2006年5・6・7

~~~ミルク色のコチカ~~~

奮闘記 -61-

2006年6月



塀の穴の向こうで毛繕いをしていた新顔猫:クロキくん

* ミルク色のコチカ・トップへ *

6/2また脱走…チャコちゃんちご夫妻に捕獲してもらった 6/6顎に黒いニキビ 6/8左後足の膝の裏の抜け毛 6/9お刺し身ちょーだい
6/10左後足膝の裏の抜け毛が右にも 6/11病院へ行った…なんでもなかった 6/12コチカとたくさん話した1 6/14円形脱毛症?・人から受ける邪気について考える
6/15ライフくんにもやきもち?チャコちゃんに会った…堂々たるその姿 6/16久々の追いかけっこチビミルボー、クロキくん、ミルボー 6/17食欲がおちている
6/18左耳の外側に黄な粉状の点々がハクビシンを見た! 6/19クロキにタックルされた 6/20アメショー柄ロング尻尾と鼻つんつんした 6/21ラッキーの戦意喪失
6/25ネズミ再来 6/27元気がない。左頬の下にできもの・喉にしこり 6/28病院へ行ったガリ君が死んだ 6/29ラッキーと取っ組み合う…首輪のバックルがはずれた!
6/30特製コチカご飯

6月1日(木)

暑くなりそうな朝。
5月らしい日。
よしよし。

チャコちゃんちの角を曲がったアパートの向こうの塀の中に、クロキくん。
今日はコチカは食い下がった。
クロキくんも応戦してくるからである。
やる気まんまん同士。
実際に戦わせたら、体の大きい方が勝つのだろうか。
それにしても自分よりうんと若そうなクロキくんとやり合おうとは。。
コチカ、もっと大人になろうよ……それとも猫ってこんなもの?


塀のこっちから殴りこみをかける


 *  *  *  * 


6月2日(金)

<またしても脱走…>

朝の散歩が終わって、
コチカを家に入れた直後、チャコちゃんの奥さんに呼ばれた。
ローリエの枝を払ったので、干したりして使わない?と言いにきてくれたのだ。
へ〜(^-^*)、とふらふらとついていき、新鮮な葉で肉料理を作ったらおいしそう、ロールキャベツなんかいいかな、
なんて、ホクホク帰ってきたら、
縁側の網戸が猫の肩幅分開いているっ!
あ〜コチカ出てっちゃった。。

散歩に出ている間は、家中の窓を全部網戸にしている。
毎日、人間がいないときには狭い目に、いるときには広目に、
いくつかのかしめ具を使い、面倒な思いをして窓を開け閉めしている。
しかし、
散歩に出るときには、脱走したい張本人が不在になるわけだから、
網戸にはするけれど、かしめ具などを使わないでガラス戸はパーパーに開ける。

この、パーパーに開ける、という動作が最近はなんとも心地よく思える。
何にも考えずに、外を向いて窓をただ開ける、という行為は、
人間の精神を健康に保つひとつの方法かもしれない、と思うくらいである。

ともかく、そうしてあったら、コチカは出ていった。。

家の裏手に当たる通りにまわってみると、いた!
アパートと隣のお宅との間の低い塀の上に、のっそり歩いているコチカが。
私を見ると、あ、という顔をした、
すぐ後ろにコチカと同じくらいの大きさのカラスがいたので、
そっちを気にかけながら、アパート側のドアの前に下りた。

私が、コチカ、ご飯しよ、カツオブシどうする?などと声をかけると、
目を私に向けたまま、コンクリートにゴロンゴロンとした。
こっちおいでー、ご飯しよー、と言うたびに、ゴロンゴロンを繰り返す。
白く肌理の細かいタイプのコンクリートの上は、黄色い土ぼこりで汚れている。
その上でゴロゴロするから、コチカは体はたちまち、まっ黄色に。。

すぐそばにいるのに、アパートの入り口には厳重に鍵がかかっていて、入ることができない。
素手なら簡単に乗り越えられるが、コチカを抱いてま乗り越えるのは至難のわざである。
やれたとしても、無断で人んちになぞ入れない。

私は母屋に回って玄関のブザーを押し、事情を話し、ご主人に来てもらった。
でももうコチカの姿はなかった。
最敬礼で挨拶をし、外に出したくない猫なのに脱走してしまって、と言ってみると、あ、あははー、と笑われた。
恐くない人でよかったよかった。

数回あちこちを見に行って、また家に戻って、を繰り返した。
なぁにすぐ戻ってくるさ、と思っていても、
仕事をしようにもご飯を食べようにも、何にも手につかず、自然に足が玄関に向かってしまう。

何回か目に家に戻って、コチカの帰ってきそうな窓の網戸を開けてみていると、
じりりりりりり!とベルが鳴った。
コチカ、いたのかな、とドアを開けると、
なんと!チャコちゃんの奥さんがコチカを抱っこして連れてきてくれた。
コチカがお宅に来ていた、ということだけれど、
奥さんは、チャコちゃん以外の猫には恐くて触れない人なのに!!!
心の底からびっくりした。
そんなにも心配していただいて、もう感謝感謝…どうもありがとうございました。。

私がコチカを受け取ったら、ご主人が、コノヤロウー、とコチカをつついた。
もっと言ってやってください!である。ほんとにもー

とはいえ、問答無用で私が迂闊だったのである。
コチカを家に入れたら、とりあえず、家中の窓の網戸を開かないようにすべきだった。
ローリエと聞いて、ヨダレをすすり上げながら、ふらふらついていくようじゃダメである。
まったく私は迂闊すぎる、と思う。
そしてコチカは抜け目ないのだ。
この取り合わせでは、脱走・捕獲の攻防線は一生続くかも。ダァ。。



 *  *  *  * 


6月3日(土)

このところ毎日明け方に起こされる。
ご飯だのウンチだの、と言いに来るのだ。
しぶしぶ起きて下に行き、用を足してやり、
戻ってくるとコチカもやってきて当たり前に寝、
人間が起きる時間になって起きても、引き続き布団で寝ている。
いいよね、コチカは。
ずっと寝ててもいいんだからさ。

ようやく起きて下に来ると、人間が必要な用事にうろうろしている間、
外〜外〜外行こー、とやーやー言い、
夫が出かけるのを見送り、私が居間に座ると、
コチカも腰を下ろして、また寝てしまう。
そして私がお茶なぞ沸かそう、と立ち上がると、
きっ、と頭を上げて、そして私がどうするのか、と様子を伺う。
決して気の許せない小姑でもいるみたいな気分になってくる。
ねぇあのさぁコチカ、時間になったら外に連れてくから、
朝ぐらい、リラックスさせてよ。



 *  *  *  * 


6月4日(日)

ゆっくり起きた人間二人は、
朝の紅茶を飲むと、夫はエニシダの鉢替えをしに、私はコチカの散歩に出た。
大家さんと話をし、その内容について話したり、
植木グッズをあっちへやりこっちへやりして、
いつもの朝とは違う雰囲気を作り出していただろうか。

散歩が終わり、ちょこっとご飯とカツオブシを食べ、
オシッコをさせてもらったコチカは、居間に入っていった。

私がコチカトイレの始末をし、戻ってくると、
コチカは、居間の私がいつも座る場所に、台所側に背を向けて座っている。

そんな姿勢でじっとしていることなんて、滅多にないことだし、
さっき居間に入っていったことを思えば、ずいぶん長くその格好でいたことになる。
どした?とコチカに近づき、背中を撫ぜた。
