2004年4月

~~~ミルク色のコチカ~~~


奮闘記 -35-


そろそろホットカーペットが熱いらしいので、
部屋の隅にカレンダーを敷いてやった。



* ミルク色のコチカ・トップへ *

4月1日(木)

よいお天気。窓辺で寝そべっているコチカの背中から双葉が出てきた。
もう春だもんね〜
エイプリルプール♪~

* * *

夕方のお散歩。
晩餐タイムである。
チェリーんちの奥さんが出てきたら、どこに控えていたのか、
あちこちから猫たちが顔を出した。
チャコちゃんちのガレージには黄色と白のタローとニャオンが同じような顔で座っている。
アスカも待っている。
あー、とコチカを牽制しつつあっち行ったりこっちへ行ったり。
今日のオードブルは赤身の刺身である。
しかしそれぞれが違うものを食べている。
猫によって好みが違うので、チェリーんちの奥さんはそれを全部把握している。
猫たちにとってはアイドルであり、下宿の優しいおばさん、というところだろうか。




 *  *  *  * 




4月2日(金)

朝は雨が降っていてお散歩はなし。

* * *

雨上がりのせいか、空が水を打ったようにきれい。
星座がよく見える。
こんな日のお散歩は楽しい。

みいちゃんに会った。
低いブロック塀に3度挑みかかって、
3度目にはみいちゃんに、ぺん!と殴られた。
あっけにとられている間に、みいちゃんは塀の中に消えていった。




 *  *  *  * 




4月3日(土)

晴れているのに珍しく人間と一緒に寝ているコチカ。
そういえば朝7時ごろ目が覚めたとき、
ふとんに対して垂直に寝ているので、私はひどく窮屈だった。
しかし、
コチカに私の寝るところがないじゃない、と文句を言うと、
だまって体を起こし体の角度を変え、私に譲ってくれた。
これ、わかってやってたのか偶然か。

* * *

いつも散歩から戻ると、首輪をはずしてやる。
だからコチカが外へ行きたくてごねてるときには、
まず首輪をつけなければならない。

やーやー言ってうろうろしているコチカに、
首輪を見せながら、外行くなら首輪つけなきゃ、と再三やっていると、
4、5回目にはしかたなく首輪の匂いをくんくん嗅ぎ、
そうだこれは自分のだ、と思うのかどうか、鼻水を塗りつけ、
わずかに空白の時間を作るので、そのまま首輪をつけてやる。

*

夫が散歩につれていこうとしたとき、私は台所にいた。
夫は、コチカ、首輪!と言っているのだが、
夫は居間にいて、私が台所にいたせいか、
私が、○×○(←夫の名前)が首輪って言ってるよ、お外行くんでしょ、
と言っても、
私の顔を見て、にゃーにゃー言うばかりで玄関と台所の往復をしている。
家事が終わり、私が居間にくると、コチカも入ってきてようやく首輪をつけさせた。
やっぱりわかるようでいて、わからないのだな。。


寝てると思ったら、見てる。。


 *  *  *  * 




4月5日(月) 満月

良いお天気。日焼けが恐い。。

大家さんと立ち話をした。
犬や猫は人間の話をようく聞いていて、なんでも知ってるんだって、
というので、そうなんでしょうねえ、とコチカを振り返ると、
向こうを向いている立っているコチカの耳がこちらを向いているので、
ほらほら、と大笑い。
来世に人間になっても、バラすんじゃないよ、コチカ。

* * *

ごろごろしているミイちゃんにちょっかいを出すミルキー。
ぺんっ、とやられてたじたじ。
いろんな雌猫に手を出すねぇ全く。




 *  *  *  * 




4月6日(火)

よいお天気だったので、
お散歩に行った後、玄関の門にリードを結わえておいた。

不思議なことに、私が様子を見に行くと、
コチカは横になっておらず背を丸めて座っている。
三和土に降りてサンダルを履き、ドアを開ける私の気配に、
座りなおすのだろうか。

それともくつろげなかったの?

