1月1日(日)
人間にとっては元旦。
一年の始まりとしてなにやら神聖な日。
ところが猫にとっては、なんでもない連続した毎日のうちの1日。
朝起きたら、お外〜
夕方になったら、うにゃ〜ご飯〜、
そして、お外〜
まあまあコチカの日常を乱さなかったせいか、
ウンチの申告はか〜んぺき。
階下で寝ていても、二階にいる私のところにわざわざ言いに来るし、
ご飯を食べていても、ぅにゃっ、と知らせる。
ちゃんとウンチの申告をする、ということは、
不満がそこそこない、ということなので、
一年の総元締めの日にこれなら、今年一年安泰か。
あな嬉し。
* * * *
▲
1月2日(月)
本日も平和な日。
1日に2回くらい、玄関のドアから上がりはなをうぉ〜、うぉ〜と行きつ戻りつするものの、
そうそう大したダメージはないらしい。
ウンチもきちきちと申告。
でも少々運動不足が気になってきた。
どうしたものか。
*
ダイニングにしつらえた少々高くなった畳敷きのスペースの角っこに陣取り、
人間のやりとりをそれとなく見守る体勢のコチカ。
ときどき、きっとなって顔を上げ、あらぬ方向を凝視している。
誰でしょうか。
亡父でしょうか。
そういえば、
大晦日から薄緑色で薄い羽のクサカゲロウかな?が、
いつも人が集まっているダイニングにいたのだ。
冬だというのに。
そしてコチカは、私の顔も凝視していることがある。
はっと気づくと、コチカがきっと頭を起こして、私に視線をやっているのだ。
ちょ、ちょっとびっくり。
ナンなのよ。。
* * * *
▲
1月3日(火)
すごい風。
ごーごーうなる風の音が恐いコチカは、
散歩に屋上に出て行ったと思ったらさっさと帰ってきた。
完全防寒の装備で行った夫は、拍子抜けやらラッキーやら。
散歩不十分でも、ウンチの申告は完璧。
玄関に行って外の物音に耳を立ててみると、
どうにも恐い音が聞こえるので、外に行きたい気持ちもしないらしい。
心配なのは、明日。
またフェリーで海を渡るのである。
強風だったらどうしよう。
またコチカはゲボゲボ……
それよりも、フェリーが欠航したらもっと困るし。
* * *
夕食時。
ご飯を食べている人間の足元を通って、コタツへ向かう。
コタツと言っても、ホットカーペットの上に炬燵のテーブルを置いたものだけれど、
その向こう側に潜るのが好き。
いつものように、ごそごそと入っていったと思ったら、うぇ〜、とだみ声が。
おや?と思ってホットカーペットのスイッチを見てみると、案の定入っていない。
コチカは、冷たい〜!と言ったのだ。
スイッチを入れてやる私。
上等なお猫さまだこと(笑)。
* * * *
▲
1月4日(水)
東京へ。
昨日の夜、おしっこをさせるときに、
明日は東京へ帰るよ、○ー○○と○○とチャチャと車に乗って、東京へ帰るよ。
アスカとニャオンとチェリーちゃんにに会えるよ、などと言った。
夫も途中から言葉を寄せると、コチカは、あれ?という顔をした。
夫の言う言葉が、同じことを言っている、とわかったのだろう、と思う。
今日もまた、言わなくてもいいのに夫がうっかりコチカ、帰るよ、と言ってしまった。
コチカは、嫌なことを思い出したように急に力が抜けたみたいになって、座り込んだ。
その後、屋上に散歩に行ったら、寒いのに隣の家の屋根に座ったまま動こうとしない。
自分はここにいて、車には乗らないぞ、という意思表示に見えた。
前日にアナウンスしたら、それ以降は実際に車に乗り込むまで、帰る、とは決して言わないことにしよう。
いざ車に乗る前には、炬燵の端っこで体を硬くしていた。
車が動き出すと、リアシートの背もたれから、まん丸の目を見開いてずっと後ろを見ている。
そんなコチカに、母がいつまでも手を振っていた。
*
昨日の強風はやんで、やれやれと思っていたが、
伊良湖岬が近づくにつれ、
窓から見える島が、窓のフレームの中で浮き上がったり沈んだりしてきた。
かわいそうにコチカは、2度も嘔吐し、その後は泡を吹いていた。
でもなんだかその状態にも慣れるらしく、
口の周りに泡をくっつけたままで、あたりを観察していた。
*
上陸したら、こっちのもの。
コチカは最初から前に来て、チャチャチャのCDを聴きながら、気持ちよさそうにくつろいでいた。
東名は空いていて、140kmで快適にすっ飛ばしてきた。
あー今年一年、こんな風にいきますように!
