09/2月・3月・4月

~~~ミルク色のコチカ~~~

奮闘記 -94-

2009年3月


怪しい男に毛を梳かれる

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3/4ひな祭りの翌日の屁理屈 3/9春やせ? 3/10お気に入りの木の球 3/15コチカいじめ 3/17コチカの小さな発見
3/20お彼岸だし? 3/22ナースなコチカ 3/24猫の思惑 3/29春の大運動会 3/30いつか体操の選手に?

2月1日(日)

<カジュマル、じゃなくって、マシュマロじゃなくって、>

アルマジロ!みたいになってる、と夫。
面白い思考回路をしていると思ったけれど、私は・・

アンモナイトだと思う。



 *  *  *  * 

お知らせ*久々の更新!コチカ・ギャラリー:2008年のINDEXに登場したコチカを掲載しました。ご覧くださいね*^_^*


3月2日(月)

クッションの上に置いた枕に頭をつけ、15分ほどうたた寝をしていた。
もう目覚める頃だったのだろうか、
頭のそばにいるコチカがごそりと動く気配があった。
立ち上がったな、ぶるぶるぶるぶると振動が来て、伸びをしているのだな、
と思っているといきなり私の頭がうわーっと下に下がった。
く、首が・・

クッションの中身は、小さな発泡スチロールのビーズなので、
重みのかかった場所が深く沈む。
伸びをした後、また座りなおすのだろう、
と踏んでいたのに、コチカは床に下りていった。
それでコチカの座っていた場所が持ち上がり、
私の頭の方が下がったのである。

ソファに座った状態で体を曲げているので、それでなくとも首が痛い。
それがさらに深く曲がることになったので、私は焦った。
コチカが下りるとわかっていたら、対処のしようがあったのに。
コチカ、今度からどうするか、必ず言ってから下りてね。



 *  *  *  * 


3月4日(水)

<ひな祭りの翌日の屁理屈>

クッションの上で寝ているコチカがかわいいので、
携帯のカメラで何度も写真を撮ったら、
シャッターを押すたびに、チャリ〜ンと鳴るものだから、
コチカは目を覚ました。
悪いことしたな、と思ったけれど、
しつこく撮っていたらコチカは頭に来たらしく、
手を伸ばして携帯を引き寄せ、噛み始めた。

猫の大きな耳にチャリ〜ンという電子音は、
人間が聞くよりも増幅して聞こえ、耳に突き刺さるようにさえ思えるだろう。
私もこの手の音は嫌いなので、よくわかる。

それにしても、
撮っている私が悪いのではなくて、音の鳴るカメラが悪い、と思うのは、
猫の浅はかさだろうか、真実だろうか。

実際、内緒で撮りたいときだってあるのだから、チャリ〜ンは不必要なのだ。
でも秘密の撮影防止のためのチャリ〜ンなので、人間にとっては必要である。
今ここでコチカを苦しめる音が出さないようにするためには、
写真を撮るのをやめるしかないのだけど、でも私はやめられない。
だってコチカがかわいいから。
ということは、携帯が鳴るのがやはり悪いのであって、コチカは正しいのだ。



 *  *  *  * 


3月7日(土)

<小さな発見>

コチカがクッションに上り、毛づくろいをし、
丸くなろうとするときを見計らって、コチカのおなかや背中か顎の下に手を置く。
そうすると、手の上のふかふかのコチカの体がかぶさり、
しばらく暖かくいい気持でいられるのだ。
最近見つけたささやかながら新しいコチカの楽しみ方であるムフフ。。



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3月8日(日)

午後の足ピーン
夜の足ピーン
どちらも変りません。



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3月9日(月)

<春やせ?>

最近コチカはご飯を既定量食べていないせいか、やせてきた。
大丈夫かな。
毛替わりの季節なので毛を食べてしまうからかしらん。
おとといの夜中には、今で一人で鈴でハッスルしていたから、
大丈夫なのだろうと思うけれど。
運動不足でエネルギーを持て余しているのかも知れない。
積極的に遊んでやんなきゃ。



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3月10日(火)

<お気に入りの木の球>

直径10cmほどの木の球(木ン玉:夫曰く)がある。
本来はどのような用途に使うのかわからないが、
東急ハンズで見つけて、フォルムの美しさに衝動買いをしたものである。
木を球形にくり貫き、つるつるに磨かれている。
手に取ってひと撫でしたら最後、元の棚に返せなくなった。
大変に満足して買って帰ったものの、使い道がわからない。
オブジェとしても見栄えするものでもなし。
でもいつしか、指圧用の器具として重宝するようになった。
