2006/11・12・2007/1月

~~~ミルク色のコチカ~~~

奮闘記 -67-

2006年12月


私の不在中の朝:夫によしよしされる


* ミルク色のコチカ・トップへ *

12/12コチカの体重ただいま4.6kg 12/13クロキの子供たちるいちゃんという犬に会った 12/14三つ巴:新顔オスネコとミルキー、クロキ
12/15おなかゴロゴロゆえ…私より夫?怒るコチカ 12/19ばい菌はいるだろうけれど 12/20クロちゃんの縄張り 12/21縄張りの主張:クロちゃん流
12/27気分の切り替え方:亀の甲より…… 12/28夜中に脱走……驚愕!玄関のドアから 12/30ドライヴ…大好きなCDをかけながら

12月9日(土)

今日の今朝、帰宅した。
ただいまです〜^_^/

2週間の不在の後に家に帰りつくと、
コチカは玄関には出てきておらず、私が居間に入ると、
コチカはいつもの私の場所あたりに丸くなっていて、
コチカーただいま〜、というと、
私の顔を見上げて、怒ったように、にゃあ!と言った。

あー私だ私だ、とすりすりしてくることはない、と思ったけれど、
この怒った表情で、にゃあ!、はなんだろう。
今までどこ行ってたの?
というのか、あるいは、
2週間のうちに出来上がった自分の空間を乱されるのを恐れて、
何しにきたの?
と怒ったのか。

そして立ち上がってからまた、にゃあ!と言って私の足にちょっとすりすりした。
それからご飯の器の前に置いてあった体重計の上に乗り、
にゃあ!
もうご飯ちょうだい、である。

まだ朝だよ。
混乱すると、ご飯ほしくなるのかな。。

* * *

夫はもうすっかりコチカのオシッコを出すのも慣れて、
コチカもそれに慣れて、おとなしくさせるようになったとのこと。
よかったよかった。

朝、起きると、コチカがすりすりしてくるので、夫は片方の手でよしよししながら朝食を取り、
オシッコをさせて散歩に連れて行く。
なーんか寂しそうでね、と夫。

夜帰宅してコチカにご飯をやると、
夫が2階に行き、着替えて降りてきても、まだご飯にパクついていたという。
いつもの時間よりも全然遅いから、よほどおなかがすいたのだろうな。

私が夫に、コチカが寒くないようにしといてやるよう、言い置いていたせいか、
夫は、コチカ用の電気座布団を出してやっていて、
コチカはそのお陰で毎日、長時間のお留守番を快適に過ごせたようだ。
夜になっても、寝室の布団には入ってこなかったという。
電気座布団に寝ていたからだろう。
自分の居場所があって、よかったとは思う。

しかしこの件に関しては、私が帰ってきて早々にひと悶着した。
電気座布団がなくても、ムートンの座布団もあるし、
ピアノの部屋にはソファーがあって、暖かく過ごせる。

外の猫は外でなんとか居心地のよいところを見つけて、
丸くなって過ごすのだから、家猫もちょっとはストレスをかけてやって、
体が自然にいろいろ考える能力を持続させた方がいいのでは、と思っているので、
私だったら、この程度の寒さなら、電気座布団は出さない。

夫がそれを伝えてきたら、私は自分の意見を言ったろうと思うのだけれど、
夫は言ってこなかった。

ネットでは通信することができていたのに!
……と喧々と文句を言った。
そこまで言うならどっかに長期で行くのはやめときな、ですよね〜

夫からよしよし〜何見てるのさ夕方、買い物から帰ってくると、
コチカは居間に座り、にゃ〜、と呼んだ。
夫が座ると、当たり前にくっついて、よしよししてもらっている。
私がすかさず携帯のカメラを取り出して構えると、
何さ!という顔をして見た。

すっかり夫を頼りにするようになり、私は嬉しい。
ほっとできる可能性は多い方がいいから。
今度から夜のオシッコは夫の当番にすることにした。
夫もようやく最後の1滴まで搾り出せるようになったと言っているし、コチカも納得しているし。

なにしろ、またコチカとの生活が始まる。
今こうして書いている間も、私にもたれてゴロ〜ンとしている。
嬉しいです〜



 *  *  *  * 


12月10日(日)

夜中に、うにゃん、うにゃん!と緊急事態みたいな声を上げて、
走りこんできたコチカ。
布団を上げてやると、すぐに入ってきてもみもみもそこそこに、
体をぴったり私にくっつけて静かになった。
体がすっごく冷たくなっている。
手足を順番に握って暖めてやったけれど、
いったいどうしたの?

私が帰ってきたので、夫がしてやっていたように、
コチカ用ホット座布団の電気も入れなかった。
でもそうとは思わないコチカは、
人間用のホットカーペットのぬくもりの残るホット座布団の上で寝ていて、
はっと気づくと、とっても寒くなっていたのだろうか、
なんて、夫と話あったが、

朝、夫が新聞を取りにいくと、
玄関のスリッパかけ用の簾が、ちょっとばかりずれていて、
あれえ、おかしいなあ、ずっとこんなことしなかったのに、と不思議そう。
私が帰ってきて、ほっとして大胆になったりした…なんてこと、あるのかしらん。。



 *  *  *  * 


12月11日(月)

3時過ぎにちょっとだけ、と横になったら、次に目が覚めたら7時前だった。
おーまいがーっ!!!

