2003年9月
9月1日(月)
寝室で洗濯物をたたんでいると、コチカもやってきた。
そして開いている押入れに入っていく。
押入れの中の2段に重ねてある4つの押入れダンスのうち下の2つは、
使い勝手がいいように、10cmほど上の2つよりも手前に出してある。
ちょうどコチカの体の幅分である。
コチカはそこに入っていった。
引き戸が閉まっているので、その幅でどうやって戻るつもりか、と覗いたら、
なんとコチカは逆立ちになって方向転換しているところだった。
コチカは小さい頃から、
窓などのわずかな幅の敷居の上だと、片側のガラスや壁にもたれかかりながらの状態で、
逆立ちをして方向を変えていた。
後ろ脚が不自由だった頃、脚が交差してしまうので、
前脚に重心をかけ、腰をひょいと持ち上げて後ろ脚をそろえていた。
そんなことで逆立ちも得意なのか、と思うけれど、
それにしても、猫の逆立ち。結構目に新しいものです。
* * * *
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9月2日(火)
夕べコチカは、私の首を枕にして横(ふとんに垂直ってこと)になって寝ているので、
コチカの頭の下に手を添え、方向転換させようとしたら、私の手を噛んだ。
性格悪すぎ。
ふとんは譲り合うものよ!!!
* * *
暑い朝。
夕べよく眠れなかったせいもあって、かったるくゆったりお散歩する気分でもない。
それでもなんとか適当に付き合って、あとは玄関のドアに結わえておいた。
大家さんが隣の人としゃべっているのに、
登りたくてもヒモが短くて上れないのよ(すぐそばに木がある)、と言っているのが聞こえる。
そんなことしてるのね、コチカは。
* * *
遅い午前。
向かいのお宅のガレージで、男性がごにょごにょ(よく聞こえないけど、たぶん、おいでおいで)、と言っている。
レースのカーテン越しに伺うと、グレイの猫ちゃんの飼い主だ。
コチカも物見台から降りてきて、見ている。
グレイのニャンコはどうやら無事抱っこされた模様。
うにゃーうにゃー、と甘えた声を出している。
* * *
2年前の今日、コチカはうちへ来た。もう2年!
最初は700gしかなかったのだから、今の5分の1弱!!!
どれどれ→奮闘記1
* * * *
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9月3日(水)
朝。
時間を長い目に玄関に繋いでおく。
何度か見に行ったけれど、コチカは私の顔を見ると、
リードを噛んだり(そうやっておどけているようにも見える)、
寝転んだままあらぬ方に目をやっていたり、
まだここにいるも〜ん、とばかりのパフォーマンスを見せた。
* * *
正午に近い午前、とうとう散歩に連れていったが、
おっそろしく暑かったし、ノラたちがあちこちにいて、
コチカが走り回るものだから、私がギヴ・アップ。
* * *
夕方。
仕事の続きを、と思ったら、空が急激に暗くなってきたので、
窓の外を見ると、屋根にのしかかってくるかのような真っ黒な雲。
こりゃ大変、とコチカを散歩に連れ出した。
雨が降るまでに、散歩を終えて、部屋に戻ると、
ゴロゴロ雷が鳴り出した。
物見台に行こうとしながら、外を見て、にゃー、とこっちを振り向くコチカ。
こういうときには、猫も不安に思うのだろうか。
* * * *
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9月4日(木)
朝から雨。
なのでお散歩はなし。
ものわかりの良いコチカは、
だめだめと首を横に振る私に、しつこく言ってはこないのだけれど、
猛るエネルギーが押し寄せ来るらしく、
しばらく私の手を獲物代わりに大暴れ。
* * *
夜のお散歩。
チェリーんちの門柱にみいちゃんが止まっていて、
玄関への段々の一段目にニャオンがゴロリとなっている。
みいちゃんは、向こう向きに、
ニャオンは目を閉じている。
一歩一歩すぉーーっと近づくコチカ。
植木鉢の間に身を納め、さあニャオンの寝ている一段目に来た、と思ったら、
ニャオンが気付いて、chaーーーーと言ったので、
みいちゃんも、なあっ、と声を上げた。
それが合図となり、
チェリーんちのマー君がウォンウォンウォンウォンウォンウォン!
ここからのコチカの行動。
びくっともせず、体を硬直させたまま、顔だけを横に向け、
今起きたことは、ぜーんぜん自分には関係ありません、
いった態度で、そばにある植木鉢の葉っぱなぞを、くんくんした。
大した猫よ。
* * * *
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9月5日(金)
朝からばたばたしていたので、コチカにおしっこをさせるのを忘れていた。
夜のお散歩の後、1日分のおしっこをさせる。
思ったほどぱんぱんでもない。
* * * *
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9月7日(日)
お昼過ぎに起きてきた人間。
コチカは何度も起しにきたのだが、それにもめげずに寝ている人間に、
呆れたのか、ミイラ取りがミイラになったか、コチカも一緒になって寝ていた。
*
起きてきて、ネズミのチュチュウバタバタいっているのが聞こえて、
物見やぐらから鴨居渡しをうろうろして天井をうかがっていたが、
到底手が届かない、とがっかりしたのかどうか、
ありあまるパワーを、私の手にぶつけてきた。
しばらくは、新聞を利用して隠れ蓑にしたりして、遊んでやる。
*
風呂場に吐いた跡が。
未消化なキャット・フードが2箇所に。
いつ吐いたのかわからないが、端っこが少し乾いている。
毛も見当たらない。
なんでだ?
