10月1日(日)
夜寝る前。
台所で寝室に持っていくお水をボトルに入れ替えていると、
階段下の棚の上から、にゃ〜、にゃ〜、にゃ〜!
と3段階の大きさで、遊ぼう!の声がかかった。
声の大きさに比例するのか、だんだん声のトーンも高くなるのが面白い。
見ると、棚の上から身を乗り出して、こっちを見ている。
もうこれから寝る、っていうのに、走れますか。
…で無視。
寝るよ〜、コチカも寝よう!と2階へ。
布団に入ってやれやれ、と一息ついた頃、
下で、だだだ、だだだだ!と廊下を駆け抜ける音が。
一人で仮想追いかけっこをしているのだろうか。
3回ほど聞こえた後で、静かになったと思ったら、
とぼとぼと2階に上がってくる足音が聞こえ、寝室に入ってきた。
もう終わったの?
と聞きながら、布団を上げてやると、
ぶー、とした顔で私の脇の下に入り、もみもみをして、
手を折り曲げて、夫の顔を見たり私の顔を見たり。
な〜に考えてんだか。。
* * * *
▲
10月2日(月)
携帯電話のカメラのレンズをコチカのまん前に持ってきて撮った。
普通のカメラのように黒い一つ目小僧がこちらを向いている、とは思えないらしく、
目をそむけずにこちらを見ている。
やった、カメラ目線がゲット!できた。
これからはこれでいこう!
* * *
雨降りにつき夕方の散歩はなし。
人間が座っているとコチカもなぜか物見櫓の上にいるが、
人間が立ってうろうろしていると、コチカもなぜかうろうろ。
そして退屈なので、遊ぼ〜、と声をかけてくる。
ご飯を食べるところだったので、取り合わなかったが、
今夜もまたやらされるのだろうか。
* * * *
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10月3日(火)
うちに来た中学生の女の子が、
いいな、家の中に猫がいるって、と言いながらコチカを撫ぜている。
そうなのよン。
これからが一番いい季節なのよ〜、と自慢げに言う私。
いよいよ寒くなってきて、猫が自主的にくっついてくる季節なのである。
猫と暮らす醍醐味の本番到来!だもんね。
ムフフフフフ(^ε^)。
* * *
夕方の散歩。
いつになくだーらだーらなコチカ。
とっとと歩かない理由は、
歩き出してから間もなくミルキーに会い、
追いかけていきたいのに、リード付人間に牽制されて動けず、
ミルキーの行方に思いを馳せてじっと見つめていたりするからである。
ようやくそのほとぼりが冷めたと思ったら、
チャコちゃんちの角を曲った奥の駐車場に、
今度は4本の足に白い靴下を履いたような猫が見えた。
あれれ、あれはミルボーでは?
暗がりなので、4本の白い靴下しか見えず、さだかではないが。。
またコチカは行けるところまで追いかけて、遠くを見ている。
ようやくそのほとぼりが冷めたと思ったら、
またもミルキー。
んもー。。
歩くとか、歩かないなら帰るとかにしようよーコチカー
* * * *
▲
10月4日(水)
新しい箱があれば、入ってみなければならないスッポコポン。
まだパンフなどを片付けてもいない箱の中に、
そろりそろりという足取りで入って、座ってみる。
とりあえず、座って確認するところがポイントらしい。
入り心地はいかが?
* * * *
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10月5日(木)
もう秋である、とはわかっているつもりだけれど、
脳みそのどこかがまだ夏の名残を惜しんでいるからだろうか。
寒さ慣れしてないらしく、昨日、やせ我慢してしまったのか、
風邪を引いた。
おなかは痛いは頭は痛いは。。
なんにもできずに、PCの前にいても頭を抱えているだけなので、
意を決して寝室に行き、寝た。
コチカも来て、寝た。
ごそ、っとコチカゲートを潜り抜ける音がし、
うにゃ〜、と声をかけてくるので、
私が、おいで、と言い、布団を上げる。
くんくん匂いを嗅ぎながら、腕と体の中に入ってきて、
もみもみしてから、両手を折り曲げて座る。
そんな様子は、夜と全然変わらず。
若干違うのは、後ろを振り向き…
…というのは雨戸とカーテンを開けてある窓が明るいからか…、
私の顔に鼻を近づけてくんくんし、夫の方を見、夫はいないな、と思い、
またも私の顔に鼻を近づけてくんくんし。。
そんなに確かめないといけないもの?
それとも具合の悪い気配が漂うのかな。
猫の妖術でよみがえりの技、コチカ知ってたら教えて。
* * * *
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10月6日(金)
昨日からずっと雨。
ときどき風も吹いて、穏やかならないお天気。
早くやまないかな…と外に行きたいコチカの声が聞こえてきそうな。
朝も夜も散歩なしで、精力のあまり余っているだろう、コチカ。
昨日も、寝る仕度をする段になって、台所をうろうろしていたら、
居間から、うにゃ〜、にゃぁ〜、と妙に音程のついた悲しげな声がしてくる。
わかっちゃいるけれど、放っておけず、いったいどうしたの、とカーテンを開けると、
鴨居渡しの上にいるコチカが、見つけられたので嬉しく思ったのか、
橋の端っこに耳の横なぞをこすりつけて、落っこちそうになっている。
おバカなコチカ、こっちおいで!というと、
大慌てで橋から、天国への坂道を駆け下り、脚立から飛び降りて、
そのままの勢いでだだーっ、と足元をすり抜け、玄関まで行ってしまった。
ここで、し〜らない、とは言えない。
しかたなく、頭痛の頭に振動が行かないように、
腰をすえて、大股で玄関まで歩いていき、三和土に這い蹲っているコチカの頭をペン、
として、また大股でそろそろと急いで戻ってくる。
後ろからタックルしてくるコチカに、うわ〜あ〜、とか景気付けの声を出し、
あったま痛〜、とか言いながら、また玄関に逃げていくコチカの後を追う。
ここで一番バカなのって私かなぁ、なんて思いながら、
ほんと、精神的にも頭痛いのよー
雨よ、早くやんでおくれ。
普通に散歩して普通に人間らしい生活がしたいんだったら。。
* * * *
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10月7日(土)
昨日、ミルキーの飼い主さんに、
携帯電話の待受画面のコチカの写真を、ほら、と見せたら、
あ、ミルキー、と言った。
なんでぇな。
コチカや、っちゅうの(笑)。
わかるけれど。
私も白い猫がいると、あ、コチカ、というから。
今日、樹林公園にジョギングに行ったら、コチカがいたのだ。
ちょっと小柄だけれど、真っ白で、コチカにそっくり。
いつもの枯葉の上の陽だまりに、賢そうな顔をして座っていた。
さすがに近づいて、ちゃちゃ〜、とは言わないけれど、
ちょっと離れた場所から見つけると、なにかニヤニヤしてしまう。
* * * *
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10月8日(日)
<白いちりぢり>
つい最近、新しいガスコンロが来たので設置したはいいけれど、
古いガスコンロを有料の粗大ゴミに出すのに、18日にしか取りに来ない。
しかたなく新聞とビニール袋でくるみ、玄関付近に置いてあるのだけれど、
それを誰かが夜中に齧るのである。
きっと白く、猫ほどの大きなネズミなのだけれど、
証拠がないので、コチカにちょっと言ってみた。
床に散らばっている白いきれぎれのビニールを手に取りコチカに見せながら、
ねえ、コチカ、これ、誰がやったんだろうねえ?
