7月1日(金)
昨夜は、夫の会社でトラブルが発生したかなにかで、
夫は午前0時を回っても帰ってこなかった。
そんなとき、私は妙に嬉しい。
眠くはなるが、起きてなくてはいけない状況に追い込まれると、
読みたい本もたくさんあるし、それならば・・とわくわくしてくる。
さあでは今夜は何を読もうかと、と本を選んでいると、
キャット・タワーの上から、突き刺さるような激しい視線が。
ぞわぞわする頬をそちらに向けると、コチカが険しい顔で見ている。
だって人間の都合なんだもん、しかたないじゃない、と無視していると、
いらいらしたように、身体を舐め出した。
ざーりざーりと勢いのついた毛と舌との摩擦音が聞こえてくる。
しばらく知らん顔をしていたが、ダメなのだ、私はこういうとき。
もう気になって気になって。
わかったよ!と本を閉じて、寝よっか?と声をかけると、
足を伸ばして、舐めていた足先から顔を上げて、
うにゃあ!と即答。
ようやく!と言ったみたいに聞こえ、なんか憎ったらしい。
私が立ちあがって寝室に向かいかけると、
コチカは足元をすり抜けて、走っていった。
玄関脇の靴箱の下に隠れて挑発した眼をしている。
何もできないとわかったら、ただ眠い私。
遊ばないよ、と無碍に言って、寝室に入った。
コチカはしばらく、ね〜、遊ぼ〜、と不満げに言っていたが、
そのうちとぼとぼ入ってきて、ベッドに飛び乗った。
なんだか互いに不発な夜だった。。
* * * *
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7月2日(土)
<暑いのでだらだら書き>
夜9時半ごろ帰宅したら、
コチカは出迎えにも来ず、籐椅子の上からこちらを見ていた。
コチカ、ただいま〜、と言うとやってきてすりすりした。
すねにすりすり、頭よしよし、すねにすりすり、おなかぽんぽん、と、
私としては、することだけは確実に、でも手早くやり、
手を洗いうがいをし、ご飯を用意してやって、
さ、コチカ、ご飯だよ、食べなー、と声をかけた。
しかし、あれれ、コチカはさっきすりすりしていた場所にポツンと座り、
わさわさしている人間二人を、ぼーっと見ている。
さっきはちょっと事務的すぎたかな、と反省しながらトイレに行き、
出てくると、また籐椅子に座っている。
私はソファに座りながら、こっちおいでよ、と膝を叩くと、
お、いいの?という目をして、すぐやってきた。
いつものようによしよし。
おなかすいてないの?
どっか具合悪いの?
と聞いてみるが、何も言わないコチカ。
それからヒーリングしてやり、だいたいいつもの工程を終えると、
コチカはまた籐椅子へ。
ご飯は?
もう時間も遅いので、夫がオシッコに連れて行った。
おなかのスペースが空いたはずなのに、また籐椅子へ。
ねえ、ご飯は?
といよいよ気になってきたが、
部屋が十分涼しくなって、人間もすっかりくつろいだころ、
コチカはおもむろに起き上ってご飯を食べに行った。
やれやれ。
やはり暑かったのだろうか。
帰った直後、思ったより部屋の中は暑くなかったけれど。
これから外出するときには、タイマーでもかけて、
涼しくなる時間をつくらないと、と夫と話し合った。
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7月4日(月)
気になることがある。
ここ数カ月の間に数回、
コチカはキャット・タワーから落ちそうになった。
一回は最上階のハウスの上で、
壁に手をついて伸びをしたときに、下まで落っこちた。
もちろん壁には爪が食い込まないので、
いつになくハウスと壁との間が広かったか、
あるいはハウスを止めてあるねじが緩んでいて、
ハウス自体が動いたからかもしれないが、
今まで一度もそんなことなかったのに。
今日も、上から2段目の棚から落ちそうになった。
なんとか喰い止まったが、どうしたのだろう。
爪を少しばかり切ってしまってあるからだろうか。
もみもみされると爪が当たって痛いので、
ほんの先っちょだけ切ったりするが、よくないのだろうな。
それでなくても外へ行きたい病がどうにもならなくて、
ストレスが発散できないでいるのだ。
なんとかせねば。。
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7月5日(火)
朝、リビングに来ると暑いと知っているコチカは、
人間が寝室を離れても、しばらくベッドに横になっている。
なのでコチカがいつ来てもいいよう、
リビングと廊下を隔てるドアを開けておかなければならない。
人間はエアコンを点けるので、節電のこともあるし、
熱効率を上げたいので、当然ドアは閉めねば、と思う。
なのにコチカは来ない。
顔を洗ったり、お水を飲んだりしながらも、
コチカ早く来ないかな、と思うが、来ない。
いよいよ朝食(目下スイカ)を食べようと言うときに、
寝室にコチカを呼びに行く。
コチカ、とドアを開けると、
なんじゃい?と如何にもうっとうしそうな目をする。
早くおいで、と言って寝室を出ると、
しばらくたってから、うぉー、とか言いながら、
ぼたぼたした足取りでやってくる。
