2006/12月・2007/1月・2月

~~~ミルク色のコチカ~~~

奮闘記 -68-

2007年1月

明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。



仲良しな二人…今年もこれで行こう!(^-^)☆

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1/3ネズミを捕った! 1/9脱走、こと始め 1/12カツオブシを切らした冬の猫 1/15初春や 自力の快挙に 花も添う
1/18アメコが鼻つんつんしにきたコチカはやっぱり玄関のドアのノブを回して開けるらしい 1/19コチカのいる朝の風景
1/21アメコが交通事故で… 1/22今年2度目の自力ウ○チ 1/24プシュッてやってんのに匂わない…ウリ坊の反応ただいま流れ者の猫が4匹
1/30ミルキー死去(1/21)のニュース

1月1日(月)

猫だもの、お正月なんてどこ吹く風。
というより、
寝正月を決め込んでなかなか起きない人間につきあって朝は寝ていて、
お昼は人間がずっと食事をしているので、ただ寝ていて、
夜もご飯を食べてからまた寝て。。
見習おう!



 *  *  *  * 


1月3日(水)

帰京の日。
車に乗せる前に裏山を散歩。
コチカの行きたかった裏山に連れていって、印象をよくしようという魂胆。

さて、いよいよ車へ。
あー乗せられちゃう〜、と炬燵の中にヒナンするコチカを、
クロキやクロちゃんとミルキーにまた会えるよ〜、
と言いながら敷物から剥がして抱っこし、車へ放りこむ。

荷物を入れようとうっかり中を確かめずにドアを開けたら、
狙っていたのだろうか、コチカが飛び出てきてしまった。
慌てた夫がコチカの胴体をわしづかみにしようとしている。
そんなの無理。。
私が尻尾をつかむと、コチカは、むむ、と後ろを振り返り、
私がつかんでいるのだと見て取ると、
もうダメだと観念したのか、目の色が失せた。
そして再び、車に放り込む。

ぶーっとしたままヘッドレストに巻きつくようにして2時間ほども動かないコチカ。
ドアを開けたときに、視線を合わせてチャチャ、と呼ぼうとすると、
そのタイミングで、目をぎゅっとつぶり、次には薄目にして、完全シカト状態。
にくったらしいったら!

フェリーに乗るのに、2時間ほども待つハメになったので、
車を乗り場の駐車場に置いて人間はまた家へ。

そして戻ってくると、なんとコチカはまだヘッドレストに巻きつくようにしたままだった。。
でもそのときには、すっかりその格好のままくつろいでいたらしく、
ま〜ったりした表情ではあった。

フェリーで一回げぼった。

* * *

帰宅すると、外〜外〜外〜外〜外〜外〜外〜外〜外〜外〜外〜外〜外〜
と言い通しに言うので、時間が遅いし免除してもらおうとと言っていた人間も気が弱くなって、
やっぱり散歩に行こう、ということになった。

コチカは、不在の分を取り戻すかのように、たったかたったか歩く。
急ぎ足で歩いて歩いて、家から十字路の間を8往復くらいした。
途中で夫にタッチ交代したけれど、もうだめ、半強制送還だった、と言っていた。

* * *

<ネズミを捕った!>

家に着いたときから、ネズミの糞があちこちに落ちていて、いや〜な感じがしていた。
灰色で1.5cmくらいのと黒く小さいのと2種類。
同じネズミだろうか。

……とか言っているうちに、
洗面台のそばに置いてあるワゴンの当たりでただならぬ物音が聞こえた。
見にいくと、コチカがひどく緊迫した様子で、くんくんしている。
私と入れ替わりに、
お風呂に入ろうとして洋服を脱ぎかけている夫が見にいった。
バタバタっと音がしたと思ったら、
コチカ、捕った!
と夫の叫び声。

洗面台の前に置いてある洗濯籠をどかすと、
すでに籠の向こうに頭を突っ込んでいたコチカが、
すばやい身のこなしで、台所に飛び出し、
そのときにはもうネズミを咥えていた、というのだ。
すごい運動神経……と感心する夫。

コチカは一旦、廊下へ出て行った。
見にいくと、うー、と唸っている。
もうすっかり獣化していて(?)、うちのかわいいコチカではない。。
咥えられて瀕死のネズミは、ヂュー、とかすれた声を上げている。
げ。。
私は居間に戻り、呆然としていた。
するとネズミを始末しようとコチカに近づいた夫を避けて、
コチカは居間に入ってきた。
キャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
思わずテーブルの上に飛び上がって避難。

早くなんとかしようよ!