昨日も公園にジョギングに行った際、車の中で2時間半くらいごーごー眠ってしまった。
公園に着いて、起こされても起きられず、結局夫だけが走りに行った。
夫いわく、
昼寝しているというよりは、夜中に寝てるって感じだもんね、とのこと。

午後になるとどうにも眠くなってしまうのである。
それで夜も普通に寝られるから不思議。
これは時差ボケというよりは、疲れですな。

そして今日、まだ昼間のつもりだったのに、真っ暗になっていた部屋の中で、
ゲッ!とあわてて体を起こしたら、コチカもびっくりしたのか、
まん丸な目をして私を見ている。
もしかしてコチカも一緒に寝てた?
普段なら4時ごろから、ご飯〜ご飯〜、と言い出すのに。
猫って暖かければ、とりあえずそれでいいのだろうか。



 *  *  *  * 


12月12日(火)

<コチカの体重、ただいま4.6kg>

ちょっと重いんじゃ?
といってもご飯も規定量を大幅に増量しているわけではない。
散歩に行って帰ってきたときに、7粒くらいあげているだけなのだけど。
毛が相当にもこもこしているのに、不思議なことにあまり毛も抜けない。

* * *

物見櫓の上が冷たそうなので、
ムートンの座布団を敷いてやったら、なぜか嫌がって、なかなか行こうとしなかった。
坂道を上がっていっても、何これ?という感じで、引き返してきてしまうのである。

おととしには、座布団の上でくつろいでいたので、
去年も同じようにしていたら、去年は結局上りに行かなかった。
そんなんじゃ、居場所が限られるよ。

なので今年は、
大丈夫だってば、いつも使ってるやつじゃん、と何度も言ってやったら、
しぶしぶ上っていって、坂の上から鼻を突き出してくんくんと臭いを嗅ぎ、
なんだ、毎日使ってるやつだ、
という感じで両手を置いてから両足をそろえて座布団の上に降り立った。
だから言ったでしょー



 *  *  *  * 


12月13日(水)

<クロキの子供たち>

朝の散歩。
またまた小春日和な日。
ほわほわと気持ちよくて、長々と歩き続けるコチカ。

チャコちゃんちのお向かいさんの建物の壁際で、
茶色いアメショー柄のとクロキ似の子猫がくっついている。
コチカが通りかかったら、2匹とも目で追って見ている。

クロキの子供:アメショーともう1匹チャコちゃんちの縁側の脇には、
箱が置かれていて、その中には、
グレイのアメショー柄とグレイっぽいトラ柄の子がいる。
全員元気にしてるのね。

コチカがじっと見ていると、子猫たちも固まってしまうようなので、
コチカ、放っておこう、みんなコチカ恐いって、とかなんとか長々というと、
コチカはそ知らぬ振りして歩き出した。
言っていることがわかるのだろう、とは思うけれど、
縄張り争いをせねば、という本能を押さえて歩き出すあたり、感心してしまう。

*

しかしながら子猫たちに関しては、そろそろ本気でなんとかしないと、
メスだったら、もう懐妊可能になり、オスネコだったら旅に出てしまうだろう。

チェリーんちの奥さんも、なんとか飼ってくれる人を探しましょう、
と不安そうに言っている。
とにかくつかまえて、一旦うちの中に入れて慣らしてみようかしら、とも。
もうすっかりノラにゃん生活が身についているから、
ちょっとやそっとはでは家猫にもならないような気がするから。

クロキはこれだけ人に慣れているのに、
子供たちに、人間は安全である、とは教えないのだろうか。
クロキと子供が一緒にいて、
クロキが人間の方に来てよしよしされていると、
子供は不安そうに、こっちに来て!と呼ぶのである。
クロキはとりあえず子供の方へ寄る。
すると子供が、んもーお母さんったら、みたいな感じですりすりするのである。
大丈夫だから、って言ってよね、クロキ母さん!

私が出張に出かける前から、
アスカの夜の居候先のお宅の方が、
グレイのアメショー柄のを飼いたいと言っているけれど、
まだつかまらないままだし、
でも、そこのお庭の縁側付近にもやってきているそうなので、
ご飯を置いておいてもらい、徐々に手なずけてもらうのはどうか、と話し合った。
うまくいくといいけど。。

* * *

<るいちゃんという犬に会った>

るいちゃんかというからメス犬かと思ったらオスで、
アイフルの宣伝に出ていた種類の犬。
小さくて毛の長い尻尾がゆさゆさ揺れてかわいい。

コチカに興味があって近づいてきた。
コチカが引っかくといけないので、るいちゃんのおなかから抱くようにして牽制すると、
るいちゃんは、私の座った片方の足に両手をかけて、
その格好でコチカを見つめている。

飼い主さんのおじさんが、おい、なんだよ抱きついて、と言った。
るいちゃんの暖かいおなかが気持ちよくて、私は嬉しかったけれど、
いつまでもコチカを眺めているので、いつまで抱きついてるんだよ、こら、
とか言うので笑ってしまった。



 *  *  *  * 


12月14日(木)

<三つ巴:新顔オスネコとミルキー、クロキ>

新顔オスネコ。
鼻のまわりだけ白くて頭はトラ柄。
肩や両足は白くて、背中から腰がトラ柄のオスネコ。


チャコちゃんちの角を曲ったとおりの駐車場の向かいで。
コチカが気色ばんだので、向こうも座ってじっと見ていたが、
私がじっと凝視してから1歩踏み出したりしているうちに、逃げていった。

コチカは、猫が行ってしまった方向を残念そうに見ていたが、
実はその猫は、一旦入った植え込みからまた出てきて、
チャコちゃんちの方へ歩いていった。
後ろをミルキーがついていく。

チャコちゃんちの裏木戸から入っていったと思ったら、
いきなり、うぉ〜〜〜〜〜〜〜〜、と始まった。
ひどいだみ声はミルキーである。
細い甲高い声も聞こえる。
あれはクロキ?