うるせぇな、どーせ暑いんだよ、あーやだやだ、
と思っているらしいコチカの内面を思うと、
おかしいというか、憎たらしいというか。
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7月6日(水)
最近、学生時代に習ったイタリア歌曲、
Vaghissima sembianzaヴァギッシマ センビアンツァ、
というのがずっと頭の中で鳴り続けている。
僕の愛する女(ひと)のとってもチャーミングな面影・・という歌い出し。
妙にふっくらと優しい気持ちになっているところに、このしどけない寝姿。
なんかふっと笑えてくるのです。
半眼だったりする。
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7月7日(木)
マースくんの飼い主さんムートンさんとスカイプで話した。
途中でコチカがキャット・タワーから降りてきて、
にゃ、にゃ、と言いながら膝に載ってきた。
ムートンさんが、コチカくーん、と呼んだ。
以前にコチカはスカイプ越しにムートンさんの呼びかけに答え、
何度か言葉を交わした(?)ことがある。
ムートンさんも私もそれを期待している。
しかし、コチカは何にも云わない。
ムートンさんは、あ、 にゃ、と言わないと、と言って、
コチカくん、にゃー、と言った。
すると、コチカも小さく、にゃ。
コチカくん、にゃー、
にゃ。
と言いつつ、えーっとこれ誰だっけ?
と言うような目で私を見つつ、耳をPCに向けている。
でもとにかく会話は成立した。
ご挨拶程度はできたのかな。
それにしても、
ムートンさんが、にゃ、というと、コチカはわかるのだろうか。
人間がネコの言葉をマネして言っているのというのが。
え〜〜〜???
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7月9日(土)
今日も膝の上に載りに来る・・
気持ちとしては嬉しいのだけれど、火がつかないか心配←大げさ
接着面が燃えそうに熱い・・
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7月10日(日)
昨夜のこと。
床にゴロリとなった夫が、私の足を触り、わー冷たくって気持ちいい、
と言ったきり、しばらくつかんでいた。←おかしいよね?
ちょうどそのタイミングでキャット・タワーの最上階から降りてきたコチカが、
上から2段目の棚に座って、じーっと夫の手のあたりを見た。
しばらく目を離さないので、そんなに変った眺めなのかと思っていると、
コチカが降りてきて、私の足元に座り、今度はじっと私を見た。
挑戦的というか、かきっとした視線で見ている。
どしたの?と言うと、膝の上に飛び乗ってきた。
そしてまた私を上目使いにじっと見る。
なんなのさ。
と私も視線を合わせていたが、やがてコチカは両手を折ってくつろぎの体勢になった。
もしかして、ヤキモチ焼いた?
夫と近い距離にいたり、マッサージをしてもらったりしていると、
ときどきコチカは変わったことをするのだ。
でもさコチカ、言っとくけど、
私足つかまれて全然嬉しいとか思わないよ。
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7月11日(月)
やはり夏。
あまり食べないし、よく吐く。
昨日も今日も吐いた。
獣医さんからは食事制限して、と言われたが、
いまや適量の3分の1も食べない。
いつものことと言えば、いつものことだが、
心配な夏はまだ始まったばかり。
こちらが気分的に参ってしまわないように気をつけないと。。
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7月13日(水)
エアコンを28度しずか、という設定にして、扇風機をかけている。
もう一日中点けっぱなし。
温度計では室温が31度でも、だんだんに湿度が下がってきて、
割合過ごしやすい。
ほら、このとおり
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7月16日(土)
夫語?
こんな様子を見ると、夫は「もそりくす〜」という。
子供のころから言っていたというが、
彼以外に家族・親戚中の誰も言わない。
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7月17日(日)
<誕生日>
パンパカパ〜ン!
10歳になった今日、来客があり、
一緒に祝ってもらった。
プレゼント(でもないけど)に、
新進のエネルギーワーク、マトリックス・エナジェティクスというヒーリングをしてもらった。
彼はとてもエネルギーの高い人で、
人柄もおおらかな気持ちのいい人である。
だからだろう、コチカも珍しいほどに懐いて、
3人の人々の足の間をうろうろするのも、とても楽しそうに見えた。
新しい人が来場して、こんなに安定したコチカを見るのは滅多にないことである。
よかったね、ちゃちゃ。
ちょっとびっくりな、われわれ夫婦にとっても嬉しい誕生日になった。
何か感じてるのかな?