* * * *
▲
1月5日(木)
夕方の散歩。
この寒いのに結構猫がうろうろしているもので、
あっちへこっちへ走らされた。
まあ、じっとしているよりは走った方が温まっていいけれど。
でも走っていったって、コチカが着く頃には、相手は別のところに行っている。
また出てこないかとじっと待っているコチカをよそに、
うんと離れたところをとことこ歩いているさっきの猫を見ると、
さすがにコチカが不憫になってしまう。
*
枯葉を掻いて座ること数分。
そういえば、昨夜もしていたな。
門の中の大家さんちの玄関先をくんくんして、
お尻を持ち上げたので、マーキングするのかと思ったら、
どうやらやめたようだった。
そして、小さな犬の置物(いろんな種類のが何体もある。。)の匂いを嗅いで、鼻をこすりつけた。
他の猫の匂いがするのだろうか。
30分…この寒空の下を30分!ほども通りにいたので、
もうカツオブシしよ、というのに、なかなか入ろうとしないコチカ。
もうとうとう我慢できなくなって、コチカを門に結わえて中に入り、
熱いお茶を飲んだ。
いったい寒くないのかね、コチカは。
* * * *
▲
1月6日(金)
昨日、ガレージの横のわずかな砂地のスペースで、
砂を掻いて座っていたが、そういえば、立ち上がってから砂を丹念にかけてたな、
と思い、今日になって見てみると!……2つのウ・ン・チ……が!
今年の初ウンチである。
め、目出度い!
* * *
チャコちゃんちの横を通りすぎようとしたとき、
植木の向こうの室外機にグレイのほっそりした猫がいた。
食い入るような目つきでコチカを見ていたが、コチカは気づかずに通り過ぎた。
あたりを一周して戻ってくると、グレイの猫は並べられた植木の間にいた。
見つけたコチカはすかさず寄っていき、むにゃむにゃ始めた。
スチール製の花台のフレームのあっちとこっちである。
コチカがもぐりこんだら、すぐに止めないと花台をひっくり返してしまう。
と心配しながらしゃがみ、コチカのリードを引き締めようとしたその瞬間、
どっちが言ったか、っぎゃ〜!と悲鳴を上げて、
グレイが逃げた。
追うコチカ。
私はとっさにコチカの首が締まらないように右足をコチカの胸の前に伸ばしてコチカを制した、
と同時に、花台のフレームを右手で支え、左手はリードを手首に巻きつけた。
いつも我ながら大した反射神経(瞬間芸?)だと思うけれど、
冷静になってから考えると、ちょっと恥ずかしい。
だーれも見てなかったことを祈ります。。
*
それからしばらく向かいのお宅の外階段下に逃げたグレイの猫を追いかけて、
塀の上に上ったり、なかなか諦めのつかないコチカだったが、
ちゃこちゃんちのご夫妻が外出から帰ってきたので、うやむやになった。
ご主人が、車のボンネットを開けてしげしげと見ている。
モーターやらの上に泥の足跡があるから何かと思ったら、
行き着く先には、ねずみの糞があった!
どうやら夜帰宅した後、ボンネットの中が暖かいのを知ったネズミが、入り込んで暖をとったらしい。
ボンネットの中、正面にある、銀色の、これは何が入っているものか、
ラジエーターの上のちょっと窪んだところが楕円形に腐食し始めている。
ご主人は、これ、小便だと思うんだ、うーん、やられた、と苦い顔。
考えてみたら納得……ではあるが、思いも寄らなかったことにびっくり仰天。
お宅の車は大丈夫?
いつの間にかネズミ飼ってるかも。
*
ご夫妻が帰ってきたら、いつも塀の上にいる黒っぽい猫が、
奥さんの声を聞きつけて塀の向こうからやってきた。
初めて日のあるうちに見たが、雉トラ柄だった。
アスカのようにおなかの肉がたるんでいる。
メス?
コチカはまたそわそわしだして、塀の上に上ろうとする。
こらこら。。
ったくなあ、今日は二匹の猫に会ったのに、
こういう日に限って、カメラを持っていない。。
* * *
チェリーんちの角っこから、みーちゃんを見ているコチカ。
しかたなく私も付き合う。
ネズミの興奮が冷め、ぼーっとしているところに、
前方にばらばら!と何かが降り飛んで(?)きた。
横方向から豆のようなものが降ってきて、ばらばらと音を立てて地面に落ちる。
ぬぬ?と驚いていると、
チェリーの咆える声が聞こえ、チェリーんちの奥さんの、これはすずめのよ、と言い含めるような声が聞こえてきた。
なんと、縁側から、猫のカリカリご飯を手につかんで投げたのだった。
姿が見えないだけにびっくり!と同時に噴出してしまい、しばらくゲラゲラ笑った。。
* * *
夜。
一度もウンチを申告しない、と思ったら、
なんと朝にした排泄物を捨てていなかったからだったっ
コチカがうまい具合に砂を掻いて、ブツを隠したので私は忘れてしまっていたのだ。
やっぱりすぐしないといけないものね。。
それにしても自分でしない排泄なのに、トイレがきれいでないと申告もしないなんて。
上等なお猫だこと。ち。
* * * *
▲
1月7日(土)
起きたら11時!
