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~~~ミルク色のコチカ~~~


奮闘記 -11-



桜の木の中で



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4月1日(月)

キャット・フードをアイムスに変えたら、ウンチの量が減った。やれやれ。

* * *

遊びから戻り、居間に入ってくるときに、
たいてい、あ〜、と言いながら入ってくるが、たまにだまって来ることがある。
そんなとき、あ〜は?
と言ってやると、あ〜という。
私がまねする、あ〜を、自分が言うのと同じだ、と解釈してるのが、面白い。

だんだん人間語の語彙も増えてきた。
彼の名前、ごはん、ナンコツ、おいで、行くよ!、「あ〜」は?、まだ(と首を振る)、痛い!
そんなもんかな???





 *  *  *  * 




4月2日(火)

コチカの眉毛に、くるくるっと巻いたのや、途中から太くなってまた細くなっているのがある。
環境ホルモンのせいだろうか。
なんかやな感じ。

* * *

ちょっと前に、夫がお風呂場の空っぽのバスタブに、入れてやった。
お湯が入っていると思って、にやお!っとびびったけれど、入ってみたら、
いつまでも遊んでいたそうだ。
それ以来、ちょくちょく入っては、暴れている。
何をしているのだろうと、覗くと、さっとやめて、隠れるのだ。
なるべくバスタブの底の端っこで身をかがめ、見えないようにするのがおかしい。
こちらからは、耳を倒したコチカの目だけが、ぽぽっと見えるのだ。




 *  *  *  * 




4月3日(水)

鼠のカツラのついた、七転び八起きでを与えてみた。

以前、まだよく歩けなかった頃にいただいたときには、
兎の毛でできた鼠を見て、多分その臭いのせいなのだろうけど、
野生の本能がくすぐられたらしく、
grrrrrrrrrrrrrrrrr、huuuuuuと唸って、咥え、あちこちに運び、
結果、
急に運動神経のネットワークが活発に働き出したらしく、
本格的に歩けるようになってきたのである。

以来、コチカのお気に入りのおもちゃになり、
毛皮が取れてしまっても、ずっとベッドの脇に置いてあって、
毛皮が被せてあった、プラスチックの芯をときどき噛んだりしていた。

もうすっかり元気な猫になって大きくなった今、与えたらどうなるだろう、やってみたら、
臭いを嗅いで、興奮し、10分もたたないうちに、鼠のカツラをとってしまった。
力がついたものである。
それとも、これは剥がせるものだ、ということを学習済みなので、剥いでしまったのか。
ドブネズミくらいの大きさで、強力な接着剤でくっつけてあるのなら、いいのかしらん。
なにしろ、あっという間のできごとで、びっくり、というか、ちぇっ、というか。。




 *  *  *  * 




4月4日(木)

またトイレを掻いて、座ってみている。
後足の爪も割合使えるようになってきたので、
筋肉もまた成長しているのだろうか。
尻尾がもう少し動くようになればいいのかな。




 *  *  *  * 




4月5日(金)

昨日に引き続き強風。
こんな日はさすがに窓の外にも出たがらない。
ずっと自分のベッドで寝ていたらしい。

尻尾をいろいろと刺激してみる。
後脚はもう完全にかかとが上げて歩いてはいるが。
お尻の筋肉がまだ窪んでいる。本当ならどのように見えるもの?




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4月7日(日)

人間は車で出かけたけれど、良いお天気なので、コチカはお留守番。
ときどき、ニボシではだまされないときがある。
ちょっと口をつけるものの、途中で玄関に飛んでくるのだ。

ニボシの次の段階を考えたりしないのが、猫だと信じていたけれど、
あなどっていたことになるのだろうか。

でも、暖かくなったので、お風呂場や洗面所にも出入り自由だし、
階段の下の窓を開けるようにしたので、棚に座って庭を眺めたりもできるのだ。
車の中で、揺れ過ぎだってばニャオ〜っと、不平を言ってるよりは、
全然健康的だと思うのだけど、どうなのだろう。




 *  *  *  * 




4月8日(月)

夜。
廊下の縁側、階段の下の窓やお風呂場の窓、
要するに庭に面した西側全部の窓を、なにやら言いながら、行ったり来たりしている。
どうしたのだろう。
懐中伝統で照らして見てみるが、別に他の猫がいるわけでもないらしい。
何かの信号が送られてくるのだろうか。
外に出してあげられれば。。
・・・と思うだけで、ドキドキしてくる。




 *  *  *  * 






コチカ連れてきて。

4月9日(火)

<友人トラ>

ゴミを出しに行ったら、いつかの黄色いトラ猫が筋向いの家の角で座っている。
いつもこんなところにいたっけ?