コチカは、角を曲ってチャコちゃんちの駐車場に向った。
するとクロキの子供があわてて木に上って逃げていくところだった。
クロキ母さんは、まだ頑張って縄張りを守っているのだろう。
こちらからは彼らは見えない。

もう一度、裏木戸に回ると、3匹はこう着状態に入ろうとしていた。
声をずっと上げているのはミルキー。
クロキはときどき、ぎゃあーーーー!!!と悲鳴を上げる。
すると新顔オスネコは、目をまん丸にして、ひえっとばかりに体を引く。
なんだ、結構臆病なんじゃん。

そのうち奥さんが出てきて、猫たちは退散したようだ。
それにしてもクロキ母さん、頑張ってよく守る。
あの新顔オスネコはきれいな毛並で、やさしい性格なのか、控えめである。
これならクロキをものにすることはできないだろうな、とーぶん。



 *  *  *  * 


12月15日(金)

朝の散歩。
クロキの子供たちがうろうろしている。
コチカがくると、頭を少し低くしてじぃぃぃぃぃっとコチカを見つめる。
その目つきなど、もう大人そのもの。
何枚か写真を撮ったけれど、縮尺がわからないので大人の猫みたい。
早いところどうにかしないと大変なことになるぞー



 *  *  *  * 


12月16日(土)

<おなかゴロゴロゆえ…>

昨日の夜は、おなかがウンチでごろごろしていて、
おしっこがうまく出せず、夫がギヴ・アップしたので、
私が替わってやってみたけれど、全部出せたとはいえなかった。
20ccおしっこが残留した膀胱が、つかめそうでつかめないので、
なんとかつかもうとしばらく頑張っていたら、
そのうち、仰向けの状態のコチカが、
まん丸な目で下からじっと私を見上げて、
ぅ〜〜〜〜〜〜〜、と言い出したので、
あとわずか、というところなのだけれど、中断した。

朝になって、させてみると、
おなかのゴロゴロ状態はそう変わらないようだったけれど、
おしっこは全部出せた。
いったい、出せないときの理由というのは、なんだろう。

* * *

<私より夫?>

人間二人が夕方帰宅すると、
待ってました、とばかりコチカが出てきて、
私と夫の顔を見て、何か一瞬考えるような顔をした。
夫が、どっちを先にしようか、迷ってる、と言った。

考えてみたら今までは、
夫が靴を脱いで先に上がっても、コチカは私を待っていて、先に私にすりすりしていた。
しかし、私が不在にしている間に、順位が逆転したらしい。
遅くに帰ってくる夫をおなかをすかせて待っていて、
ようやく帰ってきた夫を迎えるとしたら、そりゃあもう最高レベルの大歓迎をするだろう。
それが2週間続いたのだ。

結局、ちょっと私の顔を見てから、夫に先にすりすりした。
それから私の方に寄ってきてよしよしされると、
また夫に戻り、足元にすりすりしている。
嬉しそうな夫。
ただいまただいまチョチョタン♪、と歌も出る。
夫をよりどころにできるようになって、私も嬉しい♥

* * *

<怒るコチカ>

人間がお夕飯を食べているとき、
私の隣で寝そべっていたコチカが手を伸ばしてきたので、
歌を歌ってほしいのかなと思い、後頭部を軽く叩きながら、
お利口ちゃっちゃっちゃっちゃっちゃを歌いだしたら、
頭の後ろをぽんぽんしたのがいけなかったのか、
いきなり両手で私の手を抱いて、足蹴りしてきた。
体を丸めて、びゅんびゅん気持ちよさそうに蹴っている。
怒っているのか遊んでいるのかわからないので、
こちょこちょとくすぐったりして、しばらく付き合ったけれど、
コチカは急に体を起こし、目を見開いて私を見つめた。
やっぱり怒ってるの?
ごめんね、ちゃーちゃ、と誤ってみたら、
コチカはすっと立ち上がって、ご飯を食べに行った。
ったくもー。
むずかしいお猫さまよ。



 *  *  *  * 


12月17日(日)

朝も夜も散歩は短め。
人間の都合ではなく、コチカの都合。
寒いからかなあ。
誰にも会わなかったし、と夫。
あ、一人会った。隣のおじさん。
こんにちわー、と言ったら、視線を落とし、コチカの方を見て、ちゃーちゃ、
と言った、それだけ、とのこと。
想像すると笑えるヾ(o^_^o)ノ



 *  *  *  * 


12月16日(月)

十字路の角のお宅に止まっていた白い車のタイヤにすりすりすり〜
どんな妙なる匂いがするのか知らないけれど、
抱きつかんばかりの勢いで飛び掛り、すりすりし、地面に転がって、頬をこすりつける。
絶世の美女ならぬ美猫の気配でも?