窓を開けたら空気がつーんと澄んでいて恐ろしいくらいにきれいなお天気。。
こんな時間まで雨戸を閉めていたなんて、ちょっと恥ずかしいぞ。
こんなによい天気なのに、コチカの散歩には出られず。
もうすぐに仕度をして出かけなければならなかったので。
バタバタする人間に、外〜、という顔をするコチカ。
ごめんね、今日はいけないのよ、というと、なーんだ、とつまらなそうな顔をし、
それ以上何も言ってこなかった。
言葉がわかったらしいところが不憫。
* * *
遅くに帰宅した。
玄関に出迎えに来たコチカは、にゃあ!と怒ったように大きい声で言った。
そして、ご飯にしようご飯にしよう、とコートも脱がずに台所に入っていくと…
入っていくと!!!
海苔を包んであった包装紙が食いちぎられ、
噛み噛みにされたビニール袋から5帖の海苔を取り出し、
食いちぎってあった。。
あたり一面、海苔だらけ。
黒々とした紙片がばらばらばらばら。。
実家からもらってきた海苔を、うっかりショッピングバッグの中に入れたままにしておいたのを、
空腹の猫の嗅覚が探し当てたのだろう。
あー今年の一番採りの海苔。。
うちの実家の方でも地域一番の上等の海苔だというのに。。
いとしい故郷の海の香り。
あーあ。
あーあ。
でも長時間放っておいた人間が悪いのだ。
と思って、とにかくご飯を用意し、食べたら即、外に散歩に出た。
東京の汚れた空も、冷たい空気に凝縮されたのか、
いつもよりもたくさんの星がくっきり見える。
当たり前に通りをてくてく歩くコチカ。
その様子を見ていたら、やっとほっとしてきた。
*
コチカは寒くて寂しい思いをしていたのか、
なにかいつもよりもべたべたとくっついてくる。
よしよしして〜という目のまま正面に座り、
どれだけよしよししても、まだおんなじ顔で座っている。
コチカがゴロンとなるまでコチカだけ見て、よしよししてやる。
PC画面もスリープになったのが視界の端に映ったけれど、まだしてやる。
* * * *
▲
1月8日(日)
夜中。
ぅにゃ〜ぅにゃ〜、と高い声を上げ、枕にしていた私の腕を噛もうとする。
遠慮しているのか、寝ぼけていてちゃんと噛めないのかわからないが、
パジャマの布に開いた口をつけているだけのようなのだけど、
なにしろ噛み付きたい衝動にかられているのは確か。
私がまたなんかしたのか、と思って、
反射的に背中を撫ぜ、ごめんごめんチャチャ、と繰り返し言うと、すぐに収まった。
体を起こし、私ではなく、夫の方を大きな黒い目で見ている。
夫になんかされた夢でも見たのかな?
夫が寝返りを打つときに、がっさり布団が動くので、
それでコチカが揺さぶられるのでは、と思うのだが、
そこは猫のことなので、直接夫がした、と思うかどうか。
あるいは、夢の中では無意識が働くので、
夫の寝返りのせいとわかってしまい、
そのことと、以前に夫に恨みを持ったことなどが思い出されて合体し、
映像となって夢に表れたのか。
わっかりませんけどね。。
* * *
今日も人間は午後3時ごろに出かけて遅くに帰ってくるので、
ご飯をちょこっとお皿に入れておいた。
ときどきは空腹にするのがいいだろう、
と、人間が長時間出かけるタイミングでご飯の時間をずらしたりみているが、
昨日のことがあるので、
冬は寒いはひもじいは、で精神にダブルパンチを与えることになるのかも、
ということで、1日の量の4分の1くらいを入れておいたのである。
果たしてコチカは、人間が帰ってきても、
昨日ほど激しくにゃぁーっ!と言わなかった。
台所に一緒に行き、ご飯の用意をする間も、さして切実でもない様子。
よかったよかった。
でもその後、満足に散歩にもし、よしよしもされたのに、
ウンチの申告をしない。
なんでぇな!
* * * *
▲
1月9日(月・祝)
人間は用事があるけれど、コチカの生活には差し支えない程度。
朝に散歩をし、排泄させ、人間は外出し、一旦帰宅してまた外出し、帰宅してすぐご飯を用意してやり、散歩に出た。
そのどこに問題があるのか、ウンチを言わない。
人間がずっといなかったから?
一旦帰宅した後に、布団を畳んでベッドカバーをかけたから?
