朝の散歩。 アスカがチェリーんちのガレージに所在なげに座っていた。 すっごくやせた。 今まで丸々としていた腰まわりや太ももの肉がすっかり落ちて、 曲げられた足の線が見えている。チャコちゃんちの角を曲った通りで、 うちの隣のご主人(アスカの得意先)に会ったので、 その話をすると、あ、いた?昨日もおとといも来なかったんだよ、と言い、 どれ、見てこよう、と行ってしまった。 チェリーんちの奥さんは、 あら、アスカちゃん、よかったまだ生きてたんだ、と嬉しそうな声を上げた。 具合が悪くてどこかに身を隠していたのだろうか。 でも少々はよくなったのか、ご飯ちょーだい、と来たのだろう。 アスカは奥さんによしよしされ、レバー焼いてもらってきてあげるから、と言った。 でもそしたらご飯はまだまだ先のことだな、と思っていたけれど、 夕方になって、また奥さんに会ったので聞いてみたら、 あれからナマリ節を食べたと言っていた。 それなら大丈夫かな。 なんてたって19歳だからね。 何があっても仕方ないけれどね。 もうちょっと頑張れるならね。。 |
アスカ19歳 |
* * * *
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11月2日(木)
お隣のご主人が、チェリーんちを顎でしゃくって、
ここの猫ももうよたよただな、アスカとどっちが年いってんだか知らないけど、と笑っていた。
とかさらさら言っているけれど、アスカのおやつ付休憩所を提供しているくらいだもの。
きっと淋しく思っているに違いない。
猫の年令を見ようと思って、ここを覗いてみたら、
なんと16歳までしか載ってないじゃん!
すっごー
アスカやペッタンは、高齢中の高齢なのだ。
いろいろ計算方法を見つけたので、年令ページを更新。
どれで計算しても、もう軽く90歳以上。。
ペッタン(18歳)と隣のご主人
* * * *
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11月3日(金)
<顎の黒ずみ>
ずっと顎の下が黒ずんでいて、毛の根元を見てみると、
黒い何かが付着している。
口の縁には、黒いにきびのようなものができ、
これは放っておけば、
いつの間にか溜まっていた皮脂のようなものが取れてしまい、治るのだが、
顎のちょうど三角になっている部分の皮膚が汚れたようになっている。
睾丸と同じような状態なので、ときどき消毒液で拭いたりしていたのだけれど、
痒いらしく、ときどき後ろ足で掻くようになった。
ウェブで調べてみたら、
青空動物病院→座瘡(猫のアクネ)ということだった。
病気というほどのこともないらしいけれど、
これまではできたことがなかったので、少々気にはなる。
* * *
<茶トラのチャーちゃんは死亡していた>
今年の4月に、
ミルボーと一緒にメスネコのももちゃんを追いかけていた茶トラのチャーちゃんは、
夏に死亡していたのだった。
最近見かけないと思っていたら。。
ももちゃんの飼い主だった方の家の猫で、
あるとき近くの道に倒れ、血を吐いていたので、
薬を誤って食べてしまったのではないか、と言っていた。
一瞬、うちの隣のご主人が置いていた、
ネズミ駆除用のワルファリンかとぞっとしたけれど、
時期が全然違うので、別の薬品だわね。
ワルファリンでは血は吐かないし。
この辺からはちょっと離れたところ地域から、
飼い主さんの後をついてきたというチャーちゃんは、
いつもぶーっとした顔をして、
撫ぜようとすると、
とりあえず爪を出した手で引っかいてからすりすりしてくる、
少々ひねくれたところのある猫だけれど、
飼い主さんにはよく懐いていたし、いい子だったんです、と言っていた。
あーあ。
* * * *
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11月4日(土)
夜中に目が覚めるとコチカがいない。
下に下りていくと、居間で寝ていた。
毛布タイプの膝掛けをうっかり畳置いてしまったのを、
コチカは恰好のベッドとしてぬくぬくと丸まっていた。
うまいことしたねー
* * *
キャット・フードの足りない分を、
人間のために炊いた玄米+十穀米にカツオブシをまぶしてやっているけれど、
結構慣れて、好きになりつつあるらしい。
コチカのお皿にご飯を入れて、カツオブシをまぶしている間も、
もう待てない!とばかりに、人の指の間から口を突っ込んで食べにくる。
ただ、ときどきキャット・フードの方がいいと思うこともあるらしく、
人間用のご飯をおすそ分けしている間中、
ひややかな目をしてちょっと離れたところに座っていたりする。
でも、コチカ、お食べ、と言っても、知らん顔をするのだけれど、
私がいなくなると、くちゃくちゃ食べ始める。
結構、天邪鬼なのです、コチカは。
* * * *
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11月5日(日)
夕方に人間二人が帰ってきても、コチカは玄関に出てこなかった。
鍵を置いたり、バタバタと上着を脱いだりしながら台所までくると、
コチカは階段の一番下に降りてきていて、
座ったまま柱に両手を伸ばして爪を研いだ。
ただいま〜コチカ〜寝てたの?とか言いながらよしよしする。
それでもコチカは階段一段を下りてこなくて、座ったまま。
夫が来て、私がまた玄関に行って、戻ってきても、まだそのまま。
今まさに起きたばかり、というような釣り上がった目をして、
人間の動きを、だまって見ているだけなので、おかしくなってしまった。
よほどぐっすり眠ってたんだねー
* * *
また物見櫓の上から吐いていた。
窓の内側に当たる部分に、目隠しの簾がかけてあるのだけれど、
それにだらだらと引っかかっているのみで、下にある物は被害を受けていなかった。
たぶん、朝、吐いたのだろう。
ほとんど乾いてい、ふき取りにくかったけれど、とりあえずきれいにしてやった。
でもコチカにとっては完全ではなく、猫的には掻きたくなるような臭いが残っているらしい。
本能的に掻いているうちに、レースのカーテンを全部手繰り上げてしまった。
私が下ろすと、またやっている。
コチカ、やめて、やったらだめ、というと、
振り返って、力なく、うにゃ〜、と言った。
大丈夫だから、大丈夫!と言ってやると、
しばらくじっとしていたが、わかったのか、もう掻くのをやめた。
言葉通じるのってありがたい。
* * * *
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11月6日(月)
<アスカ死去:夜の居候先のお宅にて>
植木に水をやりに外へ出たら、チャコちゃんちのご主人と顔を合わした。
アスカは昨日、夜の居候先のお宅で逝ったそうだ。
……という話を聞いて家に戻ったら、コチカが出迎えていた。
やけにニャーニャー鳴くので、またご飯かと思い、
それよりこっちおいで、と居間のテーブルに座り、PCを開け、
膝掛けをかけたら、待ってましたとばかり上がってきた。
そして、アスカは昨日……と書いたら、
膝の上に猫の正座をしていたコチカが、
急に私の胸の辺りに手を伸ばしてきて、
私の上腕のトレーナーに爪を引っ掛け、
抱きつくようにして縦に座りなおし、
そのままの恰好で落ち着いている。
こんなことは初めてくらいに珍しいこと。
私が今、アスカに思いを馳せていることがわかったのか。
あるいは全くの偶然?
