7月1日(日)
なんにもしないまま7月に突入した。
いやしている。
周囲の人々が年を取ってきたので、
来るべきこの家を留守にする日のために、
植木にタイマーで水をやれるよう、
給水ノズルを用意した。
あっという間に増えた植木鉢80個分。
いざセッティングの際にはどういう手順でするか、考える。
こんなとき、きっとコチカがしているように、
遠い目をしてぼーっとしているに違いない。
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7月3日(火)
キャット・タワーの穴倉に入ろうとしたコチカは、
熱心に点検をした挙句入らず、
下に降りて困った顔をしている。
見に行ってやると、中がひどく臭う。
これでは入りたくないだろうと、
中の布団にごろごろをかけ、
怪しいブツでもないかと探したがない。
きれいにしたよ、と声をかけると、
コチカはやってきて穴倉を覗き、くんくんした。
しかし力を落としたように、手を離した。
まだだめ?
と中を覗くとやはり臭う。
では、と箱の上にかぶせてある布を少し上にあげると、
あった!死角になっていたところにブツが。
まあね、排泄がうまくできないと、こういうことなのだ。
とにかくそれを取り、布を上げたままにして、
喚起をしてやった。
しばらくすると、コチカはやってきて、
布団もないまま中で眠ってしまった。
それじゃ硬いだろうにと思ったが、
そのまま午後過ぎまでいたようだ。
なにこのTシャツたくしあげたみたいなのは?
* * * *
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7月6日(土)
ときどき心境の変化が訪れるらしい。
人間の入力中、たまに夫の椅子にいる。
夫はそのことに気づいたことがない。
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7月10日(火)
ご飯を食べた後、穴倉に入って行ったコチカは、
ほどなくしゃくりあげて、吐いた。
2、3日前にはうまいこと外に吐いたが、
今日は中に吐いてしまった。
ワイルドだろ?である。
始末してやったが、臭いが嫌らしく、
出て来て困った顔をしている。
中で吐いたらそういうことになるとわかるだろうに。
人間の言葉で伝えるのは難しいが、
穴倉の中と外を叩きながら、
なんとかシンプルな言葉で、
吐くときには外に向かって吐くよう、伝えた。
そっちがワイルドなんだよ・・じゃなくって、
心得とくんだぜ〜
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7月12日(木)
<待たされてブー垂れコチカ>
夫が帰宅するとコチカがそわそわしだす。
通例のよしよしの他に、最近ではネズミ遊びが加わり、
かゆいところをよしよししてもらいすっきりしたら、
紐付ネズミでハッスルする、という豪華版が定番となっているのだ。
早くその豪華版をやりたいコチカは、
夫を求めてウワ〜ン、ウォ〜ンとうろうろしていたが、
夫と私は台所で用があり、二人で四の五のしていた。
最初の頃こそ夫は、チャチャちょっと待っててね、してあげるからね〜、
などと声をかけていたが、そのうちすっかり忘れ、
台所の作業に没頭していた。
やがてそれも終わり、いつものように床に座り、
さあ、コチカ、と呼びかけてみるが、
コチカはキャット・タワーの棚にプラナリア状に顎を付けて寝そべり、
うっとうしそうに目を閉じて、寝ている。
いまどき寝ることなどないのに。
あら、あーらー、コチカブー垂れちゃった、と私がいうと、
夫がコチカ〜よしよししよ〜、よしよし〜、ほら〜、
などと言って気を引こうとするが、コチカは動かない。
そこで私があれ?もうおしまい?