コチカはちょっと振り返ったが、私の顔を見るでもなく立ち上がった。
そして、
いつもいう、grrrrrrr!という掛け声もなく脚立を駆け上り、
天国への坂道を登って、一気に鴨居の橋渡しに上った。
そして不安そうでありながらも、
ボクはここにいるもんね、
と強い意思を持っている、と思わせる顔つきで私を見た。

むむむ。。

コチカは口を利かないので、よくわからないが、
ひょっとすると、今朝のこの人間の行動のわさわさ加減が、
病院に連れていかれる朝と似ていたのかもしれない。

居間の私の座る場所に人間に背を向けて座り、
よーく考えて、これは避難しておいた方がいい、と思ったのに違いない……
……とコチカの脳ミソの中身を想像すると、笑えるのである。



 *  *  *  * 


6月5日(月)

夜遅くに帰宅したので夜遅くに散歩。
夜更けの気晴らしだろうか、お隣の植え込みにふらふらと歩いてくる猫の影。
アスカである。
あ〜、という声に、コチカもふらふらと吸い寄せられていく。
珍しく、お尻を向けているアスカ。
無遠慮にくんくんするコチカを目の端で見ている。
でもコチカは、興味なさ気に離れた。
猫たちの考えていることはわからない。。

*

チャコちゃんちの角を曲がった通りに、猫の影。
桃の木のお宅に向かっていく。
近づいていったら、塀の上にコロちゃん。
アスカの居候先と桃の木のお宅の間の塀の少々奥まった場所。
それでも通りはよく見える。
なるほどね。
そこなら、不躾なヤツが急に塀に飛びつく危険性はないよね(笑)。

コチカが気づいた。
コロちゃんがいる塀に行くには、
桃の木のお宅の庭に一旦入らなければならない。
庭のフェンスは微妙に猫が通れそうなので、私はリードを引き締めた。
するとコチカは、コロちゃんに目を向けたまま、すっと立ち上がった。
まるでウサギのようである。

フェンスに手をかけたいけれど、
届きそうで届かない位置でリードに引っ張られているので、
うまい具合にバランスが取れて、ふらつきもせずまっすぐに立っている。
静かな薄暗がりにほっそりした耳のない白ウサギがわずかに手を伸ばして立っているの図。
幻想的というか。
夢みたいな光景にしばしうっとり。。



 *  *  *  * 


6月6日(火)

夕方の散歩。
チャコちゃんちの角を曲がったところの、
アスカの居候先のお宅の塀の上にコロちゃん。

私はすーっと背中を触ったけれど、コロちゃんは私を無視して、
コチカを見たまま、はーっ!!!と言った。
開いた口から歯と歯茎が見えたが、きれいなもの。
コロちゃん、まだ若いらしい。
年いってても2、3歳かも知れない。

簡単にコロちゃんに振られてしまったので、
通りに戻って、十字路の駐車場でゴロンゴロンしていると、ライフくんがやってきた。

いつものように私に思い切り飛びついてきて、腕を差し出すと、両手で抱きつく。
ちょっと前よりさらに体ががっちりしてきている。
今月8日に1歳になるのだそうだ。
男盛りである。

ライフくんのことも飼い主さんのことも全く無視してゴロンゴロンしているコチカに、
触ってもいいかしら、と飼い主さんがコチカの方に近づいた。
当然ついていくライフくん。
コチカのすぐそばに寄っていった。
ライフくんにとってみれば、なんとなく、だったけれど、
コチカとしてみれば、仰いだ空が思いがけずライフくんの顎だった。

はーっ!!!と怒りの声を上げつつ飛び起きた。
私はとっさにコチカに引っかかれないように、ライフくんを右手で抱いた。
ライフくんの飼い主さんが、あらあらとなだめようとすると、
コチカは拳(?)を振り上げて、怒っている。

だいたいそもそも、
コロちゃんに威嚇された当たりから頭に来ているのだろう。
塀に飛びついてみても届かないし、そのままコロちゃんは行ってしまい、
ちぇー、と意気消沈してゴロンゴロンと気分転換をしているときに、
ライフ君が頭の上にいて、びっくり仰天したのに違いない。
怒り心頭に発したきり、しばらく止まらなくなってしまった。
でもねコチカぁ、そんなんじゃ、好かれないよ。

* * *

<コチカの顎にニキビ>

コチカの顎に、黒い何かがついている、と思ったら、ニキビだった。
ホルモンか、精神のバランスだかが崩れているために、できるというニキビ。
毛根が黒ずむのではなくて、ぽちっとできている。
清潔に保っておけば、いつもの間にか治る、ということらしいけれど。



 *  *  *  * 


6月7日(水)

朝の散歩。
チャコちゃんちの角を曲がっていった通りの塀の中に、コロちゃん。
あのコロちゃんが、きっ、と恐〜い顔をして見ている。
そのうちにいなくなってしまったが、
あーあ、ごめんね、くつろいでるところをお邪魔して。。

*

ソラちゃんに会った。

私が手を出すと、ソラちゃんは、いやだ〜と逃げた。
あらー、この間はそばに来て、撫ぜさせてくれたじゃんー

前にもそう思ったけれど、またちょっと痩せましたか?
というと、
ソラちゃんの飼い主さんは、よかったねー、痩せたって、とソラちゃんを見た。
飼い主さんの嬉しそうな様子を、じっと見上げるソラちゃん。
きっとソラちゃんも、内心ほっとしているに違いない。
何についての話かはわからないにしても。

飼い主さんは、
かなり生えてきましたね、とコチカの尻尾を見て、味があるわ、と言った。
下側から生えてきて、だんだん上側まで巻き込もうとしている白い毛。
でもまだまだ上から見ると肌が露出したままで、
しかもスタッドテイル症のために、黒く汚れたみたいになっている。
早く生え揃ってくれないとカッコ悪くて、と言ってみると、
いや、下から箒みたいになってきていて、真ん中で割れているところが、味がある、と力説。
味ですか?
ついゲラゲラ笑ってしまったけれど、
とってもいい人なのだ、ソラちゃんの飼い主さんも。


味、ある?
てなものでもないでしょやっぱりf^^;)


 *  *  *  * 


6月8日(木)

<後ろ足の裏側の抜け毛が>

ちょっと前から、
コチカの左足の膝の後ろあたりが、
毛が割れたように見えていたので、
足をつかまえて見てみると、
横8mm縦2cmほど毛が抜けている。
全く肌が見えているわけではないけれど、
毎日わずかながら広がっているような気がする。
それに少々痛がる…ような気もする。
足なんて触られるのが元々嫌いなので、
単に痛がっているだけかも知れないけれど。


* * *

夕方の散歩。
いつもの塀の穴を覗いたり、上を見上げたりするけれど、
コロちゃんはいない。
そのせいだろうか。
なにかイライラしているコチカ。

コンクリートの端にわずかに溜まった土を掻いて、トイレ座りすること3回ほど。
いつもは1回くらいなのに。

連日、そんなふうで思いを果たせないまま家に戻ってくる。
そんなこんなのストレスが抜け毛と関係しているのだろうか。



 *  *  *  * 


6月9日(金)

夜から引き続き雨降りの朝。
この程度の雨なら大したことない、と思うのか、
外〜外〜外行こ〜、とうろつくコチカ。
どれどれ、と外を見てみるけれど、とんでもない!