でもあまりにタイミングがいいので、
互いの体温を確かめ合いながら、アスカのお弔いをした。
コチカはもう、ここ2、3日、
アスカに会っても、見向きもしなかったので、
なにかしらわかっていたのかも知れないな。。
まあしかし、アスカはよくがんばって生きた。
今年の夏には、腰痛からくるストレスか、
おなかの毛を舐めてしまい、おなかから内ももの毛がなくなっている、
と聞いていたけれど、それから秋になるまで、さぞかししんどかったのだろう。
でも、その前の4月には若いオスネコのラッキーとけんかして、大変な傷を負わせているのだ。
猫の強さ弱さっていったいどんなところにあるのだろう。
タロウが去年の12月に死に、次にはニャオンが、そしてアスカ。
鬼籍(?)に入った猫たちと会ったら、人間には無愛想に見える顔つきで、
心の底で猫的にニャアなんて、挨拶しあってたりするのだろうか。
* * * *
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10月7日(火)
朝の散歩。
そう寒くはないのだけれど、すごい風。
でもめげずに歩く。
* * *
階段下の棚の上で外を見るにも飽き、居間にとぼとぼと入ってきたコチカ。
お昼を食べて横になっている私に、しめしめ、という目で近づいてくる。
右腕をくんくんと嗅ぎ、脇に入り込む。
いつもは左側なのだけれど、この体は対象になっているのだから、
こっちでも可、と思ったりするのかな。
伸ばした両手の先っちょを交互にぺろぺろしたと思ったら、
そのまま寝てしまった。
あったか〜
あ、コチカ、だめ、私まで寝てしまふ。。
* * *
夕方の散歩。
チャコちゃんちと、チャコちゃんちの向かいのお宅の間を、小さな猫が行ったり来たり。
右から出てくるときも左から出てくるときも、必ず、一匹ずつである。
これって何か取り決めでもあるのだろうか。
誰も歩いていなくて、いつも走っている。
走り出てきて、ちょっと止まってくんくんし、そしてまたすぐ走り去る。
まだ恐々、というか、用心深い、ということ?
コチカが通りかかると、アパートの階段部分に、
黒っぽい影が、音もなく上がり下がりしている。
コチカは鼻をひくひくさせ、
私もなんとなく佇んで様子を伺っていると、
庭の中からちょっと大きめの黒い影が飛び出してきて、
しゃ〜〜〜!と威嚇してきた。
あーびっくらした。。
クロキ母さんは、子供たちが奔放に遊びまわっていても、
そばでちゃんと見張っているのだった。
駐車場を散歩し、帰ってきてからまたチャコちゃんちの向かいのお宅を覗くと、
門柱にクロキが、小さな顔にギラリと目を光らせている。
頬を撫ぜてみると、身じろぎもせずコチカの方を見ていて、
ちょうど子猫が走っていったとき、
私の手がまだクロキを撫ぜていたので、
うっとうしい!とばかりに噛み付いた。
私はコチカに、クロキ嫌だって、帰ろうよ、と声をかけると、
そうそう、帰ろう帰ろう、とばかりそそくさとその場から離れた。
猫心にも、出る幕なし、と思ったように見え、笑えた。
* * * *
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11月8日(水)
<チェリーが別犬に>
誰かと思ったらチェリーじゃ〜ん!