と夫を見ると、なんと素っ裸で、ボク寒い〜、と震えている。
服くらい着ればいいじゃん!と叱咤激励して私はテーブルの上。
夫は、んもー折角脱いだのにぃ、と言いながら服を着て、
玄関までコチカを追いかけていってなんとかしたらしい。
やれやれ。
夫よ、ご苦労様。
この夜中に彼がいなかったらどうなっていたことだろう。。

夫は、うーんと誉めてあげた、と言っていたけれど、
コチカはあのネズミをどうしたかったのだろか。
急に取り上げられてひどく落胆した様子で、
しばらくにゃーにゃー言いながらうろうろしていた。

私もよくやったじゃん、と何度も撫ぜながら言ってやったけれど、
でも、コチカはネズミともっと遊びたかったんだろう。
大変に不満そうなのである。
また今度、人間の知らないときにやってね。

これ、うちの猫ですコチカです。。




 *  *  *  * 


1月4日(木)

昨日ネズミを捕った興奮が冷めないコチカは、
夜中にも、ね〜、起きて〜外行きたい〜、と何度も言いに来た。
いいから寝なさい、と優しく(そのつもり)背中をぽんぽんすると、
布団の上にちょっと座りかけるのだけれど、またすぐ立って行ってしまう。
お陰で今日は、眠い。。

*

朝、おしっこをさせる際、痛がるような仕草を見せ、怒り出した。
私が出かけるバタバタなときにおしっこをさせたせいかしらん。
結石などではないことを祈る。。

*

イレギュラーな時間に、にゃ〜、と言いに来る。
いったん人のそばに座って、顔を見上げ、そして部屋から出て行くので、
何あるか、とついていくと、玄関に行っていて、
三和土でこっちに視線を送りながら、ゴロンゴロンしているのだ。
外に行きたいのね。
でももう夜なので、寒いよ、行かないよ、また明日にしようよ、
とか言ってやると、1時間くらいは外に行きたいとも言いにこなくなる。



 *  *  *  * 


1月5日(金)

昼間、久しぶりに発作を起こした。
うにゃん!と高くかわいらしい声で抗議する。
かわいらしい声ではあるけれど、かなり怒っているらしい。
なぜ怒っているのかわからないけれど、とりあえず背中を撫でながらごめんね、と言ってみる。
しかしコチカの怒りは真剣らしく、
コチカの目の前に置かれた私の左手を目でも耳でも凝視。
そうっと動かしてみたら、うにゃー、と飛び掛ってきた。
しかし本気でよしよししながら謝ったら、む、という顔をして収まった。
昨日のネズミ捕獲の興奮がまだ冷めていないのか、
それとも、これからネズミと遊ぼうとしているところを取り上げられて、頭に来たのが尾を引いているのか。

* * *

夕方の散歩。
十字路の駐車場の端のバイクの向こうにクロちゃん。
ちょっとコチカが近づいただけで、しゃーっと威嚇してくる。
コチカも今日は飛びついていったけれども、
私が途中で牽制すると、飛びつこうとしながらも、地面にゴロンゴロンとした。
これって気分を替えようとしてるんでしょ?
偉いなあ、コチカは。。

* * *

夜。
風呂場の窓に飛びついて網戸を引っかいている。
外に目を凝らすと、知らない猫が見上げている。

チャコちゃんちの奥さんによると、
知らない猫が結構うろうろしているらしい。
いよいよさかりの季節が来たのかな。。



 *  *  *  * 


1月6日(土)

三連休の初日だというのに、荒れ模様の天気。
昨日の夜中から雨が降りだした。

そのどしゃぶりの夜中に、にゃあにゃあ言いながら起こしにきた。
ウンチかと思えばそうでもない。
トイレに行きたいこともあって、コチカと一緒に階下に行ってみると、
玄関に直行し、私を振り返り、にゃあ、という。
雨うぉんうぉん降ってるよ、夜だし、寒いし……と背中を撫でながら何度か言うと、
柱で爪をとぎ、しばらく何か言いながらうろうろしていたが、
諦めがついたのか、布団に入ってきた。
あーこれから、ちょくちょく起こされる季節になってきたのかなあ。 



 *  *  *  * 


1月7日(日)

夜、布団に入ってから、やーやー言いに来て、
何が言いたいかわからないので、
ぽんぽんしながら寝なさい寝なさい、とか言うと、
くるりと向きを変えて寝室を出て行く。
そしてまたすぐに入ってきて、同じことの繰り返し。

なんだろう、としばし考えてようやくわかった。
昨日の雨のために、2階のコチカの物見台の窓を閉めたのだった。
あーそうかそうか、とコチカの後をついていくと、
南側の部屋へ入ったところで私を振り返り、
窓の下まで来て座って、また振り返る。
こうして細やかな動作で伝えないといけなくて、
さぞかしもどかしいと思うだろうね、コチカ。。



 *  *  *  * 


1月8日(月・祝)

おいしいおジャコがあるうちは、
ご飯のときのカツオブシの代わりにおジャコを乗せてやっていた。
コチカはこれが大好きだったのだけれど、もうなくなってしまい、
昨日からまたいつもカツオブシに逆戻りしてしまった。
気乗りのしないコチカ。
おジャコちょうだい!と強い調子で鳴き立てていたけれど、
ないものはしょーがない。
これだから、おいしいものは上げない方がいいのよね、
なんて思うけれど、そばにいる人(猫)には、
おいしいもの、あるのなら上げたいと思うのが人情じゃありません?
それでいい気になって、人生そんなもん、と設定を新たに変えてしまうのが、
猫なのである。

あるときはあるけれど、なくなることもある、
ということをなんとか学んでほしいもの。

今日になって、どう言うか、と思っていたけれど、
おジャコ〜、とは言わなかった。
あれれ、一日だけでもうリセットされたの?