本気で降っている雨である。
得々とその旨を話すと、ち、と意気が下がっていくのが目の色に表れた。
とぼとぼと居間に戻り、しゅわっち!と手を伸ばして朝から朝寝である。

* * *

晴れて、でもないけれど、雨が上がって地面もそこそこ乾いているので、お散歩。

うちの前の通りを歩いていると、お、あれはライフくん。
チャチャちゃ〜ん、ぅおんぅおんぅおんぅおんぅおんぅおん!と
ライフくんではなく、飼い主さんが言いながら、向かってくる。
相変わらず愉快な飼い主さんである。

昨日はライフくんの誕生日だったので、ケーキを食べた、
だから、今日はそのおこぼれに人間が預かるのだそうだ。
一緒に食べたらよかったのに。。

* * *

<お刺し身ちょーだい>

買い物から帰ってくると、チャコちゃんちの角に、コロちゃんの彼氏が立っていた。
視線の先を見ると、チャコちゃんちの奥さんもいた。
彼氏は、長四角のお皿の上にお箸とレトルトパックの袋らしいものをそろえてもっている。
コロちゃんは今日は何のご馳走だったのかな。

足元の薄暗がりがごそっと動いたので、目を移すと、
クロキ(黒黄)くんが尻尾をピーンと立てて、うろうろしている。

私が座って手を出すと、クロキくんは何を期待したか、
あわててやってきて、手をくんくんした。
お刺し身がほしいんだって言うのよー、と困った様子のチャコちゃんの奥さん。
チェリーんちの奥さんから刺し身をもらっているコロちゃんもクロキくんも、
口が肥えてしまって、チャコちゃんちの奥さんがいつもあげているキャット・フードを食べないのだそうだ。
人を見ると、お刺し身〜と意味ありげな顔を向けるとのこと。
奥さんは力なく、チェリーんのお母さんくるの待ってなさい、と言っている。

クロキくんは、奥さんの諦めたような気持ちを読んだのか、
地面にゴロンゴロンとした。
よほどお刺し身がほしかったのね。

それからクロキくんは奥さんの足元をまいまいして、まだ完全には諦めていない様子。
不思議なことに、奥さんの足が近づくと、クロキくんは、は〜!と怒る。
いゃんもーちょっと恐いじゃない、と奥さん。
なんでそんなことで怒るのかな、クロキは。

まだほっそりしていて小さい。
生後1年くらいかな。
チャコちゃんちの奥さんによれば、前はよく食べたのだそうだ。
ところが今は、お刺し身がほしい。
さー困った困った。

刺し身は体を冷やすからよくないっていうけれどねえ。
お相撲さんだって、場所前の稽古が始まると、刺し身は食べないというのを聞いたことがある。
一切れだといっても、猫にとっては、かなりの量になるのでは、と思うけれど。。



 *  *  *  * 


6月10日(土)

パンパカパーン!
今日からhttp://www.kocka.jp/です
みなさま、これからもどうぞよろしくお願いいたします


……と華々しい幕開けとしたいところだけれど、ちょっと不安な心持ちより。。

<コチカの左脚膝の裏の抜け毛は、右にも移ってきた>

ネットで調べたところによると、

:対称性の脱毛:

<症状と原因>
体の左右がほぼ対称に脱毛する病気でかゆみや痛みはないようです。症状が進行すると最初は後ろ足からの脱毛が腰や背中・わき腹・尾の下などにも広がっていきます。ハッキリとした原因はよく判っていませんが、性ホルモンのバランスとの関連が考えられます。

<治療の方法>
性ホルモン(エストロゲン・アンドロゲン・プロゲステン)などを投与します。→ネコ.猫図鑑ブログ

他にもまだいろいろ書かれたページはあるけれど、
よくわからないままだんだん不安になるだけなので、見るのをやめた。
またまた病院行きかなあ。
簡単に直るものであればいいけれど。
ホルモン系統とはちょっと恐い。。

*

コチカの脱毛の話を、アスカの居候先の方に話したら、
なんとアスカもおなかから両足の内側にかけて、ひどい脱毛状態なのだそうだ。
春にケンカする前からだそうだけれど、
獣医さんに聞いてみたら、
たぶん高齢なので腰痛があり、その痛みを紛らわすために舐めるのだろう、
ということだったそうな。
猫の舌はざらざらなので、舐めすぎると毛が抜けてしまうのね。

コチカは舐めてもいないし、
ケンカして怪我をしたときに抜けた箇所は、毛も生えてきている。
新しい毛は、赤ん坊のそれのように柔らかく、真ーっ白!

抱っこしたコチカを覗き込むように見たアスカの居候先の方は、
あら、やっぱり色白なのね、と言った。
いろじろ!と私が笑ったら、地肌が白いってこと、と言い直した。
アスカは多少色がついているのだろうか。
そうね、コチカは色白よね。



 *  *  *  * 


6月11日(日)

病院へ行った。
毛玉ができているのにブラッシングをしないので、
毛玉にくっついている毛が抜けてしまうのだ、とのこと。
でも脚の裏なんか、毛玉はできていない。
どういうわけかコチカは、下半身だけもこもこ羊みたいな毛が生えていて、
お尻の当たりのスタッドテイル症で油っぽくなっているところは毛が固まっているが、
それ以外は、もこもこしているだけである。

でも、荒い目の櫛で梳いてみると、やはり毛が引っかかってくる。
これ、これがいけないんですよ、と若い獣医さん。
地肌まで櫛の目を通して梳かないといけないのだそうだ。
肌もきれいだし、問題はありません。
対称性脱毛については、こんなもんじゃなくってもっとひどいもの、だそうだ。
そうか。
ならよかったよかった^o^/……で、2000円!
安心してみると、この金額にはぶっ飛んだ。

こないだケンカして怪我で毛が抜けてしまった皮膚に、
茶色い粉上のものが点々としているのを診てもらったら、
これはちょっと皮膚が炎症を起こしていますね、こっちの方が心配です、
と白っぽい液と赤い液を重ねてつけたコットンで拭いてくれ、
そして、毛を少々梳いてくれた。
それだけ。
それだけなのに。。
あ、白と赤の消毒液はお目出度いのだわきっと~o~;



 *  *  *  * 


6月12日(月)

<今日はコチカと結構話をした>

普段でも割合、トイレに行く、上(2階)に行く、などということは言っているけれど、
それに付け加えて、洗濯物を干しに行く、これが終わったら買い物に行く、と言ってみた。

これが終わったら買い物に行く、については、買い物、という言葉を知っているらしく、
ふーんという顔をしたけれど、
洗濯物を干しに行く、には、初めて聞いたので、耳をピーンと立て、目を見開いて私を見た。
ん、なんだそりゃ?と思ったのだろうな。

*

夕飯のとき。
いつものように、ふにゃ〜ん、よしよしして〜、とやってきた。
ちーぽん・ぴゅ〜%..?^^\◇×@~☆!.♥=b.#?+あp☎&〜♪
と口から出任せを歌ってみたものの、途中で止まってしまった。
するとコチカは、目を細めて気持ちいいモードに入っていたのに急に歌の流れが止まったからだろう、
目を開けて、小さく小さく、ぁ、と言った。
コチカはやっぱり歌を歌ってもらうのが好きなのね。

では、ということで、エリを正して(?)、コチカの背中から頬にかけて手をまわし、
最近しばらく歌ってなかった、お利口ちゃちゃちゃちゃちゃ、を歌ってやった。
コチカは目を細めて、うっとりした表情で聞き、
やさしかちゃちゃちゃちゃち、で、もうたまらん、といわんばかりに、すりすりした。
コチカは、やさしい、とかいう言葉が大好きなのだ。
コチカの反応を見ていると、良い言葉、とはどういうことなのか、をしばしば考えさせられる。



 *  *  *  * 


6月13日(火)

<今日はコチカと結構話をした2>

そういえば、昨日、コチカと話をした話は、まだあったのだった。

コチカが私の目の前で寝そべっていたとき、コチカの体をそーっと撫ぜた。
すると数秒してから、コチカの尻尾が持ち上がって、落ちた。

なんらかのサインである。
もう一回して、ということかなと思い、またそうーっと撫ぜた。
すると、また数秒してから、尻尾が持ち上がって、落ちた。
普通、よしよししていて、もう触られたくないのに、私が気づかずに撫ぜていると、
私の手を両手で抱いたり、噛み付いたり、自分の手を舐めたりする。
でも、
今までも尻尾をこんな風に動かして、もっとして〜と言ったことがあったのだろうか。
知らなかった。。
もっと?本当かなあ。
試しに、同じやり方を何度か続けた。
数回繰り返すと、
今度は、私が撫ぜるのと同時に尻尾が持ち上がった。
私は止まらずに5回ほど撫ぜ続けた。
するとコチカの尻尾は、どれだけ待っても持ち上がらなかった。
どうやら眠ったようだった。。
ア、アハハ。なんか嬉しいp^_^q
今度からこのチャンスを逃さないようにしよう。

* * *

遅くに帰宅。
帰ってくるなり、家を出た。
ご飯を食べてないので、さっさと済むだろう、というモクロミは、ある。

2回目に、
チャコちゃんちの角を曲がった通りを歩いていて、
桃の木のお宅の前まで来たとき、
アパートの2階から外階段を男性が降りてきた。
前にもあった人なので、私はこんばんわと言った。

コチカは座って様子を見ている。
私は、ご飯しよ、カツオブシしよ、もう疲れてきたよ、蚊がブンブン飛んでて痒いし…
…と長々と言った。

コチカは右耳を私に向けながら、左耳は男性を向いている。
彼は煙草を吸いに降りてきたのだった。

と、桃の木から何かがぽつぽつ落ちてきた。
何だろう?