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7月19日(火)
朝10時ごろ、コチカはなにか物申しに来た。
いつもなら寝こけている頃である。
こんな時間になんだろう?
本を読みながら、適当に返事をしていたが、やけに声が力強い。
これはなにかだ、と思い、どした?と顔を覗き込むと、
ご飯の器の方を見る。
まさかご飯?と聞くと、すねにぶつかるようにしてすりすりした。
珍し・・
台風の影響で太陽が顔を出さないので、朝はそんなに暑くなかった。
そのせいで、最近少食だった分、お腹が空いたのだろうか。
そしてまた、
夕方より早い時間に、コチカは膝に来た。
しばらくくつろいでから、降りて行ったが、
やがて朝と同じ調子で、みゃあみゃあ言いだした。
膝の上に来て、しかも私の顔の真ん前で、牙が丸見えのピンクの口を開けて。
ご飯?
すりすりすりすり〜〜〜
ということでいつもより1時間ちょっと早いご飯となった。
涼しさのせいか。
それとも、おとといのヒーリングが効いてきたのかなあ。
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7月20日(水)
今日は普通どおりに食事。
昨日イレギュラーに結構食べたので、
夜中にはあまり食べなかったらしく、
朝にはたくさん残していた。
なので、夕方の正規の時間のときには、
時間をかけていっぱい食べていた。
葉っぱもいっぱい、お水もいっぱい。
そしてしばらくしてぜ〜んぶ吐いた。
も、もったいな@_@;
ま、毛玉がいっぱい出ていたので、許そう。。
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7月22日(金)
暑さのせいで四六時中汗ばんでいるので、
コチカの細い毛が皮膚のどこかにくっついていて、
不用意にくすぐったり、つっぱらからせたりして、不快である。
コチカに触らなくても、扇風機の風などで飛んでくるのだろう。
目じりに、鼻の頭に、二の腕の裏に・・と目には見づらいところにくっつく。
ここぞと思う場所に手を持っていって、指で触ったって、
何も感じないし、なかなか取れない。
だんだん頭に来て、んも〜〜〜〜〜コチカ〜〜〜〜〜〜!!!と思っても、
コチカはひっくり返って寝てるし。
あー私もネコになりたい。。
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7月24日(日)
キャット・タワー最上階のハウスの留め具が緩みやすく、
コチカが飛びつくのと同時に、向こうに向いてしまう。
気が付くと直してやるが、気が付かない時もある。
下へ降りたいのに、出口が都合の良い方を向いていない。
にゃあにゃあ言いながら、降り方を考えているコチカ
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7月26日(火)
一日分のご飯の量の4分の1ほどしか食べないので、
早い時間からおなかが空くらしい。
4時ごろから、ご飯〜、が始まる。
ご飯の時間を繰り上げることには賛成なので、用意をしてやる。
でも定刻の6時頃になるとまたも、ご飯〜、と言いだす。
さっきの食べかけがちゃんとあって、ご飯も出したばかりなのに。
と思うが、葉っぱが若干乾いているらしく、
器に鼻を近づけてくんくんするが、いやだ、みたいな顔をする。
だから親切は私はご丁寧に新しいのを切り足してやる。
満足かしらね、コチカさま?
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7月28日(木)
膝に来て、膝には載らず、物音にお耳ピーン!
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7月31日(日)
昨日来客があった。
そのために夫婦で朝からバタバタして、
いつもはスイカで済ませる朝ご飯を、
ちゃんと食べ、話しあったりしていた。
その後、
オシッコさせようとキャット・タワーの最上階にいるコチカを引っ張り出そうとしたが、
激しく抵抗して出てこない。
なんで?
と疑問に思いながらも、オシッコは無事できて、
コチカは、おしっこした〜と私の所に言いに来た。
ひょっとして???
どこかに連れ出されると思ったらしいと踏んだ私は、
夫も私もコチカもどこにも行かないこと、Hさんがみえる旨をととくとくと説明すると、
コチカは、目を大きく開いて、耳を動かさずに聴いていて、
ふーん、そういうことか、というような表情をした。
それで人間のバタバタの理由がすっかり飲めたらしく、
コチカは落ち着きを取り戻した。
やれやれ。
取り越し苦労したねえ、ちゃちゃ。
それにしても、今日はHさんがみえるよ、とは、
朝一番にようく言ったんだけどなあ。
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