コチカは人間がいない間、人間の上掛け布団の上に寝ていたのだ。
恐らく、普段私が外出するとき、時間ぎりぎりのばたばたで、布団をちゃんと畳んでいないときには、
たいてい上掛け布団の上に寝ているのだろうと思う。
さぞかしふかふかと寝心地がいいんでしょうね。
それを畳んでしまい、布をかけると、硬く寝心地悪くなるもんね。
気分悪いはず。
そっちがだめだったとしても、居間にほわほわの生地の座布団を用意してあげてあるのにね。
やっぱり気分悪いはず。
でもね、人間は本当はこれをしないといけないの。
正しい人(?)は布団をちゃんと畳むものなの。
わかった?
…ったって無理よね〜
* * *
樹林公園に行った。
1kmのトラックの出発地点に行って軽く準備運動をする。
いつもの猫たちがちらほら。
猫が座れるだけの窪みのある台座が枯葉で作ってあって、枯葉の猫ベッド。
あれから(2005dec25)また何人かの子供たちが、作ったのかなと思いながら、
走り始める。
2周目。
ミュミュの兄弟だったらこんなかもと思える猫は、
女の子たちのおもちゃにされている。とうとう。。
外人の女の子が3人と日本人の女の子が1人。
猫は枯葉のベッドにスフィンクス座りをして、目を閉じている。
猫の周りに女の子たちが枯葉をかけている。
猫は逃げないんだな、と思いながら通り過ぎた。
3周目。
なんととうとう猫は背中にも枯葉をかけられ、頭しか見えていない。
目を閉じているものの、悪い気はしていないように見える。
女の子たちは、細い枝を猫の周囲に刺している。
猫が逃げないようにさ、とか言いながら。。
親らしい女性(外人)と男性(←夫婦じゃないらしい)が二人、腕を組んで見ている。
猫に虐待にならないぎりぎりのところまで、見張っている、という様子。
4周目。
一人の女の子が、アイスクリームが入っていたような容器に水を入れて、
猫の目の前に持ってきている。
でも猫は飲もうとしない。
別の女の子が、そのうち飲みたくなるかも知れないから置いといてあげれば、
と言っている。
猫は人間があげるタイミングでお水を飲まないものなのよ、と思いながら通り過ぎる。
枯葉の中に埋もれている猫。
じっと逃げずに動かないのは、
きっと枯葉の中が暖かいのに違いないし、
女の子たちの無邪気な様子に悪意がないことを知っているからだろう。
それにここは自分の陣地であまりよそへ動きたくないし?
5周目。
猫は枯葉ベッドにいなかった。
ちょっと歩いては座っている猫の後を追うように、
女の子たちもついて歩いている。
母親らしい人が腕を組んで彼女らと一緒にいる。
女の子たちの、猫ちゃんお散歩したくなったんだね、と言っているのが聞こえる。
6周目。
陽が落ち始めている
もう誰もいなかった。
猫も、女の子たちも親たちも。
ただ、猫の座っていた枯葉の台座が、2つ残されていた。
片方はまだ形もはっきりしていて、風さえ吹かなければ、まだ使えそうなベッドに見えた。
さあ、猫は今夜どうするのかな。
* * * *
▲
1月10日(火)
お昼くらいの散歩。
東京は夜中に雪が降った。
7時過ぎには、空が重々しい灰色の雲で埋まっていて、
地面が濡れていた。
これは寒いぞ、気合を入れて起きてみたら、さほど寒くはなかったけれど、
地面が乾くのを待っていたのだ。
待っていた甲斐があって、日が射してきて、寒くなくなってきた。
十字路の駐車場の端っこ。
またグレイの猫がいた。
動きの止まるコチカ。
グレイの猫もじっとこちらを見ている。
やがて走り始めた。
コチカも走る。
この距離では到底追いつかない距離だし、
グレイはさらに向こうの通りのお宅の庭に入っていった。
しきりにリードを引っ張るコチカ。
胸を押さえて、どうにかとどまらせた。
引っかかれるかな、と思う気持ちもあったけれど、そんな気配はなかった。
行かせて上げられないもんねえ。。
ため息が出る。
*
< 毛替わりの季節到来!>
12月の末ごろから、梅やぼけの新芽が膨らみ始めた。
東京へ帰ってきてから散歩をしてみると、
さらに多くの木々が芽吹いている。
もう春なのね。
本物の新春なのよ〜
でも、それにしても寒い。
やっぱりこれからが冬本番。
などと思う今日この頃なのだけど、
コチカはどうやら毛替えの季節を迎えているようだ。
カーペットのあちこちに白い毛の塊が、ペトリペトリとついている。
この寒いのに毛替えとは気の早い話だけれど、