*
8月28日も吐いている。
こないだと同様、特に吐く理由もなさそうである。
でもその後、元気に走っているけれど。
去勢をした方がいいのでは、という話を夫とした。
マーキングもしないし、人間にとっては好都合なのだが、
マーキングをしない、ということは、体に溜まったものがありすぎる、
ということだろうし、
そのために、やたらと暴れまわるのかもしれないし、
だったら、去勢してやるべきではないか、という結論になった。
さて、いつするか。
いったい去勢って、いくらくらいかかるもの?
* * *
尻尾にダニがいっぱい!
しばらくいなかったのにぃ……でも最期にダニ忌避剤をつけたのが、8月5日だもの。
こらあかん!
薄汚くなってきてるし、お風呂にでも入れよう。
* * * *
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9月8日(月)
夜中。
コチカが、ぁ、と声を出したのに気がつき、起きた。
ウンチである。
ここ数日、朝起きるとふとんにウンチが転がっていた。
前まではちゃんと鳴いて知らせていたのに。
私がちゃんと起きないからか。
それにしても、この頃、粗相の回数が増えている。
私がいるのに、言わないこともあるのだ。
なんで?
満足に散歩できていない、とか、不満があるのだろうな。。
* * *
朝起きたら、ふとんの上に、コチカのダニがよたよた歩いていた。
もう絶対にお風呂!
朝のお散歩が済んだらお風呂に、と思っていたが、
バタバタしてしまって、夕方に。
ではお風呂に入る前に最期のお散歩へ、と外へ出る。
チェリーんちの玄関に人が来ていて、サバとかアジを奥さんに上げている。
コチカが顔を出したら、あっらー、と声が上がり、
チェリーの奥さんが、足が悪かったのを彼女が拾ってそれであれで、と説明をしている。
コチカと一緒に作り笑いの私。
中途半端な距離だったし。
コチカは彼らとは反対方向に歩き出したのけど、
ではまた〜と行ってこちらに歩いてきた女性二人は、
うちの猫とそっくり、と言い、唐突に、猫ちゃんとあなた、アジ食べる?と言った。
え?という私に、リハビリしてるって聞いたから、アジあげようかと思って……
東京湾で釣ってきたアジよ、お刺身で食べて、と25cmくらいの立派なのを、
キャリーの中から手でつかみ出して、むき出しのまま手渡された。
リレーのバトンを渡されたみたいだ、と思いながらも、ありがたくいただいた。
血抜きもしてあって、とってもきれいな秋アジ。ってあれはビールか。
* * *
買い物に行かずともおかずができたので、そのままご飯の用意。
いえ、その前にお風呂。
戦争。
いつものように。
今日は涼しいので、伸ばした足の上にコチカを乗せて、ドライヤーをかけてやったら、
ちゃんと優しくするのかどうかいぶかるような目で、じっと見上げている。
これなら安心、と思ったのかいきなり足をぱーっと拡げて、自分の足先を舐め始めた。
おかしな猫。
* * *
お刺身に、と言われたけれど、塩焼きのイメージがすっかりできていたので、塩焼きにしたアジ。
コチカにも、といわれたので、塩気のある皮をよけて、身だけお皿に入れておいてやった。
匂いを嗅いでいたので、食べるのだろうと思っていたが、
お皿から40cmも離れたところに、捨ててあった。
口で運んだのだろうか。
猫のくせになんで魚を食べないのか。
謎。
* * *
毎日の生活に不満はあるし、お風呂には入れられるし。
で、シカト状態。
ぶーっとしたまま物見やぐらから降りてこない。
脱力したまま寝込んでいる、という感じ。
寝たくなくても寝ている、というか。
明らかに幸せそうじゃなくて、病気かも知れないと思うくらい。
夫が気にして、そばに行って名前を呼んでみるが、目も開かず。
なんだか、反抗期というか、人間とのすれ違いが出てきているような。。
無事過ぎていけばいいけど。。
さあて、こんなときどうしてあげられるのだろう、人間は。
* * * *
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9月9日(火)
真っ白白のきれいな猫になったので、外へは出したくないのだけれど、
病は気から、というし。
欲求不満から病気になっては困るので、お散歩。
玄関前や道路をきれいに掃き清める。
お陰で、大家さんにも褒めてもらえた。
ほとんど午前中いっぱい、外にいた。
いいお天気だったし。
中に入れようと出て行くと、
玄関脇のわずかな土のスペースで、なにやら夢中になっている。
ミ、ミミズである。
ひえ〜〜〜〜、と思いながら気の毒なミミズを助けてやった。
コチカの体には、案の定、土やら何やらがいっぱいついている。
もはや薄汚れてきた感じ。
でも、シャンプーのいい匂いはまだ残っている。
これ、こんなに強い匂いでいいのかな。
ま、とにかく中へ、ということで、体を払ったら、
コチカは怒って私に手に抱きつき、噛み付いた。
* * *
夜。
お散歩は、歩くだけだった。ほっ。
ご飯も食べて、元気一杯。
一安心。
* * *
テーブルに向かっている私の後ろでごそごそやっていると思っていたが、
急にしーんとしているので、後ろを振り返るが、姿がない。
さして気にも留めずに、再びテーブルに向かっていたが、
そぐそばで、ごそっと音がした。
見れば、さっき持ってきて中の物を出した大きなビニール袋から、白い耳が見えている。
おバカなコチカ。暑いでしょ?
