2002年10月

~~~ミルク色のコチカ~~~


奮闘記 -17- 



昔シリーズ:去年(02)の9月末頃


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10月3日(木)

ずっと私がばたばたしているので、
なんかさびそうなコチカ。

居間の物見やぐらにいて、外を見ているときに、
私が居間に入っていったって、ちらっとこちらを見るくらいで、
平気で外を見ているのが普通なのに、
にゃ〜と声をかけてから、私のところに撫ぜてもらいに来たりする。
なんか不憫。

* * *

ものすごい抜け毛。
こんなものだろうけれど、大丈夫なのかと思ってしまうほど。




 *  *  *  * 




10月4日(金)

今日は来客があったので、コチカはずっとひとりぼっちだった。
客間(?)から居間に行ったときには、私の足首に噛み付いたりする。
コチカは人がどこかへ行ってしまいそうで、寂しいときにはそうするのだ。

人間の子供ならぜったい放っておかないのに、猫だから放っておいてしまう。
あんな小さな体でひとりで耐えてるのか、と思うと心が痛む。。

夜遅くに私が帰ると、飛び出てきて、遊ぶ機会を狙っている。

追いかけっこをすると、三和土に隠れるのだが、
私がちょこっと覗いて背を向けて逃げると、そのまま太ももまで飛びついてくる。
玄関から台所までたどり着くまでに4回はタックルしてくる。
そして、まただだだだっとコチカが逃げる。
今日ずっと放っておいてので、いつもの倍の本数。
もう汗だーらだーら。




 *  *  *  * 




10月5日(土)

朝になると、寝室にやってきて、
私に体をくっつけて寝る。
こうしてるとなんか安心…私が、である。

* * *

台所の赤い足元カーペットのふさふさを抜いてある。
最近コチカは、またおしっこをさせたがらないが、そのことと関係があるのだろうか。
どうもふさ抜きが、発情の症状のように思えるのだが。




 *  *  *  * 




10月6日(日)

ちょっとした集まりがあって、朝からバタバタ。
9時に出かけたときには、コチカにカツオブシをあげるのを忘れた。
そのせいか、お昼頃に帰宅したとき、コチカはまったくシカト状態。
玄関に出てこないどころか、
居間の陽の当たる場所で丸くなって寝ているまま、微動だにしない。
こういう態度されるのも初めて。




 *  *  *  * 




10月7日(月)

夜中に、台所のマットと格闘したあとが残っている。
道理で朝は私の腕枕から動こうとしない。




 *  *  *  * 




10月10日(木)

3日間、私が家を空けたので、気配を探して、寂しそうにしていた、という。
でも夜は夫のそばで寝ていたそうな。
そうして夫に慣れてくれれば。




 *  *  *  * 




10月11日(金)

寒いので、居間に座っている私の膝でうろうろする。
なぜうろうろするかというと、
私の膝で丸くなろうかどうしようか、考えているから。
迷わなければならないほどに、私の膝はコチカにとって狭いのだ。

* * *

遅い午後。
お風呂の向こう側で梅の枝を払っていた大家さんが、
あ、だめだめ、網戸が網戸が!!!と緊急事態らしい声で叫んでいるので、
見にいくと、コチカが庭にいる大家さんに少しでも近づこうと、
網戸を上っているところだった。
もう大きいので、コチカが爪をかけたところは網戸の目が開いてしまう。
私は急いでおろした。

そのあと、縁側に方に来た大家さんとしばらく話している間、
コチカも足元でじっと聞いていたのだが、
ふいに大家さんが、あ、かまきりだ、これをあげてみよう、
というや否や、私とコチカがいる網戸に向かって、ほれっ!と投げた。

コチカはすわっと飛びつく。当たり前である。
さっきお風呂の網戸で大騒ぎしたところだったので、あわてた私は、
コチカを取り押さえようと、必死になった。
そのとき、コチカも一生懸命だったので、
私の手が当たっても気づかずに爪を出したままだったので、
手を引っかかれ、血がでた。

んも〜興奮させないでくださいよーと思わず私。
あら、そうお、ごめんなさいね、メンソレータムでも塗っといて、
と言いながら、あ、さっきみょうががまだあったわよ〜と、
4つばかり季節はずれのみょうがを摘み取ってくれた。
みょうがは私の大好物で、
夏はいつも買わずに庭に自然生えしているものをもらうのだ。
だから嬉しいといえば嬉しくて、ごまかされちゃうのだけど。
まったく。。おっかしな大家さんなのである。


この寝方。痛くないのかしらん。。


 *  *  *  * 




10月12日(土)

樹林公園に木登りに。

最近また爪が剥がれていないので、公園に連れていった。
寒いと、体が固くなってしまい、特に起き抜けは、動きが緩慢だ。
コチカは元々下半身の筋肉が弱い。