チャチャ今日はもうネズミさんしないんだね、もうおしまいね、
だったらお風呂入る?と夫に言うと、
コチカは、こりゃやばい、と思ったか、きっと頭を持ち上げた。
そのタイミングで、夫がねずみさんだよ、ほら〜とネズミを見せると、
コチカはいそいそと降りてきて、夫の前に行き、すりすりした。
よしよしからにする?と優しい夫。
こうして無事いつもの定番、最近では豪華版メニューが始まった。
ネコも頭に来て意地を張って見せるのがおもしろい。
人間と一緒にいると、こうなるのか。
コチカ、待たせたのは悪かったけど、ブー垂れることないじゃん。
ちゃんとやってあげるんだからさ。
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7月15日(日)
<コチカの誕生日を祝った>
ネコラベルのシャンパンを開け、
こうしてセッティングをし、
(左側、緑のがそれ。
右側の青いボトルは、
ドイツのシュヴァルツ・カッツェの空き瓶。
日常的に飲み水を入れている。
真ん中はネコのキャンドルホルダー。
週末の食事には火を点ける)
さあいただきま〜す、という段。
なんだかコチカの記念日みたいだね、と言ってから、
夫と二人、あっ、と声を上げた。
もうすぐコッチカのたっんじょうびっアラヨット♪
2001年9月2日、
今乗っている車を買った3カ月後、ドライブに行こう、
と出かけた先で、
生後50日のコチカに出会ったのだった。
なので車と同じ11歳。
出会ったのはここ。
危うく忘れるところだった・・
今日お祝いをしないと、17日は平日だし。
毎年、大概7月になるともうすぐもうすぐと思い出すものの、
当日になると忘れている、というパターンが多かった中、
今年はもうすぐ、とも思っていなかった。。
あ〜汗〜
このシャンパン、辛口で、
イタリアワインみたいにパキッと切れる。
一回ごとに、はいこれま〜で〜よ、と言われてるみたい。
すきっとしていて夏にはぴったり。
パルメジャンやベルギー産マリボーとよく合った。
アルザス産その名も「まねきねこ」
天上の存在の思し召しか、
今日、友人から紹介された、このネコラベルのシャンパンを開けよう、
と思いついたことが秀逸だった。
お陰で、コチカのお祝いもでき、
うーんと盛り上がった。
今日を逃せば思い出せた自信はない。
シャンパンに?友人に?買っておいた私に?
いやいや、
見えない存在に、ありがとう!
で、当のコチカは?
いつもと変わらず。。
まぁね、あとふつかあるからね^^\。
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7月17日(火)
<たるたるモモンガ?>
今日、想定上(というか、誤差があっても数日だけど)11歳になったコチカ。
膝の上にきてテレビを見ている後ろ姿を11歳ね、と思いつつ眺めた。
身体が大人のサイズになってからは、
全然前と変わったふうにも見えず、相変わらず美しく可愛いうちのネコである。
が、ところがである。
おなかから腕につながる皮が、たるたる・・
持ったら掴めた。
モモンガになれそうだね。
いつからこんな?
若いころもこうだった?
それともネコってこんなもの?
たるたるのモモンガコチカ
テレビは「教科書にのせたい!」大自然の神秘&脅威SP。
地球の異変と防災についてやっていた。
災害が起きた直後はうちもいろいろ準備したが、
以来、放ってある。
いいタイミングでいい番組を見た気がする。
ちょっと確かめよ。
お宅は大丈夫です?
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7月20日(金)
夜中。
腕に、ぺた、と熱いものが。
続いて、ぺた、ぺた、と繰り返された。
そのたびに熱い。
私の枕の横で私の方を向いて手足を投げ出しているコチカ。
熱いものは、コチカの手の肉球だった。
なんでそんな触り方したの?
ひんやりして気持ちよかった?
2005年7月。
ミュミュという仔猫がコチカと一緒に暮らしました。
チョーかわいい〜→★
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7月23日(月)
<夏の夜の謎>
今日は夏らしく暑いが、ここ数日東京は異常に涼しかった。
そのせいだろうか。
夜中にコチカはベッドにおらず、
ピヤンピヤンと聞こえるような小さな声で、
何か言いながら入ってきて人を起こす。
遠慮しながらも訴えたいこととはいったいなんだろう?
と起きてみてとりあえず、ご飯?と聞いてみると、
嬉しそうにするから台所に行ってみると、
率先して行って、ご飯を食べている。
なんだあるんじゃん、と思い、
念のためのリビングを点検する。
コチカが嫌がるような、汚いものは落ちてもいない。
なんなのかさっぱりわからない。
と思えば、もう起きようと身体を起こし、ベッドに座ったら、
そのタイミングで、ぬっとベッドの下から出てきて、にゃー、という。
カーテンを開けない薄暗がりに、眼鏡なしの寝ボケまなこには、
床がにゅ〜と動いたように見え、ぎょっとする。
どうしたのコチカ、どこにいたの?
ベッドの下で寝ていたのだろうか。
嫌だな、最近掃除機をかけてなかったのに。。
そして今日の明け方など、
体の左半分が焼けるように熱いと思ったら、
なんと横になった私の胸と腕の間に丸くなっていた。
冬じゃあるまいし。
屋内の気温は外ほど涼しくはないが、
動物と言うのは、外の気温で快適さを測るのだろうか。
よくわからないことがたくさんある。
とにかく、
暑過ぎるのはつらいが、夏は夏らしく暑くあってほしい。
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7月27日(金)
また暑くなり、コチカはキャット・タワーの穴倉で過ごすようになった。
夜もベッドに寝ていない。
コチカがそばに来ると嬉しい私も、さすがにほっとした。
それにしても。
あの涼しかった数日、ネコには寒かったのだろうか。
もっと寒い日なんてざらにあるのに。
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