こういうことするの、嫌いだなんだよね。
とっても困るからさ。
ほら、汚いじゃん。
コチカはやったらダメだよ。
わかった、ねえ、本当に困るからねえ、とくどくどと、言った。
するとコチカは、ふにゃふにゃの声で、にゃ〜、と言ったきり、
じっと神妙な顔をして私の手元を見ていた。
……というのがおとといの朝なのだけれど、
それから今日まで、白いちりぢりはできていない。
白い大ネズミが出なくなったのか、はたまた飽きたのか(笑)。
* * * *
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10月9日(月)
<湿ったキャット・フードがぱらぱら>
これは何ですか、とまず思ったのはコチカだと思う。
私がトイレから出てきたら、コチカが背中を丸くして、
カーペットのある一点の匂いをしきりに嗅いでいる。
見れば、コチカのウンチの7分の1くらいにした茶色いもの。
なにこれ?
ウンチならコチカは周囲を掻くので、ウンチではない。
よくわからないけれど不気味なので、トイレットペーパーでつかんでトイレに捨てた。
そして戻ろうとすると、他にも7粒くらい落ちていて、
勇気を出して匂いを嗅ぐと、なんと、今コチカが食べているキャット・フードだった。
今は、アイムスの白身魚風味とかいうのを与えている。
ヒルズのは1辺が1cm弱くらいのおにぎり型だけれど、
アイムスは直径8mmくらいのコイン型である。
それがいくつか湿って落ちているのだ。
なんで?
コチカが咥えて持ってきた?…そんなわけない。。
ネズミでも?…ネズミがそんなことするか?
わからないことって起こるもの。。
あるいは、人間のスリッパの裏側にくっついて、ここまで来たのか。
でも台所にあるコチカご飯の器からキャット・フードなんかこぼれていなかったし、
お水の器は離れた場所にあるので、濡れる理由がない。
不思議〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。。
* * * *
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10月10日(火)
いよいよもこもこになってきたコチカ。
背中を撫ぜてもよし、抱っこしてもよし、
一緒に寝るのはサイコーによし。
まだ布団をかけていると暑くなってくるのか、
私が完全に眠りに落ちる前に、腕の間から出て行って、枕元に丸くなりにいくが、
それにしても頭か背中か、体のどこかを私の肩などに当たるようにしている。
その一点が暖かいのですよもー。
嬉しいったら。。
* * *
朝の散歩。
チャコちゃんちの車の下に、相似形の目玉が2組。
クロキとクロキ似の子供が、きっちり寄り添って世情を眺めているのだ。
携帯電話のカメラで写真を撮ろうと近寄ったら、
子供だけが、さっと逃げた。
クロキ母さんはたじろがず、うろたえず、じっとこちらを見据えている。
うまい教育をしている、と思う。
* * * *
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10月11日(水)
雨が降るとかいう話だったけれど、降らなかった。
夕方、7時前くらいに散歩に出たら、ライフくんに会った。
飼い主さんによると、6時ごろぱらつく程度に降ったとのこと。
なんかずれてんのよね、
お昼ごろに降るっていっていたのに今ごろ降って、と飼い主さん。
もうこのままずれっぱなしだったらいいですのにね、と私。
ずれっぱなし…って。。
やっぱりライフくんの飼い主さんと会うとおかしくなってしまう(笑)。
チャコちゃんちのガレージの前を通りかかると、
暗隅から、しゃー!!!と威嚇の声。
コチカが、ん?と足を止めた。
目を凝らすとクロキである。
子供たちはいない。
自分だけなら怒んなくたっていいじゃない、と思うけど。。
チャコちゃんのご主人によると、
車の後ろの空いたスペースで、ときどき子供たちがじゃれあっているのだそうだ。
いいなー見たいなー写真撮りたいなー
でもやっぱり、顔を出すと、さっと逃げてしまう。
今のところ、どの人間にも慣れていなくて、
誰が顔を出しても逃げてしまう。
チャコちゃんちの軒下では、家族全員が雨宿りをさせてもらったり、
クロキは網戸から入ってこようとするほどなのに、子供たちは慣れない。
チェリーんちの奥さんにもご飯をもらうのに、やっぱり子供たちはだめ。
クロキは自分がご飯を食べると、周りの様子を見ていて、
誰もいなくなったのを確かめると、子供たちを呼びにいくのだそうだ。
写真が撮らせてもらえるようになる頃には、
みんなもうクロキくらい大きくなってるかな。。
* * * *
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10月12日(木)
<名誉(不名誉?)の負傷>
昨日、怪我をした。
夕飯の仕度をしているときに、
コチカが遊ぼう、と言ってきたのを無視しようとしたのに、
階段下の柱に体をすりすりし、淋しそうにしていたので、
よし、やるぞ、と走り出したら、廊下にビニール製のものが落ちていて、
それに足を滑らせて、すっ転んだのだ。
両膝を打撲、左の膝は擦りむいた。
え〜〜〜〜〜〜〜ん!