葉っぱ?にしては、ずいぶんテンポが一定である。
水滴?にしても、それらしいものが見えない。。
しばらく私はそちらに気を取られた。

何か言い続けていた私が急にだまったからだろうか。
コチカは、私を見ていた。
真っ黒な目を一杯に開いて。
私の言うことを納得している…らしい。
帰ろ、と私はコチカを抱き上げた。
そして男性を振り返って、強制撤去^o^おやすみなさ〜い、と言って歩き出した。
彼も、〜〜なさい、と言ってくれた。

コチカは何にも言わない。
うちの門の前で下ろすと、すっすっと門をくぐり、家の中に入った。
話が通じるってなんて嬉しいんだろう。



 *  *  *  * 





病院に連れて行かれると疑ってヒナンするコチカ
今日は行かないよ^^\(6/11)

6月14日(水)

<円形脱毛症?・人から受ける邪気について考える>

コチカの右アバラ当たりが、
直径1cmほど、丸く禿げている。
これって、円形脱毛症?よね。

怪我した部分の毛は生えつつあり、
脚の膝当たりの毛が抜け、
加えて円形脱毛。

今、コチカの体は猫の脱毛の標本になりつつある。。
やはり外出たい病によるストレスかな。。

しかし、他にも思い当たることはある。
私は腰痛を緩和させるために、いろいろなストレッチをやってみているのだが、
開脚して坐骨神経なぞを伸ばしているきにコチカがやってくると、
必ず開いた脚の間に入ってきて、丸くなって寝てしまう。
毛繕いを始めることもある。

開いた両足で作られた空間は、
猫がくつろぐのに好都合な大きさに区切られ、
何より、ご飯をくれる飼い主のそばなのである。
コチカにとっては腰を下ろすのに最適な場所となるのだろう。

しかしそれが問題らしいのだ。
私は、息を深く吸ってゆっくり吐きながら、体を前に曲げたりするのだけれど、
息を吐く際には、当然コチカの体の上に吐くことになる。
呼気には、体の中の毒素も含まれる。
要するにコチカは、邪気を含んだ呼気を、一身に受けてしまうのである。

大丈夫かな、とは思っていたけれど、やっぱりよくないらしい、と思い直した。
もちろんコチカの脱毛の原因は、それのみではないだろうが、全く無縁でもないだろう。

安全だと決めてすっかりくつろいでいる動物ほど、無防備なものはない。
息を吹きかけたからって、痛くも痒くもうるさくもないのだから、
まさか信頼する飼い主が、邪気を送っているとは気づかないだろう。
そうなると、一番安全な場所が、もっとも危険な場所になってしまう。
そうと知って避けてやれるのは、飼い主だけである。

気をつけよ。。
コチカが来たら、場所を移動するなどしようと思う。
もう病院に連れて行くのかわいそうだから。



 *  *  *  * 


6月15日(木)

何度も寝室にニャーニャー言いに来るので、
ご飯かウンチか、ととうとう起き出し、下まで行ってやったけれど、
やっぱり外〜、のリクエストだった。
時計を見れば、7時半。
げっ!
あわてて夫を起こしに行くと、
今日は7時40分に目覚ましを仕掛けておいた、とのこと。
ぬぬぬ。。
こんなときの10分は非常にもったいない気がする。
あわてて布団にもぐりこみ、あと9分、惰眠をむさぼった。

* * *

<ライフくんにもやきもち?>

朝の散歩。
チャコちゃんちの角を曲った通りでゴロンゴロンとしていると、ライフくんが来た。
飼い主さんからは、お、18番!と声がかかった。
ライフくんの飼い主さんはコチカのゴロンゴロンが大好きなのである。
コチカが普通にしていると、あれ、今日はやんないの?と残念そうな顔をする。

コチカはだいぶライフくんにも慣れ、
よほど近くに来ないと、威嚇しなくなった。

でも、不思議なことがあった。
ライフくんと話していると、濃いグレイのプードルやってきて、
盛んに尻尾を振って、ライフくんに挨拶に来た。
するとコチカは、
うぉ〜〜〜〜、と唸り声を上げたのである。
なんで?
ライフくん、好きになったの?

わからないもの。
まださほど親しみを感じてないはずなのに、このような反応をするのは、
いつも会う相手が好きだから、などというのとは違い、

犬が嬉しがるときの、勢いのついた様子を、不快に思ったりするからかなあ。

* * *

アスカがチャコちゃんちの向いのアパートの階段の踊り場で、雑巾のようになって寝ている。
地べたを歩いているうちは、コチカは気もつかなかったのだが、
さあ、そろそろ帰ろう、と抱っこして歩いていたら、
のんびり周囲を眺めていた視界の中に、アスカが入ってしまった。
たちまち、ぅや〜ん、アスカ〜、と鳴き立て、地べたに逆戻り。
またうろうろするハメに。。

* * *

<チャコちゃんに会った…堂々たるその姿>

午後になって、買い物に行こうとしたところ、
チャコちゃんちの奥さんに会った。
朝も会っているので、こんにちわでもなくにっこり笑う互いの頬に、
ぱらりぱらりと雨粒が落ちている。
ざーっときますかね、と空を見上げると、
お宅の2階のガラス窓の向こうに、
スフィンクス座りのチャコちゃんが!
あっらー、あんなとこにいるわ、と奥さん。
洗濯物かき分けてあそこに登るのよ、毛がつくのに、もー。

確かにぶら下がった靴下の先が背中に触りそうになっている。
奥さんが、チャコ!チャコさん(さん?!)と数回呼ぶと、
サッシュの窓越しに懐かしい声が聞こえたのだろう、
チャコちゃんが薄く目を開け、視線をこちらに向けた。
もう8歳…だったかな?…なので、物憂げな、ゆったりした態度で、ニャンとも言わない。
目標を見るために、顎をかすかに動かしただけ。
どっかの白い猫みたいに、飼い主を見つけたら、
にゃぁっ、という鳴き声と共に、お尻がぴょーンと上がったりしないのだ。
そんな堂々としたところは、在りし日のニャオンに似ている。
もうなーんでも知ってるもんね、という貫禄を湛えて、
四角い窓枠に洗濯物と一緒に収まっているチャコちゃん。
カメラを持ってなくてとっても残念!



 *  *  *  * 


6月16日(金)

<久々の追いかけっこ>

昨日の夜は土砂降りだった。
その雨の勢いがコチカを落ち着かない気分にさせるのか、
人間がお風呂に入る頃からそわそわしだした。
だだっと玄関から走ってきて、
階段下の柱にわさわさっっ、と上り、たんっ!と棚の上に飛び降りる。
おサルのコチカ、どうしたの?

ぅわぉ〜〜、と甘えるような憂鬱そうな声で、
廊下の陰から顔を出すので、何か困りごとでも?
と思って見にいくと、私の顔を見るや、だっと駆け出した。
背中を丸めて角を曲っていく。
何この猫?

でも、久しぶりだと思い、
私もわざと足音を立てて後を追った。
ばたばたと音を立てると、コチカの興奮に拍車がかかるのだ。
玄関に行き、三和土を覗くと、背を低くして隠れているつもりでいる。
バーカめ〜、とコチカの体にタッチして、また台所まで走って戻る。
コチカは追いかけてきて、後ろから私にタックルする。
何度も飛びつき、お尻まで飛びつかれた。
つい、ぎゃーぎゃー叫びながら逃げることになる。
途中の角で待ち伏せしたりして、都合3往復した。
もうおしまい!、と居間に入ると、
夫がPCの画面を見ながら、おわったぁ?とのんびり言った。
心なしか白い目?
