5月2日(土)
毛梳き・・もういやだー!の心。
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5月4日(月) 朝8時にして、室温27度、湿度40%である。 なのにコチカは寒く感じるのだろうか。 籐椅子のふかふかひざ掛けで丸くなっている。 ひざ掛けは、片隅が少しまくれていた。 コチカは、まくれた内側と、 昨日まで寝ていた表側の臭いを嗅いで、 内側に腰を下ろすことを選んだ。 まくれていた部分はどんどん広がっていき、 夜には蓋を開けたようにすっかりまくれて、 コチカは新しい(?)内側で寝こけている。 明日にはまたきれいにしてやんないと・・かな。。 |
だって気持ちいいんだもん。 |
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5月6日(水)
<お片づけエキスパートさんが来た>
昨日・今日と、お片づけエキスパートさんに来てもらい、
要らない物と要る物とが雑多に詰まった部屋を大改造した。
この間来場したとき、コチカが(を、じゃなくて、が)好きそうだった女性である。
物が詰まりすぎて手のつけようのなかった部屋から
段ボール箱やら収納引き出しなどをリビングに運び、仕分けをする。
1時間もするともう疲れてきて、あーもーだめ、と気弱になるけれど、
人にお尻ぺんぺんされながらなので、なんとか2日間頑張れた。
その間、コチカはキャット・タワーの最上階で、じっと下界を見守っていた。
アハハ、やっぱり気になるんですね、ちら見してる・・とエキスパートさんがコチカを見上げる。
憧れの女性のお尻ぺんぺん代わりのきれいな声がよどみなく聞え、
コチカはさぞかし天国だったろう。
空いた段ボールを片付けたり、ゴミを捨てに行ったりで、
下界に人がいなくなると、コチカはにゃ〜、と言いながら降りてきて、
くんくん臭いを嗅いで歩き回る。
ひっくり返った下界は、やはりそれだけでコチカを緊張させるらしく、
女性がそばにいても、目に入らないようだった。
残念だね、このひとはもうしばらく来ないんだよ。
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5月7日(水)
最近、籐椅子で1日を過ごしているコチカは、
今度はクッションにくるようになった。
ちょっと前まで来ていたのを急にやめたのに、
またくるようになったのは、どういうネコの都合なのか。
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5月9日(土)
<人の言葉をわかろうとするネコ>
夕食後、私はうとうととソファで寝てしまった。
気がつくと、コチカがクッションの上にいて、にゃー!と言った。
ご飯ならまだ早いよ、と言うと、
夫が、さっきうるさく言ったから用意してやった、でもまだ食べてない、と言う。
・・だって、ちゃちゃ。
用意してあるってよ、○〜○○がしてくれたってよ、カツオブシもしたって。
というと、○〜○○という言葉に、夫を見るのだけど、
いつもなら、そういう場合には夫がご飯の用意をしているのを目にする。
しかし今日は夫は座っていた。
どういうことかわけわからない、という表情で、夫をじーっと見ているので、
私はネコがするように、ご飯の方を見、コチカを見、もう一度説明すると、
もうしかして用意してあるってこと?と半分飲み込めたような顔つきになって、
クッションから降りていった。
そして疑い深そうな歩き方でそろそろとご飯に近づき、
首を伸ばしてくんくんと匂いを嗅ぎ、あ、ほんとだ、と思ったかどうか、
今一歩前へ進んで背を丸めて食べ始めた。
こうして見ていると、つくづくネコも表情豊かなものだと思う。
感心している間に、コチカはご飯に口をつけ、第一弾が終わったのだろう。
口の周りをぺろぺろ舐めながら戻ってきた。
食べた?と声をかけてみたけれど、
言わないのよねえネコは。
食べた、とも、ありがとう、とも。
当たり前だけど。
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5月10日(日)
<真っ白しろ・・>
掃除機をかけてもかけても舞うコチカの毛に業を煮やし、
夫は腰を据えてコチカの毛梳きに挑んだ。
コチカをひっくり返しあっちからこっちから、
脇の下に手を差し込み、
棒状にだらりとなったネコの背中をファーミネーターで念入りに梳く。
大量の無駄毛が取れた。
コチカの体の半分分くらいの体積。