兄弟のミケがやってきて、うちの玄関の前の家の門のところに座った。
トラはずっと私を見ている。
カメラを持ってきて、写真を撮っても、ずっと見てる。
コチカは?と聞いてるような気がしてならなくなってきた。

コチカをだっこして連れてくると、鼻挨拶をした。
驚いたことに、トラは舌を出している。
鼻だけ突き合わせるのかと思っていたら、違った。

トラは、ちょっと離れてから、振りかえった。
コチカを誘っているようだったが、コチカは私に尻尾をつかまれている。
コチカも行きたそうにはしていなかったので、今のうちに、と思い、
連れて帰った。
コチカは事の次第がよくわかってないうちに、連れ戻されたようだった。
居間で普通に毛繕いなんかをしてる。
それとも、心の内では複雑にいろいろ考えてるのかしらん。




 *  *  *  * 




4月10日(水)

朝、玄関マットを居間に持ってきて、むしってあった。
やましい思いがあったからだろう、
私より先に起きていって、ご飯の用意をしてあげる夫に、
いつもは嬉々としてついていくのに、なんだかためらいがち。

居間に入ってみて、そういうことか、と夫がコチカを取り押さえると、
こらっとつねる前から、あっあっ、と声を上げたそうな。
いけないとわかっているのに、なんでするのか。

遅い午前にもまた。
発情しているのと、関係があるのか。

* * *

毛をもしゃもしゃしてみたら、すごく抜けた。
もう驚くほど。
紡いだら、バービーちゃんのセーターくらいできたかも。




 *  *  *  * 




4月11日(木)

夜寝るとき、なんか興奮気味で私の手を相手に一人でレスリング。
夢の世界へと遠ざかる意識の中で、そういえば、昨日の朝、手がチカチカ痛かったのは、
コチカがレスリングをしていたからだ、とうっすら納得。




 *  *  *  * 




4月12日(金) ピアノ録音のために、高杉さんと木本くんがうちへ。

遊んでくれようとする高杉さんに、コチカは人見知り。
男の人は恐いのだ。
でも興味はある。ちょっと離れたところからじっと見ているコチカ。

* * *

お客さんが帰ったあと、部屋に帰ってみると、こわーい顔でこちらを見た。
そばに座るとすっくと立ちあがり、私の手でレスリング。
猛烈に猛った。
なんかいつもと違う。
体の動きが速く、噛み方が乱暴で、ひどく痛い思いをした。
いつもはこんはことはないのに。

男性二人とずっと一緒にいた、ということが気に入らなかったのだろうか。
中学生の頃、遊びにきていた男子生徒が帰った後に居間に戻ると、
いつになく晩酌で深酒をし、酔っ払っていた父を思い出す。
同じようなものだろうか。まさかね。




 *  *  *  * 




4月13日(土)

無駄毛取り用のブラシを購入。
四角い板に、ステンレスのゲジゲジの足みたいなのがいっぱいついてるやつ。
ハードとソフトがあり、ハードは毛の先っちょに地肌を守るための丸い球がつけられているが、
こういうのって、取れやすいのですよね。ソフトにしてみた。

* * *

ご飯が済んで、まったりしているところを襲撃。
最初は何それ何それ???という感じでくんくん臭いを嗅いでいたが、すぐ慣れた。

うひょ〜。いっぱい抜けた。気持ちいいほど。
そのあと試しにだっこしてみると、なるほど、つく毛の量が減っていた。




 *  *  *  * 




4月14日(日)

朝10時半に人間が起床するまで、コチカも寝ていた。珍し〜
暖かくなってから、ずっと毛布の上で寝ている。
人間が動いても被害が少ないように、足元を選んでいるのは、感心なこと。

* * *

2人の人間はそれぞれがそれぞれにしている。
西側の縁側に座っているコチカ。
大家さんが出てきて、あら、チータン、あんたも退屈そうだねえ、と声が聞こえる。
あんたも、って大家さんもお閑なんですか?