* * *
サンスポット投与。
* * *
一四夜の今日、火星が最も月に近づく日だった。
月と火星に誘われて外に出た人間に抱っこされてコチカも外へ。
地面に降りたいが、首輪をしておらずリードがつけられないので、抱っこのまま。
* * * *
▲
9月10日(水)
今日コチカはご機嫌だったので私も嬉しく、午前中は時間の許す限り玄関に繋いでおいた。
大家さんがブザーを押して、コチカの体にリードが絡み付いている、と教えてくれた。
コチカは自力で解こうとしたらしいのだが、どうにもならずかわいそうに見えた、のだそうだ。
ある程度は学習してほしいのだけど、とりあえず、解いてやったら、
決まり悪いのか、知らん顔して門の柵から外で出て、ゴロゴロしていた。
* * *
お天気がよかったせいか、本当にご期限で、ウンチもちゃん知らせた。
夜中にも知らせた。
え、偉い。。
* * *
夕飯の支度をしていると、にゃあ!と呼ぶ。
あまりにしつこいので、何よ、と居間に入っていくと、
ダダッと駆け出し、物見やぐらに続いて、鴨居渡しへ上がった。
そして橋の上から、頭を斜めにして、やーい!という顔をしてこちらを見るのである。
しかたなしに、真下まで行って、ちょいちょい、と手を出してみる。
そんなことを3回ほど。
*
もうやめたらしいコチカを台所から覗くと、居間の隅っこでぼんやりしていて、
目が合ったら、目がまん丸になるのと同時に、きゅ〜っと背中がアーチ型になった。
なにかしかけてくるな、と思い、台所隣の階段下に隠れたが、
何の音沙汰もないので、そうっと顔を出すと、ちょうど走りこんできたところで、
キ゛ャ〜〜〜〜〜〜と私。やられた。。
* * * *
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9月11日(木)
今日もご機嫌なコチカ。
夢の時間は、6時56分にウンチ〜〜〜
はいはい、お利口コチカさま。
最近粗相が多かっただけに、起されても嬉しい私。
* * *
朝は玄関に。
草の上やらコンクリートの上やら。
折りに触れて見に行くと、傍目にもとっても気持ちよさそう。
ま、少々汚れてもいいってこと。
嘔吐している。見れば未消化な葉っぱが。
はい、ここまーでーよ、と抱き上げ、玄関のドアを閉めようとすると、
ふーっっっっ、と息を吐いた。
これがコチカの、不満だけどしょうがない!のため息。
* * *
夜は私が帰宅が遅かったので、お散歩を夫に頼んだ。
30分も外にいたそうで、夫は足に液体ムヒを塗りたくっている。
ご機嫌そうなコチカ。
私にすりすりし、ウンチ〜と言った。
* * * *
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9月12日(金)
ご機嫌で調子がいい。
ウンチをちゃんと言うか言わないか、は、精神状態のバロメーターか。
* * * *
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9月13日(土)
遅く起きてきて出ていった人間にちょっとばっかしシカト。
帰ってきても迎えにも来ないで、居間ででれっと寝ている。
* * *
午後の早いうちに戻ってきたので、
樹林公園へ。
お外へ行こう!の合言葉を言うと、
車で出かける支度をしているのに、本当かな、
という顔つきで玄関に下りた。
でも車に乗せられ出発すると、過ぎていく家の近所を見て、
にゃ、にゃにゃ……と消え入りそうな声を出した。
*
前はよく行っていたのに、気がついてみたら、1年ぶり!な樹林公園。
コチカはすっかり忘れていたようで、
駐車場からいつもの場所に行くまで、怯えている。
* * *
いつもの桜の木まで来ると、
コチカは木の駆け寄り、あっという間に登ってしまった。
あわてふためいてリードをはずす。あ〜びっくりした。。
西側は比較的細い枝が多く、休むには不都合そうなのだが、
柔らかい体をなんとか二股になった枝にひっかけ、コチカはくつろいでいる。
最初のうち、風が強く、さぞかし恐かっただろう、と思うが、いつの間にか風もやんだ。
1時間くらい木の上で過ごす。
* * *
ずっと外にいたので、夕方のお散歩はいいか、と思っていたら、さにあらず。
いつもの習慣はいつもの習慣。
* * * *
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9月14日(日)
台風一過の気持ちの良い日。
今回は、本州は免れたが、北海道はどうだったのだろう。
朝。コチカを玄関に。
見に行くと、つわぶきの葉を頭に乗せて、むっとした顔をしていた。
2度目に見に行くと、私の足音を聞いて、座りなおしていたが、
私と目が合うと、急に何かを見つけて遊ぶふりをしだした。
* * *
部屋の模様替えでどたばたしている人間。
夕方、ご飯はもらえたが、これは到底散歩は無理だ、と思ったかどうか、
コチカはお外〜とは言わなかった。後で気付いたことなのだけど。。
* * *
ずっと寝ているコチカ。
のろのろ起きてきたかと思ったら、
私の手を見て、飛び掛ってきた。
2度ばかり飛び掛り、何を思ったか、切り売りの絨毯が巻きつけてある柱に飛びつき、
すぐにやめて、物見やぐらに突進していった。
どしたの?
* * * *
▲
9月15日(月)祝日
よく眠れずに何度も起き出していったのだが、コチカはずっと2階の窓にいた。
寝ないの?
