~~~ミルク色のコチカ~~~


奮闘記 -5-




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10月9日(火)


できるだけまるまってベッドを広く使う?
  うちに来て35日目。
  
  家に帰ってきても、ここがどこかすぐにわかった様子。
  大きくなって部屋が狭くなったよう。
  顔つきがだんだん大人っぽくなってきている。
  

朝から近所の黒っぽいトラ猫(去勢していないオス猫)が
コチカに声をかけに来た。まだコチカは子供です!
この猫、お豆腐やのプーみたいな声で鳴く。
姿を見ないうちは、何が窓の外で鳴ってるのかと思った。

* * *

コチカを迎えに行った。
今回は、にゃ〜!とは鳴かなかった。
クロと鼻で挨拶し、ちょっとうろうろしてから医院を出た。
家まで約15分ほど道のりを腕に抱っこして帰った。
しきりに身体の向きを変え、左右の景色を見たがった。

* * *

先生の話では、お宅に連れていっていただいて、
お庭の草で遊び、犬とも仲良くしていたとのこと。
ずいぶん脚が良くなりましたね、と喜んでくだすった。

*

自宅についてしばらく部屋の中を散策したあと、
久しぶりにひざの上でくつろいだ。
ときどき顔を上げ真ん丸の目でじっと見ている。
えーっとこの人は・・と考えてる様子。
今までこんなことはなかった。
獣医さんのご家族にもこうやって大事にしていただいていたのだろうか。

獣医さんのお宅は犬2匹、猫2匹、医院に猫1匹いるのだそうだ。
みんな捨てられたものばかり。
こういう商売柄、捨て猫捨て犬がたくさん来るので、
どこかで線を引かないといけません、と先生がおっしゃっていた。

* * *

右足で痒いところを掻くのに、脚の動きが速くなっていて、
左足の指先がわずかに伸びている・・ような気がする。
まだまだコチカは良くなる!






 *  *  *  * 







10月10日(水)

  うちに来て35日目。
  
  かなり大胆になってきて恐いものがなくなってきた。、
  はじめて入る部屋でも平気。
  

雨降りでかなり肌寒いが、身体があったまってくると動きたくなってくるらしい。
階段を全速力で掛け上がろうとする。しかし上までリズミカルに行くにはまだ身
体が小さいので、ときどき足を引っ掛けずっこける。何回か落っこちた声も聞え
たが、めげる様子はない。階上からシーサーの布ぐるみを落とし、それを追いか
ける遊びに夢中になった。布ぐるみはごろんごろんと落ちていく。それを追っか
けかなりのスピードで降りていく。下についてしばらくサッカーをすると、また上
にやって〜とねだるのだ。洗濯物を畳む間に5回もやらされた。

* * *

案の定、トイレのくせが元に戻っている。
叱られてケージに篭城させられる以外は自分でトイレに入らない。困ったもの。

今日は死闘をやってしまった。
いつもよりかなりきびしく何度も叱ったのだ。
叱るとやけ食いをする。
その後なぜかトイレに入るのだが、ひどくイラついたやり方で砂をかく。
トイレで用が足せたらとにかく背中を撫ぜて誉めるのだが、
それすら拒否した・・ように思う。普段私の手にじゃれるように
噛んだのだが、イライラ怒ったままだったのだ。

その気が猛ったままですごい勢いで遊ぶ。
私は頭が痛くなってきた。






 *  *  *  * 





10月11日(木)



尻尾の毛がまだそろいませんが。
 
  うちに来て36日目。
  
  今までは苦労してこの窓の敷居に上っていたが、
  徒労であると思ったらしいので、
  本を積み上げてあげたらずいぶん長いこと
  外を見ていた。
 

トイレのいざこざをやっているせいか、なんだか顔つきが険しく見える。
イライラしやすいし、
コチカ自身がトイレはもう諦めているような気がする。
やはりもうダメなのだろうか。

おしっこしなさい、とトイレに入るよう促され、入ったとしても、
こういうことに何の意味があるのか、という風ななげやりな
様子で猫砂をかき、格好だけして、した〜と言ったりする。

しかし、
遊んでいても、ん〜と言ってそばにくるので抱き上げると、
そのタイミングでおしっこをすることが多い。
そのときすかさずトイレに入れて誉める、ということが
積み重なればなんとかなるような気がしなくもない。
もう少し頑張ってみるのかな。
犬ならもっと時間はかかるのだ。どんものなのだろう。