カットするトリマーさんによって刈り方が違うってことね。
いつもは頬の毛を残してもらっていたけれど、
今回は全部刈られてしまって、全然別犬に。。
本当はこんな→アルバム:ご近所さん
* * *
アスカの夜の居候先の方が、
まったく寂しくなってしまったので、
クロキの子供を引き取りたい、ということなので、
子猫がしばらく慣れるまでの間あったら便利かと思われるグッズを準備した。
去年の7月に1ヶ月いた子猫のミュミュが使っていたものである。
ケージ(檻)ともぐりこみ式ベッドの屋根となる書類ケースと、
もし必要ならミュミュのために切ってしまった毛布。
捨てようかどうしようか、と迷っているけれど、
捨ててしまうとまた急に要りようになることってあるものなので、とっておいたもの。
活用していただけたら、ありがたい。
* * * *
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11月9日(木)
<黒ちゃんの怪我、そしてお隣のご主人>
最近界隈に定着した黒ちゃんが、右後ろ足を怪我していて、びっこを引いている。
チャコちゃんのご主人によると、昨日よりはよくなっているらしい。
午後を過ぎてから、ご飯をもらいにきたらしく、
私の顔を見て、みゃ〜、と言いつつすりすりしてきたので、
チェリーんちのガレージに置かれている器にコチカのご飯を持ってきてやり、
枇杷の葉の焼酎漬けを脱脂綿に染み込ませて持ってきて、すばやく、さささ、と拭いてやった。
痛いのだろうけれど、
しゃー!と言って逃げながらも、私に向って攻撃してくるようなことはない。
人間で言えば足首あたりに、深めの傷を負っているが、でももうかさぶたができている。
遅い夕方に、コチカの散歩をしていたら、
お隣のご主人がうちの大家さんちのポストに回覧板を入れに来た。
このご主人、もう暗くなって外気が冷や冷やしているというのに、
シャツブラウスの下はステテコだけ。
丸い頭に眼鏡をかけているので、夕闇の中のシルエットだけ見ていると、
大橋巨泉かさざえさんちの波平さんか、という感じ。
どちらかといえば波平さんかな。
そう思ってしまったことがなんだか申し訳なくて、
風邪引きますよ、と言ってみたら、涼しそうでしょ、と言った。
私がアスカのことを言いかけると、出だしがよく聞こえなかったのか、まるで無視して、
黒い猫さ、怪我しててさ、と話し始めた。
ご主人のお宅の裏手に置いてあるブロックを1つ越えるのに、両手は行こうとするけど、
後足がついていかなくてさ、おらよ、と腰から下持ち上げてやったんだぁ、と笑いながら言った。
波平さんのステテコから出た細い足で、びっこ引いて歩く様子や、
両手は行こうとするけれど後足がさ、とやってみせるものだから、
おかしくって、ゲラゲラ笑いが止まらない。。
そして、
うんと昔に飼っていた、
タロウという猫が去勢してあったけれどケンカばかりしていて、
具合悪そうだな、と思って見ていると、
怪我したところがたちまちぷーっと膨らんでくるから、
今はもうやめてしまった近所の獣医さんにつれていき、
薬飲ませて注射をすると、膿がだらだら流れてきて治っちゃった、という話を3回ほど。
薬と注射で膿がだらだらとは、初めて聞いたので何回でも感心してしまった。
その獣医さんのところには、近いものだからしょっちゅう行くので、上客(?)だったのだそうで、
でも、コチカが来る頃に、やめてしまった、ということだった。
そりゃ残念。
ちょっと具合悪くなるとボストンバッグにちょいっと入れて、
頭だけ出してチャックをちゅっと閉めて、ちゃーっと連れてくんだ、と笑いながらこれまた3回くらい。
ちょいっ、ちゅっ、ちゃー、に私が大笑いしていると、
急にくるりと向こうを向いて、すたすた行ってしまった。
結局アスカのことはとうとう言い出せないまま。
今はことさら避けたかったのかな、という気がした。。
* * * *
▲
11月10日(金)
<おしっこをさせる訓練:夫>
昨日から夜のおしっこは夫がすることにした。
これから先、どういうことがあるかもわからないから、
夫もきちんとできないと困るからである。
お風呂に入った後、コチカのおしっこを夫に任せ私が寝室に行っていると、
下から、うにゃ〜、うぉ〜、と不機嫌そうなコチカの声が聞こえては、
おしっこはしないとねっ、なんとかだからねっ、ねっ、と夫の声を裏返らせた猫なで声が聞こえきて、笑える。
辛抱強く粘っているようだったけれど、
上に上がってきた夫にどうだった?と聞くと、全部出なかった、というので、
そんなんだめじゃん、と私が下に行って、させてみた。
すると、
全然だめやんか!!!
おしっこは100ccほど残っていて、巨大なウンチが1個。
夫は、だってもう出なかったんだもん、というけれど、
ウンチが尿道を邪魔をすることがあるらしいので、そちらも確かめながらしなければ、
というワザを伝えた。
今日はうまくいくかな。
* * *
秋も真っ盛りのはずの11月だというのに、春かと思うように暖か。
地震や何か、また大きな災害がきませんように。。
玄関の門柱に繋いでおいたコチカが、嘔吐するのが聞こえてきたので、
ティッシュを持って行ってみると、
白と緑の厚い葉肉の長い葉を大量の胃液と一緒に吐いている。
かわいそうなコチカの胃よ。
この分厚い葉を消化しようと、かなり頑張ったに違いない。
こんなにたくさん胃液が出たのは初めてくらい。
白と緑のストライプの葉は、これはなんという花なのか、
小さな紫の花が集まって、穂のようになる植物なのだけれど、
おいしそうな匂いがするのか、いつも食べしまっては、吐く。
いい加減に学習したらよさそうなものなのに。
うちのプランターに生えてきた、ネコジャラシの葉をやったら、普通に食べていた。
よその地面に生えているネコジャラシはもうとっくに枯れているのに、
うちのはこれからまだ生えようとしている。
どういうわけだろう。
* * * *
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11月11日(土)
お昼前に起きてみると、しとしとと雨。
ちょうどコチカが認識しづらい、というか、
コチカにとっては、
散歩するのにこのくらいの雨なら全然平気、と思うくらいの雨。
外〜外〜外行こ〜、と言って歩いている。
雨降ってるよ、濡れちゃうよ、雨降ってるから道も濡れてるし、だ〜れもいないよ、
とことさら長々と言ってやると、人の顔をまん丸の目でじーっと見てから、何も言わなくなった。
人間が出かける時間になったので、着替えたりばたばたしていると、
人が廊下を歩くのを見計らって、ピアノの部屋のドアの前に座り、人の顔を見上げる。
中に入って寝ようと考えてる?