私は滅多に転んだりしない方なのに、
性格的にはぼーっとしている方だけれど、
いざとなると思いがけず反射神経が作動して、
事なきを得ることがほとんどなのに、なんだこのザマぁ!
痛いわ、ショックだわ、でしばらく落ち込んだ。
お風呂を出てから、ミルキーの飼い主さんに教えてもらって作った、
あらゆる怪我用の常備薬「枇杷の葉の焼酎漬け」を塗ってみた。
痛ぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
天井まで飛び上がった。
アルコールだから当然なのだけれど、
脱脂綿に沁み込ませて、一晩貼っておこうと思ったけれど、とんでもない。
痛いのなんのって(涙)。。
ミルキーの飼い主さんは、ミルキーが怪我をして帰ってくると、
これを塗ってやるのだと言っていたけれど、
ミルキーはさぞかし痛い思いをするのに違いない。。
*
そして今日もコチカは、
廊下から追いかけっこしよー、と呼んできたり、
鴨居渡しの上に上がって、挑発してきたりする。
嫌だからねー
座っていて立ち上がるにも、痛てててててて、と言わずには立てない。
あーもー
子供の頃はこんな痛い思い、しょっちゅうしてたのかなあ。。
* * * *
▲
10月13日(金)
お昼から雑穀米を炊いた。
白米と市販されている10種類の雑穀と麦やらもちあわやら、
いろいろ混ぜて炊くのが最近のマイブームなのである。
珍しく2合も炊いたので、コチカの分も作ろうと思い、
お茶碗一杯くらいをすり鉢で摺って、
カツオブシを3gの袋入りのを全部使って混ぜ込み、
キャット・フードの大きさに千切って丸めた。
匂いを嗅ぐと、
強烈にカツオブシの匂いがするので大丈夫かと思ったけれど、
帰宅が遅くなるので、コチカの器に置いておいたが、
帰ってきてもほとんど食べていなかった。
前に雑穀米を炊いたときには、
コチカ用に、お水の状態から煮干も一緒に煮込んだ。
だからニンジンや大根が入っていても、コチカは食べたのだと思うが、
後からカツオブシだけ混ぜてもだめらしい。
ご飯が冷めたらもっとだめらしい。
帰ってきてから、雑穀米+カツオブシのご飯の器を目の前にして、
ご飯〜ご飯〜、と嘆くから、
いつものキャット・フードも加えてやった。
カツオブシもまたやった。
これで一晩様子を見ようと思う。
よほどおなかがすけば食べるかも知れないから。
さんざん起こされる危険性もあるけど。。
* * * *
▲
10月14日(土)
<秋の心配:食べすぎ>
昨日のご飯は、結局は朝になっても残っていて、
コチカは、一緒に器に入れておいたいつものキャット・フードをより分けて食べ、
なんとか夜中を凌いでいたようだ。
でも一度も起こしに来なかったのはすっかり諦めていたせい?
気の毒なので、朝の散歩から帰ってきたら、
ご褒美のキャット・フードをちょっと奮発しておいた。
とはいえ、5粒ほど多めにあげただけだけど。。
人間は5時ごろに出かけるので、コチカのご飯も早めに用意した。
10時過ぎに帰ってくる頃には、もう3分の2を食べていた。
いいのかな。
このままおでぶさんになって。
やはり若い頃と違って運動量も減っているし、
夜中にやーやー起しに来るほどカリカリもしないし、
エネルギーの消費量はおのずと減ってきている。
食べる量だけ同じでは、ちょっとまずいのでは、と心配するのだけれど。。
猫ってちょっと少なめに食べる動物だとはよく聞くけれど、
外に出られない、
猫を追いかけられない、
などからくるストレスを食べることで発散しているようにも思える。
こうしてカロリーを摂り過ぎる結果となって、
尿路結石にもなるのだろう、という気がする。
なんとかせねば。。
* * * *
▲
10月15日(日)
午後から出かける際に、
コチカを探すと2階の寝室、
人間が抜け出したときそのままの上掛け布団の上に、
ふかっと沈み込んで丸くなっていた。
せっかく風にさらしてあったのに〜と思うけれど、
でも猫は汗をかかないから、汚いものさえくっつけなければ、ま、いいさ…
…とは猫を飼うようになってから培われた寛容さである。
コチカ、育ててくれてありがとう!
とお猫さまに感謝感謝なのだけれど、
出かける前に布団は仕舞ってしまいたい。
うちは畳の上に畳んでカバーをかけておくだけなのだけど、
とりあえずコチカにどいてもらわなければならない……とはいえ、
折角くつろいでいる猫をただどかせるのはあまりに非人道的なので、
丸くなっている恰好そのままにそっと抱っこして、
猫撫で声でいろいろ言い訳をしながら下に連れてきて、
ピアノの部屋のソファーに置いたムートンの座布団の上に下ろした。
コチカはしばしばそこで休むので、さして異議申し立てもなく、
すぐに納得した表情で居住まいを正した。
ほっ。
これでよし。
人間は出かけ、そして帰ってくると、
コチカは物見櫓の上のカーテンの隙間から顔だけ出し、待っていた。
ただいま〜、と声をかけると、
すりすりしようとして、ふくろうのように頭をくる〜っと下に向ける。
もーそれだけで嬉しくて。。
これも猫との生活の醍醐味のひとつである。
* * * *
▲
10月16日(月)
<朝から鳥葬>
散歩をしようと玄関を出ると、
一軒隣の向こうにミルキーの飼い主さんが、日傘を差して立っている。
体が斜めを向いているので、
何を見ているのだろうと思っていると、飼い主さんが私に気づき、手招きする。
なになに?と興味津々で行ってみると……
げ〜〜!
低い塀の上にカラスが2羽いて、ネズミをついばんでいるではないか。
ずっと観察していたミルキーの飼い主さんによると、
1羽が食べているだけで、もう1羽は見ているのだそうだ。
よくあんなの(ネズミのこと)見つけたわ、と言うので、
自分で獲ったのでしょう、というと、
ネズミは干からびている、とのこと。
……。
そこまで見ている。。
朝から鳥葬である。
お目出度いものをお知らせくださいましてどーもありがとうございました、
と思い切りうんざりした様子を作って言うと、
あら、だめ?
