5月1日(月)
とうとう5月。
やけに暑く、
ノースリーヴ(いちおうハイネック)のセーターを着て出かけた。
30度を越えた真夏日。
* * *
まだコチカは玄関の忍者の抜け道にこだわって、
閉められた引き戸の隙間に鼻先をくっつけ、
なんとか開けようとして、スリッパかけ用すだれをはずしてしまったりしている。
そんなに面白かった?
* * *
前にモモちゃんを追い詰めていた猫たちのうちの1匹、チャ虎に会った。
市場に向かう途中の三叉路の角のお宅に玄関先である。
中から人が出てきたら、猫はすりすりした。
チャーちゃん、という。茶色なので。
ご飯を上げているのだそうで、よく懐いているが、
甘えたいときには、噛み付いて、訴える。
私が手を出してみると、いきなり右手ではたき、爪が1箇所、プチッとささった。
飼われていたのだろうが、人間とはどういう関係だったのだろうか。
* * * *
▲
5月2日(火)
体勢としては、もう連休。
遅く帰ってきた人間二人を寝たぼけた顔で迎えるコチカ。
とりあえず、ご飯の器の前に座るが、コチカ、外!というと、
たったったった、と自動的に足が玄関へ。
でもやはり空腹には勝てなかったらしい。
出ていって15分もしないうちに、居間にいる私に、あ〜、と声がかかった。
いつものコースを一通りくんくんしたら、自動的に玄関に戻ってきたらしい。
遅く出かける散歩には、この手が一番!
* * * *
▲
5月3日(水)
ようやく5月らしい空。
こうこなくっちゃ。ね。
朝の散歩。夫と。
写真を撮ったら、口を「む」とつむり、見たことないような顔をしている。
ちょとピンボケですが。。
初めて見た「む」の口。
そして、ヤコブソン器官(でしたっけ?)で匂いを嗅ぎ取るときの顔。
↑タッチ
* * * *
▲
5月4日(木)
夕方の散歩。
桃の木のお宅のご夫妻と話をした。
ご主人とは初めて会った。
にこにこと座って、大事にされてますねー、とコチカを見つめるご主人に、コチカはさして恐がりもしなかった。
通常、男性はだめなはずなのに。
ちょっとびっくり。
* * *
<怪我した猫情報:アスカの居候先の方&チェリーんちの奥さんから>
チェリーんちの奥さんが保護・看病している、大喧嘩で傷ついた猫の相手は、
いったい誰だったと思います?
驚くなかれ、アスカだったのである。
チャコちゃんちの角での血の海は、
アスカの居候先のご主人も目撃していたのだそうだ。
その日、アスカは顔面血だらけになって帰ってきた。
顔面の左、目の上下を牙で噛み付かれた痕があり、そこが化膿して膿が出ていたのだが、
病院への行き帰りに鳴き叫ぶし、その後も病院へ行ったストレスでぐったりしてしまうことを危惧するお嬢さんが、
病院へは連れて行かずに、膿を押し出し、マキロンで拭いて治したのだそうだ。
片や、チェリーんちの奥さんにやっかいになっている猫は、
要するに、指を切断した右手はアスカに噛まれたのだった。
今は、疥癬をわずらっていて、注射を打っているという。
これは人間にも犬にも移るので、世話をする以外は、
ケージの中に入れてるの、ちょっとかわいそうだけど、と奥さん。
疥癬とはちょっと恐い。
よほど抵抗力がなくなっていたからだろうと思うが、
でもそれならチェリーを撫ぜるのもためらってしまう。
それにしてもアスカは、15歳ほどにして、気丈な、現役そのものの猫なのね。
コチカなんか適うわきゃないな。
さすがチャゲの母親の娘なのである。
あれ以来ガードが固くなって、きびしい目つきで監視をするようになり、
庭にもウンチをするようになったという。
そっか。
雌猫はマーキングしないので、ウンチをするのか。
顔をやられて、頭来ちゃったんじゃないかな、とお嬢さん。
注)チャゲとアスカは時期違いの兄弟。
その母親というのは、子供(猫のよ^^\)の扱いのうまい、賢い母さんだったのだそうだ。
ミケちゃんと同時期の兄弟チャゲは母親にそっくりで賢く、ミケちゃんの面倒もよく見、子供だったコチカも誘いにきてくれていた。
* * *
シープドッグのライフくんに会った。
誰かに会うと嬉しくて、ピンコシャンコ飛び跳ねるライフくん。
しゃがんで挨拶をしようと待っていた私は、顔を眼鏡ごと引っかかれた。
激しい気性を恐れるコチカも、いつもうにゃ〜、と低く唸って引いてしまうけれど、もうだいぶ慣れてきたようだ。
あともうちょい!
* * * *
▲
5月5日(金)
子供の日にふさわしいさわやかな日。
森でも野原でも、自然の豊かな場所に行って、
のんびりと過ごさなければバチが当たりそうなのだけど、来客。
でもまあ家中の窓を開けっぱなしにしておいたら
気持ちのいい風が通り抜け、全然寒くもない。
近所の人々は何をしているのか窓の外はとても静か。
物見やぐらに上がったきり寝こけていたコチカ。
しかし体内時計は確実に作動しているらしく、
5時半になると、みゃ〜、と降りてきた。
私のまわりをうろうろし、
みゃ〜みゃ〜言いながら、どこかへ言った。
そして戻ってきて、
私の顔を見、お客さんの顔を見、大あくびをした。
来客のときは、このパターンを必ずやる。
この人がいるからまだ散歩には行けないなあ、ち、と思っているのだと思う。
知っている私としては、そうあからさまに欠伸すんのやめて、と言いたくなるのです。。
* * * *
▲
5月6日(土)
お天気がいいので、
朝の散歩の後、駐車場のフェンスにリードをかけておく。
2時間くらいもたってから、さあ、カツオブシしよー、
とリードをはずすと、コチカは待ってました、とばかりに通りに出て、
地面にゴロンゴロ〜ンゴロンゴロ〜ン。
通常、3回も背中をゴロゴロやったら終わるのに、
5回も6回も、体をそらしてオデコまでこすりつける。
見る間に頬などが灰色に。。
はい、もうおしまい!などと言って体を払うと、
ぅぁ〜、と低く呻くように言って、さらにゴロンゴロ〜ン。
イヤミかいな?
* * * *
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5月7日(日)
連休最後の日。
東京はときどき雨。
コチカは雨が降りそうだとわかるのだろうか。
いつもよりうるさく鳴きたてるような気がする。
窓の外を見ると、ぱらぱらきている。
しかたなく、朝の紅茶もそこそこに、出かける。
ざざっと来るまでの命、と思いながら歩く。
結構降ってきたけれど、コチカは知らん顔。
人間の歩く空の下は雨が落ちるのだけど、
コチカの歩く道の端は、まだ木々などがあって、地面も濡れていないのだ。
こういう認識の差をとやかく言っても、相手が猫だと面倒である。
うちの大家さんのご主人が出てきた。
雨降ってるのに散歩ですか、と気の毒そうな目をくれた。
早く帰れよ、アッチじゃなくってコッチカ…だって。。
* * *
夕方の散歩。
雨がやんだわずかな間。
雨宿りをしていた猫たちが、文字通り足の痺れを解消すべき出てきたのだろうか。
あっちこっちに最近の新顔ネコたちがいる。
チャコちゃんちの隣のアパートの下に、
チャ虎のチャーちゃんと、小柄で尻尾の長い黄色と黒のぶち猫、
チャコちゃんちの玄関の前の塀の上にコロちゃん。
コチカはそのどの猫にも、うぉ〜、と言いにいく。
そのいちいちを牽制する。
相手の意思を曲げる作業って結構苦痛。。
* * * *
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5月8日(月)
あー今日から仕事なんて信じらんない!