* * *

私の手にじゃれる。
本気では噛まないのだが、力も強くなってきているので、
不用意に手を引いたりすると、切り傷ができる。

コチカは噛みやすいところを狙って横っ飛びにタックルしてくる。
やらせていると面白いので、飽きるまでつきあうのだが、
手には細いミミズばれが流星群の写真のように(ほんとにそう見える)できる。

* * *

脚もさらによくなるようで、私の手とじゃれあっていても
後脚でぐんぐん蹴るようになった。
走っているときに曲がってもあまりずっこけない。

*

頭を足で掻くのも用は足りているように見える。
本当に痒いのかできることが面白いのか、頻繁に掻いている。 

* * *

相変わらず布ぐるみのシーサーで遊ぶのが好きだが、
重さが丁度良いのか、咥えて目を剥いて歩いているところを見ると、
本物のねずみを運んでいるみたい。

* * *

新しく発見した遊びは、すだれや網戸をよじ上ること。
1m近く両手と右足で上るのだ。
網戸は穴を開けられると大変に困るので、やめてもらいたい。
今のところは身体が軽いのでいいけれど。
外に出して木にでも上らせてあげられれば。

* * *

新しいステロイド剤を粉末にして飲ませると、
苦しそうに何度も何度も咀嚼しながら泡を吹く。
獣医さんに電話をかけたら、苦いのだそうだ。
固形のままのませることにした。






 *  *  *  * 





10月12日(金)


モモンガじゃなくってコチカです
  うちに来て37日目。
  
  とうとう網戸を上まで上った。
  昨日できなかったことが
  今日できるようになってるのってすごい。
  よし、次回・・と思ってることが眠っている間に
  うまく暖まってできるようになるのではと思う。
  動物ってメンタル・トレーニングの達人なのか。
  

するすると網戸を上った。両手と両足で。昨日はどっこいしょ状態だったのに。
上の敷居まで行きつき、下を見る。見ているこっちの方が不安になって、お尻
を支えにいった。一人でいるならなんとかするのだろうが、網戸も心配なのだ。

コチカは安心したように脚の力を弱め、手を行きたい所に移動させる。10分くら
いもそうしていただろうか。コチカの思考に近づこうとしてみたら、空気の匂いが
刻々と変わる。外が
気になるはずである。

*

今まで脚が不自由な猫という観念があったので、全然思いつかなかった
ことをいろいろやってのけ、いちいち驚く。積み上ってるものがあろうもの
なら、片っ端から上ってみるのである。がさがさといろんなものが落ちてくる。

* * *

いろいろ良くなってきたことがある。
2日ほど前から尻尾のマッサージをし始めた。
根元を指圧したり、ぴんぴん軽く引っ張ってみたり。
そのせいか、心なしか尻尾が動くような気がする。
前からだったろうか。注意をしていなかったので気がつかなかっただけか。

*

同時に、肛門に紙を当て、ぐいぐいと直腸に押し込むように指圧(?)する。
これはちょっと前からやっている。
直腸の手術をした子供に施していた、括約筋を目覚めさるためのやり方を
まねてみたのだが、なんとなく肛門の締まり具合が良くなっているようだ。
以前とは見た感じが変わっている。

尻尾と肛門のマッサージ、片方が効いたのか両方が効いたのか。
それとも自然にだんだんとそうなってきたのか。
わからないけれど、ダメ元で注意を向けてみる、あるいはやってみてると、
なにかしら良くなっていっている。諦めてはいけないのだ。

* * *

トイレの訓練だって、諦めてはいけないのだろう。
いきむことが上手にできなくて、滅多にトイレでは出もしないおしっこ
なのに、言われた通りにトイレに入って猫の流儀に従ってしてみてる
のだ。言われなければトイレにも入らないが、お互いの葛藤があって、
たぶんコチカにはコチカの意地みたいのがあって、できるものもできな
いのかもしれないし、身体が整ってきていきむことができるようになれ
ば、トイレに入るようになるかも知れないのだ。

*

互いの信頼関係がものを言ってくるのなら、コチカの要望にはなるべく
応えてあげることだと思う。人を呼んだら、できる限りすぐに行ってあげ
るとか、好きなものをあげる時間には決して忘れずにあげてコミュニケー
ションを上手に取れば、なんとかなっていくのではないか、と思う。

例えばおしっこしなさい、と言って押さえつけると頭を持ち上げて反抗す
るが、優しく身体に触って同じ言葉を何度も何度もささやくように言えば