* * *

夕のお散歩。
十字路の駐車場をうろりとしているときのこと。
っあ〜、とどこかで聞いた声。
頭の天辺にびっくりマークが飛び上がったかのようなコチカ。
いきなりそわそわし出し、鼻から薄暗がりに突進するようにして、
駐車している車の向こう側にいるアスカを見つけた。
アスカは、あー、とお尻を上げてから、てってってってと行ってしまい、
道の向こうの塀の穴に入ってしまった。

リードで結ばれているためにコチカは穴からは行けない。
そのお宅の玄関側に周り、アスカが来るのを待っている。
道の縁石までしか行けない私。
しかたなく待っていると、そこの家の2階から人が出てくる気配が。
カチャカチャと鍵を閉める音が聞こえ、もうすぐ人が降りてくる。。
でもそこでコチカに声をかけてもすぐに動かないだろうし、
急にそわそわしたらしい、と怪しまれるのもナンなので、
知らない顔をしてよそを向いていて、
階段を降りる足音が聞こえ出した頃に、あれ、と振り返り、その人を見た……
というのは、とっさの筋書きに沿った演技なのだが、
こういうこと、結構する(させられる)。。




 *  *  *  * 




4月7日(水)

夕方になる前に帰宅すると、
庭に大家さんがいて、今日はよく鳴いていたわよぉ、と言った。
今日はちっとも寒くなく、気持ちのいいお天気だった。
庭にはいろいろな植物の新芽が芽吹いて、空気まで若返ったようだ。
こんな日は外にいたいんでしょうね、と言っておく。




 *  *  *  * 




4月8日(木)

朝も人間と寝ている毎日。
まだ少々寒いのかな。
とはいえ、夜中はしょっちゅういなくなっているけど。

* * *

起き抜けからお水をよく飲む。
うちなど食事はいつも同じ内容なのに、
水分をよく摂る摂らないというのは、何が関係しているのだろう。
気温の差は影響するだろうけど、毎日ほとんど同じ、って場合は?

* * *

いつだったか、朝方、横で寝ているコチカに、手をやったら、
うにゃっ、と叫んで噛んだ。
よほど痛かったのか、頭に来たのか、結構本気で噛んだので、
牙が皮膚に食い込んで痛かった。
傷になるほどではなかったが。

なんとなく触っているとき、
いきなり、頭をもたげて体を舐め始めたりすることがある。
いらいらしている様子で、触られたくなかったのだな、と反省するのだが、
そういうときには、にゃ〜などと声を上げるでもないのだ。
どういう心理作用なのだろう。




 *  *  *  * 




4月9日(金)

朝からいいお天気。
アスカを追って、十字路の向こうの今現在アスカがねぐらにしているお宅に来た。
コチカが座ったまま動かないのでぼっさり待っていると、
ゴミの集積所からカラスが何かをくわえて飛び立ち、
アスカのねぐらのお宅の屋根に持ってきて、
袋をつついてやぶろうとしているがままならず、袋はとうとう樋に落ちた。
大きめのシュークリームが1個入っているような袋である。
樋の雨水が下へ流れる部分に落ちたら、面倒だと思い、
庭にいた住人に教えてあげようと声をかけると、アスカを抱いて、出てきた。

抱っこされるの大嫌いなんですよーと言いながらも、アスカはおとなしく抱かれている。
まぶしそうな目を向けるコチカ。

* * *

散歩から戻ると、門を入って右側の草地でくんくんしている。
長くかかりそうだったので、草地側の門の柵にリードを結わえておいた。

その後、切れない電話が延々と続き、とうとう気になって、
無理をして子機に持ち替え、外に出て行くと、
結わえておいたのとは反対側の木に結わえてある。
あれ?と思ったけれど、自分がそうしたのだ、と疑いを持ちもしなかった。

その後出かけるときに、大家さんが待ち構えていて、