遅く起きてきた人間と一緒にコチカも朝寝坊。
外へ行く〜連れてって〜外〜外〜!
おしっこをする時間でもあったので、
その旨をトクと言って聞かせた。
このところ、コチカにも生活に必要な人間語を覚えさせようとしている。
案外、人の気持ちがわかるのだ。
それに、私が必死でなにか言ったとき、
なにか言っているな、でもわからない、という表情をすることがあるので、
回を重ねさえすれば、わかるようになるのではないか、という気がする。
*
よくわからなそうに抗議の目を見開いて玄関に座っているのだが、
台所までそっと来る。
おしっこしよ、と手を出すと、玄関の方へ走っていく。
また得々と言って聞かせる。
おしっことウンチしてからお外へ行く、わかった?おしっことウンチが先、(なるべく同じ言い回しが良いに決まっている)おしっことウンチしてからお外行こう……と、ずっと繰り返しているうちに、コチカもようやくわかってきたらしい。
再度台所に来て、私の足に首をこすりつけた。
おしっこもさせた。
しばし砂を掻いている。
その間を待っていて、玄関に行くと、コチカも来た。
* * *
また樹林公園に行こう誘ったが、コチカは行きたくなかった。
人間だけ。
いつもと違う側に行ってみた。
広々として、木々の間に芝生の広がったところもあって、
寝そべるのに格好の場所。
コチカも来ればよかったのにぃ。
* * * *
▲
9月16日(火)
朝。玄関へ。
何回か目に出ていって見ると、
大家さんがくれたカリントウがひとつと、お水。
カリントウは舐めたのだそうだ。
チェリーとチェリーのママが出てきた。
コチカの方へ一目散に来たが、
コチカは緊張状態になったものの、
威嚇もしなければ逃げようともしない。
ようやくわかってきたようだ。
チェリーが優しい犬だってことが。
* * *
人がじろじろ見ながらしゃべっているので落ち着かないコチカ。
でも散歩し始めたらゴミ収集車が来たので家に逃げ込む。
なんだか欲求不満だろうなあ。
* * *
右腕の裏側に肉腫発見。直系8mmほど毛が抜けて、表面にぶつぶつしていて、盛り上がっている。
左は? 見ただけではなんにもだけど、触ってみると、予備軍だろうか。
やはり盛り上がっている。
むむ。
さっそく検索エンジンで探してみる。
あった!
withCATS
http://www.internetacademy.jp/~01010041/index.htm
の、「病気」の項目にある↓
http://www.internetacademy.jp/~01010041/sick_skin.htm
ほー。
好酸球性肉芽種症候群……らしい。
好酸球性の皮膚炎は3つあって、その中の、後ろ足の後ろ側が線状にに盛り上がる線状肉芽種。なのかな。
後ろ足ではなくて前足だし、線状でもないけど。
好酸球って?
> 好酸球と呼ばれる好酸性白血球は血液の中にあって、寄生虫を排除する働きを持つといわれているが、それがなぜ上述のような疾患を起こすのか、実はまだ正確には解明されていない。
ふーむ。シロウトにはますますわからない。
ともあれ、皮膚に腫瘍状の塊ができる−−−のが今であって、中期ってことか。
初期症状として、抜け毛、痒み、とあるが、そういえば、7月から8月にかけて、
なんか手をよく舐めるな、と思っていたことがあるが、
でも、腕の裏側を舐めている、とは思ったことがない。。
緊急事態---脱毛・びらん・潰瘍−−−あるけれど、中期の今の状態から進むことってあるのかしらん。
緊急事態になったら恐い。
さっそく病院に連れて行こう。
スタッドテイル症(尾根部皮脂腺性皮膚炎)も見つけた。
脂漏性皮膚炎の一種で、猫の尾の背中側の付け根にある皮脂腺の分布が異常に亢進して肥厚するもの。
ふーん。
脂肪性の分泌物であるため、尾の周辺がひどく汚れて臭くなる。
おお!汚れてる。どこにも触らない場所なのに、と思っていたら、そういうことだったのね。
でも、臭わない。
猫が気にして舐めるため、皮膚のびらんや脱毛を起こす。
コチカは気にして舐めない。というより、気付いているのか?
これを防ぐには尾の周辺をよく洗い、ブラシで脂分を落とすしかない。
あ、そういうこと。それで防げるのなら、洗ってあげましょう。
まあ、それにしても、深刻な病気でも人間にうつったりする病気でもないらしいが、
ちょっとどこかが悪いと心配になってしまう。
夕方、獣医さんに電話をした。
こういうわけです、と言うと、急ぐ話でもないので、時間があるときにきてください、とのこと。
ひさびさに先生に会いに行こうね、コチカ。
* * *
夜、追いかけっこ。
私などコチカにすぐに追いつかれるので、
ちょっと止まってみたら、コチカは足の間をすり抜けていった。
それじゃ追いかけっこにならないって。
* * *
物見やぐらにいて、外に猫を見つけたとき、
コチカは降りてきて、乾燥させるために開けてある押入れに入ろうとする。
行きたい側が開いていないときは、じっと見つめたまま開けるよう鳴いて催促する。
猫の頭脳なりに、あっちの方向、と思うらしいのだ。
コチカがあけて欲しい側……右側の押入れを開けようと立ち上がったら、敵が来る、と思ったか逃げてしまった。
見てご覧、と促すと、恐る恐る来た。
物がいっぱいつまっていて到底行けそうにないのを見て、あれぇ、という表情をした。
が、
左側は、正面から左の奥は、空間が空いていることを知っているので、
そちらにはもぐりこもうとする。
しかし興奮して中を引っ掻き回されるのはご勘弁なので、やめさせる。
* * * *
▲
9月17日(水)
暑過ぎず寒くもない。
だからだろう、昨夜コチカは寝室にこないで(きたのかな?)階下の居間で寝ていたようだ。
朝から3回もウンチを申告。
3回目は、外に繋いでいるとき。
様子を見に行ったら、わざわざ中へ入ってきての申告。えらい!