お陰で地面の土ぼこりまみれになってしまい、こらこらそんなんじゃ、モテないよ。

* * *

大きな重機を積んだトラックが4、5台ほども通り抜けていった。
若いあんちゃん連中が運転しているので、この狭い道を結構なスピードで走っていく。
ごーーーーーと大げさな音が地面を伝わって響いてくる。
地面間近にいる猫たちは、人間以上に動揺するのだろう。
じっとしていないで、妙に右往左往する。

黒ちゃんはご飯を食べていても、背を低くしてタイヤを目で追っているし、
クロキの子猫(グレイのアメショー柄)がうろうろしていたりするし、
クロキなんか、何も今飛び出さなくても、というときに無理やり横切ったりして、
見ているこっちは肝を冷やした。
本当にもー
チェリーんちの奥さんじゃないけれど、
電信柱に「猫います、注意!」とデカデカと書いて貼っておきたい(ここに書いてもしょーがないけど^^;)。



 *  *  *  * 


12月19日(火)

寒い朝。
リサイクルのカンやらビンを置きにいくと、
チャコちゃんちの玄関にクロキ一家がたむろしていた。
全員がそろっているところを見るのは、私は初めて。
奥さんが、ポストに保管してあったホタテを取り出して千切って投げてやっている。

クロキに投げてやっても、食べない。
クロキは子供にしなだれかかられるとうっとうしがるくせに、
まだ母性本能は捨てていないらしく、
子供が何かを食べている間は、自分は食べないでじっと見ているのだそうだ。

クロキはいまだにほっそりとして毛並も幾分ぱさぱさしているが、
子供たちは丸々と太って、毛並もきれい。
どう見てもノラニャンには見えない。
もうすぐ身長も横幅もクロキを追い越すだろう。

道路の隅で、
濃いグレイの子が背中を丸めた格好でゴロンゴロンとしはじめた。
変わった格好ではある。
普通、体を伸ばしてするのでは?
それをじっと見つめるクロキ。
変わったことするなあ、うちの子は、と思っているのだろうか。

* * *

<ばい菌はいるだろうけれど>

朝の散歩。
十字路のアパートの前で。
まだなんとなく残っているドクダミの葉の中をくんくんし、地面を引っかき始めた。
湿った土が現れる。
ばい菌がいっぱいいそうでヤ〜な感じ。
やめさせようとしたら、
うぇ〜、と抗議の声が上がった。
このようにして土と一緒にばい菌が爪に挟まり、
家に帰ってからそれを舐め、体の中に入れるのだな、
と思うと、なんとしてもやめさせたくなるけれど、

でも、
やめさせたところで、ばい菌がなくなるわけではないし、
精神的なストレスがかかったら、
ばい菌が少なくなっても、体の抵抗力が弱まって、
わずかなばい菌にもやられるようになるだろう、
とそこまで考えて、嫌〜な気分を封じ込んだ。

果たしてコチカは、丹念に引っかいたてコンクリートの現れた地面に、
おしっこ座りをして、動かなくなることしばし。
こういうことがしたいのなら、せめてさせてあげないと。
でも今日のところは何にも出なかったようだ。
また頑張ろうね。



 *  *  *  * 


12月20日(水)

夕方ごろ。
寝そべっていた場所のそばに、ウンチを2個も転がしている。
いったいなんで?
私が長期不在から復帰(?)して以来、ほとんどそういうことはなかったのに。

は〜ん。そっかー
何が気に入らないかと思えば、そういえば朝の散歩から帰ったときに、
ご飯を数粒だけで、カツオブシをやるのを忘れた。
それで気分を害してるの?
忘れてるよー!って言えばいいのに。
いつもは言うくせに。
え?言ったって?