なんとコチカは何度も柵を出たり入ったりしているうちに、
ぐるぐる巻きになったリードで首が突っ張っていて、
それを郵便やさんが教えてくれ、
それで大家さんが、反対側の木に結わえ変えてくれたのだった。
助けてくれた郵便やさん、大家さん、ありがとうございます。
コチカ、ごめんね〜
今度から電話が鳴ったら、子機を手にもつことにしよう。

* * *

夜遅く帰宅し、夕食も充分食べておらず空腹だったので、
カッテージチーズとプルーンジャムを乗せて半分に折ったパンを
片手に持ってむしゃむしゃ食べながらコチカを散歩させていたら、
そんな時間にはもう誰にも会わないはずなのに、チャコちゃんの奥さんが出てきた。

思わず、夕食食べなかったのでそれでこれで、と言い訳をしてしまったが、
奥さんは聞いたふりもしないで、オシッコさせるわけでもないんでしょ?とコチカを見て言った。

* * *

奥さんと別れてからチェリーんちの玄関の塀に沿って歩いていると、
ちょろり、と動くものがあった。ヤモリである。
植木をくんくんやっていたコチカは気がついていない……
が、
あ、見た!どうするか、と思うと同時にジャンプ一発飛びついた。
幸いなことにヤモリの方が逃げ足が速かったが、あーびっくりした。。




 *  *  *  * 




4月11日(日)

早朝から外出した人間に、ちょこっと恨めしそう。
鍵を閉めると、にゃおー、と声が聞こえてなんか気の毒。
帰ってくると、べたべた。
座ったズボンに手をかけ、足に寄りかかって、甘えたまなざしを向ける。
するとご飯を食べていても、ついよしよし〜とコチカのしてほしいようにしてやるのだ。

首を伸ばし、平べったくなった顎の下をコチカの好きなやり方で掻いてやっていると、
手がじーんと暖かくなってくるから不思議。
コチカの生体に私の体が触発され、手のひらから気が出るような気がする。




 *  *  *  * 




4月12日(月)

朝早く出かけ、夜遅く帰宅したので、シカト気味。
玄関にも出てこず。ち。




 *  *  *  * 




4月15日(木)

門の脇でぼーとしているとき、
東に抜ける道には、アスカの姿があった。
私が思わず、アスカ、と漏らすと、コチカは、ぅがが、とひげを振るわせた。
アスカがアスカという名前であることを知っているのだ。

アスカまではかなりの距離がある。
ぅがが、ぅがが、と数回言ってから、走り出したが当然アスカは姿をくらました。
チェリーんちの庭にいる、チェリーとマー君がウォンウォン吠え立てる。
全く気にしないコチカは、アスカどこへ行った、アスカ、アスカ〜〜〜、とばかりに、
声を出して、あちこちをくんくん嗅ぎまわっている。
なんかエロ親爺が若い女の子に逃げられたみたい。
なんかそんな文学ありましたよね。「ふとん」だったかな。

*

しかたなく別の方向を歩いていると、チェリーが外へ出された。
うちの大家さんがいたので、カリントウがもらえると思い、奥さんを引っ張ってやってきた。
カリントウをもらって満足したチェリーは次はコチカだ、とばかり走ってきた。
なんと奥さんはリードを手からはずしていて、チェリーは一目散に駆けてきた。
コチカは体をかっとアーチ型にして、CH"〜〜〜〜〜ッとやった。私はすかさず抱き上げた。

チェリーは目の前にやってきて尻尾を振っている。
コチカは興奮したままでCH"〜〜〜〜〜ッをやめない。
奥さんになだめられて、チェリーは行ってしまったが、あれはちょっと恐かっただろうな、コチカ。

*

そうこうしているうちに向かいの家の庭にミルキーがきた。
両者見合って座り込みの固着状態に。
どうにもこうにも、空気まで動かないような雰囲気が漂っている。
途方に暮れていると、大家さんが興味津々見に来た。