便利な猫、というか、物忘れの早い、というか、物わかりのいい、というか、こだわらない、というか。。

というか、
さかりが来始めいているらしい最近は、
花より団子というわけでもなく、1回の飯より外、らしいのだ。
これは、おジャコがあるうちから比較的そうだった。
ご飯には見向きもせずに外外外、とそわそわし、
外に行って帰ってくると、無我夢中でご飯にがっついている。
だからおジャコではなくカツオブシだとしても、もう大丈夫なのだろう。



 *  *  *  * 


1月9日(火)

<脱走、こと始め>

朝の紅茶を飲んでいたら、大家さんに庭から呼ばれた。
ニャンコが出てますよ〜

あわてて廊下に出て行くと、
うちに入ってきてたから(大家さんちは朝、縁側のガラス窓を開けっ放しにする)、
声をかけたら逃げてっちゃったの、と薄着の格好で大家さん。

あらあら失礼しました、とコチカを探すと、
ちょうどうちのお風呂の外側になる場所で、あいまいに座っている。
私が靴を履いて庭に飛び降りると、はっ、として振り返り、少々びくびくしているように見えた。

大家さんちに行ったら人がいたから、それでビビってしまったのか。
大丈夫よ、と声をかけかけ近づくと、コチカは逃げもせず。
難なく捕獲して、家に連れ帰った。

朝、縁側の窓を開けて、というので開けてやったら、
ちゃっかり脱走防止のフェンスも倒し、
網戸を開けて出て行ってしまったのである。

フェンスは動かなくしてあるので、まるで安心していたのだけれど、
うまく動いたのか、動かす方法を練りだしたのか。
フェンスが倒れたら、バタンと音がするので、居間にいてもわかるのに、
今日は全然気づかなかった。
こういうところ、タイミングを図るのが本当にうまいのである。
でもすぐつかまってしまうところも、またコチカなのだけれど。。



 *  *  *  * 


1月10日(水)

きれいな朝。
ようやく冬らしく細かくきらきらした陽が降るようになってきた。
冬はこれでなくては。

* * *

朝の散歩。
クロキの子供のラッキー似の子…アメコ(アスカの居候先でのアスカの名前)と名づけられた…が、
ラッキーに寄っていってすりすりしている。
尻尾をくねらせ、もう体全体をべったりこすりつけて、すりすりすりすり〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この子はラッキーが父親だってわかっているのかな???

ラッキーはちょっとはアメコのやりたいようにやらせていたけれど、
あれはきっと驚いて思考が止まっていただけだと思う。
一通りすりすりが終わったと思った頃に、
ラッキーは何の感動もなさそうにとぼとぼと歩いて、自分の家の門の中に入っていった。

まだまだすりすりしたりないアメコは、
通りの反対側からやーん、やーん、と必死にラッキーを呼んでいる。
そして門のところまで来てみては、チェリーんちの奥さんがいるので、また通りの場所に戻ってしまう。
奥さんがラッキーに、もっと遊んであげなさい、と言っていうのだけれど、
こういうときにどうしていいかわかんなくって知らん顔するのよねぇ父親って。

奥さんは、
クロキがもう積極的に子供の相手をしないので、
子供たちは淋しいのだろう、と言っていた。
おばちゃんとこ(アスカの居候していたお宅)に行けばいいのに、
と話しかけている奥さん。
なにしろ早いところ人間に慣れてくれないと。。

* * *

夕方の散歩。
久々にライフくんたちに会った。
コチカがちょうどゴロンゴロンをしているところで、
飼い主さんが、お!チャチャちゃん、やってるねー、
と一目散に来たいところだったのだけれど、
ライフくんが催してしまって、あら、ちょっと待って・・・と水入り。
ポケットからティッシュを出したりビニール袋を広げたりとしているのをちょっと待っている間にもコチカはゴロンゴロンをやめず、
ライフくんが私に飛びついて激しくも嬉しいご挨拶をしているのも寝転がったまま眺め、
そしてライフくんがコチカに挨拶に行くと、急に目を見開いて、うー、と言った。
ったくもー。
非社会的っていうか愛想悪いっていうか。

知らないオス猫がうろうろしている。
落ち着かないコチカ。
クロキやクロキの子供たちは大丈夫だろうか。。



 *  *  *  * 


1月11日(木)

夕方の散歩。
ライフくんに会った。
止まりながらだらだら話をするのを知っているからか、
コチカはぐんぐんリードを引っ張って、勝手に歩いていく。
仕方がないので、ライフくんたちの方を見ながら後ろ向きに歩く私。
後ろ向きに角を曲っていったりするのを笑うライフくんの飼い主さん。
こうしてお散歩するのも結構愉快である。
今朝、ライフくんの飼い主さんは、鈴をポストの中に入れておいてくれた。
ちょっと大きいけれど、折角なので、明日にはつけてみようかな。

*

白黒の新顔ネコが、
当たり前のようにチェリーんちのガレージでご飯を食べている。
いくつかのお皿に次々と口をつけ、
コチカが近づいても平気で黙々と食べている。
しばらくコチカは身を低くして見張っていたが、今日は寒い。

待ってる間、私は爪先立ちを繰り返してみたり、
いつの間にか人に見られていても大丈夫なように、
控えめに体操なぞしてみたりしていたけれど、
だんだん耐えられなくなってきた。

ごめんねごめんね、もう寒いからカツオブシしよう、を連発する。
他にもいろいろ言ってみるけれど、
あまりごちゃごちゃ言うと、う〜、とか唸ったりするので、
また黙ってみているけれど、やっぱり寒い。
たまらず、ねえコチカ、ごめんだけどさあ、というと、
いちおう理解は示して足元にすりすりしてくる。

でもやはり猫としてその場にいなければならないし、
チャンスがあれば闘わねば、と思うのだろう。
なかなか帰る気にはならず、
突っ張るリードを緩めるようにして私の方に近づきながら、
くるりと方向転換してまた元の場所に戻っていったり、を繰り返したけれど、
10分ほどかけてようやく帰ってきた。
ほっ



 *  *  *  * 


1月12日(金)

<カツオブシを切らした>

夕方の散歩が終わってから、さてカツオブシするよ〜、
と明るく声をかけつつカツオブシを探したが、
あーらえっさっさ〜〜〜〜〜〜ないっ!!!