と昨日には思い切り言っていた夫。
あともう一日くらい休めばいいじゃん、と進言したのだけれど、
朝起きてみたら、夫はすっかりお仕事モードになって出かけていった。
毒されてるね……と悪妻言えり。
* * *
GW終了に合わせて盛られたみたいなメイルの山に押し流されて、気がついたら、お昼前。
外〜外〜と、
最初のうちこそ階段下の窓の網戸をなんとか開けようと引っかいていたコチカも、
いつの間にか寝ている。
夜通し起きてたようだから、それもむべなり。
さて夕方近くになって、またもや雲行きがおかしくなってきた。
また散歩に行けなかったら、気の毒だから、
と私の気晴らしを兼ねて、外に出てみた。
ひげ雨が降ったり止んだり。
何この天気?
とりあえず、コチカの行きたいだけ行き、戻ってきた。
そして6時。いつもの時間。
と〜〜然、散歩に行けるもの、と思っていたコチカ。
少々雨が降っているのなんか意に介さないから、
外〜外〜、といつもの調子で言いにきた。
さっき行ったし、雨降ってるからだめよ、というと、
うぉ〜、と言いつつ玄関の方に行く。
それを3回ほど繰り返し、
それでも真剣な顔して外〜と言いに来るので、
あのね、さっき行ったのは雨が降りそうだから早めに行っておいたの。そして今雨が降ってるから、もう出られないの、今日はもうおしまい!
と長々と言ってやったら、コチカはどうやら最悪の事態なのだ、と理解したようで、
ぁっあ〜、ぅあ〜、と真っ剣っな表情で真正面から向かってきた。
私の顔の真ン前で、外に行けない切なさを訴えるコチカの表情といったら……
いつもの外に行くときの、らん!としたまん丸の目とは正反対に、
目の縁に力がこもってなく、人間が漫画で描く、ぐにゃぐにゃの涙目みたいになっている。
そして、口の両端を下げた感じで、ぁ〜ん、うぁ〜んを繰り返す。
なんとも情けない顔で、思わずもらい泣きしそうだった。
心の底から、かわいそうなコチカ、と何度も言ってやり、
おなかのあたりを何度もぽんぽんしてやった。
それで諦めがついたのかどうか、
用意してやったご飯を、派手な音を立てて噛み砕き、
廊下へ出て行き、戻ってきて、派手な音を立ててお水を飲み……
夫の帰りを待ちつつこれを書いている今、私の足元で伸びている。
あれだけテンション上がるとなると、やはり猫も疲れるのでしょうねえ。。
* * * *
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5月9日(火)
こんなお酒を買った。
にゃんかっぷ。→WWW(画面中央左側の写真をクリック)
かわいいでしょ。
中身は、静岡県藤枝市の酒造の「志太泉」である。
「志太泉」のブログにはにゃんかっぷのなれそめも。
ただ、グレイと黒い猫だけなのがちょっと何。
白い猫のも作って、って誰か手紙書いてくんないかな、って自分で書きな^^;
ちなみに私はここで買いました(東京在住の方にはいいかも)→WWW
* * *
朝、階下に下りてくると、
階段下の窓の下に置いた棚の上(複雑な言い回し。。)の、
網戸引っかき防止用フェンスをさらに守るためのプラスチックの棚の全部が、下に落とされていた。
網戸引っかき防止用フェンスが窓枠よりも低いので、
フェンスのない上部ならば、網戸が開くかもしれない、と踏んだコチカは、偉い猫だな……
……じゃなくって!!!
実行に及ぶべく、重ねられたプラスチックの棚…すごく不安定である…に上がり、
網戸を開けようと、おとといあたりから試し始めたのである。
目下使用中の書類や本のちょっと置き場としても活用しているプラスチック棚である。
阻止しようとする私との数回のいたちごっこの挙句、ぜ〜んぶ落とした。
がっしゃーん、と音がしたはず……とはちょっと前の日記にも書いたと思う。
要するに2回目なのである。いや、3回目かな、4回目かな???
私はもう諦めた。
別の手段を考えることにする。
* * * *
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5月10日(水)
なんか雨っぽくってまた朝のお散歩はなし。
ブー垂れて寝ているコチカ。
お昼過ぎ。
ご飯を終えてうろうろしている私の後を、外行こ〜、とついて歩く。
そんなことしている場合じゃないから、と無視していると、
突然しゃくりあげて胃液を吐いた。
朝からずっと外に行けずに悶々としていたからだろうか。
そんなにもストレスになるのか、と気の毒になってきて、外に出た。
出てみると、空気はちょっと湿っぽいけれど、気持ちいいもの。
よい気晴らしになった。
そういえば私も煮詰まっていたところだった。
だからコチカの気持ちにも気づいてやれなかったのだろうな。。
* * *
夕方の散歩。
コロちゃんの恋人(?)と会った。
歩いていく先を見ると、アスカの居候先のお宅の塀の上、チャコちゃんちの角側に、コロちゃんとチャーちゃん。
珍しい取り合わせだけれど、チャーちゃんはコロちゃんに迫ってみたのだろうか。
コロちゃんのお待ちかねの彼氏が手を出してよしよし〜とすると、
チャーちゃんは後ろへ下がり、
コロちゃんは掻いてほしいところを彼氏の手に押し当てている。
コチカは何を思うのか、うぉ〜〜〜、とすごんだ声を出しながら通り過ぎ、
いつもアスカがいる方に歩いた。
でもアスカはいないようなので、向いの駐車場を通って、元の場所に戻ろうとすると、
別の側の塀の中から、あ〜、とアスカの声。
コチカは、お!という感じで、透かし飾りのあるブロックの隙間に鼻を突っ込む。
しかしちょうど足元が濡れて土で黒くなっていたので、
私はコチカを止まらず歩くよう促した。
ぁっうぉ〜〜〜ん、とリンゴ追分になってくる。
コロちゃんの彼氏が振り返って笑っている。
コロちゃんを見ると、寄っていってしまうに違いない、
とわかっていながらも、コチカの足の向く方向に付き合うしかない。
コロちゃんは、男性が撫ぜてくれている手の下から、コチカを睨みつけて、しゃー!!!と言っている。
背を低くするコチカ。
だめだめ邪魔しちゃ……と遠ざけようとするけれど、
コロちゃんはとうとう逃げてしまった。
人間二人が振り返るともう塀の上にいて、そのままどこかに消えていった。
この間コチカに飛びつかれた場所なので、印象悪いのに違いない。
男性は、塀の中を覗いたりしていたが、おやつをいくつか塀の上に置いて、
自分もエサ食べてきます、と行ってしまった。
結局、お邪魔してしまった……の図である。。
* * * *
▲
5月11日(木)
朝。
雨が降りそうなので早めにコチカを散歩に誘った。
思いがけない、外行こ、の声に、
私のそばで寝そべろうとしたコチカは、すっかり腰を落としてしまう前にまた上げて、
え、ほんと?という顔をして立ち上がった。
さあ行こうさあ行こう、と言ってるのに、
玄関に行っても、本当かな、という顔して振り返っている。
いっつも結構待たせるもんね(笑)。
* * *
<出現!ヤモリにカエルに…>
夕方の散歩。
チャコちゃんちの前で、急に地面に飛びついた。
なんだろう、と思う間もなく、ばりばりと何かを食べている。
ぞぞぞぞぞぞ。
ヤモリの子供でもいたのかな。
あーもうそんな季節かあ。
そういえば最近、ウンチに白いものが混じっている。
人間がやってもいない別のカルシウムを食べているのかも、
とうすうす思っていたけれど。。
まさか家の中でもヤの字を見つけてるのかな。
アスカの居候先の玄関先の塀の上にアスカ。
アスカが、あ〜、と鳴くと、
向いのアパートのミーちゃんが窓から、な〜、と声を上げた。
コチカの左右の耳は、両方を聞くべく、前後にねじれたようになっている。
どうするのかと待っていたら、
オイラは全っ然興味ねーよ、といった態度で、歩き出した。
あらら、どしたの?面倒くさくなっちゃった?