はーて。
私は何をしていたのか。

* * *

<クロちゃんの縄張り>

夕方の散歩。
十字路の駐車場付近にクロちゃん。

通りにいるクロちゃんをコチカが遠くから見つけて追いかける。
クロちゃんはアパートの向こうに逃げていく。
取り残されたコチカはアパートの前の駐車場を探索し、
そのお隣との間に塀に沿って置かれたバイクをくんくんする。

するとクロちゃんが走りこんできて、
バイクの向こうに隠れ、う〜〜〜〜〜〜〜〜、とやる。
これが最近のパターンになってきている。
クロちゃんは、この駐車場を自分の縄張りにしているのだろうな。

コチカも触発されて、う〜〜〜〜むにゃむにゃ、と始めるのだけれど、
いかんせん自分には人間付きのヒモが繋がっている。
その上、クロちゃん嫌だって、放っといてあげよ、とかうるさいことを言う。
バイクと塀との狭い隙間には、到底入れそうもない。
と踏んだコチカは、クロちゃんとやりあうことを諦めたのだろう。

頭から徐々に地面に転がって、ゴロンゴロンとやり始めた。
ちょっと歩いて、離れたところでもゴロンゴロン。
そしてまた戻って、う〜〜〜〜〜〜〜、を聞いて、
やっぱりダメだな、と思いなおして、またゴロンゴロン。
そうして、ようやく気持ちが落ち着いたのか、コチカはてくてく歩き出した。

* * *

ライフくんに会った。
とっても久しぶり。
なんかライフくん、大きくなったみたいな。
身長が伸びたようですね、と言ったら、
んなことないでしょ?久しぶりだからじゃない?半年くらい会ってないでしょ、だって。
半年と言ったら6月まで遡らなければならない。
半月ぶりくらい、でしょう?というと、あらそうお?と飼い主さん。
相変わらずライフくんの飼い主さんしてるのなー(笑)。



 *  *  *  * 


12月21日(木)

寒い日。とはいえやっぱり寒すぎない。
朝の散歩。
前の通りで水道工事をしているので、大変な騒音。
お昼近くになってから、どうやらうちの前から移動したらしい、と踏んだコチカは、
にゃあ!と怒ったみたいに声を上げた。
寒くて寝てたんじゃないのね(笑)。

工事の車は場所を移動しただけなので、まだ結構うるさい音がする。
十字路では、車の規制が書かれた看板が立てられ、ガードマンのおじさんがいる。
いつもと違った光景に、頭の動かないコチカ。
ぼーっと突っ立ったままで当たりを眺めている。
そんなんじゃ寒いので、抱っこしてチャコちゃんちの角を曲った通りへ強制的に移動する。

そこでしばらくミルキーの行った先を眺めていたり、ゴロンゴロンしたり。
そしてまた騒音のする通りを眺めて耳をすませてはじっと動かないので、
抱っこして戻ってきた。

その途中、
ガードマンのおじさんが、猫っていくつくらいまで生きるの、と聞いてきた。
平均なんて知らないから、最近は19歳で死んだ猫がいましたけれどね、と言ってみた。

この猫は何年生きてんの、へー5年もだったら、もう情が移ってるでしょ、家族みたいだよね。
最近じゃ、動く犬、作られてるんだよ、人についてきたり、鳴いたり、すんの。
センサーで動くんだよ、でもやっぱり本物は違うでしょ、
あれじゃロボットみたいなもんだもんね、とものすごい早口で勝手にしゃべる。

ロボットみたいって、ロボットそのものなんだけど、と思いながら、
聞きとり難いし、どこかどこかとんちんかんなことを言うので、
気乗りしないで生返事をして聞いていたら、

自分も子供の頃ね、ドーベルマンの小さいのがきて、
あれ、耳を手術するんだね、手術して三角に切っちゃうの、包帯巻いて痛々しくってね。
と痛そうな顔をして言った。

そこへ後ろから自転車のおばさんが来て、
あ、どうぞどうぞ通れますから、と看板をどけている。
動物とは縁遠そうなことを言っておいて、いきなりドーベルマンと来たので、びっくり。

おばさんが行ってしまうと、話の続きが始まり、
最初は小さかったけれど、あっという間に大きくなって、こんな、とか手を広げて見せる。
へー、と驚いて見せる私。

要するに、その犬と心を通わせていたのはわかったけれど、
おじさん自身小柄で、ヘルメットかぶってめがねをかけて顔はごちゃごちゃに見えるし、
機関銃のようにべらべらしゃべる変なおじさんと、立派な体格のドーベルマン。
奇妙な組み合わせで、家に向ってどんどん歩いていくコチカに引っ張られながら、
なんだか夢を見ているみたいだった。

* * *

<縄張りの主張:クロちゃん流>

夜の散歩。
十字路のアパートの前の駐車場にクロちゃんが現れた。
5mほどの距離を置いて、てってってって、と走っていき、
駐車場と隣家の間の塀に沿っておいてあるバイクの後ろへ。
相手を誘っておいて、自分は隠れ、そして、ここへは来るな!と主張しようという、
賢いクロちゃんなのである。

トー然寄っていくコチカに、クロちゃんは、しゃー!と一喝。
カバーをかけられたバイクの真下にいるクロちゃんに、飛び掛るコチカ。

牽制しながら、クロちゃん嫌だって、ここはクロちゃんが夜に休むところだから、
とコチカに言ったら、今日はすぐに諦め、
気分換えのゴロンゴロンをしばらくやった。
偉いな、コチカは。



 *  *  *  * 


12月23日(土)

朝起きたらコチカが横にいない。
一晩中きた形跡がないので、果てと思いながら下に行くと、
居間でぬくぬくとしていた。

昨日の夜、毛布仕様の膝掛けを所定に場所に仕舞わず、
その辺にへっと置き忘れていたのである。
くしゃくしゃになった膝掛けの上で、
ふかふかと気持ちよさそうに丸くなっていた。
私専用の膝掛けなのにぃ。
やられちゃったほーい(δ´ω`;)



 *  *  *  * 


12月24日(日)

昨日、この奮闘記の日付を一日間違えていた。
ということに気づいて、日付を1日ずらしたら、おとといの日記がない(汗)。。

ようく思い出してみると、
おとといには、ライフくんの飼い主さんが、
おねーさんとこ今日はビフテキだって、と言ったのだった。

この飼い主さん、
ときどきひょんな思い付きを、さも本当のことのようにライフくんに言うのだ。
以前に、おねーさんとこ今日焼き豆腐だって、と言ったように。

今日も、ビフテキなんだって、いいねー、ライフにもちょっともらおう、とか、
勝手なことを言っていた。
ライフくんは、じっと飼い主さんの顔を見上げて聞いている。

その間私はというと、何も言うことができず、ただ聞いているのだけれど、
常々、今度言われたなんか言ってやろう、と思っていたので、

ビフテキなら焼き豆腐よりはましですね、と言ってみた。
でも飼い主さんは、焼き豆腐のことはすっかり忘れているようだったので、
話の方向を替え、焼き豆腐ってよく食べますか、と聞いてみた。
いや、食べない、と飼い主さん。
ん?ではこないだ、焼き豆腐だってと言ったのはなんだったの???