ほら、あっちに行ってご覧、とコチカの耳をきゅっとつねったりしている(--;
それにも飽きて、大家さんは行ってしまった。
ミルキーは相変わらず、釣り上がった目でじっとコチカを見ている。
やっぱりこのままなのだな、と私もコチカを抱き上げ家に戻ろうとすると、
ミルキーはさっと立って行ってしまった。
ふーん。
よくわからないが、あのなんにもしてないような状態でいながら、
なにかしらのコミュニケーションをしているのだろうか。
だとしたら、私は邪魔したのだな、と思うが、それにしてもじっとなんか待ってられるか。

その後コチカはうちの駐車場に入り、車の横に腰を下ろしてしまった。
なんとなく疲れたのはわかったので、ドアのノブ(?)にリードを結わえて、私は家に入った。




 *  *  *  * 




4月17日(土)

遅い朝。
夫とお散歩に出かけ、帰ってきたコチカはいつものように台所をうろうろせずに、
まっすぐ居間に入ってきて、体を横たえてくたばっている様子。
すると、波乱万丈のお散歩だった、と夫。

十字路の駐車場に置いた車に、引越しをしているのか、冷蔵庫を運んでいる人々をコチカはじっと見ていた。
そして人々が出入りをしているアパート付近でくんくんしていたら、
人がどやどやと階段から降りてきたのにびっくり仰天したコチカは、
いきなり走り出した。

夫は、ドアの開いたままの車の脇から人が急に走り出したらおかしいだろう、と思い、
極力あわてず大またで歩き、十字路を過ぎてからコチカを一緒に走ったら、
コチカはまっしぐらにうちの門を目指したのだそうだ。
そして門の内側でしばらくぜいぜいやってから、
今度はさきほどとは反対側の、うちの車庫の方にのんびり歩き出した。
車の下あたりをくんくんやっていたら、向かいの家のバイクが爆音を立てたので、
またもや仰天して、車の下にもぐりこんでしまい、バイクが発車するまで出てこない。
しかたなく待ち、のっそり出てきたところにカツオブシは?と尋ねると、
とっとと門を目指し、玄関に入ったのだそうだ。

* * *

サンスポットを付ける。
匂いがすごくて気分が悪い。。
夜中も、うへ〜と目が覚める。
今度から別のやつにしよ。




 *  *  *  * 




4月18日(日)

昨日恐ろしい思いをしたコチカは、今日もまだびくびく。
人が来ると、道の端ぎりぎりに体を寄せ、
カメラをパンするように、人から目を離さず、
後姿を見送って、これで大丈夫、と念が押されるまで動かない感じ。

おっかなびっくり十字路まで行き、左に折れようとすると、自転車。
うわっ、やっぱり!とばかりにおどおどしながら、そちらを注視しつつ別方向へ。
そんなに恐かったの?

*

そんなこんなで調子が狂ったというよりは、
あるいはかなり暖かくなったので、抜け毛も本格的なってきたからだろう。
遅い午後、オシッコをさせた直後に、嘔吐した。
毛玉が繭をもう少々細長くしたくらい吐き出されている。
散歩のとき、草を食べていたので、全体に緑っぽい。

猫草を買わなくちゃ、と思っていたが、
もう春だし、散歩するから外で食べられるのだった。




 *  *  *  * 




4月19日(月)

抜け毛が本格的。
あーやだやだやだやだやだやだ。
サンスポットはほとんど乾いた。
でもときどきかゆいらしくて、必死に舐めるので掻いてやる。




 *  *  *  * 




4月20日(火)

胸焼けがするのか、花にらの葉まで食べている。
猫草を買ってやるべきか。
外にある草はまだ他の枯葉と一緒に生えているので、食べ辛いのだ。

*

十字路の駐車場にあるアパートの下の植え込みの土を少々掻き座った。
そして臭いを嗅いで確かめ、いつもよりも掻いた。