でもコチカの毛は相当にもこもこしているので、
今から始めないと、間に合わないのかも知れない。
さあ、みなさん、春ですよ。
春、はる〜♫
* * *
< アスカに会ってもいつもこんな?>
夕方の散歩。
あ〜、とどこかで聞いたような懐かしい声。
一瞬きょろきょろしたコチカは、
十字路を通り過ぎたところのアスカが居候しているお宅の塀に向かった。
アスカの居所がわかったのだな、と思いきや、
アスカのいる塀の下であらぬ方向を見ている。
そこでもう一度、あ〜、の声を聞いて、ようやく上を見た。
真っ黒な眼がかっきりとアスカをとらえている。
でもコチカはなんだか煮え切らなくて、
道の真ん中に座りなおして、あらぬ方向を見てる。
またアスカが、あ〜
コチカは塀に歩み寄り、体を低くして構えてから、塀に飛びついた。
アスカのいる上には到底届かないので、私は体を支えて、
塀の上に競りあがらせてやった。
でも猫ながら、アスカの鼻先までは微妙に遠い距離があったのだろうか、
コチカはすぐに諦め、両手の力を抜いて私に体を預けてきた。
地面に下ろすと、もうすっかりアスカのことは忘れたように、
よそを目指して歩き出した。
アスカに会ってからのこの順序は、いつものことであり、
もうパターン化しているのだけれど、
コチカにしても、こうなる、という結果がわかっていたのだろうか。
* * * *
▲
1月11日(水)
<近所のノラにゃんたちのお食事タイム>
霜が降りている寒い朝。
外出するので、その前に散歩に、と思い、しぶしぶ出かけた。
みいちゃんが、ぴぃゃんぴぃゃん鳴いている。
チャコちゃんちとチェリーんちの間の塀の上。
声を聞きつけて、チャコちゃんちの奥さんが、ご飯を持って出てきた。
コチカが塀の下から睨んでいるので、みいちゃんは塀の向こうに行ってしまった。
アスカが来た。
コチカは、アスカ〜、と吸い寄せられていく。
アスカは面倒に思ったのか、タロウと一緒にいたお宅の庭に入っていった。
門の入り口まで追っていくコチカ。
みいちゃんを探してチェリーんちの庭の通りまで見に行ったチャコちゃんの奥さんは、
ミルキーが出てきてみいちゃんのご飯狙ってるわ、と笑っていた。
そうこうしているうちに、チェリーの奥さんも出てきた。
今、声が聞こえたのに、どこへ行ったのかしら、と言いながら。
みいちゃんの声はどうやらアナウンス替わりになっているらしかった。
奥さんは、チャコちゃんの奥さんと同じように、お宅の庭の通りを見に行った。
戻ってくると、ミルキーがみいちゃんのご飯横取りしようと思って、
後ろからついて歩いてる、と同じようなことを言った。
コチカはその間、ずっと門の前で丸くなって座っていた。
門の奥で、アスカはおまんじゅう顔をしてこっちを見ている。
アスカも何か食べたいんだろうに、と思っていたら、
チェリーの奥さんが、
アスカはもう居候先で食べてきてるから、
同じものはほしくないって顔すんのよね、と言っていた。
コチカはずっとアスカの気配を感じながら座っているだけで、
結局散歩できていないけれど、時間切れにて強制送還。
もうカツオブシも用意してあるし、私は玄関でコチカのリードをはずして、
そのまま行ってきま〜すっ
* * * *
▲
1月12日(木)
昨日までの数日、すごく寒かったのでダウンジャケットを新調したら、
今日はそんなもの必要ないほど暖かくなってしまった。
夫が洗車したいというので、
そんなことをしたら雪が降るといけないからやめて、
なんて憎まれ口を叩いたので、バチが当たったのかな。
ち。
また寒くなるのだろうけれど。
遅い朝も夕方も、時間が十分あったので、
ほとんど声をかけることなく、のんびりのんびり散歩した。
納得づくで自分で玄関に戻ってきたのだ。
なんだか良い日。
* * * *
▲
1月13日(金)
暖かいんだか寒いんだか。
気持ちの定まらないままぐずぐずしているうちに、あっと気がつけばお昼の時間。
コチカも寝転んだまま、起きようとしない。
てなわけで朝の散歩はなし。
来客があって用を済ませてからも、だらだらと二人でだべっていた。
4時半になるころ、うにゃん〜、と物見やぐらから、いきなり怒った声が降ってきた。
どした?こっちおいで、と言うと、本体が降りてきた。
私の横まで来て、うにゃん、ともう一度訴えるように言う。
コチカの腹時計では、もう6時ごろなのだろうか。