静かな通りを何事もなくうちの玄関に戻ってきた。
ところがまた、何かに飛びついた。
すると、コチカの目の前から、ぴょん、と何かが逃げた。
大きめのカエルだった。
うちの庭に住んでいる主みたいなカエルである。
そんなのに爪をかけたら絶対ダメである。
私はしゃがんでコチカを押さえた。
カエルをやり過ごして、やれやれと思っていたら、
またはっと何かに気を取られた。
今度は、大人のサイズのヤモリだった。
尻尾が短め。
もう何かにやられたの?
地面にはいつくばったままじっとしている。
なんでヤモリが地べたを這ってるのか。
壁にいるからカベチョロなのに。
またしゃがんでコチカを押さえた。
カエルもヤモリも動きがのろかった。
土から出てきたばかりで、まだ頭がしゃっきりしていないのだろうか。
この界隈には猫がいることを早く思い出さないと!
* * * *
▲
5月12日(金)
夕方の散歩。
十字路のアパートのミーちゃんが窓から、ふな〜、と鳴いているのを見て、
チャコちゃんの奥さんがチャコちゃんを抱っこして出てきた。
地上で抱っこされているチャコちゃんがなかなか、2階の窓にいるみいちゃんに気づかない。
なんで?と奥さんは不思議そうだったけれど、
コチカもときどき塀の上にいるアスカの鳴き声に気づかないことがある。
案外猫も、予測しない場所での出来事には、気づき方が遅いのかも知れない。
そのうちに、ミーちゃんの飼い主さんが顔を出した。
3人の飼い主が、にこにこと話をしているのに、
猫たちは三者三様で、
チャコちゃんはなんとなく静かに状況をうかがっていて、
ミーちゃんは、とにかく鳴いている。
コチカは、というと、全然我関せずで、あらぬ方向に歩き出そうとする。
抱っこされているチャコちゃんには興味ないのかな、コチカは。
ま、ケンカ売ろうとしないだけ、いいけど。。
* * *
<市場に行く道で、以前にチェリーんちにいた、トラちゃんと思しき猫を見かける>
トラちゃんは去年の4月にコチカや他の猫たちが見守る中、バイクにぶつかったきり、帰ってこなくなった猫である。
2005年3月のトラちゃん(画像1・2)・トラちゃんと遊ぶ
2005年4月トラちゃんバイクにぶつかる
最近、話しかけるようになって今日で4回目くらい。
1回目には、私が少し近づくのを見て、逃げた。
2回目には、トラちゃん、と呼んでみたら、え?という顔をした。
3回目、トラちゃん、と言いながらしゃがんで手を出したら、寄ってきて手の匂いを嗅いだ。
そして、4回目の今日、
トラちゃん、言いながら手を出して、手をくんくんとした後、
さ、と手を出した。
これ、前にもやったことがある。
興味はあるものの、恐々さっと手を出し、ぽんぽんと触って、引っ込めるのだ。
私が立ち上がったら、トラちゃんが離れたので、
チェリーちに戻ってこないの?まー君覚えてる?と言ってみたら、
え?という様子が感じられ、
私の方に歩いてきながら、後ろ足を伸ばして、うーんと伸びをした。
それからいきなり地面にゴロンゴロンとした。
これってチェリー、まー君という言葉によって、トラちゃんの中に何かしらのセンセーションが起こったと考えていいのでは。
さらに驚いたことに、私のそばに来て、すりすりこそしなかったが、体を横に向けて立ち、
なんと、トラちゃんは横腹を何回か撫ぜさせた!
はっきり言って、言葉が通じた、と思った。
トラちゃんは私を覚えていたのだ。
あの猫は絶対にトラちゃんだ。
生きていたのだ、やっぱり!
昨日、チェリーんちの奥さんに、こうこうこういうわけで、と話をしてみた。
さだかではないけれど、トラちゃんらしい猫がいましたよ。。
トラちゃんが帰ってくる帰ってこないは別にして、生きている、というのがわかっただけで、いいのでは、と思う。
もう誰かの家の猫になっているかもしれないから、
チェリーんちの奥さんとしたら、ちょっと複雑かも知れないが。
* * * *
▲
5月13日(土)
<また脱走そしてけんか…自力で窓を開け、同じ窓から戻ってきた初めてのパターン>
コチカは夜中に風呂場の窓から出て行って、
誰かとケンカをし、きったなーくなって戻ってきて、
何食わぬ顔して私の枕の横で寝ていた。
初めてのパターンである。
*
朝起きて、横で寝ているコチカを見たとき、
雨戸を開けない薄暗がりの中で見ても、なんか汚い顔だと思った。
なんか匂うし。
人間が起きだしてもコチカが起きないので、放っておいて下に下りてきて、
洗面台に行ってみると、風呂場の網戸と網戸をガードするフェンスが外れていて、
猫の肩幅一匹分開いている!
でもコチカは寝ている。
あれえ???ではコチカは出るのをやめたのかな、と思いきや……
……早くに外出するので、コチカをオシッコさせようと起こしに行った。
顔を上げたコチカの目の縁が心なしか赤く、顔全体がむくんだ感じ。
抱き上げようとすると、ふわ〜っと毛の塊が舞った。
むむむ。
下に連れてきて調べてみると、
左耳が一部、わずかに切れていて、目の上、頬にも爪の痕。
首の周りやら、体にあちこち爪痕があって、ごっそり毛が抜けた場所もある。
尻尾の付け根にも、浅くではあるが、牙が当たった痕がある。
見つけ次第消毒をしてみる。
いったいどうしたのぉ!!!
ではあの窓から出ていって、そこから帰ってきたのか?
うーん……複雑な気分ながら、あっぱれ!
