2003年6月
6月2日(月)
ダニ3匹ほど発見。
体の毛の上をうろうろしているのと、尻尾の先っちょに。
玄関先のブッシュの中に座ったりするからか。
でも滅多に外に出さなかった去年もいたし。
なにしろ家が木造だし。古いし。
薬もつけたのだから、あまり神経質にならないようにしよう。
* * * *
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6月3日(火)
「めいちゃんのお家」に試しお泊り。
お宅の近くの駐車場に車を留め、その中でオシッコさせる様子を見ていただく。
お宅に行くと、他のワンちゃんが咆えたりするので、
コチカが緊張してオシッコさせられないといけないので、
というシッターさんの提案によるものである。
さすがはベテランのシッターさんだけあって、
おしっこさせている間は、無言でいてくださったので、
初めてお会いする人がそばにいるのに、さほど緊張せずに全部出すことができた。
障害猫をたくさんかかえてらっしゃるシッターさん、
なんだかできそうです〜と言ってくださったので、ほっ
* * *
なんだか家の中がしーん。
いつもなら、うんざりした顔つきで、うにゃお〜〜〜〜とうろついているのに、
静かなもの。
大家さんも、あら、今日は鳴かないわねーと声をかけてくださった。
そうなのです。
コチカはお泊り。
つまんない。。
* * * *
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6月4日(水)
コチカを引き取りに。
「めいちゃんのお家」に試しお泊り。は、大成功!
昨日は静かに撫で撫でと、呼びかけるだけで、放っておき、
今朝の5時頃になって(5時!ご苦労様です)、2時間おきくらいに、
オシッコの搾り出しを試されたそうだ。
コチカが緊張していたせいもあるだろう、出せなかったらしいが、
次回は大丈夫そうです、とのこと。私も大丈夫だろうと思う。
私とも合いそうです〜という、シッターさん。
気が合う、合わないは、人間にも動物にもあるのかも。
なにしろ、これでいざ、というときにも安心してお願いできるところができてバンザーイ!!!
* * *
家に帰ってきて、早速おしっこ。
お水をあまり飲んでないようです、ということだったけれど、
1昼夜分のおしっこが出た。
そして、早速うにゃ〜〜〜の始まり。
これこれ。
少々うるさいのだけど、これがないとなんだかうちじゃない。
* * *
驚いたこと。
ピアノのレッスンにお母さんと男の子、女の子の3人が狭い部屋に来ている。
ときどき入ってくることはあるものの、いろんな騒音にすぐに出て行くコチカなのに、
今日は、違った。
ピアノの椅子の後ろの絨毯に寝ていたり、
お母さんと女の子の座っているソファーに登り、
女の子をどかしてまでも陣取っている。
私がいるところにいたい、と思ったのだろう、とは思う。
昨日は一緒にいなかったから。
でも、だからと言って、いくら私がいる部屋でも、
よその人の方へは積極的に寄っていくことは決してなかったのに。
当のお母さんも、猫は好きなので、わー嬉しいーとか言ってくれながらも、
珍しいですね、と不思議そう。
もうすっかり顔なじみではあるので、
昨日のシッターさんも初めて会ったけど優しい人だったし、というので、
怖いと言う気もしなくなったのだろうか。
こういうのを成長といったりするのだろうか。
* * *
暗い縁側にたたずみ、雨の庭を眺めるドビュッシーな猫、コチカ。
* * * *
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6月5日(木)
朝の散歩のとき、チェリーが他のお散歩犬に、やあやあ!と声をかけている。
コチカが恐がるかな、と思ったけれど、だまって抱かれているので、
いちおう、私の体の反対側に避けながら、チェリーの前に座ってチェリーを撫ぜてみた。
コチカはだまって、チェリーを見ている。
へ〜
ちょっと前までは、これだけでもう逃げ出そうとしていたのに。
* * *
もう一匹の犬が近づいてきたので、私は歩き出した。
すると、チェリーに挨拶もせず通り越し、私のそばにきた。
飼い主さんは、あらあきれいな猫ですね、と声をかけてくれた。
犬を見ると、黄土色の柔らかい毛の雑種で、優しい面持ちをしている。
ナリスという雌犬だった。
ナリスはコチカに興味がある。
私は、コチカを避けながら、ナリスをなぜ、挨拶をした。
コチカがだまっているので、近づけてみたら、それでも大丈夫だった。
* * * *
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6月6日(金)
朝のお散歩。
門にくくりつけておいたら、強すぎない日差しが気持ちよさそう。
放っておいて、私は家事。
ときどき見にいくと、ちょっと顔を上げてにゃ〜と小さく鳴く。
たぶん、まだここにいる〜と言っているのだろう。
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車のナンバープレートのところに、猫のおしっこ!