* * *
朝は、東からの日差しが強いので、晴れの日はなるべく散歩をしたくない。
でも今日はすがすがしい日だったので、散歩してみた。
なるべく家々の陰になっている側を行きたい私。
コチカとは意見が合わない。。
その後また玄関。
消化できない草を食べて、嘔吐。
* * *
家でお仕事モードの私の足に体の一部をくっつけて昼寝。
ようやくそんな季節になってきたのだな。
* * *
ひさびさに夕方お散歩。
このところ、ずっと夜になってからだった。
チェリーんちのガレージの上にニャオン、
車の下にミルボー、
向かいの家の植え込みにアスカがうろうろしている。
みんなご飯ができるのを待っているのだ。
アスカはコチカを見つけると、カカサマー、と寄ってきて牽制した。
シープドッグのソラちゃんがお嬢さんと一緒に来た。
コチカを遠目に見て、立ち止まっている。
1回引っ掻っかいちゃったもんね。
あのときは、ごめんね。
コチカがアスカを諦めて歩き出したら、
チェリーのママが、チェリーとマー君のお散歩から帰ってきた。
チェリーが、やあやあワンワンと咆えたてたが、コチカは威嚇しない。
よしよし良い子。
十字路まで行って駐車場でごろっ。
なんでここでいつもごろごろすんのかな。
自転車がまばらに通り過ぎていく。
何度も振り返っていく、おじさん。
あらーごろごろして〜ごにょごにょ…と満面笑み。。
なーんか恥ずかしい私。
3台くらい見送ったところで、
行こ、と声をかけると、にゃっ、と小さく言って、
のびをしながらおもいっきりアクビをし、立ち上がった。
十字路を東の方向へ。
向こうの通りに、ソラちゃんが行くのが見えた。
夕暮れに、小さくて容姿端麗な犬と歩いていくすらりとしたお嬢さん。
きれいな絵である。
さて、この界隈ではお食事の時間である。
ニャオンとミルボーはチェリーんちの車の下ご飯にパクついていて、
アスカは植え込みの下までわざわざご飯を持ってきてもらっている。
ご飯のオードブルは、豪勢なことにタイのおさしみだったりする。
チェリーはウォンウォン言って、あなたのご飯じゃないでしょ!とたしなめられている。
コチカもどう思っているのか、じっと見ているが、
蚊がすごいので、抱きかかえてそそくさと家に帰ってきた。
以上、夕方のうちの前の通りでした〜
* * *
夜。
物見やぐらでしきりに耳を振っている。
私が近づくと、不思議そうな顔で見る。
そして後ろ足で右のアゴのあたり、左のアゴのあたり、を掻く。
でも何かあいまいな表情をしている。
この辺が痒いのだけど、でも掻いてみるとそこじゃない、ってことあるけど、そんな様子。
* * * *
▲
9月18日(木)
朝。
起きてきて、お皿を見、私を見上げて、みゃ〜。
涼しくなったので食欲も復活したみたいだ。
*
お散歩。
その後玄関。
見に行ってみると、
右肩とひげに土と細い3cmくらいの草がくっついている。
払っても容易に落ちない。
吐いたのだろうか。
でもなんでこんな汚れ方をするのか。
吐いたところに横になっていたのだろうか。
* * *
夜のお散歩。
柴犬のペコちゃんに会った。
小柄でよく体の引き締まり、尻尾がきりりと巻いている。
コチカを見るなりかたまってしまった。
コチカは伏せをした。
しばし両者見詰め合う。
じ。。。。。。
人間は間が持てなくなって、さっ行こ、とか、ほらほら、とか、言ってみている。
しばらくすると、コチカは立ち上がり、
ペコちゃんに寄っていった。珍しいこと。
でも背中を丸くしている。
近寄っていって、cha〜〜〜なんてやったら、
もう次からは友達になってはもらえない。
ペコちゃんは、以前に猫に引っかかれたことがあるのだそうだ。
それでかたまっているらしい。
でも、興味はある。
さあ、どうするかな……というあたりで、
私はコチカを抱き上げた。
またね。
今度会ったらお友達になってね。
* * *
最近はよく遊びたがる。
私の手でレスリングしたり、追いかけっこしたり。
今日はその両方をやらされた。
やっぱりたまりたまるものがあるのだろうか。
去勢すべきなんだろうな。
* * *
物見やぐらの上で寝そべりながら外を見ているとき、
何度も頭を振っている。
確か昨日もだったような。
頭を振るたびに端っこに引っ掛けあるS字型フックが支柱に当たって、
カタカタいうのが面白いからかもしれない、と思い、
近寄ってコチカを触ると、きっ、とした表情で、
警戒しながら私の手に噛み付いた。
カタカタいう音を面白がっていたのかしらん。
* * * *
▲
9月19日(金)
朝のお散歩。
グレイの猫ちゃんの飼い主さんに会った。
実家で飼っていたところ、彼に一番なついていたので、
東京に連れてきたのだそうだ。
ご近所に迷惑かけてませんか、とか言っていた。
そんなことありませんよ〜
9歳のメスで、名前は「グレタ」。
グレ太、という字が浮かんで笑ってしまったが、
思えばグレタ・ガルボのことなのかも。
だったら、納得。
小柄でグレイで容姿端麗な猫なのだ。
ご主人さまの声が聞えたので、
すぐそばまでやってきた。
しかしコチカが気付いて近づいていったので、こちらに来るにこれない様子。
うにゃ〜んうにゃ〜ん、と甘えた声で鳴いている。
かわい〜
私はコチカを抱き上げ、またね、と後にした。
*
しばし玄関に繋いでおく。
家事をしていると、
cha゛〜〜〜〜というただならぬ声。
あわてて出て行くと、タローが門の向こうから威嚇している。
うちの門を通ろうとしたのだろうか。
コチカは、門の間から顔を出し、一触即発の体勢でいるが、
声は出していない。
タローは私が出てきたので、退散してしまった。
コチカは追いかけて行きたい様子だったが、
なだめすがして家に入れてしまった。
* * *
夜のお散歩。
アスカがいた。
コチカはしつこく追いまわして、お尻から飛びついた。
へ〜〜〜!そんな勇気あったの?