ご飯まであと1時間半もあるよ、と言ってやったら、む、とした顔をして、
両手を開いたまま座り、私と来客を交互に見た。
次にコチカは何を言うか、と人間二人がじっと見ていると、
目を細めて、視線を薄めようと(?)する。
そのうちにコチカは居間を出て、どこかの窓へ。
そこからまた、うゎぉ〜、うぉ〜、と聞こえてくる。
ご近所さまに、腹へった〜、とか言ってるのかしらん。
* * *
夕方の散歩。
ちょっと前に会ったことのある、シープドッグ:ライフくんに会った。
ちょっと体が大きくなったようだけど、相変わらず人が大好きで元気一杯。
前を歩いていた若い男性二人にちょっかいを出し、よしよし〜、と撫ぜられてから、私のところに来た。
あら、ごめんね、と飼い主さんのおばあさんが言うので、コチカを見ると、
なんと背中を高く丸めて、は〜〜〜!!!と言っている。
私は飛びついてくるライフくんを抱きかかえるようにして撫ぜながら、
ほら、ライフくん、いい子だよ、とコチカに見せ付けてやった。
するとコチカは背中を下ろし、中腰ではあったけれど、
なんとか気持ちを収め、落ち着いてライフくんを観察したようだった。
友達になろうよ、コチカ。
* * * *
▲
1月14日(土)
<コチカの複雑な感情を考える 1>
朝はなんとか散歩に行ったけれど、
それから先はひさしぶりの大雨。
カミナリも鳴ってついでに地震もあった。
雨は夜半まで続いた。
思いの他強い雨脚に、階段下と洗面台横の窓を閉める。
散歩には行けないし、窓は閉まっているし、そのせいか……
あちこち回って、とぼとぼと戻ってくると、
私のそばにきて、ぅぁん、と小さく言った。
どしたの?と手を出すと、頭の天辺から搾り出すようにして、ぁぁ、と言いながら、ぁぁんがー、と欠伸をした。
どうやら気分を害しているか、何かを我慢している様子。
よしよし〜、とか言いながら撫ぜてやり、コチカの歌を歌った。
一旦、ゴロリとなっていたものの、やがてのっそり立ち上がったコチカは、
深刻そうな顔をして人間の顔を見る。
そして、???となっている人間の顔を振り返りながら、
カーテンをちょいと開けて出て行った。
で、また戻ってきて、さっきのように小さな声で、ぅぁん、という。
ウンチかと思いきや、そうでもない。
よしよし再び。
それからまたしばらくゴロリとなって寝ていたが、
私のひざ掛けが触ったとき、ぅにゃん!と発作が起きるときの声をあげた。
大丈夫かな、とかいいながら撫ぜてみても、何も言わなかったが、
寝相を変えながら舌をぺろぺろしている。
これは何かしらの心理的負担を軽減させよう、とするときによくやる動作である、と私はみている。。
なにか頭に来ているのだ。
うーん。
ナンなのだろう。
* * * *
▲
1月15日(日)
<コチカの複雑な感情を考える 2>
昨日、コチカの様子が変だったことについて引き続き考えてみた。
車で出かけていた夫は、6時くらいに帰ってくる予定だった。
コチカは、5時過ぎには、ご飯〜、と言っていた。
私は、夫が帰ってくる頃にご飯をあげるから、というつもりで、
○〜○○(夫の呼び名)が帰ってきたらご飯にするね、と言った。
これがいけなかったのかもしれない。。
この時間にはしばしば、○〜○○とお散歩行っておいで、とか
○〜○○が外行こって言ってるよ、とか、
ご飯食べたら、○〜○○と外行く、とか言うので、
ひょっとしたら、
夫と外に行くときにご飯をあげる、
と言っていると思ったかもしれないのだ。
しかし昨日は雨降りで、到底外へなんか行けなかった。
でも、私が「○〜○○と」などと言ったことで、
コチカにとって日常の中での一番の楽しみである「外」を意識してしまい、
雨なんだけど外へ行くのかな、と思ったのに、
結局は行けずに、しかも、窓が閉められている、という状態に、
どうにも収めきれない感情がもわもわと残ってしまったのかもしれない……
……と思うのだけれど、考えすぎでありましょうか。。
* * * *
▲
1月16日(月)
なま暖かい日。
私はダウンを買ったんだってばっ
遅い朝も夕方ものんびり散歩。
十分散歩。
自発的に玄関に戻ってきたコチカに、もういいの?と聞く余裕。
寒くないってやっぱりいいな。
*
隣のご主人に会った。
私がこんばんわ、というと、最近あれ見る?と言われた。
あれっていうのは、あのきったないーい猫。タロウに似た……見る?