ピアノの部屋は、除湿機が入っているので、カラリとしていて暖かい。
コチカはその空気が好きなのである。
はいどうぞ、とドアを開けてやると、
さーっと入っていって、ソファーの上に乗りざま、自分の居場所を決めようとくんくんしている。
よくしたもの、と感心して見ていると、
何か悪い?と言わんばかりに、にゃぁ、っと言った。
* * * *
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11月12日(日)
<ペッタン、ごめん>
そういえばこないだ、ペッタンに悪いことをした。
正午過ぎ、コンビニにコピーしにいく途中のこと。
十字路の駐車場の植え込みにペッタンがふらふらと歩いていき、
くんくんすると掻きもしないでウンチをした。
へー。
あんなところにするの。
いつも使ってるトイレにしては、ウンチなんてそうしょっちゅうも見かけないけれど。
私が前に回りこんで見ていると、ペッタンは、な、何さ、というちょっと焦った顔をした。
でも私は3mほどのそこそこの距離を置いているので、大丈夫だろうと気にも留めないでいたら、
なんとペッタンは、急にウンチをやめて……あるいはもう終わったのか……1mほどこちらに来て、
猫の正座をし、私の顔を見て、にゃあ、と言った。
人になんか滅多にものを言わないペッタンが、である。
心になんの引っかかりもなく平和に排泄すべきときに、
不躾な視線を突きつけられて、よほど不愉快に思ったに違いない。
人間の顔をしかと見据えて、にゃあ、と言ったのだ。
ご、ごめん、ペッタン。もう行くから。
思わず言葉に出して言った。
ペッタンはそのまま座っていたけれど、私はさっさと歩き出した。
あーあ。悪いことしちゃった。。
それからペッタンはどうしたのかなあ。
ウンチの続き、したのかなあ。
そのコンビニの帰りに、ご飯をもらいにきた黒ちゃんに会って、
私がご飯をちょこっとやったのだけれど、
あんな日中に通りを歩いてみると、面白いこともあるものだ、と思った。
今度からちょっとうろりとしてみようかな。
* * * *
▲
11月13日(月)
廊下のCDラックの上に座って、
こうしてガラス窓の中の私を見張っている。
たいてい私はピアノを弾いているのだけれど、
ピアノの音がやむと、うにゃっ、わぁ、にゃっ、と声をかけてくる。
かわいくて思わずドアを開けて、
どした?
と声をかけたり。
でも実はそんなことしたら、ご飯〜攻めにあってしまう。
だから無視して、ニコニコ笑ってるだけなのだけれど、
コチカにはこのニコニコ顔はわからないだろうなあ。
それにしても、コチカは音が鳴っている最中には何も言わない。
部屋の中にいてもそう。
音というか曲が終わると、うみゃ〜と手を伸ばしてきて、
私の腰の辺りに引っ掛け、伸びをし、
そしてご飯〜という。
曲の途中では案外声をかけてこないのが不思議。
コチカは音楽がわかるの?
* * * *
▲
11月14日(火)
朝の散歩。
朝といっても寒い朝を避けて、遅い朝。
チャコちゃんちの向かいのお宅の庭の隅に、
クロキ一家が団子になって寝ている。
途中からけれどグレイの子猫がやってきて、
毛繕いをし、自分も団子の中に入ろうとするのだけれど、
なにかためらっている。
踏んづけると怒られたりするのかな。
でも、一匹いない。
クロキ似の子かな。
その子猫は臆病で、人前にはなかなか出てこないのだそうだ。
臆病なら一人ぼっちでどこにいるのか。
猫も性格いろいろですねえ。
* * *
<新顔ネコ>
夕方の散歩。
隣のお宅の木戸口からコチカがじっと見ている。
それとなく覗くと、猫のシルエット。
黒っぽい。
でも黒ちゃんとはちょっと違う感じ。
携帯電話のカメラのライトを点けて照らしてみると、
黒くて、両手の先だけ白い。
新顔ネコだ!
むむむ。
新顔くんが移動したのだろう。
コチカが門の前を通り過ぎ、鼻先を植え込みの暗闇に向けている。
そのうち、むにゃむにゃ始めた。
や、やばい。。
どうしようかと思っているうちに、うぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜、と始めた。
私の背後にいたクロキも、くーーーーーーーーー、と細い声を上げている。
クロキの子供が大きくなって、もうそろそろひとり立ちできるくらいになった。
4匹のうちの1匹がまだクロキにべったりで、
チャコちゃんのご主人によると、まだときどきおっぱいをねだったりするけれど、
クロキは、うるさがって跳ね除けるのだそうだ。
子猫たちはノラとは思えないほどに丸々して、毛並もつやつやしている。
のしかかられたら、もはや小柄なクロキには重たくてうっとうく思えるのだろう。
ということは、もうそろそろクロキは妊娠可能となっているはずである。
ちょっと前から、クロキを避妊しなければ、
でも子供が誰かにもらわれていってから、なんて近所の人々が言っていたのだけれど、
その子供たちはまだクロキと一緒にいることが多いので、
どうしたものか様子を見ているところだったのだけれど、
そうこうしているうちにもどんどん時間は経っていっているのだろう。
この微妙なタイミングを見計らったような新顔ネコの出現。
何に導かれて、何を頼りにそんなことがわかるのか、
なんとも神秘的にさえ思えるのだけれど、
感慨にふけっている場合ではない。
見たこともないオスネコがふらりとやってきた、ということは、
去勢してない、という可能性は充分ある。
あぶないじゃん。。
ちょうどチェリーと散歩から帰ってきた奥さんに言うと、
あらあ、いよいよ避妊しなくちゃね、かわいそうだけど、もう一回出産したからいいよね、
といいながらクロキをよしよしよし〜
クロキは目を光らせながらも安心しているのだろう。
よしよしされるままじっとしている。
あのオスネコめ、いったいどこから来たんだ!