人間だってそうとういろんなもの食べてるじゃない…だって。。
カラスがネズミ食べるのと一緒にするかぁ?
* * *
夜の散歩。
チェリーんちのガレージの奥でがさごそごそごそごぞごそ、
と枯葉がこすれる音がする。
結構派手に聞こえる。
コチカが立ち止まって、物音のする方に注目している。
最近、うちの近所ではホームレスの人が何かしていることがあるので、
気味悪く、私はコチカを持ち上げて、ちょっと離れたところに連れてきた。
それでもまだ聞こえる。
じっと聞いていると、がさごそは一定の音量と音質を保っている。
これは人間じゃないな。
と思って、もう一度近づいてみると、
さっと何かが動いて、植木の間をチャコちゃんちのガレージの方に消えた。
細い尻尾がちらりと見えた。
ネズミよりは太い。
ということは、クロキの子供か。
なーんだ^^\
夜で、誰も来ないので、クロキの子供たちが枯葉の上でのた打ち回って遊んでいるのだろう。
さっき出てきた子猫だろうか。
今度は、チャコちゃんちの車の奥で、がさごそが始まった。
よくまああんな真っ暗ところで。。
クロキ母さんはどうしているのかなあ。
子猫たちの夜の饗宴はまだまだこれかららしい。
* * * *
▲
10月17日(火)
<猫生か>
しなければならないことが盛りだくさんで、
午前中、外へ出られなかった。
外へ出たくても、なんか私の様子がいつもと違うので、
外〜!とも言えず、ん〜、と鼻先だけで何か言おうとするコチカに、
ごめん、ちゃちゃ、ごめん、今行かれない、ごめん……
とおなかの底から言い続けてたら、
それ以上何も言ってこないで、物見櫓に上がって寝ていた。
やっぱり言葉って通じるのである。
お昼を過ぎたら外に行こう、と思っていたけれど、
私がお昼ご飯を食べて、また仕事に取り掛かったとき、
コチカはそばにいなかった。
そうこうするうちに、来客の時間に。。
なんとなくなし崩し的にコチカとの約束を破った恰好になったけれど、
これも人生なのだろうな。
猫だから猫生だけど。。
* * *
夕方の散歩。
チャコちゃんちの玄関先の門扉を不用意に覗いたコチカ。
いきなり、しゃー!!!とやられて、びっくりしている。
クロキだった。
ご飯をもらう時間なのかな。
あー恐、とやり過ごし、チャコちゃんちの隣のアパートの階段下までくると、
塀の上に影。
塀の上にも目隠しの板がすえつけてあるのだけれど、
板と塀の隙間から、目が見えた。
小さい顔。
そうっと近づいて目を凝らすと、クロキの子供だった。
ラッキー似のサバ柄の丸い縞模様。
すばらしいデザインだこと。
きっとラッキーみたいに立派な猫になるに違いない。
隙間から指をつっこんで、そーっとお尻当たりを触ってみた。
背後にはついたてがあるので、子猫からは振り返っても見えないはず。
何が触ったかわからないだろう。
動く様子がないので、もう一度、すーっと触った。
やわらか〜い(^・^)σふふふ。
猫に痴漢行為してどーすんだって(笑)。
* * * *
▲
10月18日(水)
朝の散歩。
<子猫に会えるラッキーにみまわれた日>
十字路の駐車場で、チャコちゃんちの奥さんと立ち話をしていたら、
チャコちゃんちのご主人が、今いるよ、と教えてくれた。
奥さんにコチカのリードを持っててもらって、すぐさま直行。
言われた通りに、
ガレージの車のバックミラーの辺りまで行って、
縁側の端を覗き込むと、いた!
家の壁が直角を作った内側の片方にクロキ母さんが、
もう片方には子猫が3頭くっつきあっている。
チャリチャリ〜ン、
携帯電話のカメラのシャッターの音がすると、
一頭が離れ、車の後ろに行った。
尚も撮ろうとしたけれど、そのまま横になってしまい、顔を見せない。
ち。
でもまあ、ようやく写真が撮れた!やったー
画像に映っているの以外に、ラッキー似のアメショーorオシキャットブレンドに、
黒と白の八割れのがいるはず。
* * *
<ライフ、クロキ、子供たち、そしてライフくんの飼い主さん>
夕方の散歩。
チャコちゃんちのガレージまでくると、向かいのお宅の玄関先に、猫。
ここには、最近はアスカがのったり寝そべっているのだけれど、
今日は、きりりと頭を上げている…ように見える。
誰?
と目を凝らすとわずかに黄色い毛色が。
クロキである。
へ〜珍しい、と見ていると、
チャチャちゃ〜ん!とライフくんと飼い主さんがやって来た。
また面白そうな展開になるかな、と期待しながら、こんばんわー、というと、
ライフくんは興味津々でクロキの方に寄っていく。
クロキはしゃーーーー!!!と立ち上がっている。
ライフくんの体が自分より大きいので、ちょっと引いている目ではある。
危ないですよ、と私はクロキに子供がいる顛末を簡単に話した。
ライフくんを牽制するためにしゃがみこんだ人間二人。
クロキはここはいるべき場所ではない、と思ったかどうか、
く〜〜〜〜〜〜、と小さな細い声で鳴いていたが、ゆっくりと立ち上がった。
私が手を出すと、なんとなくすりすり〜として、背後を通り過ぎていった。
しばらくすると、子猫が一頭飛び出してきて玄関先を横切り、
隣のお宅経由で、チャコちゃんちのガレージに飛び込んでいった。
コチカが、止めてあった車の下に向って、しゃー!と言ったと思ったら、
別の子猫が、飛び出てきてチャコちゃんちのガレージへ。
子猫に威嚇するなんて!
私は思わずコチカの脇腹を抱き、だめじゃん!