でも気にしない。
はぁぁ、息が切れましたわい。。

* * *

<チビミルボー、クロキくん、ミルボー>

朝は雨が降っていたので、とー然、散歩はなし。

待ちに待った夕方の散歩。

チャコちゃんちの角を曲った先の駐車場に、チビミルボーが入っていった。
久々に見かけるような。。
ミルボーよりも尻尾が短く、少々小柄……それがチビミルボー。

そして、コチカと私のそばのフェンスの向こうに、クロキくんがいた。
コチカはクロキを見て、背を低くしたけれど、
私は無視して、こっちおいで〜、と破れたフェンスの穴越しに手を出した。
クロキは、
は〜、と威嚇しながらも近づいてきて、くんくんと私の手の匂いを嗅ぎ、腰を下ろして、私を見た。
クロキの小さな顔を見ながら、コチカっていうんだよ、
などと話しかけていると、耳に蚊が止まっている。
なんと、縞々パンツが赤く色づいているではないか。
クロキくん、蚊!
と言いながら払いどけようと手を出したら、少々焦った私のすばやい手の動きに驚いたのだろう、
は〜!と言いながら、猫パンチを食らわした。
肉球の感触があったから、爪は出さないつもりだったろうが、少々爪が当たった。
蚊がいたんだよ、とそうっと言って、もう一度手を差し出すと、
また猫パンチ。
今度は爪は当たらなかった。
敵ではなさそうだ、と思っているらしいけれど。。

このクロキ、なんかちょっとひねくれたところがあるのよね。
最初はどこかの家で飼われていたんだろうけれど、
いったいどういう理由で逃げ出したの?

*

何度目かにクロキに会った駐車場まで来ると、
駐車場とアパートの間の塀の上に、ミルボー
おお、めずらしいことに、顔の傷が更新されていない!
コチカはミルボーを認めると、足を止めた、
ミルボーは、お、とお尻を浮かし、早くも逃げようという体勢。
やっぱり5月のケンカの相手はミルボーじゃないか、と思う。



 *  *  *  * 


6月17日(土)

<食欲が落ちている>

ご飯の食べ方が少ない。
マースくんの半同居猫のミーシャの食欲のない理由は、
食べないでいれば、何か別の物をくれるだろう、とハラがあるから…
…だそうで、なんとも賢い猫なのだけど、もちろん、コチカにはそういう上等な智恵はない。
そもそも飼い主は、キャット・フードとカツオブシ以外、何にもやらないし。。

脱走を繰り返したサカリの時期以来、痩せてきている。
猫にとってはもう相当に暑くなってきて、食欲が落ちているからか、
抜け毛の季節なので、毛玉がおなかに溜まっているのかも知れない。
散歩の折には、生え始めた猫じゃらしの葉などを食べているが、
まだうまく吐けてないらしい。
葉を食べて吐いたとしても、毛玉が出ていなかったり、
草を食べないまま苦しい思いをして毛玉を吐いたりする。
キャット・フードはHill'sのヘアボール・コントロールにしているが、
この季節はそれだけでは間に合わない。



 *  *  *  * 


6月18日(日)

<左耳の外側に黄な粉状の点々が>

今朝は、左耳の外側の毛がいつもと違うので、
ようく見てみると、皮膚に黄な粉状のものが茶色く点々とついている。
ケンカして怪我をした痕に、一箇所そういうところがあったが、移ったのだろうか。

この間、病院に行ったとき、脚の膝の裏の抜け毛よりも、
こちらの方が問題だ、と言われたが、
消毒を忘れない程度にすればよいらしかったが。。
いろいろあるものである。

* * *

<ハクビシンを見た>

ところで、全然関係ないけれど、
こないだ、うちからちょっと離れた車通りで、ハクビシン(白鼻芯)を見た。
電線の上をを器用に歩き、電信柱や、はしご状になったケーブルを阿弥陀くじのように渡り、
鉄筋のアパートなどの隙間に消えていった。

タヌキみたいで、名前の通り鼻筋が白い。
実は私はこのとき初めてハクビシンを見たのだが、
数日前に他の場所でも出た、と聞いていたので、すぐわかった。
うちの通りとは平行ではないけれど、通り4本分ほど向こうの界隈の友人のアパートにいたというのだ。

疲れて帰宅した友人が、
玄関前の電気のメーターと天井とのわずかな隙間にいるタヌキみたいな動物と目が合って、
なんだこれは!と息を飲んでいたら、威嚇してきたので、恐くなって近所の人々と一緒に消防所に電話したのだそうだ。

ネットで調べてみると、
このハクビシン、なぜか最近は東京でも生息が見られ、害獣駆除の商売が成り立つほど。
人間に有害な病原菌を運ぶ、危ない動物なのだそうだ。
もし見かけたらご注意を。
ハクビシン駆除



 *  *  *  * 


6月19日(月)

<クロキにタックルされた>

朝の散歩。
門を出ると、ミルボーがいて、コチカを見ると、チャコちゃんちのガレージに逃げていった。
なんとなく後を追うコチカ。
私もミルボーの行方を見ようとした、そのとき、
うぎゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!という叫びと同時に、
チェリーんちのガレージの端っこから飛び出てきたクロキが、コチカに飛びついた。
両者しばらく組み合ったまま離れず、
どうにかしなくては!
と私の脳みそ思ったそのとき、クロキが離れ、逃げていった。

びっくりした〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

だぁれ、ケンカしてるのは、とチェリーんちの奥さんが出てきた。
コ、コチカとクロキです…となぜか叱られるのでは、と恐れながら答える私。。
あまりの急なことに膝がガクガクしている。
猫が猛然と挑みかかるときって、ものすごいエネルギーが炸裂するもので、
私はその瞬間が大嫌いというか、嫌い、などと言っているヒマもないけれど、
仰天のあまり、しばらくは茫然自失して、頭が真っ白になってしまう。

チェリーんちの奥さんが倒れた植木を直している。
のんびりした奥さんの手元を見ていると、ようやく自分が戻ってきた。

そうか、今のはクロキが先制を打って出たのだ。
コチカは、チェリーんちの植木をくんくんとしたのだと思う。
3つある植木の向こうにクロキがいたのを私は気がつかなかった。
恐らく、コチカも気づいたものの、
一瞬にうちにクロキが植木を蹴飛ばして、飛び掛ってきたのだろう。
もみ合っていたクロキがコチカから離れて逃げていくと、
コチカは、何じゃ今のは?とキョトンとした様子で後を見ていた。

コチカの白い毛がふわ〜っと舞っている。
ったく、うちの猫に何すんのさ!

あれだけがっちり組み合ったら、後は噛み付き合うだけだな、と思った。
あんな風にして、アスカと新顔のオス猫は、怪我をしたのだろう。

クロキはなんで逃げていったか。
たぶん、取っ組み合ったら、コチカの体が大きく、その分、力も強いと感じたのだろう。
あるいは噛み付こうにも、クロキの目の前にコチカの顔がなかったのかも知れない。
クロキはコチカの3分の2くらいだから。

それにしてもクロキはやる気満々である。
去勢してないのかなあ。



 *  *  *  * 


6月20日(火)

6月ももう20日。
ちょっと月日が経つのが早すぎるんですけど。。
今月は風邪を引いた上に、左手を怪我してしまい、
なんとも不自由なまま過ごしたせいか、
6月をちゃんとやった気がしない。
湿気が多くてうっとうしい思いだけは上乗せの上に上塗りされたような。
なーんか損した気分なのですぅ。。

* * *

<アメショー柄ロング尻尾と鼻つんつんした>

夕方の散歩。
アスカとケンカして大怪我を負い、
チェリーんちの奥さんにやっかいになっていた猫に会った。
アメショーみたいな薄いグレイと黒のストライプ。
たっぷりした体に、長〜〜〜い尻尾のおしゃれな猫である。

コチカを見て、ん?という顔で立ち止まった。
コチカはすぐさますごんでいる。
私はコチカが飛び掛ってしまい、また怪我させたらいけないと思い、
コチカの胸からそっと押さえ、ケンカしたらだめだよ、と言ってやった。

アメショー柄ロング尻尾は、一旦チェリーんちのガレージに消えたが、
また戻ってきて、ゆっくり近づいてきた。
私はリードを強く持ったまま、コチカの胸から手を放した。
2匹はめでたく、鼻つんつんをした。

鼻を離してから、
アメショー柄ロング尻尾は、何かを考えるように、ちょっとうつむいた。
猫同士、それぞれの匂いを分析している。
私は微動だにしないで待った。

コチカは、威嚇し始めるときにやる、くちゃくちゃを小さく始めた。
アメショー柄ロング尻尾は、ゆっくりその場を離れた。

さー、どういうコミュニケーションがあったのか???