じっとしている。時間を耐えているのか考えてるのかはわからないが、
それを注意深く積み重ねること。か。

* * *

しかし猫がこんなに自分を表現する動物だとは思わなかった。全く知ら
なかったわけではないが、こうまでやりたいこと、してほしいことを細や
かに言うとは知らなかった。昨日までの軌跡があるから今日わかる、と
いうことがほとんどなのかもしれないけれど、それにしてもこんなにわか
りあえると面白い。もう少々コチカの心の底に降りていけたら、猫語で
話せるようになるのかもしれない。


  コチカの奮闘記は今日でいちおうおしまいです。
   みなさん、励ましやら、アドヴァイス、ありがとうございました。
   お陰様で私も頑張れて、コチカも信じられないほど良くなりました。
   これからもコチカの成長ぶりを、記録として時々書いていきます。
   ギャラリーはまだまだ続きます。
   これからもどうぞよろしくお願いいたしますね!

.


すみません。今日は人間が外出していたためにコチカはずっとケージの中にいて、
帰ってきてからケージから出したら、もう暴れて暴れて。途中でエネルギー補給をして
またさらにカーッときてgrrrrrrrrrrと雄たけびを上げて騒ぐので、コチカのカーッが私に
も乗り移って、文章をまとめることができませんでした。・・てコチカのせいにするな〜






 *  *  *  * 



…と一旦やめたのだが、続けてほしいとの要望に答え、
またすぐに始めた。私もやめられなかったのです^^\

10月14日(日)

どうしてもタオルにおしっこをしてしまう。
新聞紙があってもしてしまう。
で、猫砂トイレに坐ってみても出ないのだ。
温度、感触、気分・・一番の問題は何なのだろう。

10月6日に病院に預けるまでは、猫砂でも多少おしっこしていたのに、
それ以来、しにくくなっているので、再度トイレの中に寝かせることにしよう・・
・・と話合っている間中、私の腕の陰になっているところに顔を埋めている。
叱られた後で、寝てもいないしゴロゴロも言っていない。
自分のことを話合っているのを知っているようである。

* * *

寝てるか毛繕い以外はずっと遊んでいる。
しかもかーっと燃えてないと、納まりが着かないらしい。

目下一番燃えるのは人間の手を相手に格闘すること。
今日は夫が付き合ってあげていた。
妖しげな動きで(コチカにとって)触発する。
Grrrrrrrrとうなりながらドタンバタンと30分ほど。
これは効いたらしい。終わった頃にはヘロヘロになっていて、
顔をぽーっと紅くして目に力が入らない。
お水を飲んだら自分でベッドに入って毛繕いもいい加減なまま、
寝てしまった。

* * *

さくらやの紙袋に入って遊んでいたときのこと。
袋の手で持つところから出てみたら、ノミ除けの首輪が引っ掛かり、
それでも無理やり出たので、緩めだった首輪が上がって来て、開い
た口に引っ掛かったのだ。コチカはンガガガガ!ともがき、必死でと
ろうとする。私たち人間も半ばパニックになって、コチカを取り押さえ、
なんとか首輪をはずしたが、夫の手にコチカの爪が2ヶ所、かなり深く突き
刺さった。すぐにハサミで切ればよかったのだが、思いつかなかった。
思えば命に別条があるわけではないのだが、コチカのカッと見開いた
目と口と尋常でない声に逆上してしまったのだ。こんなことではいけな
い、と反省した。そして首輪ももうやめた。

それにしてもコチカ、さぞかし驚いただろうと思いびっくりしたね〜など
と言って抱っこしていたら、もうすぐにゴロゴロ言い出した。人間よりも
腹がすわってるらしい。というよりは時間の流れが速いということか。




 *  *  *  * 




10月15日(月)

トイレのことでしょっちゅう叱られるせいか、また少々尻尾の毛が抜け始めた。
かわいそうなコチカ。
もういっそのこと、トイレをタオルに変えるべきか。
でもタオルをトイレ代わりにしているわけでもなく、そこにおねしょしてしまうのだ。
起きているときにおもらしすると、やっちゃった・・と砂を掻く動作をしたり、
にゃーっと力なく知らせたりする。
やはり感覚がないわけではないのだ。
いったいどうすれば・・。

* * *

網戸に上ると、穴が開かないかと心配なので、
コチカのお尻を支えに行く。
もうその体制で外を見るのも慣れたのだろう。
左足を上げ、首筋を掻いたのだ。横着なコチカ!