逃げるアスカ。
追っかけるコチカ。リードを思い切り引っ張る。私もできるだけ走る。
いったいコチカはどのくらいのスピードで走るのだろう。
チーターさながら。かっこいいのなんのって。
しかし結局アスカを見失ってしまった。
あ〜ん。どこ行ったの〜と情けない声を上げた。
* * * *
▲
9月20日(土)
獣医さんのところへ。
土曜日は午前中だけなので、人間も早起き。
寝こけているコチカを抱っこして車に乗せたら、
寝ぼけながらも緊張して、きょろきょろしている。
急に腸が動いたせいか、ウンチがボロッと私の左手に。。
あ″〜と言っても始まらない。ティッシュで拭いてその辺に置く。っぷ〜ん。
*
久々の先生。
症状を話し、診てもらったが、
腕も尻尾も命に別状はない。
わかってはいたけれど、念を押されるとやはりほっとする。
去勢のことやなんかを聞いて医院を後にした。
さすがだと思うのは、
診察台の上でひっくり返されるコチカが、にゃんとも言わないこと。
男性の容姿と声が恐いはずなのに。
* * *
今日は雨降りなので、外には行けない。
とわかっているのかどうか、行きたいそぶりも見せない。
しかし、遊ぼう遊ぼう、とけしかけてくる。
山折りにした新聞の広告をじわじわ動かして、遊んでやったり、
追いかけっこした。
不思議なことがあった。
昨日の夜のこと。
追いかけっこするとき、いつも私は、
コチカが玄関の三和土に逃げ込んで私が来るのを伺っているので、
最期の曲がり角からはすぐに顔を出さずに、一歩一歩ゆっくり歩を進め、
最期に、わっ!とばかり出ていくのだが、
コチカはそれをまねしたのだ。
私はコチカよりも先にトイレの前に走りこんだ。
コチカがなかなか来ないので、そっと見てみると、
最期の角を曲がる手前にいるコチカの耳の陰が、
じわじわと近づいてきている。
そして、左目が半分だけ見えた。左目全部が見え、右目の半分にさしかかったところで、
コチカは躍り出た!
うーん。。
猫ってそんな風に考えるものだろうか。
それとも、今日偶然コチカはそうしたのだろうか。
いやしかし、
他にも、追いかけっこの走る順序であるとか、
両者の呼吸がうまく合わずに、立ち止まってしまったときの、
私の促し方なども覚えていて、同様のやり口で走り出したりしているように思う。
コチカは猫の中でも、遊びの達人で、教えられた遊び方を覚えやすい方なのだろうか。
何度考えてみても、感心してしまう。
それとも猫ってそんなもの?
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M&Y Cat'sParadiseの病気のページ
によると、
ステッド・テイル症については、圧倒的に去勢していない若いオス猫に多い、ということがわかった。
去勢するのが一番の治療法だそうだ。
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寝る前にまたもや、遊ぼう遊ぼう!
仕方ないので、夫がウサギの毛のぽんぽんで20分ほど、遊んでやっている。
それにしても最近よく遊ぶ。
涼しくなってきたから、今までのうのうとしていた体をリフレッシュさせているのだろうか。
* * *
変わった寝方。。寒いのかな。
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9月21日(日)
急に寒い今日、物見やぐらの敷物をムートンのあったかい座布団に変えてやった。
それでないと、テーブルに座る私の膝を狙って、私のまわりをうろうろするのである。
なかなか座らないと、なんてやつ!という目をしてにゃ〜にゃ〜うるさく鳴く。
なんて猫!
*
裏庭から寒い風が入ってくるので、
台所の2箇所の出入り口にコチカ・ゲートを復活させた。
冷蔵庫と壁の間に仕舞ってあった二枚のコチカ・ゲートをどけたら、
コチカはしきりにそこを気にし、入っていく。
ゲートを取ったばかりでほこりがたまっているというのに。
見てみると、あ〜〜〜〜〜!