な、なんで。。
コチカを振り返ると、ご飯が入った器の前で、じっと待っている。
コ、コチカ、ごめん、カツオブシない・・今すぐ買ってくるからちょっと待ってて。。
と言ったって、そんな言葉は通じない。。
うわ〜どうしよう。
早く〜カツオブシ〜、とワニ目のコチカ。

しかたなく、ノリを小さく千切ってお皿に入れてやった。
何これ?違うじゃん、カツオブシ!と私の顔を見上げる。
ひえ〜
大急ぎで買い物に出かけ、戻ってきたけれど、
帰ってきて、コチカ、カツオブシ買ってきたよ、と言っても、
コチカは、にゃー、とひとこと言っただけで、台所に来なかった。
すっかりホットカーペットでくつろいでいて、おなかから足から、根が生えていたらしい。。

* * *

<冬の猫>

どの猫でもみんなそうだと思うけれど、
コチカも眠っているときには、それはそれは気持ちよさそうにしている。
冬は特にそう思う。
今も部屋の隅で、自分の座布団に半分体を乗せ、
テーブルの上に置いていたつもりの部屋でする用の私のマフラー…引き摺り下ろしたのだろうか…に顔をもたせかけて寝ている。
かわいいな。
こんな風景を見られるのも、猫と一緒に暮らす醍醐味なのですよね〜
ぬくぬくぬく〜




 *  *  *  * 


11月13日(土)

白黒の猫が気になって気になって。
散歩に行っても40分ほどもかかる。
優しい猫らしく、向ってくることはないけれど、
向こうもコチカが気になるらしく、
目に見える範囲にいるのだ。
何者だ、いったい。。



 *  *  *  * 


1月14日(日)

昨日の夜、もう寝ようというので、
階段下の棚の上にいるコチカにおしっこしよ、と声をかけたら、
ちょうど窓の向こうに誰がいたらしく、緊迫しているところだった。

しかしもう人間は、お休みスタイルで、
まさに2階に行くのみ、という段だったので、
無視しておしっこの体勢に入ったら、う〜、と怒ってしまった。

抱っこされて仰向いたコチカは目を見開き、
口角を下げたような顔つきで、う〜、と本気で怒っている。
今にも手の爪がシュッと私の顔に伸びてきそうでちょっと恐かった。

夫が、超ハイレベルなシチュエイションだね、と言いつつ通り過ぎていく。
体にも力が入っていて、足も縮めている。
うーん。
これでできるかどうか。

それでも頑張っておなかをつかみ、
かなり出したけれど、途中でギヴアップ。
知〜らない知らない。
ということで、ま、こんなこともあろうか、と妥協中の妥協。
ほんとはこんなことがあってはいけません。

今朝になっておしっこさせてみたけれど、
大して溜まってなかったので、よかったよかった。



 *  *  *  * 


1月15日(月)

<初春や 自力の快挙に 花も添う>

十字路の駐車場の端っこで、自力でウンチを2個した。
赤いさざんかの花びらのすぐそばに。
新年明けてまだ半月も経たないうちのコチカの快挙に、花も祝ってくれている?