* * *

⇒ コチカの尻尾が動きました!
ブラウザの戻るで戻ってらしてくださいね。

* * *

どうも私にひざに飛び乗ろうとしておしっこすることが多くなった。
飛び乗るために、いきむとき出る、ということがわかれば、と思う。

タオル、新聞、木の床、と自然素材の上でおしっこしてしまうことが多い。
ひざの上でゴロゴロ言っているときにもおもらしする。その場合、たいていトイレッ
ト・ペーパーをお尻に挟んでおくのだが、そのせいかと思い、トイレにお尻を向けた
状態で尿道を紙で撫ぜてみた。すると少しずつ出てきている。今までにはなかった
ことだ。この方法はいわば古典的というか、親猫が子猫に排便排尿を促すために
局部を舐めてやるのを、人間が施すわけだが、コチカは今まで反応したことがなか
った。尻尾が動くようになったのと同時に、神経が繋がってきたのだろうか。

そういえば昨日、いつも通り食事を済ませた後のトイレ・タイム・・これはケージから
出してほしいがためにする意味もある・・が終わり、したよ〜と知らせるので、見に
行くと、トイレから出てきてすぐにもらしてしまった。

ありゃ〜と言ったら、コチカも暗い目をして沈んでしまったが、トイレ・スタイルによっ
ておしっこがそこまで出てきているのが、わかったのではないかと思った。




 *  *  *  * 




10月16日(火)

昨日試したトイレット・ペーパーの刺激。試してみたら、出た出た!

いつも食後にトイレに入る以外は、入りたがらないコチカだが、トイレの
訓練の初期の頃に、トイレを折檻部屋だと思わせてしまったのはこれは
あきらかに人間の責任なので、なんとかトイレも気持ち良い場所である
のをわからせるために、ウンチをさせるにしても、砂の上に坐らせたまま
覆い被さるようにして撫ぜて話しかけたりして、抱っこの状態を作っている
つもりだったのが、どうやらそれも通じてきたようだ。

割合おとなしくされるままにしているし、嫌になってくると、んあ〜っと甘えた
声で泣きながら、手をぱーっと広げて身体をくねらせる。その可愛いこと!
決定的に嫌がるのではないところが面白い。

* * *

最近は叱るときに背中をぎゅとつねることにしているのだが、つねられると
痛いのと同時に一瞬カッとなるらしく噛みつこうとするのだが、噛みつこうと
してやめ、代わりに舐めるので、複雑な気持ちになる。コチカもどういうこと
なのかが、わかっているのだろう。しかしわかっているらしい、ということで
懲らしめるのをやめるわけにいかないところが哀しい。

* * *

日に何度か網戸に上る。
考えてみたら、網に引っ掛けるのに足先を使うので、
足の爪が出るようになる訓練になるかもしれない。
網戸に穴が開くのは心配だが、放っておこうと思う。




 *  *  *  * 




10月17日(水)

雨降りで少々寒いがなんだか元気。
なにか面白いことはないかとうろうろ。
ときどき、なんにもなくってつまんない!と怒った声を上げる。

* * *

ひざの上でおもらししそうになると、
トイレにお尻を半ば入れて、ティッシュでこしょこしょ。
すぐには出ないのだが、その後で膀胱を軽く押すと、出る。
出っぱなしにしておくこともできるようになった。お尻を下に
つけてもやめなかった。また一つ、進歩である。自分で行き
たいときにトイレに入るようになれば。。

* * *

お尻にティッシュで反応するならば、トイレ・シートを敷いてはどうかと、やってみた。
なんだこれは?と用心深げにトイレに近づくコチカ。
なんだそういうことか、と納得するまでに1分くらい調べていた。

*