* * *

夕方、西風が心地よい寝室でヨガをしていると、
何やってんの?と不思議そうな顔でやってくるコチカ。
必ず、人がいるところに来るのが面白い。

* * *

夜、人間がお散歩に出るのに、
こんな時間に不安がらせるのもなんだから、ということでコチカを抱っこして連れていった。

*

お尻の穴に決して人間の肌が触らないように、尻尾を前にし、
脚を折りたたんで片方の手で掴み、コチカの両手をもう片方の腕に乗せるようにすると、
かなり安定した様子で抱っこされている。

* * *

途中、コチカと同じくらいの年の猫に遭遇。

コチカを下ろしてみた。
ホルシュタイン柄の猫は、そばへ寄ってきたが、コチカは興味なし。

黄色っぽい首輪をつけた猫とは、互いに寄り合い、鼻挨拶したものの、
その猫は、遠巻きに眺めるだけで、寄りつかなくなった。
人間がいるからかと思ったが、人間の方には1度も目をくれなかった。

いったい、どのようなコミュニケーションがなされるのだろう。




 *  *  *  * 




4月15日(月)

風の強い日。
しかしからりと晴れている。
こういう日はハイになって家中を飛びまわりそうなものだけれど、
ものうげな様子で、もそもそしてるか、寝ている。
私にもなにかよそよそしい。
今日はこんなかと思っていると、夕方以降はやたらとそばに寄ってきた。
結構精神的にムラがあるもの。

* * *

毛をときどき梳いてみる。
だんだんとれる量が減ってきた。
どはいえ、まだまだたくさんとれる。
どうなるのか、取っといてみようと思う。




 *  *  *  * 




4月16日(火)

バスタブに入り、じっと上の方を凝視している。
視線の先には黒いアリ。
もう暖かいので、偵察隊の1匹が徘徊しているのだ。
コチカの近くにやってくると、手を出してみている。
アリは幸い(?)、爪の間をかいくぐり、無事な様子。

暖かいとはいえ、ステンレスのバスタブは冷たいだろうに、
忘れた頃に見に行ってみると、まだ追っかけてるのだ。




 *  *  *  * 




4月17日(水) ピアノ録音のために、高杉さんと木本くんが再びうちへ。

コチカは高杉さんのことを覚えていて、もう恐がらず、
首筋とか撫ぜてもらった。

* * *

お風呂を洗おうとお湯を出したら、ストンとバスタブに下りた。
あろうことか、排水溝の栓がしてあって、お湯が溜まり始めている。
えらいこっちゃ!とお風呂のふたに飛び上がろうとしたが、
慌てふためいているものだから、壁側に飛びつき、つるりと落ちた。
腰から下がべちゃっとお湯に浸かり、うへ〜!
別の側のバスタブに飛びついて、なんとか脱出。
あ〜びっくりした〜!!!

しばらくドキドキしているコチカ。
撫ぜてあげようと、近づいてもびくっと逃げる。
気の毒なこと。

* * *

一週間くらい前から、尿道口に黒いかさぶた(?)のようなものがつくようになった。
おしっこさせるときに、ティッシュでとってやるのだが、少しばかり痛むようだ。

1日2回のおしっこだと、夜、ほんのわずかだが、毛に尿が滲んでいることがあるが、
かぶれてでもいるのだろうか。

キップ・パイロール(軟膏)を塗り、1日3回排尿させることにした。




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4月18日(木)

ハエ。
きりきり舞いのコチカ。
ちょっとちょっと、うちの猫バカにしないでくれる?




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4月19日(金)

やたらと猛るコチカ。
ときどきこういう日がある。
人間の手でレスリングをしていても、楽しんでいるというよりは、
怒りを発散させてる感じ。なぜ?

うにゃ〜Grrrrrrと鳴き、何度も窓へ庭を見にいく。
小さな声でぶつぶつ文句言うみたいに鳴いたり。
何かイライラしてるようだ。

* * *

コチカが破いた居間の襖紙に、千代紙をくっつけてアレンジ。
ちょっとは見栄えがよくなった。
夫と頭を付き合わせての共同作業だったのだが、
いつの間にかコチカも間に入って、一緒になってじっと見ている。
手伝えば?