へ〜滅多に食べないんですか、と念を押してみたら、
お正月には、お醤油にお砂糖とみりんを加え、薄味をつけて、おせち料理に入れる、という。
へ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
それは初耳。
焼き豆腐など、お重に入れたりします?みなさん。。

それにしても、なんでもまともに聞いてみるものだわ、
……と思ったという顛末を、夫に話して笑ったりしていたので、ここに書いたもの、と思い込んでいたのでした〜

* * *

そして今日のコチカは、というと、朝5時ごろ、にゃーっ、にゃーっ、と激しく鳴いて寝室に入ってきた。
何かと思えばウンチの申告。
ま、いいからいいから、とごまかそうとしたけれども、
ウンチの出口には、ごまかし切れそうもない大きさのブツが。
仕方なく起きていくと、コチカはご飯の器の前に座って私を見上げた。
そうじゃなくてウンチでしょ、と用を済ませてから、5粒ほど、ご飯をやった。
その後でコチカはすぐに上に来たのだろうか。
覚えてないけれど、起きる時間になってみたら、横で丸くなっていた。
ずっとそうやって寝てなさい、夜中は。
そうしたらウンチが動き出すこともないだろうに。。



 *  *  *  * 


12月25日(月)

夜になると狭い居間を、
エアコン、ホットカーペット、ハロゲンヒーターの三段構えで暖める。
木造の私の家は、すーすーと隙間風が涼しく(?)、
夜くらいはじゃんじゃん電化製品を使わないと、ほっとくつろげないのである。
そうするとどうなるか。
当然上の空間は暖かくなる。
コチカのいる物見櫓は、ネコにとって最適な温度になるのだろう。
人間が夕飯を食べ始めて寝るまでの間、
コチカはでれーっと伸び切って、
でなければ完全なアンモナイトを作らずに、顔を隠して寝ている。
見るからにぐーぐー寝てる感じ。
よぅく眠れるんだよね、夕飯食べた後ってさ。
気持ちいいんだよね。。
でもさあ、だから夜中にごそごそしてて、ウンチも出たくなるんだよっ。もー!


ふにゃ〜

 *  *  *  * 


12月26日(火)

朝から雨がウォンウォン降って憂鬱な日。
とてもじゃないけれど、外に出たい気持ちにならないらしいコチカ。
日がな一日窓辺へ座ることもなく、寝こけている。
一度だけ、夕方にご飯を食べた後、
うにゃーん、と言いに来た。
台所との仕切りのカーテンをくぐった場所で人の顔をじっと見ている。
何の用事かと思って立ち上がると、
台所へ出てから私につかまらないように、
廊下へ出るコチカゲートへ走りこんでいった。
引き戸を開けて廊下へ出てみると、
コチカは階段下の柱をバリバリ言わせて上って、棚の上にタン!と降り、
挑発的な目で私を振り返る。
なんの、ウンチでしょ、とお尻を確かめると、案の定、ウンチ。
抱っこしてウンチをさせて、はい、ちゃんちゃん。

ウンチを催すと、にゃー、と人を呼ぶ、という回路ができている。
でもそれは瞬時に別の用件に変わりうるのである。
追いかけっこをするとか、ご飯を食べる、とか、単に逃げるとか。。

* * *

きびなごのシラス干しをもらった。
3cmくらいの大きさ。
春になるとこれが大きくなったコウナゴというのを湯がいて食べるけれど、
このサイズの干したのは初めて食べる。

とってもおいしいので、
ご飯をぱくついているコチカに、1匹やった。
食べてる最中に鼻先につきつけてくる無遠慮な手先を、
うっとうしそうにしつつも、パクッと食べた。
すると、
わ、何ナニこのおいしいの、ねえ、ちょっと、もっとちょーだい、ちょーだいってば、くれないなんてなんていけず!
というくらいの分量(?)、人の顔を見上げて長々と何か言った。
これにはちょっと笑ったけれど、
おいしいものはやっぱりおいしいのね、とちょっと多めに上げた。
こんなもの食べるくせついたら、ちょっとナニだけど。。



 *  *  *  * 


12月27日(水)

朝方、3回も起こされた。
ウンチ兼ご飯が2回。
あともう一回は、自分が来たので布団に入れて〜と声をかけたのである。
勝手に寝たらいいのにもぉ。。(-_-)zzz

* * *

<気分の切り替え方:亀の甲より……>

暖かい日なのでのんびり散歩。
十字路のアパートのベランダの下をコチカが覗くと、
ぅぅぅぅぅぅぅぅ、と唸る声が。
クロちゃんである。
コチカ、やめときな、かわいそうだからさ、と言うと、
割合すぐに諦めて、地面にゴロンゴロン。
ココ最近のこの気持ちの切り替え方の速さというのは、
年の功というところだろうか。
前にはこういうことはなかったのだから。



 *  *  *  * 


12月28日(木)

<夜中に脱走……驚愕!玄関のドアから>

朝、先に下に下りていった夫が新聞を取りに行った音が聞こえ、
戻ってくる足音は階段を上り、寝室に来た。

コチカ、脱走したらしい。
玄関のドアがちょっと開いてた、と夫。

玄関のドア!