トイレ・シートの結果は、よくないらしい。
猫砂が乾かないので、砂を掻くとべとべとくっつき、嫌であるらしい。

* * *

夜になって気づいたことがある。
おしっこしたくなると、私の膝にくるのだ。
抱き上げるともはやおしっこが出ている。
すわ!っとばかりにトイレにお尻を向ける。そろそろと下ろす。
コチカは終わったことに気づかないらしい。
コチカの位置を変えさせて、ほら、と指指すと、
匂いを嗅いで気乗りしなさそうに砂を2回ほどかいた。

そしてまた膝に抱くと、なんと残りが出ている。
トイレに向けると、止まりそうになったので、おなかを押してみると、
まだまだ出た。
どういうことか。困ったものである。




 *  *  *  * 




10月18日(木)

今日はトイレにお尻突っ込んでのおしっこはできなかった。
しかし、奇妙なことがあった。
いつもの通り、食事の後、トイレに入った。
出して〜というので、出してあげ、抱っこしてお尻を見、砂を確かめたら、
おしっこがでた後がない。
遊びたいがために、身体に力を入れスキあらば飛び出そうと準備をしているのだが、
おしっこ出てないよ〜と言うと、自分もトイレをじっと見て、あらら〜と思ったのかどうか、
ふっっと身体の力を抜いた。紙くしゅくしゅの覚悟を決めたようなのだ。ほんとか?

* * *

このごろはトイレも恐いところではなくなり、
遊んでいて、通り道代わりにひょいっと入ったりする。
やれやれである。

* * *

朝、いつものように夫を送り出してから抱っこをしたら、腕にかみついた。
珍しく朝一番に噛みつき遊びをするのかと思ったら、やけに真剣である。
親指の付け根あたりから手首の骨まで、本気で噛みつくので、ものすごい跡になった。
いつも朝あげる鶏の軟骨を忘れていたせいか?
はたと思い当たり、あげてみたらすっかり落ちついた。
そういえば大声でにゃーにゃー言ってたのだった。
思えば、手首の親指側の骨って軟骨に似ている。。




 *  *  *  * 




10月19日(金)

タオルに漏らす量が少なくなってきたようだ。
しかし同時にウンチも我慢するのか、便秘気味である。
肛門が膨らんだまま昨日一日しなかった。
今朝になっていよいよその辺を汚し、朝から遊ぼうともせず、ベッドでじっと目を閉じている。
良い天気だし、遊びまわるべきだと思い、手動で出してやった。かなり大きい。
ほら、といって鼻先に持っていくと、うわっとばかりに眉をひそめ顔をそむけた。

* * *

遊んでいるときに、にゃっと言ったので、振り返るとおしっこをもらしている。
すわっとばかりトイレに入れた。トイレに入れるとおしっこがとまってしまうので、
上半身を抱いたままである。いきませようとして、ん〜って言いなさい、というと、
ん〜っと言う。わかってんだかどうなんだか。止まりそうになるので、おなかを
押さえると、まだ出る出る。これが自分でできなくちゃ。。

終わった後、いつもならすぐ逃げ出そうとするのに、した、という実感があったのか、
自分で匂いを嗅いで丁寧に砂をかけた。上出来!

*

面白いことに、トイレから出た後も丸く坐ってなにやら思案気。
こうすればいいのか、とわかったのかどうか。

* * *

今日また網戸に上っていたが、
今までは左足はびっこを引くようにちょっとした支え程度ですぐ右足が
両手が出ていたが、今日見ると、左足の爪もちゃんと使っていた。
さらにさらに良くなる!
あとは肛門の括約筋と尻尾とトイレ! 

* * *

遊んでいるときにはケージの外に出しているトイレに入ってが砂を掻いてみている。
どうしたのだろう、と見たのがいけない。やめてしまった。残念!