っバカ言ってんじゃないよ〜♪(笑)


新年早々お目にかけるのは恐縮なので、ぼかしました(笑)。


 *  *  *  * 


1月16日(火)

チャコちゃんちの奥さんに会ったら、あら、おめでとう、といわれた。
昨日の自力ウ○チのことである。
半年に一回くらい?と聞いてくれた。
そう、半年に一度ほどの自力ウンチは、
うちにとっては写真撮ってワインで乾杯したいほどに喜ばしいハプニングなのだけれど、
他の人々にとってはたかがウ○チ、よりによってウ○チ!なはずである。
なのでそんなことで、おめでとう、と言わせるのもちょっと気が引けてしまう。
でも、気にかけてもらってとても嬉しい。



 *  *  *  * 


1月17日(水)

朝、散歩に出ようとしたら、雨が降ってきた。
そして一日寝ているコチカ。
夕方、散歩に出ようとしたら、またも雨。
こりゃ文句噴出かな、と覚悟を決めていたら、
たったらたったったったらたらたったったらたらたら←乱調子で結構うるさい( ̄〜 ̄)ξ
と、雨どいからせわしなくしずくが落ちる音が聞こえているせいか、
外〜とも言わないコチカである。
ちょっと不思議な感じもするけれど、要はこの気温かも知れない。
結構冷たいのだ。

あ、でも今、外で、うにゃ〜ん!と激しい声が聞こえたら、
居間の物見台から外を見ていたコチカが、
すわっとばかりに坂道を滑り降りてきて、どこかに走っていった。
さて、それでどうなるか。。



 *  *  *  * 


1月18日(木)

夜中に発作を起こした。
昨日の雨で散歩に出られなくて、イライラしていたのだろうか。
目が覚めたのでちょっと動いたときだった。
布団の中から、うにゃん!とくぐもった声が聞こえたので、
あーまずいぞと思いながら静かにしていたけれど、
トイレに行きたいと思い始めて、ちょっと動いたら、
うにゃっ、ともう一度来て、左手に飛びつかれ、噛み付かれた。
前歯でちょこっと噛んだまま、離さない。
痛いのですよこれが。。
コチカ、ごめん、ごめん、コチカを抱っこするようにして手から剥がし、
畳の上に置くと、ようやく興奮から醒め、ぼーっとしていた。

* * *

<アメコが鼻つんつんしにきた>

夕方の散歩。
アメコが十字路のアパートの植え込みに座って、
あいまいな様子でこちらを見ている。
コチカは気づかずにチャコちゃんちの角を曲ったけれど、
私がアメコの様子が気になってしばらく見ていたら、
そのうちにコチカが気づいて、背を低くしてそろそろ歩きを始めた。
アメコは逃げてしまったけれど、
そこいらを一回りして、再びチャコちゃんちの角付近に戻ってきて、
チャコちゃんちの玄関前の植え込みをくんくんしていたら、
アメコがひょっこり顔を出してきた。

さっきコチカをずっと見ていたのは、近づきたいと思っていたからだろうか。
でもちょっと恐かった?
隠れられるところがなかったからね。
今度は植え込みなど、逃げ込むところがいっぱいあって安心だと思ったのか、
植え込みから積極的に体を乗り出してきて、2匹はめでたく鼻つんつんした。

でも、アメコは他の猫たちと同じ反応をした。
え?という表情で鼻を離し、コチカをちょっと眺めたのだ。
どの猫も必ずそうする。
この間、アメコがラッキーにすりすりしていたときには、
鼻ツンツンのときは見ていないけれど、同じ反応はしてないと思う。

何故だろう。
コチカが猫として尋常でないものがあるのか、
ヒモつきの人間がついているからだからか。
うーん。

しかしアメコはあんなに人見知りだったのにどうしたのだろう。
やっぱり母猫がかまってくれなくなって淋しいのだろうか。
そういえばコチカも子供の頃、大人の猫がいると、積極的に寄っていった。
そうして挨拶しようとして、シャーッ!!!と思いっきり振られたのがアスカだったけれど。。

* * *

<コチカはやっぱり玄関のドアのノブを回して開けるらしい>

夕方の散歩が終わった後、
私はコンビに行く用を思い出したので、
鍵をかけずに家の中に入り、コチカにカツオブシをやって、
すぐ出ようとしていたけれどそうはせずにちょっと時間を置いてから出かけようと玄関に行ったら……、
果たして玄関が少し開いていた。。
げっ、と思ってドアを開けると、まだ出たばかりだったらしく、
コチカは大家さんちの玄関の前をくんくんしながら歩き、
大家さんちのお宅の角を曲ったところだった。
そうっと近づき、背後から抱き上げて連れ戻した。
コチカはこれもまた日常、と思っているのかどうか、
嫌がりもせず、当たり前に廊下を歩いていった。

で、ドアノブだけれど、鍵がかかってないというだけでは、勝手にドアは開かない。
だからコチカがノブに飛びついて開けたのだろうと思う。
案外、ノブは軽く、ちょっと触っただけでも回る。
猫のピタピタの手のひらがうまく当たったら、開けるのなんて簡単だろう。
もしかしたら、コチカは定期的にドアを点検に行っているのかも知れない。
それでなければ、鍵が閉まっていないタイミングで必ずコチカが出て行くわけないのだから。



 *  *  *  * 


1月19日(金)

<コチカのいる朝の風景>