おしっこしたの?と抱き上げて確かめてみたが、そんな様子もなし。
お尻にウンチのお汁(?)がちょっとついている。
それが土についたのかな。

* * *

ホットカーペットが暑いので、居間の隅に大きいカレンダーを敷いてやってら、
その上に避難に行く。
枕代わりに箱を置いてあるのだが、それに顎を乗せている様子がおかしくてかわいい。




 *  *  *  * 




4月21日(水)

朝、嘔吐
毛玉がちゃんと吐き出されているので、心配ないのだろうけど。
それにしても所かまわず吐くのやめてほしい。


小さすぎて見えませんが、奥にはタロウがいます。



 *  *  *  * 




4月22日(木)

夜中に、にや〜っ、という声と共に左手に痛みを覚え、目が覚めた。
ふとんの外側に座って私を見ている。
どうしたの?と言いつつ右手で撫ぜようとすると、grrrrにゃ〜っ、と言いつつ噛んだ。
明らかに怒っている。
寝ている間にどこか踏んだのか、と思ったけれど、
私の枕の横に置いたコチカタオルの幅だけ、場所は空いていて、
私は仰向いて寝ていたと思うのに、踏んだなんて考えられない。
よくわからないままうとうとしていると、
コチカは寝室の出入り口を、じっと見ている。
出て行くのかと思ったけれど、そうでもなく寝たようだ。
朝になったら私の左肩に顔を置いて寝ていた。
夢でも見たのだろうか。
こういうことがこれで2回目である。

* * *

夕方のお散歩。
十字路の手前のアパートの階段から、あ〜、とアスカ。
コチカの位置からは見えないので、耳をそばだてている。
あたりをうろうろすることしばし。
とうとうアパートの敷地の階段の下あたりまで行ったが、
私は行けないから、というとコチカは座った。
そしてそのまま。。
今夜は四日月。目に刺さったら痛そうに細い月である。
細い月ではあるが、暗い空に丸い月の全像が見えている。
なんかひどく無防備だな、と思った頃、諦めたのかコチカは歩き始めた。




 *  *  *  * 




4月23日(金)

夜のお散歩。
家とフェンスの間に生えている草花の一箇所に急に執着したな、と思ったら顔を思い切り突っ込んだ。
すかさずリードを引いたら、ボタリと落ちた何かに、コチカは間髪入れずに噛みついた。
ばりっ、と音がすると共にその何かはちぎれて脇に落ちた。

立っている私の位置から動いているように見えるが、何かを確かめる勇気がなかった。
呆然としているうちに、コチカはばりばり噛んでいたものを飲み下すと、
地面に落ちているものも食べた。
全部食べてしまってからも必死になって当たりを嗅ぎまわっている。
……。

暖かくなってから、ウンチに白いものが混じるようになったので、
キャット・フード以外のものを食べているな、とは思っていたが、もう疑いようもない。
今シーズンになってから前科は相当にあるようだ。




 *  *  *  * 




4月24日(土)

絨毯についた汚れをこすって取っていたり、洗濯物をたたんでいたりすると、
意外なくらい甘えてきたり、洗濯物をたたんでいる手元を通りこして、足の上に座りに来たりする。
絨毯をこするのがなぜ嫌なのか理解できないが、
コチカなりに自分と飼い主との距離感というのを持っていて、それが侵害されると気を悪くするらしい。




 *  *  *  * 




4月26日(月)

母が来た。
玄関から2人で入っていくと、コチカはに"ゃ〜と言いながら、母を見てる。
思い出しているのだろうか。

居間で、母は私がいる側に座っている。
足を投げ出している母と私の間に、窮屈そうに座って、
顎を思い切り上げて、よしよしして〜の目つき。




 *  *  *  * 




4月27日(火)

雨。すごい風。このお天気は何?