仰向けになり、床や布団と背中の間にこのボールを置き、
適当に体を動かすと、なんとも気持ちよく、よいマッサージになる。
今は、ソファの背もたれと背中の間に挟んだり、
座ったももの下に置いて、指圧したりするのに、常備してある。
最近、それがクッションの下にあるのをコチカが見つけた。
そして丹念に丹念に舐めた。
以来、私の膝に来ると必ず、
私とクッションの隙間に手を突っ込んで、ボールを捜す。
どうやらコチカもこれが大変に気に入った様子で、
ペロペロ舐めたり、なんとなく手を置いていたりする。
やはり自然素材でできているものには惹かれるのだろうか。

リラックスタイムに木の球



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3月12日(木)

ソファの上のクッションでくつろいでいるコチカ。
しかし、クッションの半分がコチカの重みでぽっこりへこみ、
そのへこみにコチカがぽっこりはまっている。
これではだんだん寝返りができにくくなるだろうと、
ソファから立ったついでに、コチカを抱き上げて位置を替えてやった。
それが相当に意外だったのか、
な、何するの?と言った目をしたコチカは、おびえたように私を見ている。
この方が具合いいでしょ、とことさら優しい声で言いながら体を撫ぜてやったが、
私がその場を離れると、クッションを降りて、後を追ってきた。
足にまとわりついて、うにゃっ、うにゃっ、と声を上げ、
私の動こうとする前にまわり、動きをけん制する。
何勘違いしてるのさ、どこにも行かないよ、
台所に行くだけだよ、すぐ戻るよ、と言っても、
コチカは背中を丸めて小回りを繰り返しながら、私の足元をまいまいする。
これから私はダイニングテーブルで作業をしようと思っていたのだけど、
ひょっとしたらコチカは、そろそろ私の膝に来ようとしていたのかも知れない。
もうそろそろ夕方だしね・・
と私は休憩することにし、再びソファに座り直した。
膝をぽんぽんと叩き、コチカを誘うと、待ってました、とばかり飛び乗ってきて、
しばらくよしよしされ、腕を丸めてすっかり落ち着いた。
やれやれ、一件落着、と言いたいところだけど、
だったら、お茶を用意してくるのだった、とちょっとばっかり後悔した。
手持ち無沙汰な時間が過ぎていく。
あー本日の私のお茶の時間はどうなるのだろう。
でもま、たまにはいいか、お茶なしの休憩も。。



 *  *  *  * 


3月13日(金)

夜中。
コチカは横になっている私の胸の下で丸くなっている。
寝返りを打ちたくなったので、
動いても大丈夫かどうか確かめるつもりで触ってみると、
あれれ・・丸くなっているのはわかるけれど、
どのように丸くなっているのかさっぱりわからない。
夢うつつの間で、どうなってるのつなぎ目はいったい、
とそうっとではあるが、撫ぜまわしてみてもわからない。
もどかしい思いで目を開いて見てみたら、
頭を足に突っ込んで手でひげを隠して、かっちり丸くなっている。
それを遠慮がちに毛の上の方だけを触っていたので、
縫い目のない毛皮の座布団みたいに思えたのだった。
なーんだ。
ちゃんと目覚めて正気の頭で見たら、どうということはない、いつものコチカだった。
それにしても、こんなに触っているのに、コチカはピクリともしなかった。
よほど深く眠っていたのね。



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3月14日(土)


クッションのかなり下によりかかりながら、
お尻は私のおなかに載っている。
もうちょっとなんとか上に行くとか、
すっかりおなかに載るとかしてくれると、
お互い楽だと思うんだけど。。




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3月15日(日)

<コチカいじめ>

コチカがキャット・タワーの3段目に上ったとき、
固形物が床に落ち、ポタッ!と硬いながら派手な音を立てた。
ウ○チである。
私はすかさず、
わ、コチカ、何ちゅん、今の音、何ちゅん何ちゅん、あーあ、ちゃーちゃ?!
と大げさに言った。
すると夫も、
え?何、何、何、何、何ばしたと、コチカ?!
と大きな声で言った。
するとコチカは力なく床に下りてきて、
自分の落し物のまわりをちょっと掻いて、
ふな〜、とふにゃふにゃの声を出しながら、不安そうに人間2人を振り返った。
取ってやるよ、と夫がティッシュを持って近づくと、
コチカは慌ててキャット・タワーの3段目に上った。
もう大丈夫だよ、○〜○○が取ってくれたよ、だ〜いじょう〜ぶ〜♪、
と私が、
そして夫もコチカの間近で、
取ったよ、もうよかよ、と言うと、
コチカはお尻を向けて振り向いたまま、みゃっ、と高く小さい声で返事をした。
夫は、大丈夫やっけんね、と優しく撫ぜ、
っちゃんちゃん!