ほわ〜っと綿菓子みたいで、売ったらどうか、と思うほど。
コチカの分身作れるかもね、といいながら、コチカを開放する。
余分な毛を梳かれて、ちょっとほっそりなったコチカは、
凝視してしまうほどに、真っ白。
みなさん、世の中にこれほどの白という色があるのですね。。
そんな色を体にまとってのっそり歩いているコチカを見ていると、
ほんと、この世のものとは思えない怪しい気持ちなってくるのですよ。
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5月11日(月)
思えばコチカは、
夜になると夫のすねにしきりにすりすりし、
掻いて〜、とおねだりしていた。
そして、首筋を夫の手にゆだねて、
あ、もうちょっとそっち、あーそこそこ、などとリクエストするのである。
夫の爪は、指からはみ出ているタイプの大きな爪で、
背中などが痒いときに掻いてもらうと、この手切り取って置いてって、
といいたくなるくらい、気持ちがいい。
毛のない人間でさえそうなのだから、
毛に覆われたネコにはさぞかし気持ちいいのだろう。
ひとたび夫がかいかいし出すと、結構長々と掻かせていた。
でも昨日、毛を充分梳かれたので、もうかいかいねだりもなくなったろう。
白い毛の塊が、かわいい仕草で迫ってくると悪い気もせず、
触り心地のよさもあって、言われるままに掻いてやっていたけれど、
春の夜のノルマがひとつなくなって、やれやれだろうな、夫も。
それとも淋しいかな。
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5月12日(火)
<コチカ効果>
ここ数日クッションの上で過ごしているコチカ。
おとといは、クッションの位置が悪く、
毛づくろいをしている最中にゴロリとクッションごとソファから転げ落ちてしまった。
おやおやおや、とすぐさま立って、
大丈夫だからね、と声をかけながら直してやったら、
なんということもなく、また飛び乗った。
クッションが落ちてもどうということはないのさ、とインプットされているのだろうか。
というわけで、
お陰さまで毎日コチカのすぐそばで、
ぬくぬくほんわりした心持ちでいるのだけれど、
もっとも嬉しいのは、
1日に数回、目を覚ましたりしたときに、
ぁ、と小さな小さな声で私に声をかけること。
コチカを見ると、白くネコらしく整った顔に、
つぶらな目をパッチリ開けて、まっすぐに私を見ている。
もうどうしたって、何をしていようと、
ちゃちゃ、起きたの?おはよ、と手を伸ばしてしまう。
頭皮・頭髪から首筋の力がすっと抜け落ち、
顔の筋肉なんかにゅるにゅるに融けているような気がする。
わけもなく嬉しく、呼吸が楽で、心の底からほっとしている。
これ、絶対、カウンセラーに相談するより、
カイロに行くより、何かしらの治療効果があると思う。
なんともありがたい存在である。
いまさらではあるけれど。。
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5月13日(水)
<なにがなんだか、けんか両成敗>
昨日の夜のこと。
人間がお風呂に入る前、
どういうわけかコチカは興奮気味で、わーわー言って走り回っていた。
少し疲れたのか、キャット・タワーの4段目に停まっているとき、
夫が、おしっこしよー、と近づき、連れて行った。
コチカがぐずるらしく、こらこらこら、とか、ちゃんとしようよ、とか、コチカをなだめる声が聞えてくる。
しかしそのうち、うぎゃぎゃ、うにゃっ、とコチカの反抗的な声が聞えてきた。
いつもよりも時間をかけて、それでもなんとか終わらせたが、
コチカはぶーっとした顔で戻ってきて、
とりあえずはいつものように私にすりすりしたあと、床に両手を伸ばしてへたり込んでしまった。
夫は、コチカがばたばたして抵抗した際に、
後ろ足の爪が腕に触ったようで、血が滲んできたと言っている。
あらあ、コチカ、○〜○○に、ごめんね、って言わないと、
というと、意外なことにコチカは、
床に平べったくなっていた体をよっこらしょ、と起こして、
わざわざ私にすりすりしにきて、また床に伸びてしまった。
いや、コチカが悪いわけじゃないんだよ、
ボクがちゃんとわかってやれなかったのかも知れない、と夫も神妙な声を出して反省顔。
そんな夫を、コチカは見上げている。
コチカ、ごめんね、と夫が撫ぜると、コチカはおとなしくされるままにしていた。
よくわからないけど、
双方が反省していて、なんだか美しげ。
けんか両成敗ってこと?
