃが映ってしまうのと、
夫の顔がもろ映りになるのを避けたい、
と技術不足な上にさまざまな制約があるのが敗因。
これでもうまく獲れた口。
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6月13日(日)
夫婦で勢いがついた調子で声高に話していると、
不安になって、にあ〜ん、と足にすりすりしに来るコチカ。
別にケンカしてるんじゃないから、大丈夫だよ、というのだけど。
平和主義だからね、コチカは。
それにしてもネコもケンカの仲裁に入るとはしらなかったよ。
やっぱり前世は犬だったかな?
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6月15日(火)
ソファで。
なんで私にくっついて寝るのか。
このあっついのに。
まさか私の体が冷たくて、涼を取ってるってわけじゃないよね?
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6月16日(水)
ねえ、暑い。。
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6月17日(木)
暑いってば・・
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6月19日(土)
コチカもご飯を食べ、人間も夕食が終ろうという頃。
キャット・タワーにいたコチカが降りてきて、
私の前に来て、座った。
どうしたの?と言うと、
テーブルの足にすりすりした。
ご飯食べておいで、と言うと、行った。
振り返ると、ご飯の一歩手前で座っている。
気分悪いの?というと、にゃ〜、と言った。
カツオブシが欲しいのかな、と言ってみたけど、
コチカは動かず、もしもリクエストがあったとしても、
今日の分はもう上げたのだから、もうやらない。
そしてまた戻ってきて、ソファに行きつかない場所で座った。
うつむき加減でじっとしている。
何も言わないで、ソファから覗きこむようにすると、
ちらりと私の顔を見て、目をぎゅっと閉じた。
何を考えてるんだか。
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6月20日(日)
一日出かけて帰ってきた私にくっつき、
腕をざーりざーりと舐めてくれるコチカ。
もう大概いいだろうと思うのに、ずっとやめない。
おいしい?
汗かいたから塩っぱいんだろうね。
血圧上がんないか心配(笑)。
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6月22日(火)
橋けたの下
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6月23日(水)
午後。
ソファの上でしゃくりあげたので、
ヤだな、と思って駆けつけると、
なんのことはない、吐かなかった。
おなかに毛玉をため込んでいるのだろうか。
ここ数日、ご飯を大量に残しているのだ。
大丈夫かなあ。
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6月24日(木)
とうとう吐いた。
午後。
何か食べたりすることない、なんでもない時刻。
キャット・タワーの上から2段目でしゃくりあげた。
うわーどうなるのかな、となすすべもなく見ていると、
一段下とその下の段へダダダダ。
さして大きな毛玉でもなく、胃液がほとんど。
それなのに昨日でもう幾日だろう。
4、5日はご飯少なめ。
そういえば隣で寝ていても、口をぴちゃぴちゃやることが多い。
胃液が上がってきて気分が悪いのだろうか。
これからどんどん暑くなるし、大丈夫かな。
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6月25日(金)
来客があった。
テーブルでお茶を飲みながら、
頭を寄せ合って携帯電話の中の写真を見ていると、
キャット・タワーの天辺から、
うにゃ〜、と声が飛んできた。
見ると、立ったままで飛び出しそうな格好をして、
顔の皮が後ろに引っ張られたような感じで、
自分は不満である、と思い切り言っている。
コチカは時としてヤキモチを焼くのだ。
いいじゃん、お客さんなんだもん、しゃべってたって、
と言葉には出さないで、目に力を込めて見返してやった。
コチカはだまったまま座った。
フォローのつもりで、こっちおいで、と言ってみたが、
表情を変えずに見ているだけだった。
大丈夫だよ、と言ってやった。
コチカは「大丈夫」という言葉を、すべてOKである、と受け取っている。
まあ、しょーがない、と思ったのかどうか、
コチカはちょっとだけ目を細めた。
やれやれ。
第一関門突破らしい。
これで1時間は持つのだ。
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6月27日(日)
1年以上も検査みたいなことをしていないし、
眼やにが前よりついていることが多く、
一度獣医さんに診てもらわなきゃといいつつ日が流れ、
しかし23・24日の嘔吐の日記について、
腎臓疾患の初期では、とメイルをくださった方がいて、
この週末にこそ病院に連れて行こうとしていたのに、
のっぴきならない事情で夫が外出していき、
すると車がないので私も連れていくことができず、
またまた先送りになってしまった。
しかし前よりは減った食欲も、
規定量の8割は食べているし、
オシッコのさせ方も、状態も普通。
夜になるとスイッチが入り、
人を挑発して走り回ったりして、
どこかが悪そうにも見えないので、
まあ大丈夫なのでは、ということになった。
試しにダイウジングもしてみたが、
コチカは健康体か、の質問に対し、Yes、の答えだった。
7月中には絶対に連れていく。
誕生月でもあるし。
めり込む目、落ちそうで落ちない足先
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6月28日(月)
あっつー
蒸し蒸しして嫌である。
さすがのコチカもペタンとくっつくのは朝の挨拶の時だけ。
寝室からやってきてソファに上がり、私によしよしされると、
なんとなくくっついて腰を下ろすが、すぐに離れていく。
それはそれでちょっとさびしくて、あー早く秋になれ〜
夕方前に膝の上に手帳を置いて日記をつけていると、
ちょうど毛づくろいをしていたコチカが、
足先を舐めた延長上に私の肘があったのか、
ざーりざーりと舐め出した。
すぐやめるだろうとそのままペンを走らせていたが、
思った通りやめないものだから、
手帳の字がよよよよよよと撚れてしまった。
コチカぁ〜!
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6月29日(火)
私がなかなかダイニングテーブルから離れないので、業を煮やしたのだろうか。
向かい側の下あたりでごそごそ音がするので覗いてみたら、
テーブルと椅子の間に入り込んで、息を潜めている。
隙間が狭いので上がるのに苦労したのだろう。
思えばずいぶん長い間、奮闘していたものである。
私がようやくテーブルを離れて、ソファに座ると、
grrr!と一言吐いてから、体をそらすようにして、
テーブルと椅子の間から抜け出てきた。
ソファに飛び乗ってきてよしよしされると、
得心がいったような顔をして毛づくろいを始めた。
ネコってそんなにも人間のそばにいたいものだろうか。
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