仰天である。
そんなんじゃ人間だって危ないではないか。

昨日家に着いたときに鍵かけるの忘れたらしいんだよ。
とにかく、今コチカ家にいないから。

と言ってから下に下りていった。

ふーん。考えてたってしょーがない。
私も下に下り、朝の紅茶を淹れ、
夫の朝食(ヨーグルトにプルーンジャムをのせただけの)を整えてから外に出てみると、
十字路の方から、白い猫がふわふわと歩いてくる。

チャコちゃんちの家の植え込みの前に小柄が猫がいて、にゃー、とか牽制している。
あれはクロキだろうね、眼鏡をかけてないのでよくわからないけれど。。
コチカは、わっかてるわい!と言わんばかりに、うぇー、と言い、
そのままてくてく歩いてきたので、
コチカ、おはよう、と声をかけ、抱っこして連れて帰った。

後ろ足と脇腹に、ちょっと泥がついているくらいで、
けんかした形跡は、ない。ほっ
でも全体的にまんべんなく薄汚くなっていて、
そこそこの時間、あちこちにもぐりこんで探索したんだな、と想像できる。

それにしても、である。
どうやって、玄関のドアを開けたか。
きっと鍵は掛け忘れていたに違いない。
ということは、外に誰か(よその猫よ)がいる気配を察して、
コチカはノブに飛びついて、ノブを回したのだろうか。
うんと子供の頃、一度やっているのを見たことがある。

鍵をかけないで寝ることは滅多にないので、
昨日だけのことだったとしても、その昨日に限って、コチカはドアから外に出ようとしたのだろうか。
猫にドアの鍵がかかっていないことがわかるのだろうか。
それとも、全くたまたまの偶然なのだろうか。

あるいは鍵がかかっていなかったので、わずかにドアが開いていただのろうか。
それなら簡単に出られるとは思うけれど、
そうしたら、ドアはバタバタ言うはずだし、特別に空気の流通があるはずだから、
この冬のこと、玄関の空気が冷たく動いていたら、
猫でなくとも、人間だってわかるはず。
夫が帰ってきてから寝るまでの間に、
2人の人間はそれぞれが何回かトイレ(玄関脇)にだって行っているのだから。
それに、夜中にドアが半開きなんて、そんなことしてたらだめじゃん!
ありえないと思うのだけどなあ。

うーん。
久々に、猫にまつわる謎である。



 *  *  *  * 


12月29日(金)

コチカが脱走した昨日は何か悪い日だったのだろうか。
私は午後3時から体が震えだし、それが2時間続いた5時半、
ようやく震えがおさまったものの、熱を計ったら39.9度!
こらいかん、ということで、明日(今日)の帰省はとりやめ、
すべての作業をキャンセルして、寝るに徹した。
夫にオレンジジュースとリンゴジュース、ビタミンCとAを買ってきてもらい、
交互に飲んで、夜中になったら、熱はけろりと下がっていた。
なにこれ?
それでも朝も起きずにとろとろと寝ては目覚めてを繰り返して、
1時ごろに起きてみたら、完全復帰。

少々風邪かなと思っていた咳もよくもならず悪くもならず元のまま。
大熱を出したら、たいていだるいものだけれど、それもなし。
発熱の際に消耗するとされる、ビタミンCと水分を欠かさず摂ったのがよかったのか。
どうなんだかなんなんだか。。

そうやって人間が四の五の言っていた今日一日、
コチカがどうやって過ごしていたか、全然知らない。

いつものように、夫に散歩に連れていってもらって、
ご褒美のご飯数粒とジャコをもらって、寝ていたのだろう。

昨日の夜中には、階段下の窓を引っかいていたので、
夫が窓を閉めた、と言っていたけれど、
またもや外を自由に歩いたのだもの、しばらくはお外恋し、だよね。



 *  *  *  * 


12月30日(土)

<ドライヴ…大好きなCDをかけながら>

珍しく、朝ゆっくり起きての帰省。
午前8時前に家を出発。
今日、出かける旨はコチカに言っておいた。

物見台にいるコチカに、
明日、○〜○○と○○とチャチャと車に乗って帰るから、
と3回言ったら、
1回目には、え?という目をし、
2回目、3日目には、顔をそむけて、舌をぴちゃぴちゃやった。
これは、ちょっとばかりやだな、と思うときのコチカの癖なのである。

そして今日、人間がバタバタと車に荷物を積んでいたら、コチカは天井の橋へ逃げた。
そしてそのまま橋の上で細長い矢印スタイルになったまま眠ってしまった。
天井付近は暖かいからね。

そのうちにこれでは寝づらいと思ったか、
下に下りてきて、居間のいつもの私の場所に移動。
なんだかだらしない感じもするけれど、
コチカとしてみると、もう観念したもんね、あがいたってしょーがないんだもんね、
……てところかしらん。

でも、
いざ出かけるという段になって、コチカを抱っこすると、抵抗した。
ちょこっと。
階段下の切り売りカーペットを巻きつけてある柱に、いちおう、しがみついてみたり。
が、
コチカの体を撫ぜながら、
○〜○○と○○と、車で、すてきな音楽聴きながら、帰ろ、楽しいよ〜♪、
とか言っていると、言葉の意味がわかったとはあまり思えないけれど、