* * *
<私の靴に何が?>
最近コチカは私のスニーカーをくんくんする。
それだけではなくて、靴に鼻水をすりつけ、もうたまらんっ、といった風にすりすりするのである。
メスネコの匂いでもするのだろうか。
今日なんか勢い余ったのか、靴の先っちょに噛み付いた。
容赦なしに感情の為せるままに、がぶっ!ときた。
痛った〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
何すんのさ、と思わず大声で言ってしまったけれど、コチカ、どしたのさ。
え???
メスネコ?
もしかしてクロキの匂いでもした?
クロキはときどき私の足元にすりすりするけれど。。
* * * *
▲
11月15日(水)
朝の散歩。
暖かいので背中を陽に当てたまま、ぼーっとしているコチカ。
あまりに退屈なので、抱っこしてゆっくりゆっくり歩いてみた。
降りたくてもがきだしたので、下に下ろしたけれど、なにか歩みがのろい。
今まで寝てたせいかな。
のんびりのんびりそこらをくんくんして、うちの門の中へ入っていくので、
どうするのかと思っていたら、私を見上げて、にゃ〜、という。
もう終わり?
草食べない?と聞いてみると、
どうしようかちょっと考える風にしていたけれど、
やっぱり草食べたい、と思ったらしく、また門をくぐって歩き出した。
窓に置いたプランターには、まだネコジャラシがそこそこ元気に生えていて、
いまやコチカが食べられるのはこの葉だけなのである。
葉を数枚摘んで車のところで待っているコチカにやると、
むしゃむしゃと食べてしまい、
またゆっくりゆっくり歩いてうちへ帰った。
もう終わり?
○〜○○の車のところへ行かないの?と言っても、
背中をちょっと丸くしてうろうろと歩くだけ。
もうカツオブシ?と聞くと、みゃ〜、と甘えた声を出して、
足元にすりすりした。
っちゃんちゃん。
こんなに暖かいのに、スピード終了である。
物見櫓の方が日当たりがよくて気持ちいいからかな。
* * *
夕方。
ご飯をあげた頃、ばらっ、ばらっ、と音がしてきた。
何、雨?
ご飯をパクついているコチカに、早く外行こう、雨、降ってきたよ、
と声をかけたが、まるで知らん振りをしているように見えるので、
とりあえず、私だけでも用意をしておこうと思い、
ジャケットをはおり、雨除けの帽子を被り、携帯とティッシュをポケットに入れた。
コチカ、雨……と再度声をかけると、
最後に口入れたご飯をガリリと噛み、ゴクリと飲み込むや、
だだっと駆け出し、玄関に向った。
何、このネコ。。
わかってんじゃん(笑)。。
大粒の雨が降っているけれど、まだ道は乾いている部分の方が多い。
門を開けると、コチカは飛び出ていき、お隣の植え込みの下に入った。
雨を避けようとして?
そしてゆっくりゆっくり植え込みの下からお隣の庭をくんくんし、
じわじわ歩いてお隣の門のところにきた。
雨がたくさん降ってきた。
帽子を被った頭にぼたぼた、結構重量感のある雨である。
東の空を見ると、ときどきビカビカ光っている。
げ。
チャチャ〜早く〜歩こうよ、と言っているのに、コチカは動かない。
チャチャはいいよ、植え込みの下は、雨当たらないから、
とか独り言を言っている間に、いよいよ我慢したくなくなってきた。
チャチャ!雨たくさん降ってきたから、帰ろ、帰ろ、とせわしなく声をかけると、
あーうるさいうるさい、とばかりに歩き出した。
植え込みの下をくんくんしながら歩き、植え込みがなくなったら、
いきなりダッシュして、うちの門扉の隙間に入った。
リードを門扉の隙間から抜き取って手を替えて持ち直して、とやっていると、
早く〜、とばかりにこちらを振り返る。
何、このネコ。
人の気も知らないでったくもー。
そうは言っても、ほぼどしゃぶりの雨。
大慌てで鍵を開け、
ドアの隙間の至近距離にいるコチカの鼻先をぶん殴らないように一呼吸置いてからドアをそろそろ開け、
勢い込んで玄関を上がったコチカのリードをはずしてやった。
コチカは一度振り返ってから廊下を走って行った。
私が台所についたときにはコチカはご飯をパクついていた……
やれやれ。
あー疲れた。。
* * * *
▲
11月16日(木)
<敗北の朝>
朝、起きてみたら、私は完全に負けていた。。
枕の人間の頭一個分をコチカが占領していて、
肘を折り曲げて顔を置いた状態で、
足を折り曲げ、うつ伏せで矢印型になった体全体は私と平行になっている。
私は、コチカの胴体に鼻先を突っ込み、
ネコの頭一個分の枕のスペースに齧りつくようにして寝ていたのである。
く、くやしい。。
* * *
<吐かないこともある不思議>
朝の散歩。
よいお天気。
コチカは例の白と緑のストライプの葉をむしゃむしゃ食べた。
今まではやめさせていたのだけれど、考えてみたら、
さして害もなく、吐くだけなのだし、学習させた方がいいのかもと思って放っておいた。
散歩が終わってからも、吐くまで家に入れないつもりで、
ガレージのフェンスにリードを引っ掛けた。
ところが、いつになくコチカは吐かない。
家事の合間にたびたび窓から覗いてみたけれど、
車のボンネットに乗っていたり、
地面に降りてもゆっくりくつろいでいる様子がないので、
かわいそうに思えてきて、家に入れた。
あちこちに新聞の広告を用意しているけれど、吐かない。
いつもは1枚食べただけでも消化しきれずに吐くのに。
不思議なこともあるもの。
* * *
ポストに手紙を取りに行った際、
チャコちゃんちのご主人が洗車の仕上げをしていたので、見に行ってみた。
ワックスを塗り、ボンネットは新車みたいにピカピカ。
梅の花型の模様でいっぱいのどっかの車とは大違い。
へ〜え、と見とれていると、今日はクロキ似のが来てるよ、言われたので、
どれどれと見にいかせてもらった。
ほんとだ。
クロキと抱き合うようにして寝ている。
基本は黒と黄のぶちだけれど、顔はトラっぽい。
クロキよりも黄色が勝っている。
柄は全然違うのに、顔つきはラッキー似のアメショーブレンドに似ている。
この子猫はいつもみんなと一緒にいないのだけれど、
今日はどういう加減か、クロキと一緒にいるんだ、とご主人。
兄弟からは敬遠されているらしいけれど、
人間の目の届かないところでは、クロキはちゃんと気をかけているのでは、と思う。
結構大きくなって、丸々しているし。
* * *
<自力でウンチ>
夕方の散歩。
十字路のアパートの植え込みの手前のコンクリートを掻いて座り込むことしばし。
おおおおおおおお!!!
