09/5月・6月・7月

~~~ミルク色のコチカ~~~

奮闘記 -97-

2009年6月


かいかい、ありがと。

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6/10コチカの神経質さを考える 6/11おいしいひととき 6/13腹立たしいひととき 6/14シカトされちっち
6/16かいかいの季節にショートコント 6/21ある種習性 6/27思案げなコチカ 6/29夕餉の作法 6/30イカ刺しなネコ


6月1日(月)

もう6月。
言いたかないけど、やっぱり早い。。


これじゃあ、あっと言う間に8歳になっちまわぁ


 *  *  *  * 


6月2日(火)

昨夜の話。
夫とテーブルに向かい合わせに座り、
それぞれがそれぞれにしていたとき。
私が、ぁ痛っ、と言ったら、
夫も、ぁ痛っ!と言った。
コチカが人のすねに頭突きをして歩いているのである。
大概これが3回くらい繰り返される。
ご飯の場所からキャット・タワーまでの間、テーブルの下を経由する。
その際にすねを見ると、人恋しくなるのか、そんなわけないだろうから条件反射的にか、
コチカとしては単にすりすりするつもりなのだろうけど、ただのすりすりではなく、
なぜか、ゴン、と頭をぶつけるようにして、すりーっとするのである。
撫ぜるとなめらかな毛が生えてはいても、やはりすねなので、痛い。
コチカ、もうちょっと優しくしてってば。



 *  *  *  * 


6月4日(木)

友人来場。
○○○さん来るよ、とクッションの上で寝そべっているコチカに言うと、
コチカは首をわざわざ捻じ曲げて私の顔を見、ふーん、という顔をした。
前にも何度も来たことがあるし、夫との会話の中でも出てくる名前なので、
耳に新しくはなかったのだろう。

友人は、コチカに興味がないか、クッションの上にいることに気がつかなかったか、
コチカに声をかけることもなければ、コチカのことを聞くこともなかった。
彼女の実家には、ポチというネコがいるので、
ネコがいる家には特に関心ないのだろうか。
こういう人は初めてでなので、なんだか新鮮。。
お陰でコチカは来客に煩わされることなく、クッションの上でくつろいでいた。
でも、
友人が帰ったとき、玄関のドアが閉まると同時に、
私の足元に来て、リビングへ戻るまでの間、すりすりしていた。
それからソファに座った私の膝の上でしばらくべたべた。
友人は静かに話す人なので、二人で話していても静かだったはず。
精神をなんら乱されることもなかったと思うのだけど、
コチカなりにある程度我慢をしていたのだろか。



 *  *  *  * 


6月5日(金)

夕食後。
コチカは部屋の隅にあるテーブルの下で寝そべっていた。
私はソファでクッションの枕に頭を載せてテレビを観ていたつもりが、ついうとうと。
はっと気づいたとき、コチカは元の位置にいなかった。
ご飯も食べに行っている様子もないので、
思わず、コチカ!と呼ぶと、
ふな〜、と腑抜けたような声がすぐ隣でし、
面倒くさそうな目をした白い顔が不完全にこちらを向いていた。
ハハ・・いたのね。
いつの間に。。


どしたの?大声で


 *  *  *  * 


6月6日(土)

昨日の夜遅く。
おしっこをさせてもらったコチカは、
私にその報告に来て、そのままぼんやり座っていた。
さあ、風呂入ぇろう、と夫がリビングに来ると、
待ってましたとばかりに、にゃあ!と強い調子で声をかけ、
夫の足元にかけよってすりすりすりすり〜
どうした?これからお風呂に入るからね、と言うと夫に、
畳みかけるように、にゃあにゃあ言ってまとわりつく。
かいかいかね、しょうがないね、と床に座ると、
コチカは足を開いた夫の足の間で頭を下げ、かいかいのポーズ。
夫がもしゃもしゃと指を動かすと、
あ、そこそこ、もっとそっち、と首をくねらせ、
床におなかが着きそうなくらい胴体をねじり、
また立ち直り、また床に着きそうなくらいに傾けて、
とうとうバタンと横になり、
首をうーんと伸ばして頭を平らにし、目を細め、極楽の境地間違いなし。
なんともうらやましい。。
来世はやっぱりネコだな、と思えてくるひとときでした。



 *  *  *  * 


6月8日(月)

クッションの中のビーズをきちんとバランスよく置かないと、
1日中尻尾にくすぐられるハメに。



座るべき窪みが後ろ過ぎ。。


 *  *  *  * 


6月10日(水)

<コチカの神経質さを考える>

来客。
話し込んでいる間はクッションの上で丸くなっているが、
物を取りに私が席を立つと、にゃ〜、と心細い声を上げる。
客人が帰る際に、渡すものを冷凍庫から出し、
あーのこーのと話し合いながら梱包していると、
もう我慢できない!とばかりに強い調子で、
うにゃーにゃー、と激しく鳴き立てた。
なによコチカ、どうしたの?
顔を見れば目が釣りあがっている。
ここまで神経質になったコチカを見るのは初めて。
なーんでこうなのか???