おとなしくなって、にゃ〜、にゃ〜、と小さく言いながらも車に入れられた。

車が発車すると、
立ち上がって窓の外を見ながら、あー行っちゃう行っちゃう〜わが家、わが近所よ…
というみたいに、ふにゃ〜、にゃ〜、と何か言っていたが、
居間で使っていたムートンの座布団を敷いてやったのがよかったか、
ずっとリアシートでおとなしくしていた。

ドライヴの間、ずっと聴いていたのが、、
チェコ人ピアニスト:クヴァピルという人の弾く、
ドヴォジャークのユモレスクなどが入ったピアノ曲のCDである。
このCDを初めてかけたとき、コチカは目をまん丸にして、
私の顔をじっと見つめたまま、耳をひくひくさせて、聞き入っていたのだ。
きっと気に入ったのだろう、と思って持ってきてみて正解だった。
コチカはずっと眠りもせずに、リラックスした姿勢でCDを聴きながら
ドライヴを楽しんでいたように、見えた。


なにしろきれいなお天気で、
富士山の見えるポイントでは必ず真っ白な雪を頂いた富士山が見えたし、
車もすーすー流れているし、快適だった。

昨日は、天気も悪く、山間部では雪の降っている場所もあったらしいし、
大熱を出して寝込んでおかげで、日頃の疲れがとれてすっきりしていたし、
私につきあって早く寝た夫も同様にすっきりしたと言っているし、何から何までとってもよかった。

ただ、フェリー乗り場についたら、大変な風だった。。
それでも昨日は欠航したけれど、今日はまだましなのだ、ということだった。

白い帆を立てて揺れ動く海面を見ているだけで酔いそうなのだけれど、
その中に漁船がときどきいて、
白く盛り上がった波の山に隠れてしまうので、思わず目を奪われる。
一旦見えなくなった漁船は、
くじらが海面に顔を出すようにして、よいしょ、とばかり細い船の鼻先を押し上げてくる。
ついこんな日にも漁に出るなんて、大したものだと感心するのだけれど、
でも見とれていると、胸が悪くなってしまうのですよ〜

コチカは、
フェリーに乗って10分もたたないうちに、ゲボゲボ黄色い胃液を吐いた。
2度吐いたところで、少々揺れにも慣れたらしく、
正座をして、きっと前を見据えたまま、動かなくなった。
でも40分を過ぎた頃、口をあけてはーはーやりだしたので、
前にもこんなことはあったけれど、
これは形相も恐いし、大丈夫かと心配になってしまった。
今は若いからまだいいけれど、心臓などに問題があったら、危ないんじゃないかと思う。
こんなとき、酸素吸入でもできたらいいのに、と思うのだけれど、
猫用の酸素ボンベなんて、ないのかな。

家についたら、勝手知ったる私の実家。
コチカは、暖かそうなところを見つけては、もぐりこみ、なんだかいい塩梅(*^ー゜)ノ





























































一点凝視で船酔いに耐えるコチカ



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12月31日(日)

大晦。
とうとう今年もおしまい。
人間は最後のお墓参りに行ったりして、バタバタ。
コチカはなんにもすることがないので、一日中家の中でごろごろ……たぶん。

* * *

昨日の夜は、
11時と早く布団に入った人間につきあって、コチカも寝た。

まだ部屋の中をうろうろしていたコチカを無視して明かりを消してしまうと、
窓も雨戸を閉めてしまう冬は、部屋の中が真っ暗になってしまう。
猫だから大丈夫かと思っていたけれど、
ふ、ぁ、とか声が聞こえたまま、動く気配がない。
コチカ、こっちだよ、こっちおいで、と声をかけるとようやくそろそろと動く気配が聞こえ、
ベッドの上にさくっと乗ってきた。
光がないとやはり猫も見えないのね…って当たり前?

*

夜中に、どうも足がすーすーするし、夫も布団がなんか変だというので、
明かりをつけて見てみると、
なんとコチカは毛布の上に体丸ごと乗って、しかもベッドに垂直方向に寝ている。
これだから毛布が動かないまま掛け布団だけあらぬ方向に動いていくし、人間のスペースも限られてくるし、
すべてがおかしくなってしまったのらしい。

人間二人が?マークにつつまれて起きているのに、
コチカだけは何の疑いもなく寝てるので、こーゆーわけね、と夫と爆笑してしまった。
でも笑ってもいられないので、
コチカをよっこいしょと持ち上げて毛布を直し、かけ布団を直し、ベッドの上を大改築して、
あーやれやれ、これで暖かく寝られる。。
コチカは一瞬、ぶーっとした顔をして体を起こしていたけれど、
ごめんねごめんね、さ、寝よう寝よう、と体をぽんぽんしてやると、
ぶーっとした顔のまま、体を伏せて目を閉じた。

鍵は、人間二人がなるべくコチカのいる左に寄って寝ることなのです。
忘れるべからず(^・^)σ



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