というのは、窓から降りることはできても、
戻ることはコチカには高さ的に無理だと思っていたし、
まず、自分が出たのと同じ場所を、帰る際に思い出すかどうかも疑問だった。
ところがその2つをクリアしたのである。
やるなあ、というか、やられた、というか。。
障害がある、と決め込んでいる飼い主としては、思わぬ展開である。
ちょっとばっかし嬉しい気分もするけれど、
そんなところから出入りできるようじゃ、困る。
で、いったい、誰とやりあったのだろう。
最近、ここの家のまわりにきているミルボーだろうか。
いつも傷だらけの顔をしている、ごろつきのミルボーである。
最近、足を怪我してびっこを引いてるものの、コチカに勝ち目はあるのか。
あのやせ細ったエイズを発症してそうな猫でなければ、と思うが。。
それにしても、やるだけやって帰ってきたのだ。
ケンカしたにしては、怪我も体の腰より前だし、程度も大したことなく、
立派…というべきだろう。。
* * * *
▲
5月14日(日)
朝夕の散歩のとき、
夕べ誰がコチカとケンカしたか、誰かに聞いてみよう、
と言っていた夫だが、誰にも会わなかったとのこと。
* * *
人間のご飯の間中、あー、あー、と声を上げている。
私に撫ぜられるのを避け、居間の出入り口に近い側に座って、
何かを訴えるのである。
恐らく、こういうことだろう、と当たりをつけて、返答してみる。
窓は開けられないよ、
コチカが出て行くと、心配で心配でどうしようもないから、
開けられなくしたよ、
と長々と言うと、
かーっと大あくびをし、どこかへ行ってしまう。
そしてまた戻ってきて、あー、あー、と訴える。。
外を歩いている自分こそが本当であり、今ここにいるのは本望ではなく、自分でもない、
と言っているように聞こえてくるから不思議である。
そんなこと言ったってねえ。。
ふと、気持ちが脇にそれればと思い、
手に持っていた焼き豆大福の食べ端をコチカの鼻先に持っていってみると、
なんと、くんくんと匂いを嗅ぎ、ぺろぺろ舐め始めた。
最初は大福のお餅部分を、そしてあんこも、食べはしないのだけど、
しばらくぺろぺろ舐めていた。
おいしい?と聞いてみたら、だまっていたけれど(当たり前だ^^;)、
そんなものそっぽを向くと思っていたのに、意外なことってあるもの。。
階段下の窓:夜の庭を見入る
暗いのでぴんぼけですが。。
* * * *
▲
5月15日(月)
夕方の散歩。
チャコちゃんちの角を曲がって、向こうの駐車場の手前に黒っぽく座るシルエット。
コロちゃんの彼氏である。
コロちゃんは、というと、アパートの低い塀の裏側にいるらしい。
彼氏にすりすりしていたのに、コチカを見つけて、塀の陰に隠れ、顔だけ出している。
折角おくつろぎのところを邪魔したら悪いので、
コチカに、行こう行こう、と促すのだけれど、
声をかけるたびに、ごろ〜んごろ〜ん、とコンクリートに転がる。
んも〜、邪魔しん坊め。。
それでもようやく反対側に歩きだし、
十字路の駐車場を一巡りして、戻ってくる頃に、
コロちゃんの彼氏がこちらに歩いてきた。
向こうに歩いていくとついてきちゃうから、と笑っていた。
彼の家はさっきいた方なのだけれど、
そちらだと通いやすくなっているコロちゃんの足が自然に向いてしまうので、
わざわざ遠回りになるけれど、反対方向から帰るらしかった。
* * *
コチカは相変わらず、ぅぉ〜、gろおおおおおおお、と言いつつ家の中をうろうろしている。
居間に座っている私を呼びに来て、玄関に誘い、外へ行こう、と視線を玄関の外に流す。
なんやかや、と言ってことわる私。
早くこの季節が終わってくれないかな。。
* * *
<ワルファリン入り蓄積型殺鼠剤その後のその後>
例の、ワルファリンを小分けにして袋詰めした袋をネズミの出現する場所に置き、
わずかずつ摂取、蓄積させて殺す、という殺鼠剤で、
ネズミの一族を皆殺しにした件のその後である。
昨日のことだけれど、隣のご主人の話。
顎を私のうちの方にしゃくりながら、隣の○子(うちの大家さんである)が来てさ、
お宅のネズミがうちに来て死んだから臭くってしようがない、って言うんだよ。
「お宅のネズミがうちに来て死んだ」ったってさ、ネズミに鑑札つけてるわけじゃないしさ、
と当惑したようにノタマうので、笑ってしまった。
夫に話したら、うちのネズミがお宅で薬で殺されて、とは言わなかったんだね、
と言ったからまた笑ってしまったが、世の中根っから良い人はいないのか(笑)。
* * * *
▲
5月16日(火)
相変わらず、ぅお〜、ゎお〜
止める薬、誰かください。
でも外に出られずに、多いに不満なはずにしては、
ウンチの申告ももらさずする。
人がご飯だろうがなんだろうが。
もうコチカの人生(猫生?)の中では、
「直腸にウンチの気配→ぅにゃ〜と声を上げる」、
という図式がすっかりインプットされているらしい。
* * *
梅雨でもないのに空気がしっぽりしていて、
風情があるようでもどかしいようで。
さわやか〜な日本晴れ、というのはこの時期と秋にしかこないはずなのにい。
このまま本物の梅雨に突入したら怒りますよ、ほんと。
* * * *
▲
5月17日(水)
朝のお散歩。
みょ〜に静かな通り。
チャコちゃんちの角を曲がった向こうに、
ガリガリの新顔猫が座って毛繕いをしている。
20mくらい離れた所にいるコチカは、もう背を低くして戦闘態勢に入っている。
ダメだよコチカ、あの猫は病気で具合悪いンだから、放っておいてあげよ。
病気移ったらやだしぃ、と体をぽんぽんしながら言ってみる。
絶対にやっつけてやる!といきり立っていたコチカだけれど、
何回か目に背を低くしたところで、私が再度長々と言葉を続けると、
ぅお〜と言いつつ私の後ろをわざわざ回って、別な方向に歩き出した。
言葉がわかったとは思えないけれど…
何だろう…面倒臭く思ったのかな。
←ガリくん:タッチ!
* * *
雨の降る夕方。
外には行けない、と決め込んでいる私はストレッチを始めた。
開脚して息をゆっくり吐く。
ぁわ〜、とコチカが来て、私の右足の内側に座り、私を見る。
外には行かないよ、雨が降ってるから、ご飯はもうちょっと後で、待っててね。
というと、じっと人の顔を見て聞いていたコチカは、
かっぱーっ、と欠伸をして、私の胸やらおなかやらに体当たりするようにすりすりし、
左側を通って台所へ出て行く。
その繰り返しを8回くらい。
でもゆっくりな呼吸を繰り返しながらコチカにものを言うからか、
コチカもそんなにいきり立ってこなくて、鳴き方も穏やか。
四の五のやりあっているうちに、7時を過ぎ、コチカのご飯の時間になった。
注)コチカは最近、散歩に出てからご飯を食べるようにしています。
その方が家に戻るときに、「ご飯、カツオブシ」の呪文がよく効くので(笑)。
* * * *
▲
5月18日(木)
昨日の夕方と今朝、
雨のお陰様(?)で外に出なくてすんだお陰様(?)で、コチカは真っ白な猫に戻った。
で、夕方の散歩。
<初:柴犬のももちゃんに会った>
豆芝だろうか。
ももちゃんという犬にあった。
ベージュの毛並がとてもきれい。
聞けばまだ生後9ヶ月。
なので皮製の上等のリードも首輪も新しい。