双方とも、ご近所さんだ、これからも顔を会わす相手なんだな、と思ってくれたらいいな。

アメショー柄ロング尻尾は、つい最近去勢されたばかりだが、
初めて会った猫に対する自分の感情やら認識の仕方が今までと違うな、
なんか変だ、と思ったりするのだろうか。



 *  *  *  * 


6月21日(水)

夕べはコチカは寝室に寝に来たのだろうか。
雨降りだというのに、朝起きたら、隣にいなかった…
…と思ったら…

玄関の、例の使っていない靴箱の前にかけてある、
スリッパストッカーにしている簾が片方はずれている。
また縁の下に潜ろうとしていたのか。
4月30日に冒険した忍者の抜け道である。
コチカ、夜中は結構忙しくしていたのね。

簾の後ろには、ケージ用のフェンスが一枚置いてある。
が、柱に固定することもできず、ただ置いてあるだけなので、
LPレコード40枚ばかりを入れたダンボール箱でガードしてあるのが、
なんとも邪魔でしかたがないので、もう片付けようと思っていたのだが、ダメじゃん。
コチカは、まだ忘れていなかった。。

* * *

ご飯は、昨日、いつも6時半くらいのところ、
4時に上げたら、朝にはなくなっていた。
体重を量ったら、3.8kgだった。
重いときで4.4kgほどなので、ちょっと軽めかな。

* * *

ちょっと早めの夕方の散歩。

<ラッキーの、戦う気力ありませ〜ん!の意>

またアメショー柄ロング尻尾に会った。
ラッキーという名前だそうだ。

昨日に引き続き、鼻つんつん。
コチカは、くちゃくちゃうーと始めそうになったが、
ラッキーは、2、3歩後ろへ下がり、うわ〜っとあくびをし、
頭をねじるようにして下げ、少しばかり地面にゴロンゴロンをして、すぐにやめて、座った。
人間にだってわかる"戦う意欲なし"のココロである。

戦イマセン去勢シタノデ、というところだろうか。

中途半端な経験しかないコチカに、これがわかるのかどうか。。
なんとなく、けんかすんのやだって、と言いつつ歩き出すと、
コチカも一緒になって歩き出した。
わかるのだろうな、やっぱり。。



 *  *  *  * 


6月22日(木)

右耳の前が、かきむしったのか、擦りむいたようになっている。
ようく見ると、ちょっと腫れている。
蚊に刺されたのかなあ。

右足をしきりに舐める。
蚊?

ノミの幼虫のような虫がいた。
むむむ。
いよいよかいかい虫の季節である。
ヤだな。
今年は脱毛などのトラブルがあるけれど、
ダーさんよけ薬などつけていいのかしらん。



 *  *  *  * 


6月23日(金)

夕方の散歩。
チャコちゃんちの角を曲った通りのアパートの階段の下にクロキ。
花壇の後ろの立てられた垣根の陰、
ちょうど通りからは見つけにくい場所でくつろぎつつ、
人の足音などを聞きながら、それとなく世情を伺っているらしい。

1度目に通ったときには、私とは目が合ったが、
コチカは気がつかなかった。

2度目には、コチカが1歩踏み込んでくんくんしにいったので、
コチカはクロキを見つけた。
むむ、と背を低くし、本気かどうか、ネコの流儀にのっとって、とりあえずケンカしよう、とすり足の構え。
クロキはというと、コチカが、じわ、じわ、じ、くらいまでくると、
さっと立ち上がって、反対側から逃げていった。
猛ダッシュである。
こないだ(6/19)のが、よほど応えたのだろうな。

*

アパート脇の塀の中を覗いていると、ライフくんがきた。
飼い主さんと私がしゃべっている間、
コチカは塀の下に横になってくつろいでいたが、

人間同士の話もそろそろおしまい、という段になると、
やおらコチカは立ち上がり、塀の別の穴から庭を覗きにいったりし始めた。

しかし私はもう帰りたかったので、コチカを抱き上げたら、いきなりうー、と唸り始めた。
ずっと待っていたので、
そろそろ自分のしたいことをしたくなったのだな、とは思ったけれど、
コチカは、もーアッタマ来ちゃったもんね!と思いの外の怒りよう。

ライフくんの飼い主さんが、じゃあね、チャチャちゃん、と撫ぜようとすると、
コチカは、ぅぎゃっ、と猫パンチの手を出した。
地面に下ろすと、なんとなく近寄ったライフくんにも、ぅわぅ!と右手を振りかぶる。
私はライフくんの顔にコチカの指先が当たらないように、ライフくんを胸から抱いた。

なんだかな。。
ライフくんたちと会うと、なんかこういう順序になってしまう。

* * *

そういえば、今朝、ポメラニアンに会った。
嬉々として胸をそらし、コチカを見ている。
まだ1歳数ヶ月だそうで、名前はももちゃん。

またも、モモちゃん?
最近会った柴犬2頭も、モモちゃんだった。
そして前にモモちゃんという雌猫もいたし。。
すもも も もも もも も もも すもも も もも も もものうち…
あのモモちゃんは、もう全然会わないけれど、どうしてるかな???



 *  *  *  * 


6月24日(土)
お昼近くになってからの散歩。
夫と。

うちの駐車場の周辺を熱心にくんくんする。
ちゃんとスプレーできなくても、
本能にのっとってスプレーの振りはする。
耳をピーンとつっぱらからせて、
なにか緊張状態にあるらしいけれど、
いったいどんな考え・思惑があるのかな?

帰ってきたら、カツオブシでもなく、
風の通りの良い窓がある階段下の棚の上に上り、のびてしまった。
これからは、朝早く出ないとね。
やや緊張状態でくんくん



 *  *  *  * 


6月25日(日)

朝の散歩。夫と。

帰ってきて、ご飯とカツオブシを食べ、
居間に座る私の膝の前でくつろいでいたら、嘔吐した。
一回しゃくりあげただけで、さっき食べたものを全部吐いた。

夫によると、
チェリーんちの門の中に、ラッキーがいたので、
会いに行きたかったらしいのだけれど、
夫が帰ろう帰ろうカツオブシ、とうるさく言ったので、
アタマに来ていて、やけ食いしたのかも、ということだった。

* * *

<ネズミ再来>

夜。
天井から、がさごそがさごそがさごそがさごそ、の騒ぎの音が。
鴨居渡しに張り付くコチカ。
ネズミ到来!である。

つい最近になってコチカが天井を見つめていることがあることと、
2、3日前に、お隣でクマネズミが天井裏の仕掛けに引っかかった、という話を聞き、
ではとうとう第2団(?)がやって来たのですね、と言っていたのだが、
やはり来ていたのだ。

ネズミの音(ネ)を聞かなかった期間は、
微量ワルファリン入り袋で一つのネズミ一家を全滅させて4月からほぼ2ヶ月の命だった。
予測よりちょっと短いかな。
次の来場は、もっと暑くなってからかと思っていたけれど。。



 *  *  *  * 


6月26日(月)

朝から雨。
明け方の4時半ごろだろうか。
寝室に来て、激しく鳴き立てた。
私の横ばかりではなく、夫の側に行ってまでして、必死に何かを訴えかけている。

しかたなく一緒に下に下りていくと、
ウンチがあるにはあったが、
トイレから出ると、玄関の三和土に下りて、私を振り返った。

こんな時間には行かないよ、と脇腹をぽんぽんしながら言い、
私は二階に上がってきた。
すると、しばらくしてから雨音が聞こえてきた。

前にもこういうことがあったような。
雨が降り出す直前に、外〜外〜外ッ!と言うような気がする。
雨が降るの、コチカはわかるの?