と言ってやった。
まったくコチカったら、子猫だから、とかいう分別はないのだろうか。
これで2頭。
あとはどうしているのだろう。
クロキ母さんは、チャコちゃんちの車の横にスフィンクス座りをして、じっと待っていた。
*
ライフくんの飼い主さんと話をしながら、ちょっと歩く。
振り返ると、また黒い小さな猫が道路をぴゅーっと横切っていった。
これで3頭。
今日はなんのご飯にする?という話をしていて、
毎日作るのも面倒だけど、まあ、しょーがないから帰りましょうか、
と足元のライフくんを促したから、
じゃあ、と私も言いかけていたら、
今日、お姉さん(私)とこ焼き豆腐だって、とライフくんに言った。
へ?!ある。
それまでに豆腐の話なんか、微塵も出ていないのに、
いきなりさらりと焼き豆腐、と言ったのだ。
私は、来たぞ、と思いながらもおかしくて、
そんなこと言ってないッヒッヒッヒッ…と笑いが止まらない。
どういう思考カイロならいきなり焼き豆腐、という言葉が出てくるのか。
そもそも、焼き豆腐をメインにしたお料理なんて、聞いたことないし。。
厚揚げのことか、あるいは豆腐をフライパンで焼きあげるお料理のことか、
と笑いながら考えていると、
ライフくんの飼い主さんは、私、湯豆腐って嫌い、といい始めた。
おかずにならないような気がする、という。
私も話についていかねば、と思うから、
無理やり笑いを向こうへ押しやり、
そういう人っていますよね、あっさりしすぎてるんでしょうかね、と言ってみた。
そうよね、湯豆腐するなら野菜炒めがほしくなる感じだわ、とライフくんの飼い主さん。
湯豆腐に野菜炒め?
またまた口がパクパクしそうになっていると、
でも、冷や奴は好きよ、と来た。
あ、私も夏の間はよく食べます、と当たり前に答えたけれど、
なんともシュールな展開でしょう?
期待通りというか。。
クロキの子供の最後の1頭がちゃんとクロキのところへ戻ったかどうかなんか、もうどこかへぶっ飛んでいる。
ライフくんの飼い主さんだけで、日記が書けますよ、ほんと(笑)。
* * * *
▲
10月19日(木)
<チャコちゃん情報>
朝の散歩。
チャコちゃんちの角を曲り、
桃の木のお宅の前に行くと、縁石は陽が当たり、
コチカはゴロンゴロンとした後、ぼーっと動かなくなった。
チャコちゃんちのご主人がペンキ塗りをしているので、しばらく話をした。
チャコちゃんは、昨日、吐いたのだそうだ。
おでんのかまぼこやったからかなあ、とご主人。
もうおでんとは早いこと、と思いつつ、もうコチカは吐きませんよ、と答える。
涼しくなってから、コチカは吐かなくなった。
若干涼しくなりかけの頃まで、ストレスを感じたかも、と思えるときには吐いたこともあるけれど、
いったい猫はどういう理由で吐くのだろう。
チャコちゃんは、ご主人の布団の上でも吐いたことがあるという。
げー、である。
翌日には布団を洗うということだけれど、やだよーん布団になんか吐かれたら。。
チャコちゃんは、海のりを2枚(旅館の朝ごはんに出てくるサイズ)食べることもあるという。
ご主人が、のりの袋を開けようとしてしていると、
音を聞きつけたチャコちゃんがやってきて、ご主人のそばにピタッと座るのだそうだ。
のり2枚はいったい人間のどのくらいに当たるのか。
私だったらコチカにはそんなにあげられない。
ウンチのすべりが途端に良くなるだろうから(笑)。。
夜にはチャコちゃんは、2階の寝室に行ってご主人の布団の上に寝ているらしいのだが、
ご主人が行くと、さっと起き上がって降りてくるので、
コノヤロウ、もっとゆっくりしろよ、と言ってやんの、という話には笑った。
* * *
風邪のせいか、おなかの調子が悪いので午後になってコウケントーを当てた。
ムートンの座布団を2つ並べて横になると、計ったみたいにコチカが来て、
私の座布団の上をじっと見るので、
ここおいで、と空いたスペースをぽんぽんすると、
コチカはくるりと向こうを向き、背中を私にくっつけて横になった。
こういうとき、人は相手になるべく広い場所をあげようとする。
なのでいつも私が負ける。
気がつくとコチカの丸くなった体の向こうに、まだスペースが余っていたりするのだ。
くー。。
広々とした(?)座布団の上で、幽霊の手のコチカ
* * * *
▲
10月20日(金)
<クロキ'sキッズのお食事時間>
今日はまたまたラッキーなことに、
クロキの子供たちのご飯の時間に居合わせた。
まず、クロキとアスカとミルキーがチェリーんちのガレージで、
チェリーんちの玄関の方を向いて、座っている。
奥さん、まだかな、と待っているのである。
そしてとうとうお待ちかねの奥さんが出てきて、ご飯が出された。
クロキが食べているとき、
子猫の1頭が、チャコちゃんちのガレージのフェンスの下で待っていた。
クロキ母さんがほぼ食べ終わったころに、子供たちのご飯が出された。
お魚ソーセージを縦長に切ったものがトレイの上にきれいに並んでいる。
待っていた濃いグレイが食べだした。
おいしそう。。
お魚ソーセージのピンクの色が子猫によく似合う。
後ろでラッキー似のアメショーブレンド(?)が待っている。
このアメショーブレンドはほっそりして、ちょっと弱々しい印象である。
待っているうちに、ゴロ〜となったと思ったら、
動かなくなって目を閉じてしまった。
こらこら、寝てる場合じゃないよ!
そうこうしているうちに、最初の1頭が終わり後ろを振り返って歩き出した。
アメショーブレンドは自分の番が来たのがわかったのか、ちゃんと起きて食べだした。
次の子猫が背後に来た。
トラ柄である。
最後はクロキ似だった。
クロキ似の子猫のときには残念ながらバッテリーが切れてしまったが、
その前の3頭まで、写真を撮った。
クロキ・ファミリーの特集ページを作るので、お楽しみに!
あれえ???
ここで疑問に思うのは、
アスカが居候をしているお宅の方が、黒と白の八割れの子猫が来た、
と言っていたのだけど、クロキの子供にそんな猫はいない。
むむむ。いったい誰?
*
ご飯の時間が終わったので、コチカを連れ出した。
ミルキーはチェリーんちの玄関先の塀の上、クロキはガレージに、
それぞれ食後のゆったりした時間を楽しんでいる。
なのにコチカは、コイツラ〜と凄みを効かしガンを飛ばし、のっしのっしと近寄っていく。
コチカ、馬鹿じゃない?