初めて会う飼い主さんと、ちょこっとながらのんびり話した。
相変わらずコチカは人(犬?)見知りで、ももちゃんがコチカを見てるだけで、
ぅお〜〜〜〜、と言う。
もうちょっとたったら慣れるからね、仲良くしてね、とももちゃんに言っておいた。
*
<ライフくんがチェリーに飛びつくと…、奥さんに飛びついても…>
ももちゃんと別れてしばらくしたら、今度はライフくんが駆け寄ってきた。
飛びつかれ、私はまた眼鏡をはたき落とされた。
同じことを何度も、と思うけれど、
私は犬の鼻先がほっぺに当たったりするのが好きなのだ。
それを期待してつい顔を近づけると、ライフくんには引っかかれてしまう。。
なんだかライフくんは、いつにも増して元気一杯。
聞けば今ウンチをしたばかりとのこと。
すっきりさわやかいい男!なわけだった。
まだご飯も食べてないのに、よく出ると思って…別腹なのかしら、と飼い主さん。
別腹というのはちょっと無理があるんじゃ、とふと思った途端に、
別腹の格納庫に格納してあったんですかね、なんて、口がしゃべってしまった。
この飼い主さんと話をすると、どういうわけか思わぬ言葉を言わされてしまう。
次回はどうなるか、ちょっと楽しみ(*^▽^*);
人間同士でしゃべっていたら、
退屈したらしいライフくんが、キューンと切ない声を上げた。
すると、チェリーんちの玄関ドアがキィーンと開いて、奥さんがチェリーを連れて出てきた。
今、遊ぼう!って声が聞こえたからぁニコニコニコ〜〜〜〜〜
ライフくんは、感激のあまり飛びつきそうにしてチェリーに近寄っていく。
人間でも動物でも、大人が好きなチェリーはちょっと引いている。
そしてどうなるか、と人間3人が見守っていたら、
コチカがいきなり、ぅお〜〜〜〜、と怒り出した。
チェリーが他の犬と仲良くするのを快く思っていないらしいのである。
犬ばかりでなく、この界隈の人以外の人が、チェリーに仲良くしても、ぅお〜、とくる。
さらに意外なことに、ライフくんがチェリーんちの奥さんに飛びついても、怒った。
あまりにブーブー言うので、コチカを抱っこしてその場を離れようと皆に背を向けたら、
なんとコチカは、体をよじってそちらを見ようとする。
そしてちょっと離れた場所から、チェリーたちを凝視したまま、抗議の声を上げるのである。
なんなのさ。。
仲間意識があるのかしら、普段はチェリーを敬遠するくせに、変ですよね、ね〜〜〜、なんて話し合った。
本当に、不思議な感情を持っているものである。
* * * *
▲
5月19日(金)
<左目に黄色い目やに、そして目を細く開ける>
コチカの左目から、そうはなはだしくはないが、黄色い目やにが出ていて、
昨日あたりから、左目が右目よりも細く開くようになっている。
左目はときどき黄色くはないが目やにがついていたので、
そう気にしていなかったのだが、
ここ数日、寝て起きたあとは、1mmほどの黄色い粒が数滴涙腺近くについている。
よく見ると、まぶたが若干腫れているような。
いつからだろう。
脱走してケンカしてきてからだろうか。
だとしたら今月13日からである。
結膜炎だろうか。
でもそれなら両目ともなるはず。
明日、病院に行ってみようか。
* * *
朝の散歩。
<初:コーギーのこなつちゃんに会った…コーギーの尻尾は切るもの?>
コーギーに会った。
チェリーに近づきたいけれど、ちょっと恐い、という感じで、
飼い主さんのまわりをくるくるまわるようにして、チェリーを伺っている。
チェリーは比較的体が大きいので、飼い主さんも恐々だったけれど、
手をチェリーの鼻先に伸ばしたら、チェリーはくんくんした。
それをじーっと見ていたコーギーは、大丈夫そうだと踏んだのか、
恐る恐る顔を近づけ、目出度くチェリーと鼻つんつんした。
犬同士の尖った鼻と鼻とが一直線に繋がって。。
絶好のシャッターチャンスだったのに、カメラを持ってきてない…残念!
まだ1歳未満(飼い主さんがそう言った)ということで、
昨日のももちゃん同様、毛並がとってもきれい。
尻尾がないので、聞いてみたら、
コーギーは元々牧羊犬なので、羊の群れの中で尻尾を踏まれるといけないので、
生まれたときに切ってしまう、ということだった。
へ〜〜〜〜〜知らなかった。。
でも日本では羊を追うこともないし、そんな伝統を踏襲することもないと思うけれど。。
もう切られた状態で、引き取ったのだそうだけれど、
羊に踏まれるほどに長い尻尾なのだろうか。
切る人はきっと日本人だろうけれど、いったいどんな気持ちで切るのだろう???
* * *
夕方の散歩。
<ビールをたしなむライフくん>
ライフくんに会った。
コチカが桃の木のお宅の隣のアパートの前で、ゴロンゴロンとやっていたので、
飼い主さんはライフくんと一緒に、通りからわざわざ来てくれた。
ふたりが来ても、寝っ転がったままのコチカ。
だいぶライフくんにも慣れたということ?
ちゃちゃちゃん、気持ちよさそうねー、という飼い主さんの声をまったく無視して、ゴロンゴローンゴロンゴローンと伸び上がって額までつける。
あまりに無礼でくつろいだ様子なので、
飼い主さんは触ってもいいかな、とコチカのそばへ寄ろうとした。
私はライフくんが近づきすぎないよう、リードを手に取った。
さすがは犬用。
すっごく太い。
手から離れないよう、何重にも手首に巻いた。
飼い主さんは、寝転がったままのコチカの頭をよしよしと撫ぜた。
そして、頭蓋骨もしっかりしてるわ、と言った。
頭蓋骨も? 不思議な言い方だと思いつつ、
よく、体が大きいって言われますね、多分ヨーシュが混じっているのかも、と言ったら、
ちゃちゃちゃんはヨーシュ飲むの?とのたまった。
きたきた、と思いながら(笑)、
いえ、そのヨーシュじゃなくって、とわざと言ったら、
ライフは飲むのよ、と落ちた。
は?と絶句する私。
なんでもご主人の飲んだビールの残りを、やってみると飲むのだそうだ。
するとたちまち目がとろんと充血してきて、気持ちよさそうに寝てしまう、とのこと。
えー!!! まだ未成年でしょ?と思わず言ってしまったが、
そういう問題でもないはず。
基本的にアルコールを飲まない動物がそんなもん飲んで大丈夫かぁ?
漫画家の赤塚不二夫の猫は飼い主に似て酒好きで、よく人間と一緒に飲んだ、というけれど。
ちなみにコチカは飼い主夫婦らとは正反対に、全くの下戸である。
* * * *
▲
5月20日(土)
コチカが、不治の病にかかった。
毛で覆われているので見えないが、
ガラスが伝線していくように、皮膚が細かいネット状にひび割れていくのである。
コチカは痛そうに身を縮めたまま座っている。
ひび割れは、体の前半分まで進んでいる。
頭部から始まり、両肩から両手、つま先を覆い、腹部におりていこうとしている。
今やコチカの体は干上がった田んぼのようなひび割れに覆われていて、
ひびからは血液が滲み出し、時間の問題で白い毛皮を赤く染めていくだろう。
病院に連れていこうと抱き上げようにも、コチカは痛がって嫌がる。
いったいどうすれば。。
泣くに泣けないパニック状態に陥り、頭をかかえたところで、目が覚めた。
コチカを見ると、いつものように枕の横で、丸くなって寝こけている。
ほっっっっっっっっっっ...