* * *

新聞を溜めておく、紙袋に入って遊んでいると思ったら、
急に音が激しくなったので、見にいくと、
怒られると思ったか、玄関の方へ走り出した。
体のどこかに袋がぶらさがっている。
7cmほどの新聞が入っていた袋は途中で置かれ、
袋の手に下げるひも部分が破かれて、ない。
重たかったでしょう、コチカ!

ひも部分が、首にかかり、取れなくなってしまったのだった。
サンドイッチ・マンみたいに袋の切れ端を首に下げ、
玄関の三和土でそれと格闘している。
あら〜と見たら、引きつった顔でこちらを見た。

気の毒だけどおかしいので、カメラを持ってきたが、暗くて撮れず。
夫が、やれやれと首からはずしてやり、
まだまだ使える袋にガムテープで貼り合わせた。
あ〜笑った笑った。




 *  *  *  * 




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新しい橋の上で

4月20−22日 One of 飼い主 was 不在。

4月23日(火)

夜。ただいま〜。
外からチチ!と呼ぶと、チリリリ、と玄関に向かう音が聞こえる。
わくわくの一瞬である。

足にまとわりつく。狭い廊下を二人でもつれあいながら台所へ。削り節。

居間に座ってもなんとなくべたべた。
なるべく体をくっつけるようにして、毛繕いしたり。
身につまされるな、やっぱり。

* * *

また台所マットのふさを抜いている。
どういう周期でするのだろう。

* * *

夜。
2日間替えることのなかったコチカ用シーツを避け、毛布の上に直接陣取っている。
憎たらしいくらいに、きれい好きなのだ。
夫に、シーツを毎日取り替えないといけないことを、話すのを忘れていた。




 *  *  *  * 




4月24日(水)

私が具合が悪く、ふとんの中でぐたぐた。
コチカは枕元で座って見ている。
目が合うと小さな声でアーと言う。
コチカが出ていったところで、私は眠ってしまった。
次に目を覚ましたら、コチカはまた座っていた。




 *  *  *  * 




4月26日(金)

なんとなくそばにいる。
寝ていて起きると、わざわざ私の足に手をのばし、うーんとのびをする。
ついでにモミモミともむ。
子供の頃の名残か。
何も手に触らないでのびをするときは、この動作をしない。
柔らかいものが手に触れると、母親を思い出すのだろうか。
もむ力は結構強く、爪も立てているので、痛いのだが、なんとなく我慢してしまう。




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4月27日(土)

夜中に具合が悪い、と下に降りて行った夫の、めくったままの布団のところに行き、
匂いを嗅いで、じっと見ている。
人間の病気を不安に思うのか、最近はもうずっと毛布の上で寝ていたのに、
珍しくふとんの中に入ってきて、寝た。

* * *

なんとダニが私の手のひらを歩いている。
コチカが来て以来、目にするダニなので、
ノミ忌避剤「プロテクト」を背中に付ける。
効能はノミの忌避なのだけど、ダニにも効くというが、本当か。
天然ハーブでできていると能書きに書かれているが、
甘い匂いが強烈。
病院で買ってくるものの方がまだよいようだ。




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4月28日(日)

玄関マット。そこら中まっ赤。んも〜

良いお天気なので、家の中を走り回っている。
なんの用事のあるのやら。




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4月30日(火)

昨日の夜、
再び毛布の上に直に乗ってみた。
コチカは自分のシーツが置かれたところ以外、乗ることがほとんどなかったのだ。
フリースよりもふかふかした毛布の感触に、思わず、モミモミ。
おっぱいに吸いついた赤ん坊が、母乳の出を促すためにする行動だと思うのだが、
しばらくの間、やめない。モミモミ。
こんなに大きくなっても、まだするものなのですね。

やりたいだけやって、さあ、寝ようと横になった場所が、私のすねの上。
しばらくは私も我慢していたけれど、そんなものが長く持つわけない。
気の毒だけど、寝返りを打った。
コチカはずずず、と自分のシーツにすべり落ちた。

* * *

日経新聞の、雨濡れ防止用のビニール袋に入って遊ぶ。
袋に入ると、体にビニールがまとわりつく。
そのままじっとすることしばし。
見ていると、胎児が羊膜に包まれているみたい。
人間の子供が、押し入れなどの狭くて暗いところを好むのと同じなのか。




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