みんなくつろいでるんだってば。
コチカを牽制しながら私が座っていると、
クロキが立って私に近づいてきて、すりすりした。
前にオスだと思っていたのは何故だったのかと確かめようとして、
クロキの尻尾あたりを触ると、
クロキはしゃー!!!と言いながら手を出したが、
でも爪は出していなかった。
それからもしばらくクロキはすりすりしてから、またチェリーんちのガレージに座った。
チェリーんちの奥さんは、
あんたがそこにいるとラッキーが出てこれなくなるから、
どっか行きなさい!とミルキーに怒っている。
ミルキーはまるでチェリーんちの猫みたいにしているので、笑ってしまった。
* * * *
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10月21日(土)
午後になって、ご飯〜ご飯〜と言って歩いているコチカに、
まだよまだまだ、ぜーん然まだ、となだめてすかす。
2時半くらいに出かけるとき、
コチカは2階の寝室の畳んだ布団にかけたベッドカバーの上にいた。
人間が帰宅するのは10時を過ぎるので、何分の1かを器に入れておこうと、
そうっと冷蔵庫を開け、そうっとキャット・フードの袋を取り出し、
そうっと器に入れたとき、少々ぱらぱらと音がしたけれども、でも大丈夫、
と息を飲むような気持ちで器を置こうとかがんだら、
いきなりコチカと目が合ってびっくり仰天!
壁に耳ありどころか、2階から下までの折れ曲がった空間に耳あり!だった。。
恐るべし、猫の耳、というか、腹ヘリ猫の五感よ。
* * * *
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10月22日(日)
今朝起きたら、コチカが横にいない。
下に下りてきてみたら、居間のいつも私が座る場所、
ムートンの座布団の上で頭を上げ、顔をこちらに向けていた。
夜中に一度も寝室に来なかったの?
暑かったの?
* * *
友人が来て、寄居へお水をとりに出かけた。
男性だけれど、もう何度も来たことがある人なので、
コチカはさして恐がりもしない。
でも特にすりすりしに行きもしない。
人間3人が帰宅しても、ご飯〜という以外は、
雨が降っているのを深刻にとらえたのか、外〜、ともいわないし、
ずっと物見櫓の上で、寝そべっている。
な〜に考えてるのかな、コチカは。
* * * *
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10月23日(月)
便意があるのに、すぐに私が気づかないで、排泄させてもらえないときには、
その代償行為なのか、
ご飯ちょーだい、とか、遊ぼう、とかにとって替わることがある。
それも、ご飯〜、というにも、言い出した初期のうちから、
思いっきり、怒ったみたいに力を込めて言い立てる。
今朝の5時ごろ、うにゃーにゃー、とおなかの底から真剣に私を起こしにきた。
眠くって、なかなか目が開かなかったけれど、
とうとう眠りの虫が起きたほうがまし、と思ったらしく、目が覚めた。
コチカのお尻を確かめると、ウンチがある。
はいはい、と起きだして台所にくると、ご飯に前にピタリと座る。
ウンチでしょ、とさせると、またご飯の前に座るので、8粒くらいあげる。
食べ終えるとまたやーやー言うので、お尻を確かめると、またウンチ。
そしてまたご飯の器の前に行くので、もうだめよ、と抱き上げて、
2階まで連れていくと、素直に寝室に入っていき、私の枕元へ。
いつものように脇に入り、もみもみしたあと両手を折り曲げて静かになったので、
ちらりと見ると、細い目をしてじーっと私の顔を見ていたから、噴出してしまった。
そんなに眠くはないのだろう。
きっとおなかもまだすいているのだろう。
でも暖かくて静かでちょっとばかり気持ちいいからまあいいか、
てなところではないだろうか。
おかしく思いながらも眠りに落ちそうになった頃、
コチカは脇の下から這い出して、私の頭の横に来て、枕に頭をもたせかけ、
私の肩に片方の手を引っ掛けて、完全に寝る体勢に入ったらしい。
* * *
昨日に引き続き、どしゃぶりの雨。
いったいどういうつもりなのか?って誰のこと?
*
居間のテーブルのPCに齧りついている私の膝の上には、
膝掛けがかけてあり、
私の背中側から扇風機型のハロゲンヒーターを照射(?)している。
直接熱があたるわけではなく、そこらの空気がほのぼのと暖かいので、
コチカは私の膝の上に座りたい。
膝の上は、地形(?)がいびつだし、狭くてときどき動くし、
上からバチバチ聞こえてくるし、あんまり按配はよくないだけど……
と思いながら(恐らく)そばに来たコチカ。
フリース生地の膝掛けをもみもみしてみる。
ムキになってやっているうちに、膝掛けは全部膝から落ちてしまった。
コチカは、私の膝の横に無造作に折りたたまれて盛られた膝掛けをじっと見ている。
コチカがその上に乗ったら嫌だな、と思って見ていると、
コチカはじろっと目だけで私を見上げた。
だめだからね。
と私は膝掛けを引っ張りあげ、また膝にかけた。
コチカはしばらく思考が止まったみたいにしていたが、
しょーがない、と思ったか、膝の上に乗りに来た。
雨の日って本当にうっとうしい。。
* * * *
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10月24日(火)
今日も雨。
冷たく、風も強く、うら寂しくなってくる。
でもハロゲンヒーターの前で、
ムートンの座布団の上に膝掛け毛布と一緒に丸まっている猫を見ていると、
ほのぼの〜とあったかい。
いいな、猫がいるって。
それにしても、今日もまた散歩はなし。
かわいそうなな。
午後に数回雨は上がったけれど、
外に出ている暇はなかった。
コチカは雨が上がったのがわかったのか、
私が立ち上がるたびに、きっとした目つきで振り返り、
物見櫓から降りてきて玄関に走っていく。
地面の乾きかけていたし、どうしようかな、とちらりと思ったりしたけれど。。
明日には晴れるかな。
* * * *
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10月25日(水)
よく降った雨。。
クロキの子供たちはどうしていたろうか。
こんな日は、ご飯はどうしているのだろう。
ちゃんとご飯デリバリー所へ、食べに行けるのかな。
* * *