今は若いからいいけれど、年をとったら、コチカ自身ももっとしんどくなるだろう。
あーどうなることやら。




 *  *  *  * 




10月13日(日)

まだおしっこをさせたがらない。
なだめすかしてようやくするが、時間のかかること。

すぐに手を私の顔の方に伸ばしてきて、
爪も引っ込めてないことがある。

* * *

さあ寝ようと2階の寝室に上がると、先にコチカがふとんの上に寝ている。
夜は2階に行くもの、と思っているところが面白い。

* * *

抜け毛がすごい。
シーツにもカーペット用のローラーをかけて毛を取るが、
色が淡いので、見えてないだけで本当はかなりついているのだろうと思う。
紺などの、色の濃いシーツにかえようかなあ。そんなシーツ、あるのかしらん。




 *  *  *  * 





この横棒がどうにも邪魔で… 
折れていて、不安定なのです。

10月14日(月)

航空公園に木登りに。

桜の幹の高いところに行ってしまい、
降りてこられなくなった。

でも大丈夫。
人間がちゃんと上れるような場所を選んで上らせているので。
今日も、夫とのチームプレイで、なんとかおろした。

コチカの爪が少々伸びている。
足の爪も気持ち悪いのか、しばしば噛んでいる。

もっと頻繁に木登りに連れていくべきか。

* * *

足の爪を噛んでいると思っていたら、
左足の2本の爪が噛み千切られている。

わずかであるが、不自由な足の爪はそう減ることもないのだが、
気色が悪かったのだろう。

* * *

毛皮を洗濯。
バスタブの底に残った少々熱めのお湯に入れてやったら、
むむ、悪くないじゃん、という表情でじっとしている。
でも、洗われるのは、やっぱり嫌い。
上がると、ようやく拷問が終わった、とばかり逃げ出すので、
まだまだ、とひっ捕まえておいて、バスタオルで水気をとる。
いつもの戦争。
ある程度水気がとれたら放してやる。
天井への橋を上り、向こうの鴨居への渡り板の上で座りもせず、
不自由な格好のまま、脚を伸ばして足先を舐めている。

その段階を経たら、また捕まえて、ドライヤーで乾かす。
一通り終わり、解放してやったら階段下で振り返り、
GRRR!と捨て台詞を吐いて、玄関の方に走って行った。

せっかくきれいになったのに、また三和土に行くのかと、後をつけてみると、
事務用引き出しの空き箱を2個重ねておいてあるダンボール箱の2段目に入り、
最後のシメをやっていた。




 *  *  *  * 




10月16日(水)

夜中、ビニールのわさわさいう音が聞こえるので、
台所に下りてみると、おなかがすいていたのだろう、
魚の匂いがしているらしかった不燃物を入れてある袋を噛んで、
探し物をしていた。

お皿の上のキャット・フードがもうとっくになかったので、
ちょっとだけ上げた。

涼しくなってよく食べるようになった。

* * *

昨日は、少々暑かったのだろう。
コチカは寝室には来なかった。

コチカの行動で、今日一日がどんな気温が知ることができる。

* * *

このところ夜はいつも遊びたくてしかたがない。
夫が兎の毛のポンポンをゴムひもに吊り下げたおもちゃで遊んでやる。
こんなの、もう飽き飽きしているはずなのに、結構エキサイトしている。
天井への橋を上ったり降りたり。
上ってすぐに降りないといけないときには、
橋に座ったまま、ずず、ずずとずり下がってくる。
見ているとかわいくて、あっと言う間に時間がたつ。




 *  *  *  * 




10月17日(木)

コチカがあぁ〜とか鳴くとき、
遊びたい、ウンチをしたい、窓を開けてほしい、以外の用のときは、
何の用かわからないので、手を伸ばして抱っこしてみる。

なんとなくしばらく抱かれているが、そのうち逃れようとしてむずがる。
それがかわいいので、あ〜って言ってごらん、助けてください、あ〜って言ってごらん…
とか軽い意地悪をし続けて…半年くらいたつが、
ようやく今日になって、よいタイミングで、あ・・というようになった。

今までは、逃れようとするのを強く抱いて逃げられないようにして、
あ〜と言わせていたのだが、何度か促さなければならなかった。
挙句の果てに、ぁ。と鳴いたらすぐに放してやっていたのが、
ようやく学習できた、というところか。




 *  *  *  * 




10月18日(土)

来客があって、いつ見てもきれいな猫ですね〜、とほめられた。
コチカの顔を見て、どうみても美形ですよね、という。
白い猫はよく見かけるが、コチカほど整った顔立ちの猫は見ないのだそうだ。

そんなこといわれると、自分が創った猫でもないのに、嬉しくなってしまう。




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10月19日(日)

夜。
居間の物見やぐらの上で正座し、口をむ!と閉じ、目をパッチリ開いている。