と、かわいいかわいいコチカいじめは終了した。



 *  *  *  * 


3月17日(火)

<コチカの小さな発見>

3月7日に書いたように、
私もコチカとの新しい楽しみ方を折に触れて見つけ出すけれど、
コチカもまたそうで、
このところクッションに来たときの新しいくつろぎ方を見つけたようだ。

まず私の膝に飛び乗り、その勢いでクッション半ばに乗る。
そして腰を下ろしつつ、クッションの傾斜に合わせて、
ずるずると私の方に降りてくる。
布との摩擦でうまく下りられない場合は、
次に重力に任せられるまで、体をもぞもぞと動かす。
ほどなく私の太ももにお尻が到着すると、
そこで上半身をクッションにもたせかけたまま、
体の収まりが良いように居住まいを正し、落ち着くのである。

その降りてくるときの、後ろを伺うような、それとなく集中したようなコチカの表情が面白い。
目をまん丸にした顔全体のなんだか透明な感じなのが、
お尻がようやく下に着くと、やれやれ、というか、これでよし、
と変わるところが、なんとも人間臭いのだ。
そしてコチカの背中がどんどん丸くなり、
猫らしく丸くなるだけ丸くなると、これで出来上がり。
手の先なんかぺろぺろ舐めると、やがて目が細まってくる。
すると私もほっとして、ぼーっとしたり、
お茶を飲んでいるときなどは、いつもよりもゆったりできる。
まったく退屈しませんね。
コチカって、動物って。



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3月19日(木)
夜中に胸の下で丸くなっているコチカを触ると、
まず足先が触り、同時に鼻先と長いひげが触った。
こないだは足と体との境目がわからなくて混乱しそうになったけれど、
今日はすぐわかった。
足の爪と、ちょっと硬目でばらばらとした感触のひげ。
それと暖かい布団の中でもひんやり湿った鼻の先っちょ。
私みたいな人間には、奇妙なコンビネーションでした。



 *  *  *  * 


3月20日(金・春分)

<お彼岸だし?>

夕方6時を過ぎたら、
コチカがタコツボから出てきて、ご飯〜、という。
いくらなんでも早すぎるよ、ということで、お膝に呼んでよしよし。
ほどなくして膝から降りていったものの、
30分ほどすると、また、ご飯〜。
ま、たまにはいいよね、ということで、ご飯をやり、
人間もご飯の用意を進めていた。
するとコチカは、キャット・タワーの4段目から、にゃあ!と叫んだ。
びっくりして顔を見ると、さらに言う。
何度も何度も。
目が寄って、さらに目尻が釣りあがっている。
昔、お外〜外行きたい〜、と訴えているのにぐずぐずしていたら、
なんで外に行こうとしないの?早くしよ!と催促するコチカの表情がこんなだったな、
と思い出しながら、
ではなんで今そこまでの緊急事態なんだろう、
と不思議に思いつつコチカのそばに行ったら、
コチカはなぜかあわてて一段降り、くるりと後ろを向いて、
麻縄の爪とぎで爪を研いだ。
とりあえずよしよししてやると、コチカは床に降り、ご飯を食べに行った。
どうしたんだろうね、と言っていると、食事の支度ができあがったので、
春分おめでとう!などと乾杯をしていたら、
タコツボに入りなおしていたコチカが、顔だけ出してゲボリと吐いた。
なんだ、気分が悪かったのか、と始末しながら夫と言い合ったけれど、
落ち着いたように見えたコチカは、またにゃあ!と叫んだ。
人間はご飯を食べ始めたばかりなのに、なかなかお箸も進まない。
どしたのさ、とコチカに向き合うと、また吐いた。
今度は胃液だけだけれど、2度も。
なんだろうね。
毛替わりの時期に来たのであって、
要するに嘔吐の季節になったということだろうけれど、
お彼岸だということで、
いつもより父を意識し、父の遺影にちょっといろいろお供えしたせいで、
本人が来場したのかしらん、などと考えたりしたけれど、まさかね。
でも・・
魂らしきものが周辺にいたりすると、コチカはうろうろする・・
今もしていて、ときどき天井を見上げて何かを言っている・・
やっぱり?
お父上さま、顔見せられよ!



 *  *  *  * 


3月21日(土)


今日のお買い得商品?