 *  *  *  * 




10月20日(土)

   = 今週のコチカ =


カーテンをよじ登って鴨居に上がるようになった。
下りられないのが問題。

昨日に引き続きウンチ・ラッシュである。
よくまああんな小さな身体からたくさん出るもの。
キャット・フードってそんなに余分なもの入ってるのか・・と思ってしまう。

*

肛門の締まりは前よりよくなってきているようだが、
やはり粘液は出るようで、タオルを汚す。

* * *

キャット・グラスを与えてみた。
あんなものを猫がたべるなんて不思議な気がする。

* * *

土日は1週間の生活のリズムが乱れ勝ちである。
朝寝坊だし。
そのせいか、トイレの使用法もなんだか狂っているような。
おもらしが今日は多い。
それもトイレの周辺でポタポタとやるのだ。
これは今までにないケース。

ケージの外に出ているトイレの砂をざらっとやってみるが、
やはり自分ではトイレは使いこなせないようだ。
でも入る回数は増えている。その調子その調子。

*

人間が出かけるので、ケージに入れたら、
外に出してもらいたいがためにトイレに入った。
仕方ないので、とりあえず抱っこして出かける旨を得々と説明して、
ケージに戻したら諦めてじっとしていた。

家の外からコチカのケージが見える。
なんとまたトイレに入ってみて、じっとトイレ坐りをしてみている。
尿意があるのかな?




 *  *  *  * 




10月21日(日)

遊んでいるときに珍しくケージの外に出してあったトイレに入った。
どうするかと気になったが、またやめてしまうといけないので、じっと
していた。

コチカは夫が後ろから来ないかどうか気にしながら砂を掻いている。
夫もどこかに身を潜めているようだ。

ようやくのことでトイレ坐りをした。

しばらく知らぬ振りを装っていたが、とうとうトイレを確かめようと砂を
いじっていたら、コチカが飛んできて、手を出して私の手をどかそうと
する。なんだろう。照れくさいのだろうか。それとも神聖な場所に手を
つけるな、という意味なのだろうか。

それからもしばらくコチカは椅子の下で丸くなってじっとしていた。
何考えてるのだろう。

*

今日は一度もおもらしをしていない。膝の上で眠っているときにもしなか
った。お利口コチカ!


* * *

歩いているときにも尻尾が心なしか持ちあがっているように見える。
今まで気づかなかっただけなのだろうか。抱き上げるのにお尻を支
えるときにも尻尾に力が入っているように思う。

* * *

このところ網戸やカーテンにのぼるのは日常となったが、今日は鴨
居にまで上った。カーテンレールから足を踏み外しつつ前進する。
東側を制覇し、南側に向かったときにはもう上手に歩いていた。しか
し、帰りが問題だった。人間ではないので、後ろから降りるということ
をしない。飛び降りるには高すぎる。にゃ〜と鳴いた。私がいなければ
一人でなんとかしただろうが、そんなところにおしっこをされても困るの
で、助けに入った。抱っこするには高いので、トレイを掲げ、ここに来な
さい、と言ったらうまく乗った。やれやれ。

それにしてもいっぱい埃が落ちてきてまいった。くくく。。




 *  *  *  * 




10月22日(月)

昨日鴨居に上って汚れたので足とお尻だけお湯につけた。
どうしてそう、世も末じゃぁ〜みたいな声で叫ぶのだろう。

* * *

キャット・グラスを与えたせいか、昨日も今日もウンチ・ラッシュ
である。粘液であちこちを汚すので拭いてまわっている。相変
わらずウンチをトイレではしない。出かかると、人間がトイレに
つれていき、ある程度手動で出してやるからいけないのである
が、その辺にさせて叱る、というプロセスを待っていられない。
汚れるからである。頭痛〜

* * *

砂飛び防止フード付きのトイレを買ってきた。
フードはプラスティック製の半透明だが、トレイの部分はコチカの
好きな黄色である。濃い黄色であってひまわり色というか。

砂を入れないうちに入って遊んでいて慣れたようなので、砂を入
れてみると、またしばらく砂で遊んでいる。おしっこをいつものトイ
レでさせたときに、ひどく不機嫌だったのが、手を離してみると新
しいトイレに入って砂をざらざらやっていた。こちらのトイレにはあ
まり触らないようにしよう。

コチカがケージの外に出ている間、新しいトイレはケージの横に、
これまでのトイレは台所に置いて、どちらにでも入れるようにした。




 *  *  *  * 




10月24日(水)

・新トイレにおしっこをしている!