ということは、ニャオンかな。
あれれ?そういえば1月に入ってから見ていないような。
12月には見かけたけれど。
よその猫がうろうろしてるから、どこかに行ってしまったのかな。
夜はチェリーんちの玄関にダンボールを置いてもらって寝ているのだけれど。
そのダンボールはいつものように置いてあるのが通りから見えた。
明日、奥さんに聞いてみよ。
* * * *
▲
1月17日(火) 朝の散歩。 昨日隣のご主人が言っていたニャオンが、チェリーんちの庭の前の通りをのっそり歩き、 植木の受け皿からお水を飲んでいる。 ニャオン、ニャオン、という猫の声に似た(笑)チェリーの奥さんが窓から呼ぶのが聞こえる。 私が自分ちの門の前から、ここここ!と大きな声で叫ぶと、奥さんは玄関から出てきた。 10日ほど前から家に入れているのだそうだ。 ご飯を食べなくなっているので、3回点滴をしたとのこと。 体が痩せたようだ。 汚かった毛並が少々きれいになっている。 奥さんは、出たがるからちょっと出してやったら、なかなか帰ってこなくて… と言っていた。 …いなくなったらまた探しにいかなくちゃなんないし… おうちの方があったかいのに… 奥さんは、ニャオンを抱えて、陽が当たっているうちの門の前に連れてきた。 暖めなさい、と獣医さんに言われたので、 ホットカーペットをして、ストーヴの前に置いてみても、 嫌がって部屋の隅っこに行って丸くなっているのだそうだ。 やっぱりノラだからかしらね、と奥さん。 |
チェリーんちの奥さんに諭されるニャオン (2006年1月22日明け方死去) |
* * * *
▲
1月18日(水)
今の今まで(1/19 am12:08)ウェブページ・アップ用ツールがうまく繋がらなくて、このページを上げられませんでした。年に一度くらいこんなことがあります。別のツールを使ってなんとか繋げています。が、またこんなことがあってお待たせするかも知れません。悪しからずご了承くださいませ。どうぞよろしくお願いいたします。
朝、私は早くに外出したので、お昼ごろに帰宅してからの散歩。
私が帰って居間のカーテンを開けると、
コチカは物見やぐらの上にいて、
猫の正座スタイルで窓から外を見ていた格好のまま、
首をねじまげてこちらを見ていた。
目がかーっと見開かれている。
ポストを開けたのに、気がつかなかったの?
いつもコチカはポストを開ける音+門を開ける音で、帰ってきた!と思うらしく、
ポストを開けて閉め、門のかんぬきをききーっと言わせたところで、
ダダッと家の中を走ってくる足音が聞こえる。
なのにコチカはやぐらの上。
なんで?
あ、そうか。
コチカが見ている窓から見える通りではなく、
チェリーんちの庭の通りから帰ってきたからかな。
コチカは、自分が窓から通りを見ているのに、
私の姿を認めないままポストの音がし門の音がし、誰かが玄関入ってきて、居間に来た。
それなら、あのまん丸の仰天お目々も納得できる。
よかったねー、不審な人じゃなくって(笑)。
コチカは私だとわかると、ずずーっとやぐらから降りてきて、
よしよしの所定の位置に座った。
とりあえず、リクエストに応える。よしよし〜
*
散歩。
隣のご主人が出てきて、ニャオンは?と言った。
昨日のチェリーの奥さんの話を話した。
10日ほど前からご飯を食べないので家に入れていて3回点滴をしたこと、
外に出たがるので、帰ってこなくなったら、と思うと心配なこと。
隣のご主人はふーんと言う顔をした。
でも、昨日、私が奥さんと話しているときに、彼は通りかかって、
話を聞いているはずなのにな。。
ふと見ると、チャコちゃんちの室外機にペッタンがいる。
室外機は暖かいし、日差しが気持ちいいのだろう。
これ、メスでしょ、と隣のご主人が言った。
いえ、オスだっておっしゃってましたよ、というと、
ご主人は、いや、メスだよ、と言う。
いえ、オスですよ、と私が言うと、
ご主人はペッタンに、こら、といいながら手を出し、頭をポンと叩いた。
続いて、植木の植物の間を縫ってペッタンをずるっと引き出し、股間を見て、
メスだよ、と言い、ペッタンを室外機の上に放り投げた。
どさ、っと元に位置に戻ったペッタンは、
何すんねん、このおっさん(怒・驚)、という顔をしてご主人を見ている。
でも奥さんはオスなので去勢した、っておっしゃってましたよ、
いや、メスだよ、
としばらく押し問答をしてしまった。
強面で有名なご主人と私もよくやるわ、と思いつつ。。
オスは早く死ぬけどメスは長生きするよ、とご主人。
そこにオチがあったようだ。
実際、ペッタンもすでに10才以上で、小柄できれいなので、
メスみたいな印象がある。
ペッタンオスなんだけどなあ、と思いながら私はだまった。
それから、オス猫は5年以上も経つと、腎臓系に病気が出てくるから、
気をつけた方がいいよ。
それ(コチカ)もオス?