朝、私が起きるときにはコチカは私の横で、縦長に寝ている。
顔を左右のどちらかに向けて。
私が横にいて布団がかかっていて暖かい状態だと、そうして寝ている。

私が起き出し、布団の中に座ったまま着替え、振り返ると、
布団もなく、寒くなってしまうからだろう、くるrrrrrrrrrrっ、と丸まっている。
あ、寒、とか思うのだろうか。

私を待っていないで、下に下りていくことがある。
夫が歯磨きを終えて居間に戻ると、
コチカが人が座るべき一番いい場所に横になっている。

夫が、コチカ、ちょっとごめん、どいて、
などというと、じろっと、上目使いに人に視線をくれ、動かない。
それでは困るので、後ろ足などを持ち上げ、
どっこいしょ、と方向を替えるようにして場所をずらす。

その間、どうするつもり?という顔つきで顔を上げているのだけれど、
ここも別に悪くない、と思うのかどうか、
無表情で顔を平べったくしてカーペットに押し付け、また目を閉じる。

その横に夫が座り、朝の紅茶を飲む。
コチカの矢印の鼻先をときどき眺めながら。
これがうちの朝の光景です。



 *  *  *  * 


1月20日(土)

念願叶ってニコンD80を買った。
目下夫のおもちゃと化しているけれど、
彼が飽きたら、私が遊ぼうと思っている。
でもちょっと重い。
前に使っていたOlympusのClubCamediaも、
猫にひもつけて歩くおばさんが、黒く太いベルトを肩から提げて歩いていると、
人の注意を引くのに充分で、何撮るの?とか、いいの撮ってね、なんて、
知らないおじさんにニヤニヤ笑いながら言われたものである。
それより、もうちょっと大きな今度のカメラ。
目立つぞこれは。

月日が経ったこともあって、機能が進化していて、
フラッシュを焚いた方がきれいに撮れたり、今までの使い心地とかなり違う。
早く私が使う番がまわってこないかなと思うけれど、
使いこなせるようになるにはある一定期間どっぷり浸かる必要がある。
一旦集中すると、他のことに気が回らなくなる私。
今手をつけたら火傷すること請け合いである。
というわけで当分はお預けなのです。嗚呼。

あ、そうそう。
アサヒカメラの1月号、いいですよ。
岩合光昭さんの猫写真のカレンダー「猫にまた旅」がついています。
雑誌本体の中にも岩合さんの猫特集があります。
好きな方、ぜひ見てみて。


これは誰の匂いだ?お耳までピーンとなるのね。


 *  *  *  * 


1月21日(日)

<アメコが交通事故で…>

アメコが交通事故でねえ、とチェリーんちの奥さんが言った。
えっ、と絶句していると、今、お葬式に出してるの、と眉をひそめた。

チェリーんちの奥さんが、夕方のデリバリーをしようとガレージに行ったら、
アメコが車の下に横たわっていた。
ご飯よ、と声をかけても動かない。
車が少々前に出ていたので、奥に移動させてアメコを見たら、
目は開いたままで口から血を吐いていた。

きっと車かバイクに衝突して、チェリーんちの車の下にとりあえず逃げたのだろう。
でもそこで息絶えてしまった。
チェリーんちの奥さんが触ったときにはまだぬくもりがあったが、
もう心臓の鼓動もなかったのだそうだ。

その話を聞いている間、
ラッキーが奥さんの足元にすりすりしたり、
うずくまってじっとしたりしていたが、何か事情を知っているのだろうか。
あるいはクロキは知っているのだろうか。
コチカは?



 *  *  *  * 


1月22日(月)

昨夜、物見櫓で寝ているコチカの様子がなんか変だった。
どう変か、というと、うまくいえないけれど。

いつもと違う方向で寝ている。
こんなことくらいあるさ、と思う。
いつもと違い、ぶーっとしたような表情である。
それもまたあるさ。
お風呂に入れられて頭に来ているときには、
こんな表情をするし。
でもそうでもないときには、こんなではない。

……と思うと、なんかやっぱり変だと思う。
アメコが死んだ後、子猫の3匹が集まっていたという。
アメコの現実の異変に感づいて集まってきたのだろうか。
魂はまだそこらにいるのに、肉体がなくなっている、
という異常事態に兄弟たちは気づいていたのかも知れない。

同じ猫であるコチカも同様に、
なにかしらを感じ取っていたのでは、と思うのである。

* * *

<今年2度目の自力ウ○チ>

新春に早々にウンをつけたコチカだけれど、
またもやってくれた。
十字路の駐車場の隅っこの山茶花などのある植え込みの手前のコンクリート…
…こないだと同じところ…で1個、自力で頑張った。
ウ○チでなくとも、おしっこをわずかにすることもある。
偉いぞ!



 *  *  *  * 


1月23日(火)

私が玄関の近くにいると、コチカも来る。
コチカは三和土に降りていき、ドアと三和土の隙間をくんくんする。
そして、上を見上げ、ノブや鍵のある場所を見る。
なんでかな?

そして上がりはなに上がったコチカは、
ドアを振り返り、やっぱり目線は、ノブや鍵のある場所。
あ、見た、と思ってじっと見ていると、
にやあー!と怒る。
なんでかな?
見てたっていいじゃない?
見られていると何かまずいことでもあるの?ねぇコチカ?