ありがたやありがたや。。
悪夢ではあっても、夢であり、現実ではなかった。。
額の脂汗を拭きながら起き、雨戸を開けると、やたらといいお天気。
なんか暑い。。
み、水をくれ〜〜〜
*
左目から黄色い目やにが出ていて、細く目を開けることについて、
様子を見よう、
ということに昨日は話が落ち着いた。
ノラ猫なんて、さんざんケンカしながら生きているけれど、
目やにを垂らして、ワニ目で一生を終える猫なんていないし。
でも、今日になっても症状は改善されていない。
特に、寝ていて起きた後が、辛そうである。
左だけ、まぶしそうに目を細め、涙がにじんでいる。
目の縁が昨日よりも赤く見える。
耳を触ると、暖かい。
熱もあるのかな。
心配。
なので、明日の朝、病院に連れていくことにした。
また恐い夢を見たくないし。。
* * *
夕飯の最中も、うっとうしそうな目つきをして、
外〜。。と言いつつ私のまわりをうろうろする。
なんだか耳も鼻も、ぽーっと赤い。
夫は、いつもこんなだよ、と言うが。
元気に散歩に行ったし、食欲も普通にあるからいいけど。
ま、明日は病院に行くから、ね。
物見やぐらの方向から、ぶぶぶ、ぶぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ、と音が聞こえてきた。
脚立を上がり、物見やぐらに上がっていったコチカである。
こんな長々とおならをするのは初めて。
そういえば、ご飯(人間の)の間中、一度しかウンチを申告しなかった。
おなかの調子も悪いのかな。
ま、明日は朝一番に病院に行くから(また言ってる^^;)。
* * * *
▲
5月21日(日)
朝の散歩。
玄関前の草地でくんくんすること15分。
つきあってられないので、門扉にリードを結わえておく。
そろそろいいか、という頃になっても、まだ終わってなかった。
強制終了させ、身体を持ち上げて通りへ放り投げる。
すると、そうならそれでいいらしく、行きたい方向に歩き出す。
ちょっと歩くと、前方にミルボーらしい姿。
コチカは、
草むらの中から遠くに獲物を見つけたチーターよろしく、背を低くしてそろりそろりと近づいていく。
ミルボーがアスカの居候先の塀の向こうへ走っていった。
コチカはダッシュ。
いつもアスカが居候先の家に入っていくのに、使う猫1匹分の通路まで、私も走る。
当然ミルボーはいない。
コチカは、ぁっggg"あrrrrrrrおおお!と繰り返し大声を上げる。
バッキャァローーーーーーーーーーーーーーーと聞こえるので笑えた。
もうミルボーはいないよ、行っちゃったよ、諦めな、と立て続けに言ってやったら、
コチカは諦めたらしく、別な方向に歩き出した。
駐車場に止められた車のスカートなどをくんくんするのが、いつになく長い。
いいお天気で日がかんかん当たっているし、あーうんざりー、と思っていたら、
夫が来たので、タッチ交代した。
* * *
<風祭動物病院に行った:結膜炎でした>
去年の7月に、1ヶ月だけうちにいた、ミュミュと呼んでいた子猫を診てもらったところである。
父親とご子息とでやっているところ。
ミュミュのことをちょっと言ってみたら、全然覚えてないらしかった。
そらそうだわね。。
*
獣医さん:父に、どうぞ、といわれ、コチカを診察台の上に載せると、
とりあえず、は〜〜〜〜〜!!!というコチカ。
あら、去勢してないの?とまず言われた。
夫は、コチカの顔をこちらに向けて、両手を押さえた。
獣医さん:父は、コチカの首まわりや他のリンパ腺のある当たりを押さえてみている。
コチカはだまったまま。
ちょっとびっくり。
普通これだけ触られたら、は〜〜〜!!!と言いまくっているはずである。
さすがに動物の扱いに慣れている、ということだろうか。
獣医さん:子息が加わって、目の中に傷がついてないかどうか調べた。
傷がついているか否かで、薬の使い方が違うのだ、ということ。
目を完全に閉じさせないようにだろうか、
小さなリトマス試験紙みたいな紙にわずかに薬を付け、
コチカの下瞼と眼球の間に挟むみ、黄色い点眼液を数滴落とした。
コチカは、何が起きたのか分らない様子で、目をぱちぱちするでもない。
それから、指先で目を開かせ、中をいろいろ診た。
瞬幕みたいな白いべき幕が赤く充血している。
その結果、傷はついていないということ。
結膜炎でしょう、と言われた。
予想通りの結果ではあった。
しかし、専門家にはっきり言われるのとそうでないのとは雲泥の差である。
ほっとした。
脱走してケンカをして帰ってきた日が13日で、目やにの出方が決定的に気になりだしたのが、おととい、
というのを言ったら、
目薬を1日数回させば、3日から1週間で完治するとのこと。
よかったよかった。
目薬は、
チューブに入った軟膏状のものとそれを少々薄めた液体のものがある。
軟膏状のものは、目の中で溶けるのに少々時間がかかるために、
猫が手でこすってしまうので、5分くらい捕まえてあげて、ごまかして(?)あげてください、とのこと。
1日2回。
薄めた液体は、もうすぐに溶けてしまうので、その時間が短くて済む。
しかし、流れてしまいやすいので、点眼の回数は1日3、4回。
ま、液体の方がしやすいでしょう、ということで「参天製薬のエコリシン点眼薬」というのをもらってきた。
〆て4000円。
初診料と診察料、薬代に、ほっと安心料、であるなら、安いもの。
去勢のことを相談してみたら、
なんにしても、去勢してあった方が診察するにもやりやすいから、と獣医さん:父が言った。
要するに、去勢したことからの影響力は大してない、ということなのだろうけど。。
* * * *
▲
5月22日(月)
朝の散歩。
ライフくんとソラちゃんに会った。
まず、ライフくん。
カメラを持っていたので、ライフくんにレンズを向けると、
絶対こちらを見なかった。
その後でソラちゃんにあった。
やはりカメラを向けたけれど、
飼い主さんもソラちゃんもそれぞれがなんとなく避けるので、
二人が離れ離れになってしまい、どうでもいい構図になってしまった。
みんなカメラ向けられるの嫌いなのね〜
私も嫌い。。
ソラちゃんの飼い主さんとしばらく話をした。
シェットランド・シープドッグは、実は、
スピッツと何かと、ウェルシュ・コーギーが混じっているのだそうだ。
そういわれてソラちゃんのお尻を見ると、へ〜なるほど。
コーギーのように四角くたっぷりとしている。
知らないことがいろいろあるもの。
*
桃の木の前の塀をしきりに覗くコチカ。
一緒になって覗いてみると、厳しい目をしたコロちゃんと目が合った。
コロちゃんはほどなく逃げていった。
折角くつろいでいたんところなのに、ごめんね。
←必死に覗くコチカ:耳が思い切り前方を向いている。
* * *
<条件反射:単純コチカ>
昨日から目薬をうちで点しているが、
目に点した途端、口に苦いものでも入り込んだように、
舌をぺろぺろ出し、頭を振りつつ何度も大げさに噛み直すようにした。
きっと目から涙が流れ込んだんだね、と夫と言っていたが、
でもその反応が早すぎるのと、
病院ではしなかったことで、
なんかおかしい、とは思っていた。
そして、この仕草、どこかで見たことあるな、と思っていたら、
あ、そうか!
フェリーに乗るのに酔い止めを飲ませたときに、
薬が多めだったりすると、ぴりぴりする成分があるのだろう、同様の仕草をするんだった。
無理やり引っつかまれ、無理やり何かを服まされると、それは苦いものである…
ということがコチカの脳ミソにすっかりインプットされていて、
強引に引っつかまれ、無理やり目を開けられて目薬を落とされたので、
条件反射的に、ぴりぴり苦いのだ、と脳みそが反応し、この仕草になったのだろう。
でも、やってしまった後で、あれ?苦くない。。と思ったらしいコチカ。
今日2度目には、そんなそぶりは全然見せなかった。
冷静に気持ちを保てた、ってことね、コチカ?