・強く叱ったら、私のところへ来たくないので、あちこちにおもらしした。
 しかし出る瞬間には、あ、まずい・・と思うのか、にゃ・・と声を上げる。
・今のところ、新トイレに自発的に入るか、私の膝によって来てしらせる。
・抱っこの状態でおしっこさせるとき、軽くおなかを押すのだが、今日は自分でも
 出そうといきんだ
。初めて知ったが、声を出すといきむことになるのかと思ったら、
 別の筋肉が緊張して、いきむことにはならないのだった。
・それにしてもいくらでも出るコチカのおしっこである。全部出し切ると、
 身体が軽くなって、ふにゃふにゃになる感じ。
・おもらしした場所へ消臭スプレイをまいたら怪訝そうにあちこち臭いを嗅ぎまわる。
 挙句の果てに消臭スプレイの存在を知るや、いきなり猛り出した。Grrrrrrrrrと何度も叫び、
 ものすごい勢いで走りまわり,新トイレの中で暴れまくっている。コチカの匂いを消したことを怒ったのか?

 思えば、臭いを嗅ぎまわって以来、神妙になりあまり遊ばず、遊んでも気乗りがしない様子で、抱っこしたら
 たちまち眠ってしまった。それで起きて私が撒いている消臭スプレイを見せて〜とせがみ、その匂いを嗅いでから
 狂ってしまったのだ。コチカはやはり怒っているのか。




 *  *  *  * 




10月25日(木)

昨日消臭スプレイを撒いたせいで、どこに行っても自分の匂いがしないからか、やはりいらいらしている。

そして今日はおもらししない。
2度ほど点!ともらしたくらい。
しかもトイレにもしようとしない。
抱っこしてさせようとしてもしない。
遊んでいて、匂いを嗅ぎ、砂を掻く仕草をするのだが、トイレに入れてみてもしない。
我慢したままじっとベッドで眠っている。
心配。。

* * *

それにしてもいつも雑巾掛けをおこたらないので、
匂いなどなくなってるものと思いこんでいたのが間違いだった。
考えてみれば何度も何度も雑巾を洗い、水を替えるわけではない。
1畳は雑巾の1面で拭く程度である。
一度ついた匂いを畳全面に拭き伸ばしていたのだ。
それで、おもらししたといってコチカを懲らしめていたとは・・
あ〜なんということだろう。。ごめんねコチカ。悪いのは私でした。

* * *

昨日病院でコチカのキャット・フードを買ったときに初めて聞いたのだが、
2度目に病院で預かっていただいたときには、千切った新聞の上に寝、おしっこもしていたそうだ。
というので、さっそく新聞を切った。
さてどうなるやら。




 *  *  *  * 




10月26日(金)  〜 新聞のトイレにおしっこした!(昨日の話)


おしっこがうまくできなくて、ずっとベッドで寝ていたコチカは、
おねしょしていた。やれやれ。おしっこが出ないと本当に心配になる。

昨日、昼間はずっと寝ていて、9時近くになってようやく起きだした。
帰って来た夫とレスリング。夫が疲れたので、私にバトンタッチ。
40分くらいやってた。寝ていたので、エネルギーがあり余っている感じ。

しかもエネルギー補給に途中でキャット・フードを食べに行く。
キャット・フードはケージの中にあるので、すきを見てドアを閉めてしまった。

食後のトイレ。

新聞のトイレになんだこれ?と不思議そうに見ていたが、した!とうとう!
坐ったときにお尻に新聞が触ってふかふかしていた方がいいのかと思ったので、
新聞紙3枚分(6ページ分)きざんだのだが、多すぎた。
身体が埋まってしまうほど掘って掘って掘って。。
で、坐ってやや下に向けた視線が遠くを見る。ときどき物憂げにとじたり。。
じょじょじょ・・と音がする。やった!