首を伸ばしてくんくんするコチカ。
こんな高いところによくできるもの。
* * *
おしっこをさせているときに、
口のまわりをぺろぺろ始めたので、下におろしたら、
3回ばかり吐いた。
草を結構食べていたから、吐くかな、と思ってはいた。
毛玉と草、残留キャット・フード。あとは胃液。
それにしても、大きなウンチが出たし、おしっこもたくさん出たし、
おなかはいっぱいだったし……さぞかし気分悪かったのだろうな。
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6月9日(月)
草津2日目。
夜、散歩。
* * *
母が、コチカの気を引こうとしきりにコチカの名前を呼ぶ。
でもコチカは知らん顔。
逆効果である。意思の強い声で呼んだりするのは。
知らんぷりしているのが、猫を呼び寄せる秘訣なのだ。
* * *
外に出たくて、部屋のドアのところに陣取り、わーわー鳴いている。
ドアの隙間に鼻を寄せて、しきりに臭いを嗅ぎ、たまりかねたように、木枠のところで爪を研ぐ。
そこで爪と研いでいいわけはないのだが、
すでに他の動物……たぶんコチカより大きい犬だろう、爪の後がするどくないので……が、
いっぱいついているのだ。
なので、いろいろ考えた挙句、その傷に甘えるさせていただくことにしてしまった。
後でフロントに言っておこう。
* * *
夜中。
走りこんできて、右手に飛びついたものがある。
当然、コチカである。
みんな寝ていて外に行きたいとも言えず、というか、言っても無駄だし、
というところから、自分も寝ようとするものの、退屈には勝てず、
腕レスリングをしかけてみたのだ、と推測できる。
でも3本くらい飛びついてみて、やめた。
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6月10日(火)
草津3日目。
朝食では、キャリーの中から顔を出し、じっとある方向を見つめている。
入り口の方向を見ていて、きっと道路に出る地図が頭の中に描かれているのだろう、と推察。
好きあらばキャリーから出ようとするのを、阻止する。
静かながらも危ないところだったかも。
伊香保。
夜、お散歩。
近所の猫と遭遇。
階段から顔を出して、そばによってこない猫。
コチカの脇をすり抜けて逃げた猫。
シャムネコとはやりあう。
人間がいるせいか、シャムネコが強いのかわからないが、
コチカは途中でその場を離れてしまった。
シャムネコもコチカがある程度離れたところで、その場をあとにした。
追いかけてみるコチカ。
どこまで本気なのか。
人間がいなければやりあっていたのだろうか。
志半ばにして連れ戻された感のある、コチカ。
欲求不満だけれど、ま、しかたがない。
* * *
部屋に戻ると、
キャリーに入って、砂をかく動作をし、猫のオシッコスタイルをして、
出てきてから、ぶるぶるっとしたそうだ。
草をたくさん食べたので、吐くかも知れない。。と思うと気が気でなくなる。
* * *
おしっこが少しばかり漏れて、毛が濡れている。
シャムネコとやりあったことと関係があるのか。
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外に行きたくて仕方のないコチカ。
ドアの隙間からしきりに臭いを嗅ぎ、そこで爪を研ごうとする。
しかし、ここでは爪は研がせられない。
かわいそうだが、やめさせるために、顔にふーーーーっと息を吐きかけてやると、
コチカは毒気が抜かれたようになって、部屋のすみの板間で伸びてしまった。
その後はすっかりおとなしくなり、
人間が寝るのと同時に、眠った。
朝になって母の話によると、
伸ばした私の腕の上で寝ていたのだが、私がのびをしたので、ふとんから転げ落ちてしまった。
驚いたコチカは、暗がりの中でまん丸の目をして母を見たので、
母は、私じゃない、私じゃない、と手を振ったのだそうだ。おかしー
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後部座席に座った母の足元で寝ていたコチカ。
高速道路に乗り、車がスピードを上げると、
ぴょんっと母の膝の上に飛び乗った。
ようやく母にも慣れた感あり。やれやれ。
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6月11日(水)
帰宅。
草を食べ過ぎたせいか、ちょっとおなかがゆるい。
コチカに関してはウンチづいている母が踏んづけてしまい、げんなりの心。
なぜか笑ってしまう私。