床の隅っこに、穴が開けられている。
そこからネズミが出入りし、炊飯器の置いてあるラックの下のサツマイモを食べていたのかもしれない。
そういえば、大家さんのところに出るようになったネズミの穴……エアコンの排水溝のために開けた穴が大きすぎたのだ……
をふさいだと言っていた。
だからまたうちへ来たのだろうか。
大家さんちには大胆かつ器用なネズミが出没し、おこたの上のお茶の缶も開けたのだそうだ。
中には飴が入っていたのだが、食べてなかったとのこと。
そういえば、その話を聞いた朝、ご主人がナミアミダブツと言いながら、庭を歩いていた。
何事かと思ったら、死んだネズミを庭の隅に埋めるのだ、と言う。
もちろん飼っていたネズミではない。その辺に死んでいたネズミである。
原因はわかっていない。
ネズミがそこらで死ぬなんて変だけれど、
とにかく、ネズミがよく出るのである。
* * *
夜には、ふとんの中に入ってくるようになった。
冬はもう間近?
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9月22日(月)
やはり冷蔵庫の隅を気にしている。
冷蔵庫の裏側は居間のテレビが置いてある場所である。
そこも気になってしかたがないコチカ。
今日たまたまビデオやCDが積み重ねてあって、その上に乗ったら、
ガラガラとくずれた。
足場が悪いのを恐れたコチカは、にゃーにゃー鳴いている。
なんとかしてくれって?猫のくせにもう!
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物見やぐらから降りてくるとき、
坂道用の板に乗るのに、苦労している。
なんでだ?
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9月23日(火)祝日
いいお天気なので公園に行こうとして、コチカも誘ったが行かなかった。
* * *
朝の散歩。夫と。
タローとけんかし、
体にわずかながら血をつけて帰ってきた。
耳の後ろをかまれていた。
エイズが移るかもしれない。
なんでそばに寄せるわけ?なんで放っておくわけ?と夫を問い詰めたら、
そんなこととは知らなかったとのこと。
今まで何回も話したことがあったはずなのに。。
ま、以前にもノラとやりあったことがあって怪我もしているので、
もうひょっとしたらキャリアなのかもしれないけれど。
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夕方のお散歩。
アスカに会った。
だがアスカは170cmほどの塀の上にいて、
コチカは昇ってみたけれど、昇れなかったのだそうだ。
それが不満だったのかどうか。
ウンチの粗相を2回ほど。
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9月24日(水)
もう涼しいというよりは寒いので、コチカはふとんの中に入ってくる。
私の左側の脇に入り、肩に両手を置いてアゴを乗せる。
最初はいいが、だんだん腕がしんどくなってくる。
どけようとすると、按配のいいコチカは、手でつかんで放そうとしない。
それでも私は無理やりどけるけど。
こういうとき他の人はどのようにするのやら。
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朝。
玄関に繋いでおいて、家事がそこそこ済んだので、
散歩にいこうとドアを開けると、コチカは玄関に入ってきて、出かけようとしなかった。
寒かったのかな。
そのうちに雨になり、夕方は散歩にいけず。
かわいそうなことをした。。
なので、コチカの言いなりになって、遊ぶ。
居間−玄関の追いかけっこを5本ばかりと、
リードを獲物にしての捕り物帳。
ぜいぜいはぁはぁ……あーノルマ果たした。。
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9月25日(木)
雨なので、朝も夜もお散歩なし。
夜。
洗面台付近でじっと座って待機。
どうも冷蔵庫と壁の隙間が気になるらしいのだ。
ときどきお風呂のバスタブに入ってなにかしてたりする。
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9月26日(金)
朝。
居間のテレビの横にかけてある竹製すだれ……コチカがテレビの後ろへ行かないようにするために封鎖するための……
が、取れて落ちている。なぜだ。
テレビの後ろの壁の向こうは、冷蔵庫だからだろう。
あーあ。
テレビの後ろってきったないのよね。。
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相変わらず、風呂場、脱衣所、冷蔵庫のあたりを見張っている。
あんな風通しの良いところに丸くなっていて、寒くないのか。
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夜のお散歩。
ニャオンがンのっそり歩いている。
コチカは戦闘態勢に入ったが、
ニャオンにcha〜〜〜〜といわれて、やめてしまった。
ニャオンの貫禄よ。
*
チェリーと奥さんが出てきた。
お久しぶりです〜
ここのところ雨が降っているので、みんなお散歩を控えているのだ。
それでもお外が好きなチェリーは何度も外出したらしいが、
玄関にはもちろんいられない。
ペッタンも出てきた。
奥さんに、コチカの腕のできもののことを言ってみたら、
どれどれ、とペッタンを抱っこして見せてくれた。
なんと、ペッタンの腕にもあった。
触っただけで、見てはいないので、毛が抜けているかどうかはわからなかったが。
* * *
向こうの方に猫の影が。
暗くて黒猫のように見えるが、小柄なので多分グレコだろう。
コチカは抜き足差し足をした後、駆け出した。
私も駆ける。
その間にグレコはどこかに行ってしまった。
しばらくあたりをうろうろ伺っていたら、
うちの玄関からグレコが出てきた。いつの間にそっちへ行ったの?