空も見てないのに。

雨が降り出してから、コチカはとぼとぼと寝室に来て、
ものも言わずに私の枕の横で丸くなった。

*

というわけで、遅い午後まで雨が降っていたので、
朝のお散歩はなし。
一日フテ寝。

夕方、ようやく出られた。
ライフくんに会った。
ライフくんちには2匹猫がいるそうだが、
そのうちの1匹は名前をコシュカという。
へ〜〜

コチカはチェコ語で猫だけれど、
コシュカはロシア語である。

ちなみにスラヴの他の兄弟国では、
チェコの隣の国スロヴァキアではマチカ、
チェコとスロヴァキアの北側の隣国ポーランドではコト、という。
ロシアはチェコから一つ飛んだ向こうの国なのに、一番よく似ている。
不思議なな。。

でも、上記はみな「猫、あるいはメス猫」についてであって、
オス猫限定の場合は、
チェコ語でコツォウル
スロヴァキア語でコツール、
ロシア語でコト、である。

ついでに子猫の場合は、
チェコ語でコチチカ、
ロシア語でコシュチカ、
なんかかわいい^o^/
そしてあなたの好みはエロチカ、ってあれ?
やはりスラヴ語。ご存知のとおりの意味(笑)。



 *  *  *  * 


6月27日(火)

<元気がない。左頬の下にできもの・喉にしこり>

昨日の夕方には、
いつもの半分くらいしかキャット・フードを入れておかなかったが、
朝までに、その半分くらいが残っている。
大丈夫なのかな。

いくらか涼しいのに、なんだか静かなコチカ。
散歩に出ても、あまり歩かず、お隣でくつろいでいるアスカに張り付いたまま。
まあ、そんなことは日常茶飯事だけれど、
もう帰ろう、と言っても、いつものように激しく抵抗しない。
抱っこしても、くたっとしている。

家に帰ってきても昨日と比べて明らかに元気がない。
お水もあんまり飲んでいない。
うろうろすることもなく、寝てばかり。

な〜んか変だな、と思いつつコチカの左の頬を触ったら、
なんと潰瘍状のできものが。
毛は抜けてないが、根本は厚いカサブタのようになっていて、
わずかに毛に血がにじんでいる。
いったいいつから???

そして、喉を触ってみたら、しこりが。
そういえば、昨日もおとといも、
よしよしするのに頭を平らにして、喉の下掻いて〜、と言っていた記憶がない。
触ってみると、痛いのか避けるようにする。


皮膚の潰瘍と喉のしこり。
これらは関係しあっているのだろうか。
明日は病院に行こ。

夕方になって、なんとか起きてきたコチカ。
ちょっとはすっきりしたのかな。
カツオブシの新しいのを買って少しあげたら、嬉しそうにし、
キャット・フードも食べた。ほっ

散歩には時間をかけた。
すべてのことの起こりは、
5月13日の夜中に出て行って、けんかして帰ってきてからのような気がする。
けんかできたことが、よほど気分よくて、またやりたい!と思い続けているのでは、と思う。
円形脱毛症になったのもそれが大きいのでは。
うーん。
どうすべきなのだろうか。
やはり精神的な負担を軽減するために、
去勢して、外に出してやるべきか。
たぶんそうなのだろう、という気が、今までの3倍くらいする。。

*

いろいろサイトを見ていたら、市販のキャット・フードって、
食いつき剤が添加してあるって?

* * *

昨日の猫の呼び方ですが、
スペルはどんな?というご質問をいただいたので、記しておきます。
チェコ語:コチカKočka/コチチカkočička
スロヴァキア語:マチカMačka
ポーランド語:コトKot
ロシア語:コシュカкошка/コシュチカкошечка



 *  *  *  * 


6月28日(水)

<タム動物病院へ行った>

診てもらったのは次の4点。

1.例の足の膝の裏側の脱毛のセカンドオピニオン
  前に診てもらった獣医さんを疑うわけではないけれど、かなり抜け毛が気になるので。

2.顔の腫瘍と喉のしこり
  これがメイン。

3.右脇腹の円形脱毛

4.食欲不振について

結論から言うと、心配していた2.は単なる外傷だった。
毛を引っ張ると簡単に毛が抜け、カサブタがついてきて、
ほら、というので覗いてみると、ぽっかり傷跡が。

では、喉のしこりは?
どれどれと触ったきり、ものを言わなくなってしまった獣医さん。
暴れまくるので、タオルを巻いて看護士さんにきつく抱かれ、
エリザベス・カラーをつけられたコチカは、
カラーで顔を押し上げられていて、引きつったままものも言えなくなっている。

シャーって言って、と言いつつ、口のなかを覗いてみる。
コチカは言われた通り(?)、シャー!!!と獣医さんに思いの丈威嚇モード。
喉の位置も正常だし、舌も捲くれていないし、
口内から来てるものではなさそうだ、ということがわかった。

のど、確かに何か触ります。
でもこれが何かわからない。
舌下腺か、甲状腺にしてはちょっとずれているし。。
何かわかりません。
もしかしたら顔の傷と関係してるかもしれません、とのこと。

そうならいいな、とは私も思っていたところだった。
化膿した傷が、リンパ節にたまっているのかも。
ガンみたいな悪性のものではなく、意見の一致を見たところで私はほっとした。
ただ、しばらく様子を見てみないとわからないけれど。

そして、円形脱毛。
これがまた、わからない。

人間の円形脱毛症とそっくりなので、動物にもあるのだろう、
と私は簡単に考えていたが、獣医さんは、こんなの見たことない、と首をひねった。

で、細胞をこそぎとって顕微鏡で見てもらったけれど、悪いものは見当たらない、とのこと。
だったらやっぱり円形脱毛症なのでは、という私に、

怪我をした痕で、怪我によって毛根が壊滅しているのでは?と獣医さんは言う。
だってある日突然なっていたのだし。
それまでに怪我のチェックは繰り返ししてあったし。。
直径1cmほどの怪我に気づかないわけない。。

…とはいえ、顔にあんな傷があるとは知らなかったのである。。
5月にけんかしたときの?
それともクロキと取っ組み合ったときに、爪がぶっすり刺さった痕か、噛まれた傷か。

でもそんなだったら血が滲んできたりするものでは?