私夫婦はそういう目には余り合わない。
しかし、年に数回しか会わない母は、ときどき大当たりを食らうことがあるのだ。
これは一重に母のキャラクターだと思うと、ニソニソと笑いがこみ上げてくる。
お正月にコチカのウンチをつかんだ!の巻き→2002年1月
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6月12日(木)
家族ででかけようとすると、コチカがいない。
探しに行くと、寝室のすみっこで知らん顔をしている。
大丈夫よ、今日は、コチカはお留守番だから。
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6月14日(土)
雨なので、朝もお散歩に出られず。
母と夫と私の3人で出かけるまでは玄関でわーおわーおと言っていたコチカだが、
全員が出かけるとわかると、急に静かになり、人間の動向をうかがっている。
そしてそっと背を向け、2階に上がっていった。
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6月16日(月)
朝のお散歩。
嘔吐。
居間の南側の物見台で寝ていたのだけれど、
おしっこをさせていると、舌で口をぺろぺろやりだしたので、
下ろすと、何回かしゃくりあげ、吐いた。
白と緑のストライプの8cmほどの草と胃液だけ。
吐くときにはいつもこういう順序のような気がする。
物見台の上で寝ているのだ。
偶然だろうか。
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人間が寝る頃になると、外に行きたいのと同じ鳴き方なのだけど、
それはどうやら眠いので早く寝に行こう!と言っているらしい。
なぜなら人間が寝室に行くと、コチカもついてきて、
しばらくはふとんの外で毛づくろいをしたりしているが、
人間がうとうとし始めた頃に、ふとんの上に寝に来るのだ。
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6月17日(火)
明日から人間は留守をするので、コチカを預ける。
そのことがわかるのかどうか、キャリーに入るのを嫌がる。
両手をキャリーの蓋の半分から突っ込んでみるが、
逆立ちをしたように、両手を突っ張って入ろうとしない。
車の中では、おとなしく寝ていたが、
引き渡すためにキャリーの中に入れようと抱っこすると、
体を堅くして、動こうとしない。
しかし、かと言って激しく嫌がることもしない。
もう自分の力ではどうにもならない、と観念しているような。
キャリーに入れるときには、いつも嫌がるの、
それとはちょっと違うような気がするのだ。
気のせいだろうか。
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6月27日(金)
コチカをひきとる。
ガラガラの声で泣き声をあげている。
私が、ちち!と呼ぶと、あれ?という顔を一瞬した。
車の中でおしっこをさせる。
おなかがパンパンに張っていて、破裂しそう。
お医者さんに一度見せてくださったのだそうだけど、
膀胱は破裂することがあるので、
そのお医者さんも、手馴れた看護士にしかやらせない……
というのを聞いて、恐くなってしまったのだという。
そのせいでおしっこを毎日全部出されていないのだろう。
オーバーフローして漏れるために、おしっこまわりが毛が抜け、ただれている。
毎日おなかが一杯状態で、さぞかし苦しかったろう、と思うが、
シッターさんによると、よく食べ、元気なウンチをしていたのだそうだ。
しかし、お水をよく飲んでいたそうだ。
食べることと、飲むことしか楽しみがなかったのだ、ということはないだろうか。
だとしても、文句は言えない。
環境が変わるのを嫌う猫を置いていく方が悪いのだ。
家に帰ってたらさっそく汚れたお尻をシャワーで洗う。
ただれているので、石鹸は使わない。
睾丸が張れているように見えるので、明日病院につれていこうということに。
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6月28日(土)
病院は午前中だけ。
なのに、起きたら4時だった。あ〜ららこらら〜
コチカは、夕べ、最初は私の腕の間で寝ていたが、
寝室の隅やふとんの端で寝ていたようだ。
暑くて寝苦しいのかも。
お尻の汚れが落ちていないので、かなり臭い。
なんとなくおしっこが漏れているような。
毎日少しずつ漏らしていたので、くせがついたのかな???