笑えません?これって(=^m^=)ヽ
* * * *
▲
5月23日(火)
朝の散歩。
そこそこいいお天気。
のんびり散歩。
ガリ君がチェリーんちのガレージの前で座っている。
ご飯を食べてほっとしているところらしい。
前歯が抜けているのだろうか、舌を出している。
身体全体やせ細っているが、尻尾もまた細い。
痛々しいくらい。。
コチカは、一瞬、ガリ君を見たが、
私が牽制するからか、あれは病気の猫だから、とうすうす思うからか、
あまり積極的に向かっていこうとしない。
えらいえらい。
* * *
コチカの目は予定通り良くなってきた。
眠っていて起きた直後には少々目を開け切らないときもあるが、
たいがいパッチリと開けていられるようになったし、目やにも減った。
ほっっ
* * *
遅い午後から雨。
夕方のお散歩はなし。
昨日、いつものHill'sのSience Dietを買うのを忘れ、
ある分だけしかあげられなかったので、
夜の10時半になってから、その時間でも開いているスーパーに買いに行ったが、
Sience Dietがなかったので(いっつもない!)、銀のスプーンを買った。
今日買わねば、と思っていて、また忘れた。
だめじゃん。。
* * * *
▲
5月24日(水)
朝の散歩。
なんだか弱々しい晴れ。
ま、でもとりあえず、晴れ。
<首輪が引っかかってゲホゴホ…>
今日はまたもや、思いっきりびっくりした。。
うちの門の前から東側に続く道のアパートの入り口。
上下にスライドさせる式の門扉のストッパーをくんくんしていたコチカは、
いきなり、ガハッ、ガハッ、と咳き込むようにした。
驚いて駆け寄ると、縦に突き出たストッパーに、首輪が引っかかってしまっていたのだ。
きっとくんくんしてから首をこすりつけたときに、そうなったに違いない。
チェリーんちの奥さんが、ノラニャンに首輪をつけるのに、
ゴムの方が、伸びて枝なんかに引っかからなくて安全だから、と言っていたが、
本当に、首輪が何かに引っかかることがあるのだ。
うちは布勢の首輪をしている。
硬い皮などの輪っかとは違い、当然柔らかく首にフィットし、
少々緩んでいても、リードを引っ張ったときにするりと抜けたりしないので、
わざと緩めにしておいたが、これでは危ない、ということが判明した。
首輪が引っかかると、猫自身があわててしまい、
とにかく苦しいその場から離れようとするので、
首輪が引っかかったままで、余計喉が絞まってしまうらしかった。
抱き上げて解放してやっても、背中を丸めたままゲホゲホ乾いた咳を続けた。
背中をしばらくさすってやっていたら、ほどなくして収まったようだけど、
あー無事でよかった。。
布製の首輪をしている猫の飼い主さん、お気をつけくださいね。
それとも、うちだけかしらん、こんなとんまな事故起こすの???
それにしても、次から次へといろいろなサプライズを起こしてくれるもの。
今年に入ってから、いったいどれだけのことを教えられたことか。
でもようく考えみると、これ全部、私に原因があるらしい…のよね(_ _;) 。。
* * *
夕方には、大雨。
ビカビカ雷を伴った大々雨。
玄関に様子を見に(聞きに?)行ったコチカも、
三和土に座ってドアを見上げていたが、私が後ろを通りかかっても、外〜、とは言わなかった。
さすがにね、だめよね。
* * * *
▲
5月25日(木)
気持ちのいい朝。
早めに散歩に出た。
チャコちゃんちの角を曲がり、桃の木の向いのお宅の塀の穴から庭を覗く。
今日は誰もいなかった。
戻ってチャコちゃんちのご主人とちょこっと話をし、
うちの門前から東に抜ける通りを探索して戻ってくると、
小学校1年生くらいの集団が、がやがやがやがやとやってきた。
曲がり角の塀の脇に身を沈め、やり過ごすコチカ。
私も塀ぎりぎりにいたせいか、2列に並んだ行列の前から4分の3ほどは、気づかずに通りすぎた。
先生のいる前方というのは、前にしか注意を払わないのだろうか。
人ってそんなもの?
* * *
夕方、買い物から帰ってきて、チャコちゃんちの十字路を通りかかったら、
コロちゃんが若い女性によしよしされていた。
私が、あ、コロちゃん、というと、女性も振り返ってにっこり笑った。
その後、チャコちゃんの奥さんにご飯をもらって、それからどうしたのだろう。。
コチカと散歩をしているときに、コロちゃんの彼氏が通りかかったが、コロちゃんはいなかった。
そんな夕はどうするのだろう、あの彼氏は???
*
<両手にキャベツで途方に暮れる>
↓以下だらだら書きです(^^;
歩いているうちに冷えてきたので、そろそろ帰ろうと、うちの門の前まで来たところで、
2軒お隣の奥さんからちょっとちょっと、と手招きされた。
アスカの実の父親を飼っていたお宅で、チャコちゃんちのガレージの向いである。
薄暗くてなんだかよくわからないし、とにかくコチカを片手に抱いて駆け寄ると、
ハンドボールくらいの大きさのキャベツを渡され、
大家さんにも上げてねと、もう一つ持たされた。
手に余るほどのキャベツを両方の手に一つずつ。
手首にコチカのリードがちゃんと引っかかっているのを確かめた。
しかし、これでコチカがダッシュでもしたら、キャベツは放り出すことになるだろう。
早く帰らねば。
しかしコチカはまたチャコちゃんちの角の方へ歩いている。
元よりそろそろ帰ろうとしていたところである。
早く帰りたい。
ご飯しよーよ、カツオブシしよ、と言ってみても、コチカは全く無視。
抱っこしようにもこれじゃ無理。
チャコちゃんちのガレージの上に置かせてもらおうと乗せてみたが、
当然乗るわけはなく、地面に転がしてしまった。
角を曲がって誰かが来た。
ぼーっと突っ立った両手にキャベツ。
手からは猫つきリード。
ま、まずい。。
思わず背を向けてしまった。
さてどうすれば、と途方に暮れていると、
きぃぃ、と懐かしい門扉の閂を開ける音が!
音の方向を見ると、期待通りうちの大家さんだった!!!
あな嬉し、とばかり、キャベツ2つを胸に抱きなおし、片手を振って、手招きした。
何、どーしたの、キャベツなんか持って、と大家さん。
どーしたの、って空から降ってきたわけじゃあるまいに、となんだか言葉を失い、
もらった先のお宅の玄関を指指し、キャベツを差し出した。
いつも田舎から送られてきた新鮮な野菜をお配りするお宅なので、
すぐにわけは通じ、ありがとう!と大家さんは通りから叫んだ。
っちゃんちゃんっ、てなわけなんですけど、どうしてこうなんでしょうねえ、私の人生って。。
* * * *
▲
5月26日(金)
曇り。
妙な風。
<目薬のせいでおなかが調子悪いらしい>
オシッコをさせようとしたら、
おなかの中をウンチの予備軍がゴロゴロしていて、
膀胱が見つからず、探さなければならないほど。
昨日も、おならを奮発(?とは言わないけど^o^;)していたけれど、
おなかにガスが溜まるのかな。
目薬のせいだろうか。
<こないだケンカしたときの引っかき傷>は、
どんどんなくなってきて、抜けた毛も生えてきているけれど、
治りかけるとかゆくなって掻いてしまうせいか、また傷になっているところもある。
絆創膏貼るわけにいかないし。。
古いカサブタと一緒に抜ける毛もあるらしくて、肩や首の下あたりが、薄らはげている。
* * *
朝の散歩。
チェリーが、おとといの雷の日から具合が悪いらしい。
なんでも雷が大嫌いで、鳴っている間中、隠れ場を探して大騒動したらしい。
それ以来、下痢と嘔吐を繰り返しているという。
雷ストレス?
そんなわけでおやつもご飯も制限されているチェリー。
今日はうちの大家さんに会って、いつものように好物のカリントウがもらえる!
と尻尾を振って待っていたが、奥さんストップかけられてしまった。
かわいそうにね。
コチカは全然平気なのに。
犬に雷嫌いが多いというけれど、どういうわけだろう。
*
うちのお隣のガレージの屋根に、分厚い雑巾が丸めて置いてあるのは何?
と不思議に思って近づいてみると、なんと、アスカだった。
顔がこちらを向いていないので、すぐにわからなかった。
アメショーブレンドのアスカは、
一時期、黒の毛の部分が色褪せ、黄色っぽくなっていたので、
猫も白髪になるんだ、と思っていたのがまた黒っぽくなってきていたので、
身体の具合が悪かったのがよくなったんだな、と思っていたら、また色褪せてきたらしい。
そういうことにサイクルなんてあるもの?