けんかってのも変だけど。
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5月15日(金)
<もっかのにっか・・ニッカボッカ(日課牧歌^^\)>
朝、キャット・タワーの向こう側で横になって朝日を浴びているか、
リビングの真ん中で伸びていて、
私が起きていくと、んにゃっ、と言って足元にすりすりしにくる。
挨拶がすむと、またキャット・タワーの向こうに消えて、
私がソファで朝のお紅茶を飲んでいると、クッションにやってくる。
おしっこしよー、と夫に連れていかれ、そして戻ってきて、私を見る。
おしったしたのね、えらかったねー、などと私に言われると、これで朝のノルマが完結。
リビングの真ん中の床の上か、キャット・タワーの向こうでくつろぐ。
夫がでかけてしまばらくすると、また、うにゃっ、と声をかけつつ、クッションにくる。
そして夜8時ごろ、ご飯を食べに降りていくまでそのまま。
ご飯を食べると、どういうわけか、リビングの端にある低いテーブルの下でくつろぐ。
そしてときどき、人間を伺うのだけど、その様子がなんだか陰険で。。
部屋の端から、下ぁの方から、首を下げ、顔を無理に上げて、じっと見ている。
なにさ裏ぶれたみたいに。やめてよー。
またクッションに来たらいいのに。。
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・・というのが目下の日課なのだけど、
今日はお昼近くに降りていったと思ったら、毛玉と胃液を嘔吐した。
ちゃんと降りて、えらいえらい。
今日のその2.
どういうわけか、クッションの置き方が変で、
コチカが載ると、クッションの中身である発泡スチロールのビーズが沈み、
逆に私の枕が高い位置に来て、大変に頭が載せ辛かった。
しかもうかうかしていると、伸ばしたコチカの足で、枕が落ちそうになる。
いったいどのように置けば、一番うまくいくのだろう。
問題って毎日起こる。。
コチカよりも高い位置にある枕。
これじゃ首が痛い。。
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5月18日(月)
<別人28号>
おとといだったかな。
人間がお風呂に入る頃に和室から外を眺めていたコチカ。
夫がトイレに誘おうと近づくと、珍しく逃げた。
いつもはどう逃げようかと、頭の中で一瞬シュミレーションを描くらしいが、
結局は諦め、動かずじまいでいるのに、
ソファをくぐり、キャット・タワーへ、だだだっ!と走った。
しかし、天辺へ行き着く前に、夫が来てしまった。
コチカの脇の下に手を入れた状態で釣り下げ、
なんで逃げるのぉコチカぁ、とわざと間延びした声で夫。
おしっこするの、楽しいなっ、楽しいなっ、て思わないと。
楽しいなっ、楽しいなっ♪行ってきまぁ*^o^*す、と私の目の前を通って行った。
唖然とする私。
夫は社会に出ればクールなIT戦士なはず。
会社の誰がこんな別人になっていると想像できるだろう。
教えてやりたいような。。
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5月20日(水)
来客。
人間が話をしている間は、寝たり、袋に入って時間をつぶしていたけれど、それにも飽きた。。
早く帰んないかな。。
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5月22日(金)
夕方過ぎ。
キャット・タワーで外を眺めていたコチカ。
台所にいる私に、にゃ〜、と声をかけた。
ベランダに何かいた?と言ったら、
外に出られる、と思ったのか、
頭の上に「!」が飛び出たので、
お外行かないよ、と言ってやったら、
ちぇ、とでも言うように、目をぎゅっと閉じて横を向いた。
以来、私がいる方を見ようとしない。
そんなに気ぃ悪くした?