もう一度シャワーを局所にだけかけてやり、
タオルでふいたら、ベラリと睾丸のかさぶたが剥けた。
下には赤っぽい皮膚が見えている。かわいそうに。
* * *
なんとく人恋しそうにしているので、
車で出かけるのにも、連れていった。
乗せるときにも、そんなに嫌がらなかったし。
膝の上でまあるくなって眠る。
* * *
2階の南の部屋に毛を吐いていた。
かなり8mmくらいの直径で8cmほど。
今までで最大の量。
* * *
なんだか人間のそばから離れない。
外に興味がなくなると、人にくっつきにきて、
顔にでもどこにでも鼻をすりつける。
うがお〜うがお〜とがらがら声で鳴きながらうろうろする。
発情しているのだろうか。
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夜、人間はもう一度お出かけ。
コチカは、もう行きたくないらしく、玄関に背を向けて座っている。
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6月29日(日)
夜も早く寝よう〜と苦情を言う。
とはいえ、では、と寝室に入ってみても、コチカは窓辺で夜番を続けている。
でも、割合すぐにきて、私の枕に両手を乗せ横になった。
ひげが頬に当たってくすぐったい。
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朝起きて、階段の下の棚を見ると、なにかべとりとついている。
わずかにコチカのおしっこ臭いが、でもおしっこではない。
これって精液?
睾丸が張れたように見えていたのは、たまっていたせい?
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あまりにわおわお鳴くので、夫が外へ連れ出した。
筋向いのチェリーの家の猫、ペッタンとやりあったのだそうだが、
帰ってくるなり台所でばったりと横になってしまった。
おなかが気持ち悪いのかしら、とかいろいろ心配したけれど、
暑くて疲れてしまったようだ。
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居間で人間が新聞などを見ていると、
今読んでいる場所にわざわざ座り、横になる。
なんか人間のそばをまいまいしているのだ。
それから居間の物見台に上り、しばらく外を見ていてから、
寝てしまった。
人間が外出しようとしても目を覚まさない。
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6月30日(月)
昨日よく眠ったらしいコチカは、声が元に戻ってかわいくなってきた。
やっぱり猫はこれでないと雰囲気が出ない。
朝、散歩させていたら、大家さんが、あら、やせたわね〜と声をあげた。
昨日、人間がいなくなったら、縁側の窓を……すりガラスである!……をがりがりかいていたそうだ。
コラッと言ったらやめたそうだが、
変な声で鳴くのね〜、とか言われるのと合わせて、頭の痛いことである。
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お隣の家の門のところに、アスカがいた。
コチカが近づくと、あ〜!と声を上げた。
前からアスカの声は何かに似ていると思っていたのだが、わかった。
歌舞伎の子役が何か言うときの、あの甲高い声に似ているのだ。
コチカはその、あ〜!だけで逃げ出そうとしたが、
私がアスカに手を伸ばすと、アスカは触らせてくれた。
あごから頭にかけてよしよし〜。
いい子なのにね、アスカ。
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ただれた皮膚がかさぶたになって、おしっこまわりの皮膚も治ってきた。
でも、ごわごわした睾丸って睾丸らしくない。
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物見やぐらで寝ていたコチカ。
仰向いたまま、頭の上を通っている天井への坂道(下から鴨居に立てかけられている板)の端で、
手をかけ、もみもみ動かして爪を研いでいたのだが、
そのうちにちょっと力を入れすぎたのだろう、
体が浮き上がり、そのまま物見やぐらからずり落ち、宙ぶらりんになった。
どうなるか、と思ったけれど、そこはさすがに猫。
あわてたものの、後ろ足をうまく板にかけ、なんとか体勢を立て直した。
アンポロリン・チッチー!(最近夫はこう呼ぶ)
そして、ついでにこういう。
アンポロリーン・ッポッポッポ・アンポロリーン!!!
やめて、っちゅーのっっ
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夕方、夫と散歩に行ったときのこと。
近所にラディッシュ坊やの車が来たらしいのだけど、
コチカはそれが恐かったらしく、のたうちまわってもがいたのだそうだ。
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やけにお水を飲むのと思うのだけど……。
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夜中。
ふとんに寝ていると、熱くなってくるのだろう。
丸くなっていたのがだんだんに伸びてきて、
やがてそのままだんだんにふとんからはみ出ていく。
いもむしがのた打っているようで、なんかおかしい。
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