2日ぶりに散歩に外に出ると、
会う人会う人に、きれいな猫ですね〜〜〜〜〜
と感心された。
ほんと、飼い主の私でさえ目を見張るほどの白さだもの。
何しろコチカはこの2日間、
寝るか、食べるか、毛繕いするか、
だけだったので、どこも汚れる暇がなかったのである。
* * *
<心配になるほどの食欲>
コチカはやたらとよく食べる。
ただいま4.4kg。
こないだ、4.8kgのときもあったから、それよりはましだけれど。
夜中も、朝起きてからも、ご飯をねだり、
やらないと、ワゴンテーブルの上に上がり、
ゴミ箱の中を覗きこんでいたりする。
そんなことはついぞしたことがなかったから、
よほどおなかがすくのだろう。
若い頃と違い、運動量も減っているし、
脱走して自由に歩くこともできないストレスから、
食欲へと走るのでは、と思っている。
年齢的に、摂取するカロリーを気にしないと、
体のバランスを崩して、尿路結石になったりするのでは、
とちょっと心配である。
ご飯ちょーだい、と言っていても、
暖かく、静かな場所でもあれば、空腹など忘れてしまうことがあるので、
どうにかそういう状況に持っていこうと思うのだけど、
でも私のそばで、ゴロリとしていても、
私がトイレに立ったり、物を取りに行ったりすることが刺激になって、
またも、ご飯〜、が始まってしまう。
よそのお宅ではどうしているのだろう。。
* * * *
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10月26日(木)
<コチカ、嘔吐。さてどこに?玄米ご飯のせい。。>
昨日に引き続き、玄米ご飯のスペシャルレシピを作ったのが原因だったのだと思う。
(あ、そうそう。夕べ寝る前に規定量のキャット・フードよりも欲しがる分は、
人間が食べた玄米ご飯の残りを煮干などと一緒に炊いてお皿に入れておいたのである。コチカは夜中に半分くらい食べていた。)
ちょっと水気が多く、コチカはこんなのやだやだやだ〜、と言いつつも、
いつものキャット・フードをばらばらと乗せてやったのを、無理に食べていたのだ。
そんな夕方の後である。
とんでもない事件が起きた。
いやいやながら食べたストレスからか、コチカは嘔吐した。
あろうことか、夫のGパンの裾の折り返し部分に、である。
帰宅した夫が、居間の自分の定位置でPCを見ていたら、
未消化のニンジンやらご飯やらがわずかずつ、足のそばに落ちていた。
あれ、コチカ、吐いたんだ、と言いながら夫はティッシュでふき取っていた。
でもどうやって?
こんなちょっとずつ吐くことなんてないじゃない?
と二人で不思議な思いでいた。
その後、新聞を読んでいた夫が、コチカ、わかった!と叫んだ。
何がわかったのだろうと、台所から顔を出すと、
夫のGパンの裾の折り返しに、べっちゃりとスペシャルご飯がくっついている。
北海道の飯寿司を連想させるそれ、そこそこの量である。
思わず、げー!!!と顔をゆがめてしまった。
夫はすっと立って、ひとこと、トイレ行って流してくる、と行ってしまった。
なんと感心な!
私だったら、うわ〜夫よ、助けて〜、ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!と大騒動するところが、
夫は、いつものできごとみたいに何でもないように淡々と、トイレに行く、と立っていったのである。
もう気の毒千番なのだけれど、なぜか私は大爆笑。
夫にとっても、深刻なハプニングだったはずで、
この非常事態に対処するには、とりあえず感情の出入りをピタッと押さえ、
冷静になるしかなかったのだろうと思う。
でもだからといって、妙に涼しい顔つきを作っている夫を見ると、
気の毒なのを通り越して、どうにも笑えちゃってアハハー。。
非情な妻でごめんね〜
さて、
どうやってコチカがそんな器用な吐き方をしたかを検証した。
物見櫓の下には、籐椅子を収納するスペースが作ってある。
その籐椅子を最近はあまり使ってないので、
もう秋も深まってきた最近は、
膝掛けやムートンの座布団が置かれていて、
夫は室内着をひょいと置いたりする。
そのひょい、が今日、被害にあったのである。
コチカは物見台の上から吐いた。
以前には、そのすぐ下の段に置いてある、私の大切なものが被害にあったが、
今回はもっと下まで素通りし、きちんと畳んで置くわけではない夫のGパンの裾の折り返しが上を向いていたのだろう、
ちょうど上から落ちてくる落下物をうまい具合に受け止めたのだ。
他にはどこにもコチカの嘔吐物は落ちていなかった。
ただ、何も知らない夫が、ブツ付Gパンをはいて胡坐をかいたりしたときに、
ちょこっと漏れ落ちたのが、最初のあれれ?だったのである。
一方、とっても助かったのは私である。
籐椅子のそのまた下には、私のだいじだいじが置いてあるのだ。
趣味の美しい材料や道具である。
夫には、ウンもつかなくて気の毒だったけれど、Gパンなんかバサバサ洗えばきれいなる。
よかったよかった。
夫のGパンよ、ありがとう^^\
* * *
夕方の散歩。
チャコちゃんちの角を曲ると、
桃の木のお宅の庭から、ぴゅーと黒い影が飛びだした。
次のは、ちょっと大きい。
クロキの子供とクロキだな、と思って見ていると、
もう1匹、2匹、飛び出してきて、クロキのいるアパートの階段の下に来た。
コチカが背を低くして近づいていく。
クロキは植え込みに隠れながら様子を伺っている。
コチカが近づき、クロキはしゃー!!!と言ったので、コチカは通り過ぎた。
私は座って、クロキ〜と呼びながら手を出した。
クロキはくんくんとしに来たけれど、すっと後ろを振り返って、そのまま行ってしまった。
反対側の階段下から、クロキが出て行くと、
子猫が尻尾をピーンと立てて、寄り添っていった。
クロキの足がよたつくほどにぴったりくっついている。
わー助けて〜恐いよ〜、と言う声が聞こえてくるかのようだった。
後の2匹も、必死に追いついていく。
3匹は隣のお宅の庭へ逃げ込み、
クロキは、裏木戸の下から様子を伺っているようだった。
コチカはしばらくは辺りをくんくんしていたけれど、すぐに興味を失ったらしく、
桃の木のお宅の前に行って、ゴロンゴロンしてから通りへ戻った。
あの後クロキたちはどうしたかなあ。
* * * *
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10月27日(金)