どうも私は鍵が開いているかどうか、
コチカが目で確かめているような気がしてならない。
開いているのを認め、それからドアノブを回しにいくところを見たいのよ〜



 *  *  *  * 


1月24日(水)

<プシュッてやってんのに匂わない…ウリ坊の反応>

朝と言ってもお昼の散歩。
クロキの子供の茶色いアメショー柄…ウリ坊という名になりそうである…が、
チャコちゃんちの裏口の上の庇の上で、降りられなくなっていて、
うゎんーうゎんー、とそれはそれは細く小さい声で鳴いている。
子供だからというよりは、クロキとよく似た声だと思う。
鳴きながら、仕切りに体のあっちこっちを掻いている。
下には行きたいは、痒いは…忙しいねえ。

チャコちゃんの奥さんは、
ウリ坊(仮)は、屋根と物干し台の間の隙間でくつろぐことを覚えたらしく、
物干し台に奥さんがいると、
ガレージにある柿の木から上ってくるのだ、と言っていた。
でも、まだ降り方が今ひとつわからないらしい。

奥さんが、こっちへ降ンりして、ほら、昨日教えてあげたでしょ、
とか言って、庇の下を歩いていくと、ウリ坊(仮)もついていく。
ときどき奥さんの言葉に返事なんかして、なんだかすっかりチャコちゃんちの猫である。
そして奥さんの誘導によって、無事に降りられた。

それにしても、この猫の毛皮の柄は、
年配の奥さん方が着ているような茶色いアニマル柄で、おしゃれでゴージャスである。
だからウリ坊(仮)と聞いたときには、膝の力が抜けそうだったけれど、
でも、背中を見てみると、な〜るほど。
いのししの子供、ではある。

さてウリ坊(仮)は、コチカに近づいてきた。
竹で組まれた柵越しに目が合う。
コチカは、う〜、とか言い始めたけれど、
まだ子供だよ、遊ぼう、って言うんだよ、と言ってやると、コチカはだまった。
 (この言葉の羅列を、ミュミュがいる頃に盛んに言ったので、コチカは覚えているらしく、通じるのが嬉しい)
そしてウリ坊(仮)の方に近寄ったものの、ウリ坊(仮)がためらっているので、
コチカは竹の柵の一本に鼻と頬をこすりつけ、お尻を向けてマーキングをした。

ここから、私はへ〜、と思った。
コチカがマーキングをすると言っても、
排泄ができないということの延長上にあり、実はできていない。
でも、猫のタイミングとして、
プシュっとやったら、匂いがくるもの、ということはもう子猫も経験済みである。

コチカがお尻を向けて、プシュッとやったタイミングで、
ウリ坊(仮)鼻先を少し前に出し、ひくひく動かした。
で、あれ?と一瞬ひくひくをやめ、コチカを見る。
そしてもう一度ひくひく。
やっぱり匂わないのだろう。
だまってコチカを見ている。
きっとマーキングをしてるのに匂わない、
という前代未聞な事態を不思議に思っているのだろうと思う。
へーんなの、という顔つきで、行ってしまうコチカを見送っている。
明日からコチカに会ったらどんな風な対応をするのかな。


* * *

<ただいま流れ者の猫が4匹>

黒い背中に白い足。
全体が黒くて、足先だけが白いの。
黒っぽいトラ猫。
白で頭が雉トラのやつ。



 *  *  *  * 


1月25日(木)

夕方の散歩。
チェリーんちの奥さんと立ち話をしていたら、
うちのお隣の庭の向こうで、うぎゃ〜!とただならぬ声。

あら、うちのラッキーかしら、と奥さんは大慌てで、
ラッキー、ラァッキィ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!と叫んだ。
するとチェリーんちの玄関脇からもっさりと黒い影。
全然関係ない場所にいたラッキーだった。
呼ばれて、なんでっかぁ、とやってくるところが笑える^o^/。

ラッキーはこのごろ、人懐っこくなって私にも寄ってくる。
猫も時間が経つとやっぱり大丈夫そうな人、というのはわかってくるのね。

クロキの子供たちも、母さんクロキが寄せ付けなくなったせいか、
人間に擦り寄ってくるようになったそうだ。
といっても、まだチャコちゃんちの奥さんだけだけれど。

今朝も奥さんは、子猫たちにご飯を分けてあげていた。
ウリ坊とグレイの子……小さいときよりも毛の色が濃くなって、チビ黒という名前になったらしい……は、
奥さんのそばでパクついているのだけれど、
クロキ似の黄色っぽい子……キイロちゃんになった……はまだ恐いのだろうか、
ちょっと離れたところにいて、食べにこれないでいる。
どうしてかな。
クロキ母さんの教えを忠実に守りすぎるのかな。



 *  *  *  * 


1月27日(土)

最近は、
夜眠るときにホットカーペットを使わず、湯たんぽにしているせいか、
コチカの寝る布団の端はそう暖かくないらしい。
夜中にも布団の中に入ってくる。
必ず声をかけ、私が布団を上げるのを待つ。

こないだは、毛(突起?)の短いブラシで髪を梳いていたらとても痛い、
という夢に目が覚め、ふと横を見たら、コチカが私の髪の毛を梳いていた。
梳いていたという状況になっていたのは偶然で、実は引っかいていたのだろうと思う。
爪を出してはならないので引っ込めてはいたものの、
でも、引っかくのには猫なら爪は出しているものだから、
結果的に爪はちょっとは出ていたのではと思う。
道理でブラシで梳いているにしては頭皮が痛かったのでした。。