毛並が違うと、全然別の猫に見える。
* * *
夕方の散歩。
一通りどころか、ふた通りもみ通りも歩いたのに、まだまだ足りないコチカ。
抱っこして門に入ろうとしたら、う〜、と唸りながら、思わず爪を出した。
私の手に触りそうになったので、自分からさっと手を引いた(どけた)が、
チャコちゃんち角を曲がった通りのアパートの下に、
黒黄色ぶちの猫がいていきり立ったのが、尾を引いているのだろうか。
* * * *
▲
5月27日(土)
どうにもならない雨降り。
玄関まで人を連れていって、上がりはなに立って、ぅお〜〜、と振り返る。
だって雨降ってるもん、たくさん降ってるよ、毛が濡れちゃうよ、足だって洗わないといけなくなるよ、
と長々と言ってやったら、何度か私の足元にすりすりして、居間に向かった。
雨が降ってることくらいわかっているだろうから、話も早くすんだ。
夜も同様に。
これで明日には真っ白コチカができあがる。
ちょっと嬉しい(^v^)。
* * * *
▲
5月28日(日)
昨日の夜のこと。
階段下の窓の網戸を開けようと必死になっている。
雨の降る暗い庭に誰がいるのか。
網戸防護フェンスから手を突っ込み、網戸に爪をかけているが、
これまでの教訓から得た智恵でがっちり防御策をとっているので、
そう簡単には開かない。
しかしコチカは、何としても!とむきになって引っかいている。
ガシンガシンバンバンと大変に騒々しいのだけれど、
本人が自主的に諦めるまでは、問題は解決しないだろう、
と放っておいたら、20分ほどしてようやくやめた。
あーよく頑張ったこと。。
しかしどうしたらそうなるのか!
顔の額から鼻先までのTゾーンが真っ黒になっている。
いったいアンタは誰?というくらいに形相が変わっていて、おかしいやらうんざりやら。。
* * *
夕方の散歩。
夫と。
チャコちゃんを曲がったところのアパートにアスカがいて、
向いの塀の上にコロちゃんがいた。
最初はアスカに張り付いていたが、
そばに寄らせてもらえないことで諦め、
矛先をコロちゃんに変え、塀に飛びついた。
足がかりのない塀ではあるが、あと20cmくらいでコロちゃんに届くところだった、ということ。
夫にとっては思いがけなかったので、脚力ついてきたね、と感心していたけれど、
油断しないでね、自分が塀越えすることになるよ。
ちょうど帰宅したチャコちゃんちのご主人に、どこが身体障害猫だって感じですね、
といわれたそうだけれど、そうなのです、私ら飼い主二人ともだまされているのです……とときどき思う。。
* * * *
▲
5月29日(月)
せっせと毛繕いするせいか、みょ〜にきれいなコチカ。
目も治って、前のように、ぎん!と目一杯銀杏色。
おまけに、昨日当たりから、やけに高くしおらしい声で鳴く。
かまチチョ、ちゃっちゃー、と夫。
どしたの、コチカ?
* * *
朝の散歩。
十字路の駐車場のアパートの下には、十字架草が可憐な花を咲かせている。
黄緑に近い白い花びらを一枚くらい開き忘れているようなのを見ると、
どきどきするやら、うっとりするやら、なんとも愛らしくて大好きなのだけれど、
私が見とれている脇で、シャクシャクシャクシャク、と軽やかな音。
コチカが生えかけたネコジャラシの草の先っぽを食べているのである。
こら、今から食べてたら、夏になるまでにちゃんと大きくなれないでしょ、というのだけれど。。
家の車庫に戻ってきてから、コチカは、
わずかに食べた葉を、あぶくのような胃液と一緒に吐いた。
毛はまだ出ていない。
* * *
夕方の散歩。
チャコちゃんちの角を曲がった通りをうろうろしていたら、
向こうの駐車場から、ころころ丸っこい姿が。
コロちゃんである。
コチカも気づいた。
すぐにリードを引っ張りダッシュの態勢。
それを認めたのだろう、コロちゃんは元来た道に引き返していった。
次には、塀の上に誰かが。
ミルボーである。
こんなところで会うのは初めて。
相変わらず、顔中傷だらけにして、悪そうなツラ構えである。
コチカは、またもリードを引っ張り走り出し、いきなり塀に飛びついた。
この勢いを見ると、こないだケンカしたのは、やはりミルボーではなかったか。
身軽なミルボーは、塀から屋根に飛び移り、
一度後ろを振り返ったが、それきり去ってしまった。
なんともしようのないコチカは、塀の下、そこのお宅の玄関前で、ぼーっと座り込むことしばし。
そのうちにライフくんが来て、飼い主同士しゃべっている間も、ずっとそのポーズのまま。
コンチクショー、ンニャロメー、とか思っているのだろうか。
* * * *
▲
5月30日(火)
雨降りという予想だったけれど、薄ら晴れ。
朝の散歩。
チャコちゃんちの角を曲がった通りの塀の上に、誰かの背中がわずかに見えている。
コチカから見えないはずなのだけど、
風下にいるせいだろう、コチカの鼻先センサーはひくひくととどまることを知らず。
すぐ近くにいる!と緊張しているのだろうか。
コチカの背中のヒレもちょっとばかり逆立っている。
その場をうろうろしてなかなか離れようとしないし、
さりとて大した進展も望めないので、ここは強制撤去。
コチカを持ち上げて、十字路の駐車場に行き、下ろした。
案の定、ゴロンゴロ〜ンをやって、気分転換に成功したようだった。
やれやれ。
* * *
夜は私は遅くに帰宅したので、それから散歩。
ご飯の前に散歩。
チャコちゃんちの角を曲がった通りを2回、
十字路の駐車場を1回、
うちの前の通りを1回半(?)歩いて、
ご飯しよ、カツオブシしよ、ご飯カツオブシ×10…の呪文で、割合あっさり家に戻った。
ふっふっふ計算通り。
ご飯を貪るように食べ、私のそばにゴロンとしにきた。
私は妙に頭が忙しくて、立て続けにコチカの歌を歌ったら、
うるさかったのだろう、立ってどこかに行ってしまった。
ごめんね〜。。
* * * *
▲
5月31日(水)
よいお天気。
なのに朝からメイルの処理に追われてPC前にてバチャバチャ。
とりあえず私が定位置に座っているときには、後ろで寝そべっているコチカは、
惰眠をむさぼっているつもりか、何も言ってこない。
*
<クロキ(黒黄)>
朝の散歩。
陽がうんとのぼってから。
さわやかではあるけれど、あっつーい。。
チャコちゃんちの車とチェリーんちのガレージの間に、クロキ(黒黄)くんがいた。
チェリーんちのガレージにご飯を食べに行こうとしているらしい。
黄色と黒のぶち柄なので、どんな顔をしているのが今ひとつ判然としなかったが、
よく見ると、ベージュと黒の油絵の具を塗り重ねたような毛色に、
銀杏色の目が妙にしゃれた取り合わせとなっている。
きっ、と真剣な顔をしていると、とても利口そうである。
コチカがそろそろと近づいていくと、なんと恐れもせずに、
cha"〜〜〜〜〜!と向かってきて、やるきまんまんである。
偉いぞ!
小柄だし、まだまだ若いのかも知れない。
* * *
夕方の散歩。
お隣とそのまたお隣の間の塀の上にコロちゃん。
珍しいところに出現したもの。
朝、クロキくんに威嚇されたスッポココチカは、
コロちゃんだ!と認めるや否や、目の前にあったワゴン車に飛びついた。
飛びついては、つるるるる、とすべり落ちる。
これ、やめな、とリードを引っ張っても、懲りずに2回、3回、と飛びついてはすべり落ちるコチカ。
猫の滝上りじゃあるまいし(笑)。
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