固く閉じられた口のおかげで頬がきゅっと引き締まり、顎の毛が横に張り出す。
なんだか凛々しくもあり、かわいくもあり。
それにしても、どうしてそんな緊張状態にあるのだろう。

しばらくしたら、畳に降り、うろうろ歩き出し、人の顔を見て、にゃっにゃっという。
遊ぼー!である。

夫が毛のついたぽんぽんで遊んでやる。
このハッスルの仕方。
なんか不気味な感じさえする。
低気圧のせいだろうか。

* * *

お風呂場の窓と縁側の窓の間に何かがいるらしい。
てててて、てててて、と両方の間を行ったり来たり。
緊急らしく、走っているのが、まるで鼠みたい。

* * *

爪を切った。

* * *

よく食べる。
秋だからだろうか。
夏の暑いときには食欲がなかったのだ。
ちょっと多い目与えることにした。




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10月20日(月)

体重測定。4kg。
最近よく食べるようになって、もっちり重くなってきたので、
体重も増えたかと思ったが、
夏の間にちょっと体重が減ってまた太ったのだろう。
以前とかわらなった。

* * *

コチカを見ているだけで、手を出そうとしない来客。
興味津々らしいコチカは、来客の前に正座をしたまま、じっと顔を見ている。

* * *

夜は、ぽんぽんで運動。
ハイ・ジャンプを何本か。




 *  *  *  * 




10月21日(火)

コチカが新しい場所を見つけた。
縁側がある廊下の高さ60cmの本箱からCDラック、
さらにその上においてある、携帯用のCDボックスの上に、座るのだ。

面白いことに、高さ60cmの本箱は、お風呂の窓とほぼ同じ高さなのに、
本箱には、ひと思いに飛び乗らない。
手をかけるものの、後ろ足はもがくように入れてある本!や棚を引っかいて、
ようやく上るのだ。お風呂の窓は、真下からでもぴょんっと上がるのに。

* * *

毛皮のぽんぽんで、長時間遊ぶ。夫よ、ご苦労様。
ようやくやめても、あらたに鬼ごっこしよ、と走っていく。
仕方がないので、追っかける。
それを3本ほど。
今日はやけに元気。

 




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10月22日(水)

夜中に階下の廊下であっちへだだだ、こっちへだだだ、と
大騒動しているのを聞きながら眠った。
夜中にはちゃんと寝室に来て眠っていたが、
午後2時ごろ、ようやくぼっさりして起きてきた。

夕方を過ぎてもまたじっとしたままうつらうつらしている。
どこか悪いのか、と思うけれど、食欲を見ている限り、大丈夫みたい。。
昨日の夜、ハッスルして暴れすぎたのかな。




 *  *  *  * 




10月23日(木)

私が帰宅したときには、すでにご飯をもらっていたので、
かつおぶしをねだることもなく。
ごろにゃ〜ん、と言ってくることもなく。
なんだかさみしいにゃ。




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10月25日(金)

夜中。なんかにおうのである。
眠い目を無理やり開け、私の腕を枕に寝ているコチカをようく見てみると、
ウ、ウンチが!
あ〜〜〜〜〜〜コチカ〜〜〜〜〜〜
もう冬になるので、こんなことがそうたびたびあったら困るので、
叩き起こして…とは言え、気が小さいので、そーっと起こして、
でも、意識ははっきりさせてから、事の次第を伝えて、背中をぎゅーーっとやり、
階下のトイレに連れていった。
んも〜〜〜寒いって!




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10月26日(土)

いつの間にか、コチカはおしっこを嫌がらずさせるようになっている。
でもおとといだっかな。。
台所のマットを廊下に持ち出して、ふさを抜いていた。
ふさ抜きと、おしっこをさせない因果関係はいかに?

* * *

夜は以上にハッスルする。
夫もよく飽きずに長々と遊んでやること…と感心してしまう。




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10月27日(日)

またである。
夜中になにかコロリとしたものが足に触るので、
ヤな予感を覚えながら見てみると、コチカのウンチだった。
こんな夜中にどこへ行ったか、ふとんの中にいなかったので、
探して強制連行して言い聞かせるべきだ、と夫と夢の中で話をしたように思うが、
眠かったのだろう。ティッシュでくるんで枕元に置いておいただけ。
健康な猫のウンチってそう水っぽくもないので、
シーツが汚れることがないのがもっけの幸い。
でも、こんなことが冬中続いたら、困る。
なんとかせねば。。




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