いえ、
新しい袋には入らずにはいられないコチカでした。


 *  *  *  * 


3月22日(日)

<ナースなコチカ>

今朝。
強風にあおられるベランダの植木を眺めているうち、
その様子に当てられたのか、私は気分が悪くなり、
クッションにぐったり寄りかかっていた。
夫が心配して、話しかけてくれたりしていると、
コチカがやってきて、クッションに上った。
私は目を閉じていたけれど、
コチカが居住まいを正して、毛づくろいをしたのがわかった。
目の前が静かになったので目を開けてみると、
コチカが人のように肘をついて横になったまま、私をじっと見ていた。
ああ、コチカ、と撫ぜたいと思ったけれど、だるくてコチカに手も伸びない。
そのままうとうとして、ふと顔を上げると、
コチカは別な格好をしていたけれど、やはり私を見ていた。
それからしばらくして、お昼ができた、と夫が言ったので、
どっこいしょ、と起き上がると、そのタイミングでコチカも降りていった。
心配してくれてありがとうね、コチカ。。



 *  *  *  * 


3月24日(火)

<猫の思惑>

お昼を過ぎてからと夕方過ぎの2回、
私がソファを立ったタイミングでコチカはタコツボから出てきた。
そしてね〜、ちょっと〜、お膝〜、と言いつつ、
私がソファに戻るのを待っている。
おとといのこともあるので、もうちょっと待ってて、
と思ったりもしたけれど、なるべく早く戻って、膝を叩いて誘った。
コチカは待ってましたとばかりに膝に飛び乗ってきて、
よしよししてもらって、毛づくろいをし、
私のおなかに頭を置いて眠った。
お昼と夕方の2度、まったく同じパターンをとった。
おととい気にしてやったのだから、
今日は甘えても大丈夫、という頭って猫にもあるのだろうか。



 *  *  *  * 


3月26日(木)

昨日のこと。
来客があった。
話をしている途中で、
男性が、うわっ!というから、
彼の顔を見ると、
視線の先にはキャット・タワーの最上階に座ったコチカが、
恐ろしくするどい視線を送っている。
今、思っきり目が合ったー、と脂汗をかきそうな表情で男性。
思わず、すみませんねえ、と出てしまったが、
そこまで睨みを利かせなくとも、避難してるだけでいいのに。
静かに話す人なのに。
しかし、コチカはよほど緊張したとみえ、
男性が帰ったあとから、
ずっとタコツボで寝こけたまま夕方まで出てこなかった。
かく言う私も、植物の息吹に当てられたのか気分がすぐれず、
お昼からすべて返上して眠っていたので、
それでコチカも刺激を受けることなく眠っていたのかも知れない。
さてでは、コチカの眼光に脅かされた客人はどうだったろう。
どうということもないのだろうな。



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3月28日(土)

人間が夕食を食べようというころ、
コチカもタコツボから出てきて、ソファ前のテーブルの下で座った。
顔が横にふくらんで、ブーっとした表情で、私を見ている。
寝起きが悪いんだね、と言おうとして、ふと思った。
猫も顔がむくむということがあるのかしら。



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3月29日(日)

<春の大運動会>

ここ数日、
夜中に居間から続く廊下を猛ダッシュするスリリングな物音が聞えてくる。
爪の音とと共にだだーっと走りこんできて、
玄関の手前でブレーキをかけるのだろう、
竹暖簾をざざーっとすり抜けてから、三和土の靴を蹴散らす音がする。
またやってる・・と夢うつつの中で思うのだけど、
はやり植物や虫たちの息吹と一緒に、
コチカの体内でもぞわぞわと蠢くものがあるのだろう。
やっぱり春なのですね。春〜♪



 *  *  *  * 


3月30日(月)

<いつか体操の選手に?>

夜。
窓の天井付近から、ふにゃ〜、と腑抜けた声が聞えた。
見れば、キャット・タワーの最上階で困った顔をしている。
どうやら一段下の棚に、嬉しからぬ物体を置き去りにしてしまったらしい。
降りたいのだけれど、踏んづけたらどうしよう・・
反対側の下を振り返ると、別の棚があるにはあるが、
布が張ってあるだけなので、不安定に思えるのか、
これまで一度も載ってみたことがない。
あっちはだめだから、こっちしかない。。

手を貸してやってもいいのだけど、と思っている人間二人に、
頼ろうともしてないようなので、とりあえず見守っていると、
濃厚な雰囲気を漂わせて、下の棚をじーっと見てから、
両手を伸ばして飛び降り、
まず安全なところに両手を置いて逆立ち状態になり、
それから宙に浮いた両足を着地させたのだけど、
そのときには、鼻先がブツの手前に来るよう、方向転換が終わっていた。
しかもずっと見ていた人間にさえ気づかないくらい、さりげなく転換していたのだ。
大したものである。
ブツを目の前にさえしておけば安心なわけだけど、
なんとしても踏んづけないよう、
降りる際にシュミレーションし、その通りに動く身体能力に、感心してしまう。
当たり前なのだろうけれど。
猫なのだから。
いつか人間に生まれ変わったら、体操の選手なんかどうだろう、なんて、思ったり。



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