ウンチが一個!
2004年8月9日の自力で初ウンチして以来のことである。
ちょうど居合わせたライフくんの飼い主さんに言ったら、
そうか、自分でできないんだもんねえ、おめでとう、じいちゃん!と言った。
な、何?じいちゃん?と驚いて言い返したら、
あ、間違えた、ジイちゃんはライフの恋人だった…
…だって。
あーよかった。
じいちゃんって言うから、この飼い主さんちのじいちゃんなのかと思って、
いよいよ頭がおかしくなってしまったかと思ったけれど、
カタカナで、ジイちゃんだというなら、ちょっとはましか(笑)。
ライフくん♂の恋人と言っても、オス犬なのでそうで、そんなら恋人というよりは友達ね。
ウン良く携帯電話を持っていたので、カメラを出して写真を撮ったら、
かわったことするー、と大笑いされた。
だってうちではこれは大事件なんだもの。
記念写真を撮らずにおられましょうか。
あーあ。
ライフくんの飼い主さんに笑われちゃったよ〜ん!!!
写真は、ピンボケなところがよりリアルなので、掲載をやめた。
見たくないでしょ、そんなもん^^\
なんとこのウンチ、ライフくんの飼い主さんが始末してくれた。
どーせライフのウンチ持ってるから、と言いつつ、用意してあった紙で取ってくれたのである。
どこ?なんて、暗くてよく見えないので、背をかがめて手に持った紙を地面すれすれに這わせている。
なんとも恐縮いたしました。はい。。
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11月17日(金)
<左太ももの毛がくっついて。。>
そういえば昨日、
地面でゴロンゴロンとするコチカの左太ももの毛が、
直径3cmくらい、のりでもつけたみたいに、くっついていた。
なんじゃこりゃ?
傷はないし痛くもなさそうである。
家に帰ってから、ティッシュを水で濡らして拭いてみると、
ぷーん、といい匂いがする。
私は香料アレルギーがあるので、すぐさま咳やらくしゃみが出た。
何これっ!!!
なんと洗濯用の洗剤だった。
こんなものがなんでこんなところについているのだろう。
そういえば脱衣所に座って、お風呂の窓の方向を見ていた。
洗剤はワゴンの中に置いてあるけれど、
座ったコチカのお尻につくならわかるが、太ももになんて。。
でも床を調べてみたけれど、こぼれた形跡もない。
またまた不思議な……これは、事件です(笑)。
* * *
そういえば昨日、のその2。
お隣のご主人が自転車に乗ってどこかに行くのに行き会った。
ちゃーちゃ、と必ず声をかけてくれる。
無愛想なコチカはいつものように、ぶー、とした顔をしているだけなのだけど。
そのご主人は唐突に、ネズミ、どうした?といった。
そういえば1週間ほど前に、大家さんちでネズミを捕ったと言っていたから、
それまでの話が話されていたのかも知れないと思いながら、
あ、1匹捕ったといってましたよ、と答えた。
すると、またネズミの薬を置いてるんだ、と言った。
4月に於いていた赤い袋のワルファリンである。
で、にやにや笑っているので何を言うのか、と思ったら、
うちの大家さんの母屋を顎でしゃくって、言っといて、という。
自分とこのネズミがうちに来て薬食べないように、言っといて(ニヤニヤニヤニヤ)。
どういうことかというと、
4月に置いておいたワルファリンを食べたのが、
どうやらうちの大家さんちに住みついていたネズミだったらしく、
ネズミは自分の巣に来てコト切れるから、大家さんちで死んだ。
それを臭いがしてきてから気がついたらしく、
お宅のネズミがうちで死んで臭い!とお隣のご主人に怒鳴り込んでいった、
という事件があったのである。
→2006年5月15日:ワルファリン入り蓄積型殺鼠剤その後のその後
だからさ、ネズミにうちに食べに来ないようにって言っとくように、って言っといてよ、
と嬉しそうに何回も言う。
ん〜なこと、言えまっかいな、って(笑)。。
* * * *
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11月18日(土)
今朝、夫はコチカのオシッコをうまくさせられたようだ。
めでたしめでたし。
<大量ウ○チ…緑と白の葉っぱのせい?>
夜。
物見櫓の上で寝そべっていたコチカは、
おもむろに起き上がって、カーテンを掻き始めた。
ウンチでも?と見てみると、
なんとコチカのお尻に全部つなげたら8cmほどのウンチが!