と叫ぶとコチカのおしっこが止まるといけないので、っ!の口で夫と見合った。

*

機転がきかないとはこういうことだろう。
トイレは猫砂に限ると思い込んでいたのだ。
頭の硬さにコチカに申し訳なく思うばかりである。

尿意があると私のところに知らせに来て、トイレに連れていき、
させようとすると嫌がり、またしばらく遊んでからおしっこ・・といいに来て、
トイレでさせてちょっとすると嫌がり、また遊んで・・のその間隔が3回くらいの
うちに縮まってきて、とうとう長々とする、ということを数回繰返したが、

本来の猫の流儀にはもとるからか、おしっこできるとわかっていながらもコチカも嫌がるし、
こちらもそんなに付き合っていられない。
それでも頑張るつもりではいたが、お互いに疲れてきていたときだったので、
よい方向に向かって本当によかった。




 *  *  *  * 




10月27日(土)

新聞トイレにおしっこした、と喜んだが、その後、一向にしない。
入るのだが、タイミングが悪いらしく、出ないのだ。
というか、コチカは新し物好きなので、いつもと違うものだとその気になれるのかも知れない。

*

ケージのトイレに入って、ケージから出てきて、隣においてある
新しいトイレにも入ってみるのだが、出ていない。

10回に1回ほど、出るのだろうか。でもトイレに入る習慣はあるので、
それを幸いに気長に待つことにしよう。

* * *

よく遊ぶところなどに消臭スプレイを撒くようにしたら、おもらしの回数が減った。
しかし、おしっこをためたまま遊んでいる。させようと抱き上げてもさせたくないらしい。
あるとき、遊んでいる途中なのに坐り込んでしまった。おなかを触ってみるとぱんぱんに
張っている。これでは苦しいはずだ。

抱き上げリラックスするのを待ってから、おなかを押さえたら、出る出る出る出る!
針で刺したような尿道から水鉄砲のようにぴーーーっと飛ぶ。新聞の上なのでテレテレテレテレと
音がするのが珍しいので、見ようと身体を曲げる。膀胱がどこかに行ってしまうので、
身体をまっすぐにさせ、探す。風船のように丸い臓器が手に触る。弾力を感じながら
押してみとまた出る出る。テレテレテレテレ。コチカも見ようと身体を横に曲げる・・なんだか
妙に楽しい繰返しなのだが、こんなこと早くやめるようにしないと、と思う。




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10月29日(月)

・今日もおしっこをしようとしないまま遊んでいて、坐り込んでしまっていた。
・金色のリボンを輪にしたのをボールにして1時間くらい遊ぶ。
・自分でトイレに入ったのはたった1回くらい。
 私がいない間に入り、ほんのわずかだけしていた。ほっ。




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10月30日(火)

2度ほど自主的にトイレに入り、わずかだがおしっこした。偉い!
あるとき、遊んでいる途中にしゃがみ込んでるので抱き上げ、トイレに連れていくと、
おしっこした。おなかを押さえるといっぱいでた。こんなに我慢してるなんて!
でもおもらししなかったのだ。涙ぐましいぞ。

夫が帰ってきてから遊んでいるときは、遊び方が急に過激になってきたと思ったら、
いきなりケージに入り、キャット・フードをちょっと食べ、新トイレに入っていった。
いつもケージの中で食事の後にトイレに入る習慣なので、トイレに行くにはまず何か
口にする回路でもできているのか。トイレに長々と坐っていたが、出てきてから、
私のところに来て真正面に坐る。トイレに連れていき、おなかを軽く押しただけで、
たくさん出た。

自分ではまだ出来ないのだ。しかし自分でトイレに入ってみると、尿意がさらに強く
なるのだろう。本格的にしたくなるらしい。しかしそのときには自分では入らない。
なんでだ〜

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金色のリボンを丸くまとめたもので1時間以上も遊んだ。猫の1時間というのは人間に
換算するとどのくらいのものだろう。一人でよくそんなに飽きないものだと感心する。

金色のリボンを半透明のスーパーの袋の下に入れ込み、それを取ることに妙味がある
らしい。最初は偶然そうなったものだろうが、以来、わざわざそうやって遊ぶのだ。
猫にも創造性があるのだろうか。




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10月31日(水)

おもらし。
前に一度やってしまった場所であり、まだ匂いが残っていたようだ。あーあ。
あと、陽だまりにいたりすると、ダメらしい。
どこもかしこも緩んできて、おしっこも出てしまうのだ。

しかし、日に一度くらいはタオルに寝ていてもおねしょしなくなっている。
まあ、一進一退を繰返しているということだろう。




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