そういえば、今日の客人は通常(?)とは違い、
明るく賑やかな人で、私もつられて大声でゲラゲラ笑ったりなんかしてたからなあ。
いや、誰だってみんな明るいし、
ゲラゲラ笑うくらいお客なしでも毎日やってるけど、思えば少々静かめ?なのかな。。
人によって感触が違ったりするのかも。
何をするにも騒々しい私の母にはそれなりの反応だし。
面白いもの。



 *  *  *  * 


6月11日(木)

<おいしいひととき>

クッションの上でひっくり返っているコチカが、
横になっているときが狙い目である。
そろえて前に投げ出された両後ろ足の間に後ろから手を突っ込み、
そのままおなかを通り越し、胸まで差し込む。
手首の裏側から肘までの腕の裏側に、ふわふわさらさらとコチカの毛が。。
もうね、これがたまらないのです。。
至福・・でっせ。



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6月13日(土)

<腹立たしいひととき>

夫を見上げて、うにゃっ、と甘えた声で呼びかけ、
背を丸めてすねにすりすりを繰り返し、
また顔を見上げて、うにゃっ。
かいかいして欲しいからなのだけれど、
そんなコチカの様子はどうも夫に恋焦がれているように見えるのである。



 *  *  *  * 


6月14日(日)

<シカトされちっち>

きょうは一日中コチカにシカトされていた日だった。
クッションに丸くなっているコチカのふかふかの体に触ろうとして手を伸ばすと、
もうその時点でコチカは気付き、じろっと横目で見る。
何?放っといてよ、と聞えてきて、つい手を引っ込めてしまう。
思えば夜中のうちからそんなだったような。
えーん。。
最近、やたらと手を伸ばしすぎるからかしらん。
もうしないから。
機嫌直して〜



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6月15日(月)

結論の出ない問題があって、集中して考えすぎた私は、
疲れてきたのでクッションの上の枕に頭を凭せ掛けた。
そのまま考え続けていると、
クッションの上で丸くなっていたコチカが伸びをした。
足がうーんと伸びてきて、私の眉に肉球が押し付けられた。
あっつーと思っていると、
眼鏡のフレームに足先が触れ、眼鏡を押しはずした。
む、ときて、考え事をしているままの目玉をコチカへ向けると、
コチカは顔に乗せた手の下から、薄目を開いてじろっと私を見た。
そのごめんでもない目!
じろっと見ていいのは私の方だってば。



 *  *  *  * 


6月16日(火)

<かいかいの季節にショートコント>

昨日の夜更け。
後ろに手を回して、
背中やらお尻やらをぼりぼりしている夫の足元にコチカがやってきた。
夫の顔を見上げて、かいかいして〜と言いながら、
背を丸め、爪先立ちですりすりして歩いている。
夫は体をよじ曲げながら、必死で掻いている。
下着のゴムに負ける体質なので、夏は受難の季節なのである。
痒いところに手を届かせようと、斜めになっている夫がよろけた。
そのはずみで、軽くではあるけれど、コチカを蹴飛ばしてしまった。
瞬間、コチカは、む、ときたのだろう、爪先立ちの足を止め、
夫を見上げ、ぐにゃっ、と叫んだ。
文字ではうまく表せないけれど、
今までの甘えたようなおねだりの声とは打って変わったどすの利いたダミ声に、
私は思わず噴出してしまった。
夫は、怒んないでよ、コチカ、お尻痒いんだよ、と言い訳している。
かいかいしてやるから、ちょっと待ってて、とぼりぼりがやめられない。
コチカは、当惑した様子でうろうろしている。
かいかいな二人の絶妙なコントラストが、もう可笑しいのなんの。
テンネンな芸人が家族にいるっていいわー^^\。



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6月17日(水)

おなかをつけたまま爪とぎをする怠慢コチカ。
おしっこしよ〜と言われて固まった。




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6月19日(金)

かいかいして〜と夫の後をついて歩くコチカに、
夫は知ってか知らずか、やはり自分の用は最優先なのだろう、
無視したようにしてあっちへこっちへと移動している。
テレビの前で立ち止まったとき、とうとうコチカに、うにゃあ!と言われた。
わかってる!かいかいする!と叫びながら、さらにあっちへこっちへ。
そろそろ馴染んできた一日の終わりに近い時刻の定例コント。



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6月20日(土)

雑然とした部屋に凛(?)とくつろぐプライド高げなおネコさま、コチカ。
あなたさまのお陰さまで空気が浄化されております。




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6月21日(日)

<ある種習性>

夕食中。
ご飯を食べて口をくちゃくちゃさせながらキャット・タワーの最上階に上っていったコチカは、
ほどなくして、しゃくりあげた。
やば!と思わず口をついて出たけれど、あーあ、な結果は免れない。
ちょうど植木鉢の真上だったのだ。
トリカラテ・スタオステという、赤・白・緑の3色の葉たちが受け皿になった。
絶望的。。
こういうとき、夫の行動は特徴的である。
一瞬時間も感情も止めるのである。