雨なのでお散歩はなし、とぶーたれ顔で寝ているコチカ。
ま、お利口お利口。
GWに入りかけの上にこの天候なので、来客も軒並みキャンセル。
お陰でGW後のノルマとなっていた仕事にちょこっとだけど手がつけられた。

ソファに持たれてノートブックをバチバチやっている私の後ろ、ソファの背もたれの上でで、コチカはずっと寝ていた。

バチバチするのをやめると下に下りてきて、私のおなかや太モモにそーっと手を載せてみて、モミモミモミモミ。眉と眉の間が透明になっている。しばらくやった後、手を休めて何か考えていると思ったら、またもやそーっ、という動作で、膝の上に乗ってきた。手を丸くまげて座る。そのまま。じー。
私にとっても安らぎの時間である。
* * *

夜。
雨がやんだので抱っこしてお散歩。
強かった風も少々は静かになった。
それでもあっちからこっちから、と気まぐれに生暖かい風が吹いてくる。

コチカの足先をしっかりとつかみ、風の来る方向に従い向きを変える。
コチカはおなかをひくひくさせて風から情報を収集する。
誰もいない夜道をあっち向きこっち向きしながら玄関に戻ってくると、
あ〜、と植え込みから声。
アスカである。
道理でコチカがきっ、となって鼻をきかせていたはずだ。
にゃっ、んご〜、とコチカ。
身を乗り出して降りようとする。
でも私にはアスカの姿が見えない。
アスカ、と呼んでみたりするが、アスカは出てこない。

な〜、と別の方向からも声が聞こえる。
みぃちゃんである。

きぃーっ、と門が開く音がしてチェリーんちの奥さんが出てきた。
みぃちゃんのご飯を持ってきたのである。
あら、こんばんは、お散歩ぉ?ようやく雨やんだもんねー、アスカ、いるの?今ご飯持ってきてあげるわねー、と中に入って行った。

私はコチカもカツオブシにしよ、と言いつつ門の中へ入った。
コチカは不満そう。
いいよ、諦めな。思わせぶりなんだからアスカは。ね。




 *  *  *  * 




4月28日(水)

GW初日。

でかける人間の様子に嫌〜なムードを感じ取るコチカ。
荷物を全部載せて、さあコチカも行こう、と部屋に戻るとコチカの姿がない。
階段を上がったところの一番奥に小さく座って、いやだ…の構え。
仕方なく様子を見ながら静かに階段を上っていくと、南側の部屋に逃げ込み、端っこへ。
いや〜、と逃げるそぶりを見せるコチカだけど、つかまえて車へ。
最後の点検をして車に乗り込むと、コチカは後方荷台のカバーの端に陣取っていた。

* * *

栃木県日光の日中の温度は9度。
スキー場でこの温度なら暖かいけれど、平地では寒い。
鼻をぐすぐす言わせながら、東照宮へ。
その間コチカは車の中でお留守番。

* * *

プチ・ホテル:セ・ボンへ。
狭い部屋に3つのベッド。
いつものようにコチカはいち早くベッドの下へ。

のんびりできるし、フランス料理がおいしい。
また行きたい。




 *  *  *  * 




4月29日(土)

戦場ヶ原ではケージでお散歩。
ときどき抱っこ。

車の中では、そこへ行くぅ、と言いながら、私の膝へ。
環境が整うと塩梅がよくなったのだろう、珍しく鼻を私の顔に塗りつけた。
そういえばこのしぐさはずっとしていないような。
なんだか嬉しい私。

* * *

静香
食事から戻ってきて部屋の入り口を開けたら、
背中をアーチ型にし、目をまん丸にして見ているコチカ。
私だとわかって、ほっ、と背中を元に戻した。

ふとんを敷きにきた仲居さんたちにはどういう反応を示したのだろう。
さぞかし恐い思いをしたのだろうか。
食堂に連れていってよかったようなので、
朝ご飯には連れて行った。

まだGW前とあって私たちとあとはもう一組だけ。
やっぱり猫。
猫がのんびりできる場所っていい。

* * *

おしっこを人間のトイレでさせた。
ご機嫌斜めのときにはうまくいかないが、まあまあさせる。
これが定着できたら旅行中はとっても便利。




 *  *  *  * 




4月30日(金)

日光白根山のゴンドラの夫と母とが乗りに行っている間、コチカをお散歩。

スキー場だし、雪解け後まもないとあって、あまり猫の気配がないようだったけれど、
特殊な植物があって、またたびみたいに反応し、よだれをだらだらに垂らしながら、頬をその木に擦り付けるので、きったないーい顔に。ほとんど半狂乱で心配になったけれど、トランスに入っているような感じだったので、放っておいた。

* * *

吹き割れの滝では、夫と母がつり橋(私は高所恐怖症)を渡りに行っている間、人の通らない岩陰にある草原で待つ。コチカをケージから出してリードをしっかり手に巻きつけて、草地に寝そべる。新緑の木々の間を通り抜ける風はまだ若々しくて、撫ぜられるだにリフレッシュする思い。極楽極楽。

あっちへ行く〜とばかりリードをひっぱっていたコチカは、あたりに生えている猫草によく似た草(猫草かな?)を食べ、寝そべっている私に倣って(?)身をひそめたような格好でしばしくつろいだ。

34 ⇔ 36