後ろからきた臭いだけれど、掻かねば、という本能に繋がって、
目の前の何かを掻いたら、それがカーテンだった。
コチカ、いいからいいから、と言いつつティッシュで取ろうとすると、
カーテンを掻くのに立っているコチカのお尻には、まだ待機しているブツが。
こんなことも初めてなので、およよよよ、とあせりながらコチカを抱っこして、
トイレにつれていくと、ぼたぼた、と全部つなげたらこれまた7cmほどのウンチが!
下痢ではなく、健康なウンチなのだけれど、
こんなにいっぺんに大量にとは、コチカがうちに来て初めてのこと。
なんでだろう。
かわったことと言えば、おととい、
緑と白の葉肉の厚い葉っぱをむしゃむしゃ食べたけれど、
吐きもしなかったので、それが腸にうまく作用した、とか?
昨日、キャベツとブロッコリーを少し食べた。
…のが腸にうまく作用した?
そんなものがそんなに効いてくるものかな。
そういえば、ウンチがちょっと緑っぽいけれど。
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11月19日(日)
遅くに起床すると、ぱらぱらと雨。
本降りにならないうちに、と大急ぎで外へ。夫と。
チェリーんちのラッキーと見合ったまま動かず、
雨がたくさん降ってきて、おしまいだったとのこと。
* * *
<物見櫓ないじゃん!の悲鳴>
居間にホットカーペットを敷いた。
いつもなら10月中にはもう我慢できなくなって出すけれど、
今年はハロゲンヒーターがあったせいか、
あるいは基本的に暖かいせいか、今日になった。
掃除機をかけたり、物をあっちへこっちへやっている間、
コチカは居場所がないと思ったらしく、
ふにゃ〜ふにゃ〜、と鳴きながら、廊下をうろうろしていた。
物見櫓を移動させている時にコチカが居間に入ってきた。
物見櫓へ上る坂道の板も撤去してあったので、
景色が変わりすぎて不安になったのか、
物見櫓、ないじゃん!板もないじゃん!どーすんの、これー、
と言わんばかりに、
真っ黒な目をしてあちこちを見回し、人の顔を見、
うにゃ〜にゃ〜うゎお〜、といろいろな鳴き方をして訴えるので、
思わず、大丈夫だよ、これから暖かくするんだから、
と人間の言葉で言い聞かせた。
もうコチカったら、すぐに慌てるんだから。
* * * *
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11月20日(月)
結構最悪な夕方だった。
居間の正座していた左足の甲の下に異物感が。
無意識ながら手をやると、ぼろりと何が崩れた。
うっ、と手の指先に神経が集中する。
そんな悪い感じでもないので、勇気を持って見てみる。
あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(汗)
もうおわかりですね。
そうです。
ウンチでした〜
コチカのウンチっておがくずを湿らせて固めたみたいなものでした。
なので、崩れてもそこらが汚れません。
とっても優秀なウンチです。
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11月21日(火)
朝の散歩。
チャコちゃんのご主人に、クロキの子供の写真をもらった。
近いうちにアップしますので〜
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特に取り立てて言うこともないので、他の猫の話。
その1.
ブラジルの南、パッソ・フンドで。
犬と交配した猫が3ヶ月後に産んだ6匹の子供のうち、猫に似た子供3匹は生まれてすぐに死に、残りの犬に似た子供3匹が生き残った。パッソ・フンド大学は猫の血液を採って調べている、という。
犬似の猫の子、にゃあ、って鳴いたりするのかなあ。
犬の種類がどんなだったか、くわしいことが聞きたいですね。
その2.
新潟県中越地震で飼い主とはぐれ、最後まで引き取り手の見つからなかった雄猫(推定10歳)が、新潟市内でようやく引き取られた。これで、このとき保護された動物93匹すべての行き先が決まったのだそうです。物事に動じない堂々とした様子から「ボス」と命名されたが、高齢のためになかなか行き手が決まらず、一緒に保護された仲良しの「トラ」が10月にセンターを去った後、最後の1匹になっていた。
よかったね、ボス!これで県の動物保護管理センターも、やれやれですねー^^\
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11月22日(水)
<だれかと思えば黒ちゃんだった。。飼ってあげてください!>
十字路のアパートで、コチカが立ち止まった。
ベランダの下に鼻先を持っていき、くんくんする。
私も覗いてみても、暗くて何にも見えない。
誰がいるのか???