視覚の中で色彩がフェイドアウトする中、
おっと、という小さな掛け声と共に、さっと立って、
ティッシュをしゅっしゅっしゅっ、と抜き、葉の上のブツをどかした。
胃液の混じったものが葉に付いていて大丈夫かなと思っていると、
思いが通じたのか、同じ考えだったのか、
さっと鉢を持ち上げ、ベランダに持って行き、シャワーで洗い流した。
戻ってくると席に座り、やれやれといういう表情をした。
止まった時間が動き出した。
褪めた色合いが戻ってくる。。

ご飯を食べてる最中なので、何も言葉にしたくない。
必要なことだけを淡々と済ませる、というのが、
夫の流儀、というよりは、ほとんど本能のように見える。
まったく感心な人なのです。



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6月22日(月)

なにかいる!らしい・・

 


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6月24日(水)

あっつー
昨日よりはましなようだけれど、
それでもやっぱり、あっつー
湿気さえなければと思うけれど、
あるのだからしかたがない。
先週末、コチカは夫に毛を梳いてもらった。
お陰でほっそりしたコチカ。
暑さもちょっとはしのげるのかな。
でも毛は毛。
見るだに目から汗。。
やっぱり脱がせるしかないか。



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6月25日(木)

傾斜が急。
滑り落ちそうなのに、そんなはずはないと全身で表現する、やせ我慢コチカ。




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6月27日(土)

<思案げなコチカ>

昨日の夜。
コチカが和室の真ん中にぽつんと座っている。
視線を落として。
ちゃちゃ、と声をかけると、顔を上げた。
なんと耳をピンと立て、目が吊りがっている。
こうして欲しいと思うことを人がしてくれないとき、
不満と当惑の混じったような、こんな表情をする。
何か言うのかと思ったけれど、何も言わない。
吊り上がった目のまま、私をまっすぐ見ている。
どうしたの?というと、
はっとしたように腰を上げ、とぼとぼと歩いてきて、
私の足首にすりすりした。
両方の足をすりすりして通り過ぎると、
ターンしてまたすりすり、そしてもう一回。
おなかをぽんぽんと叩いてやると、
私の顔を見上げたが、もう普通の顔をしていた。
いったい何を考えていたのやら。



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6月28日(日)

午後。
ご飯を食べてまったりしてきた頃。
コチカが目覚めて、頭を起こしたので、
どんな夢見た?などと言いながら、手をコチカの口元に持って行った。
まだぼーっとしているコチカの口がわずかに開き、
舌が出てきて、私の人差し指に触り、先っちょが少し折れ曲がった。
そしてそのまま止まった。
当たっている面積が少しなので、少しだけ暖かくて、少しだけ柔らかい。
そしてどうなるのかと思っていると、
舌は引っ込んだ。
で、おしまい。
あれぇ、ペロペロしてくれるんじゃなかったの???



 *  *  *  * 


6月29日(月)

<夕餉の作法>

夕食を食べていると、
コチカがクッションから降りてきて、
小さく高い声で、あ〜ぁっ(語尾が上がる、以下↑)と言いながら、
後ろ足をうーんと残して伸びをし、
あ〜ぁっ↑と言いつつ、歩いてくる。

あ〜ぁっ↑と言うと、私も、あ〜ぁっ↑と返事し、
あ〜っ↑と言うと、私も、あ〜っ↑と答える。
そうしながら私のところに着くと、頭を下げすりすりの体勢になる。
軽くすり〜、と1回したところでコチカは座る。
私は手伸ばし、よしよしする。
これを3回くらい繰り返したら、ご飯にする?と聞く。
すると、今ご飯って言った?という目で人の顔をじっと見る。
もう一度、ご飯する?というと、腰を上げてしっかりとすりすりする。
なのでご飯の用意に取り掛かる。
その間コチカは、同じ場所にいて、じっと私のすることを見ている。
ご飯したよ、食べ、と声をかけつつコチカのところにいくと、
今一度すりすりしてくるので、
おなかをぽんぽんと叩いて、ご飯、食べ、ともう一度言う。
そうすると、ようやくコチカはご飯の方へ歩き始める。
なので私も安心して、自分のご飯に戻る。



 *  *  *  * 


6月30日(火)

<イカ刺しなネコ>

今日はまたもクッションの中身のバランスが悪く、
コチカがずり落ちてきていて、尻尾が私の腕に載っている。
この暑いのに、本物の毛皮なぞに触られたくない私は、
非常に面倒に感じたけれど立ち上がり、
両手を伸ばして寝そべっているコチカを見下ろした。
コチカは異例のことに驚いたらしく、何すんの?という目をし、
コチカごと抱きかかえてやろうと体を近づけると、
いよいよ怯えて飛び降りてしまった。

さあ、クッション直ったよ、と声をかけると、
キャット・タワーに避難していたコチカは戻ってきた。
コチカが床から飛び乗ると、絶妙な位置に割合平らに窪みができ、
湿気が高いせいだろうか、上から見ると、
白いコチカの体が醤油皿に乗ったイカの刺身みたいに見えて、
思わず噴出してしまった。



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