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5月24日(日)
<取るに足らず、つかれる話>
夜中のこと。
建設中の建物の中で、柱の立て方をもっと芸術的にしたい、
という旨を大工に伝え、建設会社のボスに掛け合ってもらっている、
という意味不明のもどかしい夢を見ていた。
目が覚めてみると、
私に背を向けて寝ているコチカの後ろ足のつま先を右手で握り、
宙に浮かせた肘を左手で支えていた。
どのくらいそうしていたのか、右肩が痛い。
思うに、コチカは足を触られるのが大嫌いなので、
へたに刺激を与えないように気を使うあまりに腕を浮かせていて、
でもそれだと腕が疲れるので、左手で支えていたらしい。
何やってるんだろう私。。
それが埒の明かない夢に繋がっていたのかと思うと、
考えるだにばかばかしくてうんざりなのだけど、
それにしてもコチカは、蹴飛ばすこともなく、私に足先を握られていた。
私はそこまで許されるようになったのか、
それともコチカがぐっすり眠っていたからか。
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5月27日(水)
知人が来て、いまどきの掃除機の性能を試すことになった。
掃除機のノズルを持った知人は、
ネコの毛がまばらにくっついているコチカのキャット・タワーに吸い寄せられていった。
たまたま最上階で話を聞いていた(?)コチカ。
お気の毒さま。
なんでここでやるわけ?
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5月28日(木)
<そういう日>
今日は、朝、おはよう、と言ったきり、
夜8時までコチカと一度も顔を合わせなかった。
私はずっとソファにいて、コチカはずっと隣のクッションの上にいたのに。
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5月30日(土)
<取り返しの日>
日がな1日クッションの上にいる日。
玄関の方でごそごそ音が聞えてくるけれど、
あれは夫が作業をしている音だし、
コチカにとってはいつもどおりの平和な日だったはず。
いやそうでもないかな。
おととい、そばにいながら互いに会わず終いだったので、
今日はことあるごとに、
コチカぁ〜、と手を伸ばして、
ふかふかのおなかやら、
ぷよぷよの肉球を触ったりしたから、
ちょっとばかりうっとうしい日だったかも。
だってかわいいんだもん。
いいじゃんたまには。
ね^^\
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5月31日(日)
<出たぞ!久々に>
夕方。
気功の練習なぞして、
引き続き体の不快感を取るエネルギー・ワークをしていたら、
クッションで丸くなっていたコチカがいきなり、うにゃん!と顔を挙げ、
私を見た。
どした、と応じると、コチカは起こした頭をできる限りぐるりと回し、
慌てた様子で何かを目で追っている。
わ、何かいるよ、と叫ぶと、
夫がリビングの真ん中に立ち、両手を打ち鳴らした。
そしてベルを鳴らして、聞き耳を立てると、
どうやら拍手の音もベルもよく響いていた。
やれやれ。大丈夫そうである。
私の体に何かが憑いていたのだろうか。
そういえば、さっき、
乱雑に本などが載せられたテーブルを眺めていて、
嫌な気持ちがしたけれど、
それが未熟ながら第6感が感じ取った物の怪の気配だったのだろうか。
人間はいちおうほっとしたけれど、
コチカはまだ落ち着かない様子でクッションから降り、
うにゃーうにゃー、と緊迫した声を上げながら、
リビングと和室をうろうろし、いつもは座らない場所に腰を下ろし、辺りを伺ったりしていた。
目に見えないものは、床付近でも動き回るようだった。
コチカは私のそばに来て、相変わらず強い調子で鳴き、
私が大丈夫だよ、と声をかけて背中を撫ぜると、
目を細めて、本当か?と疑うような顔をした。
そのうちに落ち着いたのか、私の両足の間に来て、腰を下ろし、腕を丸めた。
しばらく経った頃、私が足を伸ばすと、そのタイミングでコチカも立ち上がり、のびをした。
これで一件落着したのだろうか。
コチカは私を経由してクッションに飛び乗り、再びくつろぐ体勢に入った。
そういえばここ最近はこういうことがなかったので、
あーびっくりしたー、だった。
以前、木造の古い家に住んでいた頃には、
こんなことでいちいち驚かなかったけれど、
久々のことで、びびっちゃったし、ちょっと反省した。
呼んじゃったのね、マイナスさんを。。