夫は、血が滲まないような傷だったんでは?というけれど。
うーん。
やっぱりわからないことって多いもの。

で、喉のしこりは、傷からばい菌が入って炎症を起こしているものであるなら、
たぶん、痛いはず。

だから喉掻いて〜とも言わないし、
ご飯も喉が通らないのかも知れない。

そう思って注意してみると、
ご飯の器の前に来るには来ても、座り込んでお皿を見つめている、
ということに、夕方になって気がついた。

傷を早く治すための抗生物質を出しましょう、といわれたが、
それでまた胃が荒れて余計にご飯を食べなくなると困るので、
ことわった。

食欲不振についても、ケンカして以来のことなので、
白血病、あるいはエイズに感染している可能性もあるので調べましょうか、
というところまで話はきたけれど、

ここまで暴れるのであれば鎮静剤を打つ必要があるけれど、
朝少しご飯を食べていたので、嘔吐すると危険なので、鎮静剤は打てないし、
喉のしこりの細胞を採るにしても、同様の理由で無理。

白血病、エイズは、今調べても、2ヶ月前より以前の状態しか、わからないのだそうだ。
コチカがケンカしたのは5月14日なので、今日(6月28日)調べても、
欲しい結果は得られない。
そもそも2月の断尾をした時点で検査しているけれど、そのときには正常だったのだ。

結局しばらくは様子を見る、ということで、今はなんの処置も今はできない、ということになった。

何はともあれ、今じたばたする事態ではない、ということがわかってちょっとは安心したのだけれど、
ここまでの結論を出すために、30分ちょっとかかっている。

診察室を出てみると、4人の飼い主さんがベンチにぎちぎちに腰掛けていて、
1人の飼い主さんと、薬剤のセールスマンみたいな若い男性が2人が立っている。
彼らと、犬7、8匹の視線が、一斉に私に注がれた。
中にミニチュアダックスが2頭。
目が真っ黒で大きいので、
おっとりした目つきでも、4個もいっぺんにだと結構迫力があり、
すべての目玉の個数に、8個分ほどのポイントを加算している。
あ、と一瞬たじろいだ私は、どうもお待たせいたしました、と恐縮の意をこめた最敬礼でお辞儀をした。。

聞きたいことがいろいろありすぎた上に、わけわからないことも多かったりして、
結局他に聞きたいことを聞かずじまいだった。

1.皮膚に若干の傷と、脱毛を持っている今、ダーさんノンさんよけの薬をどうするか。
2.3種混合ワクチンをまだしてないけれど、今していいものかどうか。

今度の週末、また行ってみよ。

* * *

<ガリ君昇天>

チャコちゃんちの裏木戸の内側のわずかな土の上で、丸くなったまま。
今日は東京でも30度の真夏日になった日だれど、
湿った土の上ならひんやり気持ちよさそう。

最後までチャコちゃんちの奥さんがお水をあげたりして面倒を見てやっていた。
今日の夜中にはまだ毛繕いをしていたというからびっくり。
猫でぎりぎりまで気が確かなのね。

ガリ君は、うちの前の通りの突き当たりのわずかな緑地に住んでいて、
チェリーんちの奥さんがチェリーとまー君の散歩の際に毎日何かを上げていたのが、
ガリ君がチェリーんちをつきとめて、ガレージにご飯を食べに来るようになったのだった。
完璧なノラ猫だったけれど、最後は人に見守られて、でも大好きな外で、息を引き取った。
地域猫なった猫として幸せな最後だったと思う。



 *  *  *  * 


6月29日(木)

暑い朝なので、早めに外へ出た。
それでも東からの陽が強いのなんの。。

* * *

<ラッキーと取っ組み合う…首輪のバックルがはずれた!>

時間が早いので、
玄関を開けっ放しにしてドアノブに結わえておいてメイルのチェックなぞをしていると、

チェリーんちの奥さんが、あ、ラッキーだめよ、というの同時に、
なにか勢いのついた音が聞こえた。
あ、首輪が取れた、と言うので、慌てて飛び出していくと、

玄関近くのフェンスの内側に、
コチカとラッキーが猫の正座をして見合っている。
すでにコチカは汚くなっている。
私は木の下を潜っていき、コチカの首根っこを吊り下げて、戻った。

チェリーんちの奥さんによれば、一旦取っ組み合ったのだそうだ。
ラッキーが覗いていたので、コチカが手を出したのだろう。

コチカの首輪は、バックルがはずれていた。
はめた状態に戻してみると、
バックルは壊れてはおらず、引っ張ってもがっちりかみ合ったまま外れない。
つまんではずす式のバックルが、
どういうはずみかで、つまんだ状態になって、うまくはずれたらしい。
取っ組み合ったときに、ラッキーの首輪か手が、うまく当たったのだろうか。
こういうのを、うまい話…とは言いませんよねf^^;

玄関にコチカを座らせると、ラッキーはもう目の前にいないのに、
興奮状態で、闇雲にハ〜〜〜!!!と言っている。

背中をぽんぽんしてやってから、中へ入れ、
体全体と見てみたけれど、泥がついてはいるが、怪我はないようだ。
また、血が滲んでいないだけで、怪我くらいしているのかもしれないが、
猫だもの、そのくらいのこと、あるのだろう…と知らん振り。

それにしても、
ラッキーは、コチカと会っても戦う気ありませ〜ん、
というそぶりを見せるのに、
コチカは猫のくせに、それがわからないのだろうか。

それともラッキーはまだ去勢したばかりなので、
猫を見たら、ケンカする、という雰囲気を漂わせているのだろうか。

ようやくサカリも落ち着いてきた頃だけれど、
ラッキーが外に出るようになってから、
猫のやりあう声が、毎日聞こえるようになった。
あれは、ラッキーと誰かがやっているのだろうか。
だとしたら、ミルボーだろうけれど、
ラッキーの今の心境とは、いったいどんななのだろう???



 *  *  *  * 


6月30日(金)

相変わらず、あまり食べないコチカ。
煮干を買ってきて鼻先に持っていってやったら、
こりゃたまらん!という感じで、ぱくついたので、
キャット・フードに入れてやったら、なんとなく食べていた。

<特製コチカご飯>

キャット・フードを食べる量が少なすぎ、
胃腸が動きにくいのではないか、と思ったので、昨日、特製のご飯を作った。

玄米ご飯。
皮を破砕しやすくするために、まず、フライパンで炒った。
弱火にかけ、竹べらでゆっくり右へ左へあっちへこっちへ、の動きを300回数えた。
もうサウナに入っているかのように、だらーりだらーりの汗。
冬にはいいかも。。

そして全体の1割くらいのもち米と、全体の1.6倍ほどの水を土鍋に入れ、
火にかけ、沸騰したら蓋を閉めて、しばらく置いておく。

お米が増え水が干上がったら(?)、極小の火にかけ、20分ほど。
火を止めたら、10分ほど蒸らし、かき混ぜ、蓋をして食べられる温度まで待つ。


これは人間がいつも食べる手順と同じ(炒らないけど)。
玄米は土鍋で簡単に焚けます。
意外でしょ?

夫のおなかの中身を減らすために、たまに玄米を炊くが、
もち米を入れるのは、ぱさぱさするのを防ぎ、
少しでもおなかに残りやすくするため。
お餅ののりっぽい感じが全体的に行き渡って、
もち米はわずかに透明でトパーズ色、
玄米のベージュと好対照で、ビーズみたいにとってもきれい。。
すっごくおいしそうに見えます。

玄米だけだと、おなかの通りが良くなりすぎて、
私の場合、返って栄養失調になるような気がするのだ。
どんなにいい食材で、ようく噛んだとしても、良し悪しってあると思う。
そこが長い米食の歴史の中で、
誰もが玄米にしない理由ではないか、とひそかに思っていますが、

さて、コチカのご飯。
あまり噛まないで飲み込んでしまう猫のために、すり鉢でちょっと摺った。
ゴマを摩り下ろして、混ぜる。

玄米を食べるには、
リンだかカルシウムだかなんだかのバランスの関係で、
ゴマを一緒に食べなければならない、と聞いているので、
猫のご飯にも適用してみた。

ご飯の水気がなくなるくらいにカツオブシを混ぜ込み、
さらに、一口分ずつに千切り、カツオブシをまぶして、
千切られたご飯の塊がくっつきにくくした。

そして、キャット・フードと半分ずつ器に入れて出してやったら、
カツオブシの匂いにつられて、特性玄米ご飯も食べた!
結構おいしそうに食べた。やったー^o^/

傷が早く癒えるよう、
ニンジンと大根の葉、鶏のモモ肉を小さく切って煮立て、
カツオブシをかけて出しておいたが、
それはほんのわずかにしか口をつけなかった。
コチカは鶏肉はあまり好きではないようだ。

……というのが昨日の話。
おかげで(ホントか?)食の細ったコチカも、ウンチは順調に出た。
身体の中身が循環さえしていれば、なんとか健康を保てるのでは、と思う。


外にも元気に行くし、窓の外に誰かがいれば、嬉々として窓から窓を渡り歩く。
まだ元気なうちに、早く食欲を盛り返してほしいもの。。



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