ま、とにかく何度も夜中に起こされる。
いいのだけれど。
コチカたんぽを抱いて寝られるのは、ありがたいことなので。


毛むくじゃらの手


 *  *  *  * 


1月28日(日)

夜の散歩。
足だけ白い黒猫……タビーと命名……がチェリーんちのガレージにご飯を食べにきていたが、
コチカがガンを飛ばすので、車の後ろに逃げてしまった。
気になって仕方がないコチカは、座り込むこと数分。

そうこうしているうちに、
チェリーんちの奥さんとチェリーとマーくんが出てきて、お散歩に出かけた。
なんとラッキーも一緒である。

奥さんは、コチカがいるので、ラッキーに道の端を通るように言ったら、
ラッキーはうちの隣の植え込みの内側を回りこんでいき、
門の横にある勝手門(?)から出てきた。
おりこうな猫である。
そして、こっちよ、という奥さんの声に従って、
2頭の犬たちの横を尻尾をピーンと伸ばして行ってしまった。

後姿をしばらく見ていたコチカと私。
いいね、チェリーたちとお散歩できて、とコチカに言ったら、
足元にすりすりすり〜とした。
優しい気持ちになるよね。



 *  *  *  * 


1月29日(月)

昨日、遅い時間に車で帰宅したときのこと。
物見台にいたコチカは、
車のないガレージをじっと見下ろしている。
いつもなら私に気づくと、すっと立って窓ガラスにすりすりすり〜とするのに。
あれ〜どしたの?コチカ、コチカ!!!と呼んだら、
はきはきしゃべる中国人のように口を横に開いて、
うるさい!と言わんばかりに、にゃあ!と言った。
牙が思い切り出ていて、恐かった。。
なんだったのだろう。
他所の猫でも来てたのかな。。

* * *

お昼の散歩。
隣のお宅の門の前をうろりとしたとき、後ろから、ちゃーちゃ、と呼ばれた。
ご主人が自転車で戻ってきたのだった。
なかなかご主人に慣れないコチカは、門の前でうずくまった。
ご主人はもう一度、ちゃーちゃ、と呼んだ。
だまってかたくなに動かないコチカ。
ご主人は、にゃー、って鳴くときある?と聞いてきた。
当然じゃんと思いながら、ええ、というと、
そりゃワンとは鳴かないだろうけど、とぼっそり言ったので噴出してしまった。
私が笑っていると、ご主人は、でもま、ちょっとは慣れてきたかな、と言った。
確かに顔を見ただけで逃げたりはしないです、はい。

* * *

晩御飯の後片付けをしていて、食器を背後の水屋に置こうと振り返ったら、
足元にコチカが中途半端な場所に立っていて、危うく蹴飛ばしてしまうところだった。
どうしたのコチカ!
歩いていて急に止まった姿勢でじっとしている。
猫が考え事したらダメって言ったでしょ、とか言っていると、
自分のご飯のお皿に目を落とし、私を見上げて、
たまりかねたように、にや〜〜、と言った。
いったい何?
とコチカを見ると、鼻をひくひくさせている。
私もまねして鼻をひくひく。
なーる。。
アンキモの酒蒸しのい〜い匂いが色濃く残っていたのである。
人間ばっかおいしいもの食べてずるい!
と言いたい?もしかして。
なんとなくご飯の器に近づきながら、ん〜、と不満そうに言っているので、
カツオブシをあげた。
満足したかな?



 *  *  *  * 


1月30日(火)

<ミルキー死去のニュース(1/21)>

しばらく見ない、奥さんも見かけない、と思っていたら。。

こないだ病院に連れて行かれるのに行き会い、42度の熱がある、と聞いていた。
翌日にもう一度連れてくるよう獣医さんに言われて連れていったけれど、
エイズを発症していて、21日に事切れたのだそうだ。

ここ2ヶ月くらい、うぉ〜、とケンカを売って(探して?)歩いていることが多かったけれど、
なんか全体的に色あせた風情だとは思っていたのでした。
発症してから数ヶ月だったようだ。
家猫だとやはり早いのだろうか。
タロウにしてもニャオンにしても、具合悪そうだなと思い始めてから、
1年以上は生きていたと思うのだけれど。

最後までご飯を食べて、外に出ようとしていたそうな。
ミルキー、いい旅してね。
今度は誰になって戻ってくるのやら。

*

考えてみたら、21日(日)というのはアメコが逝った日でもある。
19日が新月だったから、この前後5日くらいは命が消えたり生まれたり、
という可能性の高い数日間ではあったのだろうと思う。
特に今は季節の変わり目だし。
私の遠い親戚の人も急に亡くなって母がお葬式に行き、
私の知り合いは、周辺の人が3人も亡くなってしょげていた。
そういえば向かいの奥さんはお通夜だって言ってたかな。
地球上で生死に関わるエネルギーが大きく動いたのかも。



 *  *  *  * 


1月31日(水)

ミルキーの飼い主さんに会った。
なんか家の中で音がするのよね、と言う。
廊下で、カタッ、とか短く物音がするのよ。
ドア開けてみても何にもないの。。

ミルキーじゃないですか?と言ってみると、
そうかしら、と飼い主さん。

案外、
知らないうちに居間に置いてあるいつもの座布団に丸くなっているのかも知れませんよね。

* * *

もしかして今日で1月は終わりってこと?
げ。。



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