<アスカが具合悪いらしい>
アスカがご飯を食べなくなっている。
昨日は、チェリーんちの奥さんが焼き鳥屋さんでレバーを半生に焼いてもらい、
あげたら少しは食べた、よかった、と言っていた。
アスカのもう一軒の得意先の、うちの隣のご主人も、
マタタビをやってみたりするらしいが、食べ方が普通じゃない、と言っている。
いつものようにやってくる、ということは食べたい気持ちもあるのだろうけれど、
匂いを嗅いで、食べるのをやめてしまったり、食べても吐いてしまうのだという。
心配。
* * *
そういえば、コチカはおととい、昨日と玄米ご飯を食べたが、ウンチは普通である。
少しでも玄米ご飯を食べると、夜中にご飯をねだらない。
朝になっても。
腹持ちがいいのだろうか。
おいしく作れて、うまく定着してくれるといいのだけど。
* * * *
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10月28日(土)
<また嘔吐。ストレスを検証する>
遅い朝、起きてきたらご飯をねだるので、キャット・フードを数粒やった。
散歩の後の定例キャット・フード+カツオブシを食べた後にも、
さらにご飯〜とねだるので、
昨日作った白米ご飯にさらにカツオブシをまぶしてやったら、
最初はカツオブシだけを舐めていたようだが、
そのうちに、パクパク食べだした。
ほらごらん、食わず嫌いだったじゃん、と思っていたが、
その後、人間は出かけ、帰宅したらまたも物見台の上で吐いていた。
私がひょい、と置いていた、
いろいろな形でいろいろな色のマグネットを好きなデザインに置いて遊ぶ小さな額の上に、である。
この、ひょい、と置く行為、絶対やめた方がいいと思うな。
今日のコチカのストレスと思われる事項。
1.柱の爪とぎ用カーペットを新調したので、伝えようとして、
抱き上げたら、どうやらコチカは病院へ連れていかれると思って、
焦ったらしい。階段下の柱に必死になってしがみついた。
私もあわてて、人間は出かけるけれど、コチカは家にいる旨を3回も言ったら、
カーペットの新調の話は伝わらなかったものの、
しきりにすりすりしたので、話は通じたとは思った。
でも一瞬、恐がらせてしまった。。
2.巻いて立てて置いてあるお風呂の蓋や、すのこが倒れていた。
きっと風呂場の窓の向こうに何かがいて、
慌てた挙句、窓に飛びついても見えなくて、ひどくイライラしたのかもしれない。
夫は、ご飯事態がコチカに合わないのでは、というけれど、
そんなことは断じてない、と思う。
これまでにも何回も食べていたのだから。
キャット・フードだって、吐くじゃん。
* * * *
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10月29日(日)
夏が終わり、畳が冷や冷やしてくるようになってから、
ムートンの座布団を使っているのだけれど、
それがあれば夜中も快適に寝られるだけの暖かさなのだろうか。
夜中に目を覚ましても枕の横にコチカがいないときがある。
明け方になってから、来るときもあるけれど。
すると、今日は一日暖かいのかな、と思う。
コチカの行動で、だいたいの陽気がわかるのがおもしろいというか、ありがたいというか。
今日は私がトイレに起きたとき、コチカが入れ替わりに入ってきた。
たいていこういうときには、コチカは私の後をついてくるのだけれど、
コチカはまるで私を無視して、自分のシーツをくんくんしに行った。
私が戻ったら、伸ばした手の上に顎を乗せて、もう眠っていた。
1階が寒かったのかなあ。
* * * *
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10月30日(月)
スペシャルご飯は、だいぶん食べるようになった。
食いつきは悪いけれど、カツオブシをご飯に食い込むように置いておくと、
カツオブシを食べたついでに、これも悪くないじゃん、と言う感じで、ご飯も食べる。
でも最初はやっぱりキャット・フード。
最初からヤな気分だったらかわいそうだもんね。
いつから丸ごとスペシャルご飯になるだろうか。
私の腕次第だって?
* * *
居間のテーブルでPCをバチバチやっている私のそばに来て、
私の右ひじの下を、ねぇねぇ、と頭で押し上げる。
それとなく、よしよしして〜、と言っているのである。
リクエストに応えて、背中や顎や耳に沿って頭などを、よしよしする。
歌を歌ったり。
するとコチカはバタン、と体を横たえて、片方の手を私の服にかけ、
爪を引っ掛けて頭をもたせかけ、うとうとするのである。
いいなあ、気持ちいいだろうなあ。
コチカになりたいなあ。
* * * *
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10月31日(火)
<猫にもヨーグルトっていい?>
最近……と言ってもおとといくらいからだけれど、
ヨーグルトを食べている。
朝起きてきて、ご飯〜、という前に、
大さじ1杯弱を器に入れておいてやると、
ペロリと食べ(舐め?)、それ以上ご飯をねだらない。
猫がヨーグルトを好きだなんて不思議な気もするけれど、
そう悪いものでもない…よねえ。
カロリーはどうなんだろう。
* * *
午後、嘔吐。
小さな毛玉が、黒くなって出ていた。
なんで?
* * *
夕方の散歩。
チャコちゃんの角を曲った通りで、クロキが子供たちを遊ばせていた。
3匹が、塀に飛びついたり、塀の穴をのぞいたりしている。
小さく、しなやかな肢体にしばらくうっとり。
コチカと私が見ているのに気がつき、ぴゅーっと向かいのアパートの階段の下に逃げた。
そしてちょろちょろ様子を伺いに出てくる。
子供たちが恐がっている、と思ったかどうか、
クロキはしばらくこちらを見ていたけれど、
よっこいしょ、という感じで腰を上げ、立ち上がった。
すると、一匹がアパートから飛び出てきて、クロキに寄り添った。
この子はいつも母親にくっついているのだろうか。
他の2匹は、めいめいに桃の木のお宅へと走りこんでいった。
なんでいつも4匹全員がいないのだろう。
☆ クロキ一家の特集ページ、アップしました!→ご近所さん
あまりいい写真じゃありませんが。。
* * * *
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