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9月27日(土)
朝。
人間が起きて、いよいよ部屋を出る、
というときになるとアーチ型になってのびをする。
そしてしぶしぶ下に下りてくる。
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今日は温かいので、玄関にしばらく繋いでおく。
それから夫が散歩。
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夜になって、帰宅したついでにちょこっと抱っこして外に連れてった。
すると十字路のところで、ミルボーと誰かが遣り合っている。
わ、やばい……と思うが速いか、コチカは私から飛び出ようとした。
わかっているので、両足先と左手をぎゅっとつかんでいる。
真っ黒な目で私の顔を見上げて手を挙げるコチカ。
そういうときには、顔を狙うのだ。
恐いので、当然私は顔を遠ざけているが、
触らせてみたら、爪を出しているのだろうか。
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9月28日(日)
和光市樹林公園に行ったら、リードをつけられている猫がいた。
白っぽく尻尾の長い猫である。
スロープのある芝生で、下にいるカップルに引っ張られている。
いやだ〜という風に踏ん張って、尻尾を振っていたが、
あきらめて人間のところに来た。
どっかの白い猫とおーんなじ。
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夜。
夫がお散歩に。
チャコちゃんちの植え込みでコチカが動かなくなった。
じっくり臭いを嗅いでいるのだ。
夫は、アスカのおしっこの臭いではないか、という。
前にアスカがそれらしいスタイルでいるのを見かけたことがあるのだそうだ。
ふむふむ。やっぱりアスカがらみ。
チャコちゃんちの植え込みがあるところには、
ぐるっと水入りペットボトルが置いてある。
猫よけなのだろうが、猫を飼っているのに、と思うことと、
コチカが、猫よけのはずのペットボトルに手をかけて臭いを嗅いでいることが、おかしい。
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9月29日(月)
朝。
玄関にしばらく繋いであったが、鳴き声が聞こえたので行ってみると、
コチカは自主的に中に入ってきた。
お外は?と言ってみたけれど、行きたくなさそう。
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夜。
朝のお散歩をパスしたので、夜はじっくりと。
ノラちゃんたちのちょっと遅めご飯の時間だった。
チェリーがいて、こんばんは!と咆えている。
チェリーのママがたしなめてるけれど、コチカは平気。
そばに寄ろうとはしないが、もう恐がることはない。威嚇もしない。
ようやくここまで慣れてきた。
十字路の駐車場のところでゴロゴロしていたら、
2匹のコーギーが仲良く連れられて通っていった。
「あっらー、きれいですねー、猫ちゃんでも一緒に歩いてくれるんですかー」
「いえ、まるで気まぐれで、私が後をついていくんですよー。」
コーギーたちは、顔を平行にして、こちらを見ている。
「そちらもかわいいですねー、親子ですか、兄弟ですか」
「いえ、夫婦です〜」
「へ〜」
ではまた〜と言いつつ、行ってしまった。
コーギーの爪の音がツァツァツァツァと聞こえる。
いいな。同じ気持ちで歩けて。
* * *
どういうわけか今日はウンチを連発。
2回、叱られた。
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9月30日(火)
まったくたまげた。
門に繋いでおいたコチカがいなくなったのだ。
リードのフックがはずされていて、首輪の鈴が落ちていた。
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朝。風は強いものの、温かいので、一緒に散歩した。
風に舞う枯葉のがさがさいう音に、びくついているコチカ。
それでもコンクリートの上で転げる枯葉をつかまえたりして、楽しそうだった。
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門のすぐ内側は陽も当たるし、草地もあるので、繋いでおいた。
しばらくたって、出てみると、リードが残されていて、コチカがいない。
首輪につけていた鈴が落ちている。
誰かがフックをはずしたのだろうか。
中にばねの入ったボタン(?)を下げ、止め口を開ける、よくあるタイプのフックなのだが、
人間の手で開けない限り、開けられないと思うのだが。
でも、男の人ではコチカは逃げるはずだし。
では女性か。
門につながれている猫を見て、通りかかった人が、かわいそうに思い、はずしたのだろうか。
だとしたら、余計なお世話だ。
……と怒ってみるものの、そんなことする人、いるか。
リードは門の内側に垂れていた。
だったら、内側ではずしたに違いないが、門を開けるときには、
どんなにそうっとしても、閂をはずすときに、キュッと音が鳴る。
大家さんも私も、その音を滅多に逃さないのだ。
しかも、朝であり、あちこちの窓が開けてあるので、音が鳴ったらよく聞こえる。
ではいったい?
鈴がついていた針金(?)のわっかも開いていた。。
ということは、リードのフックを鈴のわっかに通していたのだろうか。
え〜〜〜。フックをつける一瞬に、そんな器用なことができるのだろうか。
いや。
世の中無常なのだ。
なんでも起きる。
しかも私のことだ。やっちゃってたのかもしれない。
やろうと思ってやったらできなくとも、知らずにならできるのかも。
*
あーん。コチカがどっかへ行っちゃった。。
でも、そう嫌な予感もしなかった。
妙に気分が軽い、それもまた妙な感じだ、と思いながら通りをうろうろしてみた。
すると、いた!隣のお宅との境の塀に、白い塊が!
うちの門からまわってそちらにそうっと近づいて、後ろから抱きとめた。
コチカは、逃げもしなければ、しまった、という表情もしなかった。
家に入るのも、嫌がらなければ、玄関から当たり前に奥へ向かっていった。
なんだろう。
塀の上に正座して、背を伸ばしてどこか遠くを見ていたのだ。
自由になってはみたものの、風のうなり声が恐くて、
どこへ行けばいいのか、考えあぐねていたのだろうか。
ともあれ、やれやれ。。