コチカが近づくと、中から、しゃ〜〜、と威嚇する声が聞こえる。
携帯のカメラのフラッシュを点け、やみくもにレンズを向けて撮ってみたら撮れた。
黒ちゃんだった。
この黒ちゃん、今年の9月4日に初めて見たのだけれど(→9月4日新顔黒猫)、
いつの頃からかこの界隈にいて、
体格の大きなオスネコで、
チェリーんちの奥さんによれば、なんか弱々しいのだそうだ。
たぶん去勢してあるのだろう。
人が大好きで、おいで、と手を出すと、すりすり〜と寄ってくる。
性格も優しいし、誰か飼ってくれないかな、とチェリーんちの奥さんも言っている。
きっと家猫として飼われていたのだろうけれど、
なんらかの理由で、
逃げ出したか、置いていかれたか。
これだけ人に懐いているのだもの、
案外大切にされていたのではないだろうか。
それが急に外に住まなければならなくなったのだから、
最初はさぞかしとまどったろう、と思うと胸が痛む。
早いうちに、元のように暖かいところで人と一緒に暮らせるようになれば。。
見たところ、丸々しているし全然元気そうではあるけれど、
病気を持っているかどうか、全然わからないので、
猫を飼っていたけれども、今はいない、という飼い主さんだといいと思う。
猫ってエイズや白血病ウイルスのキャリアだとしても、
環境次第で発症時期を引き延ばせるし、
発症していても治ってしまうケースは結構あって、
ご飯がもらえて穏やかで暖かく寝られる場所があったら何年も生きるというから、
一緒に暮らす猫がいないなら、全然心配はないのでは、と思うのだけれど。。
もし一緒に暮らす猫がいたとしても、猫にストレスがかからない環境なら大丈夫な場合もある。
チェリーんちでは、シルヴィーはエイズを発症して死んだけれども、
彼は若い時分に、猫で界隈の猫とけんかしまくり、ほとんどの猫を蹴散らした、という剛健な猫だった。
だからエイズウイルスのキャリアで、発症して最後はヨダレを垂らしていたけれど、
一緒に住んでいたペッタンまだアスカに継ぐ18歳と高齢ながら元気で生きているのだ。
だからエイズ、白血病、と聞いてもそう恐がることはないのでは、と私は最近思うのです。
とはいえ、黒ちゃんは新しく迎えられる立場の猫なので、先住猫と仲良くできるかどうかの心配はありますけど。。
どうかしら。
黒ちゃんはすぐにつかまえることができます。
飼ってあげてもいいという方、ご連絡ください。→こちら
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11月23日(木・祝)
夕方かた出かけるのでバタバタしている人間二人。
落ち着かないコチカは、
なぜかご飯〜ご飯〜を連発して人の後をついて歩いている。
遅くに帰ってくるしこのまま放っておくのも気の毒なので、
ご飯を3分の1くらい入れてやった。
帰宅すると、カラになっている器に当然ご飯を足してあげた。
ご飯を食べると、お外〜である。
でも残念ながら外は雨降りで、
雨降ってるから、かわいそうだけど、お外はなしだよ、
としゃがんでコチカの背中を撫ぜながら何度か言うと、
お外!と上に引き上がっていた顔の筋肉が、
たちまち下に下がって、目を薄目にし、
しゃがんだ私の膝の下をすりすりしないように注意深くくぐり、
ご飯の器に向っていって、私に背を向けたままぱくぱく食べだした。
憎ったらしいったら!
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11月24日(金)
朝の散歩。
十字路のアパートに行ったら、
またベランダの下に黒ちゃんがいた。
コチカが黒ちゃんめ〜、と言っていたら、
隣の部屋のベランダの下から、ぬーっと猫型の影。
姿なしの影かと思ったら、姿だけの猫、クロキだった(笑)。
私のそばへ来て、すりすりすり〜、としてから、ごろ〜ん、となった。
ほっそりした体。
子供たちはどうしたの?
コチカが気色ばむものだから、コチカを横目に見ながら通りまで出て、
停止線の上に座り、毛繕いを始めた。
この猫やっぱり、ハラが座ってるように思う。
オスネコだったら、肩で風切ってその辺の猫たちを蹴散らしていたことだろう。
コチカが近づくと、なんじゃい!と言わんばかりの目をくれた。
これぞメンチ切りってところ?
最近、クロキがチャコちゃんちに入ってくるのだそうだ。
昨日も、ラッキーに似のアメショー・ブレンドを連れて、来たのだと言っていた。
もうすぐつかまえられるかも。
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11月25日(土)
<夫よ、上手にしてね。コチカよ、夫に協力してね>
コチカのオシッコを出すのに、このところ夫が挑戦している。
以前には私が不在にときに何日か続けて夫がしていたことがあったけれど、
最近では久々なので、なかなかうまくいかず苦戦している。
今朝は、何が理由でうまくいかないか検証するのに、
夫が抱っこしたり、私が抱っこしたり、腕の恰好をいろいろにしたりして、四の五の言いあった。
そのときのコチカの表情ったら。
あっちへやられこっちへやられ、床に置かれて待たされたりして、
いったいなんのこっちゃ?と困惑気味で、
絵に描いたタヌキのように目をまん丸にして人の顔をキョトンと見るので、
おかしいやら気の毒やら。。
夫と私とは体のサイズが違うので、
しゃがんで伸ばした左手に同じようにコチカを乗せていても、
何かが違い、でもどう直したらいいか、なかなかわからないのである。
コチカの体が胃の辺りから前屈しないようにすると、
体がうまく伸びて力が抜け、膀胱が下に下がり、つかみやすい。
その際に、コチカが伸び上がってニの腕にしがみついている必要があるのだが、
夫がやると、なぜかうまくそうしない。
それでも昨日寝る前には始めてうまくいったのだけれどなあ。
体の力を抜かないままでいるので、膀胱をつかむと痛がり、うぉ〜、う〜〜〜、と唸って抵抗する。
そのままだと膠着状態になるので、しばらく時間を置いて、もう一度挑戦し、
いよいよだめだと私が代わって出す。
夫がなんとか出せたときには、コチカにご協力ありがとうござんした、
ということでカツオブシを振舞う。
という感じで、ここ毎晩、寝る前には大変な騒ぎなのだが、
明日から数日間私は不在にするので、いよいよ本番である。
うまくいくといいけれど。。
ここをお読みのみなさま、夫がうまくコチカのオシッコを出せますよう、
どうぞお祈りくださいませ。。
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