じゃ、定期的に病院に行って血液検査受けなくちゃ。
と、私に教示してくれた。
以前に4匹の猫を飼っていたことがあるので、そのとき経験らしい。
かつての飼い猫にはそれだけ熱心で親切だったのだ。
でも、ノラ猫だったタロウを可愛がりながらも、最後は放っておいた。
果たしてものを食べなくなったタロウはいつの間にかいなくなっていた…
ご主人は、タロウの負ったノラ猫という運命を第一に考えているのだろう、と思う。
どうだろう、私だったら???
たぶん私も、ご主人と同じ態度をとると思う。
ノラ猫にはノラ猫として背負った運命なりの欲望があるのではないか。
タロウは、いなくなる前に昔住んでいた家に行き、昔の飼い主にも会っている。
しばらくぶりに顔を見た、と昔の飼い主さんが言う通り、
今はもう通わなくなった通りでも、最後にもう一度行っておこうという意思が働き、
きつい体を押して行くのである。
タロウは他にどこに行ったのだろう。
それから本当に姿も見ないし、目撃談も聞かなくなったが、
行きたい、行かねば、と思って歩いた道半ばで事切れたとしても、
タロウは猫らしく生をまっとうしたのだろう、と私は納得している。
どこでどのように死んだかは、あまり大切なことではないのではとも思う。
さて、ニャオンはどうなるだろう。
* * * *
▲
1月19日(木)
ものすごく風が強いので、朝の散歩はなし。
コチカも行きたそうにしてはいたが、さして強く言ってくるわけでもなかったし。
夕方の散歩。
コチカが隣のお宅の門の下から覗き、しきりに匂いを嗅いでいる。
そして植え込みの方に歩きかけたと思ったら、いきなりダッシュし始めた。
私もしゃがんで庭の中を覗くと、なんと新顔のグレイの猫がいた!
なーんかこのままいつきそうな雰囲気が漂ふ。。
タロウもいなくなったし、居住猫が交代したってことかしら。
そういえば、昨日隣のご主人とチャコちゃんちの室外機の前でしゃべっているとき、
玄関の方に、グレイの猫がいたのだ。
知らん顔をしつつ、それとなく人の話を聞いているような様子だった。
あ、新顔猫が知らん顔をしてる、と指差したら、
隣のご主人は、あ、あはは〜、と笑いながらグレイの方に引き寄せられていった。
やっぱり好きなのよね、このご主人も。。
この界隈にいつくのであれば、きっとグレイもご主人に懐くに決まってる。
* * *
新しい首輪を買った。
るうちゃんのページですみれさんが紹介くださった「猫の首輪工房:マオミータ」で購入。
早速試してみたけれど、
ソフトな素材なのにバックルやリード用フックもしっかりつけられていて(別注文)、
なかなかグッド。
グレイを追ってダッシュしたときに、かなり強くリードが引っ張られたけれど、全然平気。
丈夫なものだった。
ミルク色に近い白を、と卵色っぽい薄いベージュの地色のものを選んだ。
首輪は可愛いのだけれど、コチカの毛色がグレイに見える。。
もっときれいにならなくっちゃね、コチカ。
* * * *
▲
1月20日(金)
朝は平和に散歩した。
*
夜。
遅くに帰ってきたので、9時過ぎ。
暗い向こうに暗い色をしてこそこそこそと動く影。
黒に黒なら多分アスカ。
身を低くしたまま走り出すコチカ。
チェリーんちの前からチャコちゃんちの角を曲がって、さらに向こうの駐車場のあたりまで。
通りよりもちょっと高くなった駐車場は、通りから体を伸ばしたコチカの目線がちょうど車の下にくる。
首筋を伸ばし、目を凝らしてアスカを見据え、
rrrrrrrrrrrrrrrわぁう〜、rrrrrrrrrrrrrrrわぁう〜
と繰り返す。
アスカは向こうを回って行ってしまったらしい。
コチカは駐車場の隣のアパートの側から行ってみようとするが、
ベランダやら塀やらがあって行けない。
しかたなくチャコちゃんの角まで戻って、十字路の駐車場までダッシュ。
しかしアスカはアパートのドアのある側に回り、さらに奥に行ったようだ。
はい、ここま〜で〜よ、といつものパターン。
座り込むことしばし。
私も考え事をしていてぼんやりと佇む。
チェリーの奥さんの声が聞こえた。
チェリーとまー君のお散歩である。
駐車場に止められた車のボンネットの向こうに奥さんの上半身が来た。
チェリーとまー君があっちとこっちでくんくんしているので、
奥さんは両手を広げて立っている。
私は、こんばんは!と声をかけた。
奥さんは、きょろきょろと周りを見渡している。
ハロ〜!!!と手を振って大声を上げると、奥さんは私を正面に認め、あー、と笑ってのけぞった。
そんなにもここは暗いのだ。
こんなところに長々と立っている私はいったい……
呆れてしまうけれど、彼らが行ってしまってからも、さらにそこにいた。
*
ようやく戻ってみると、チェリーが玄関に繋がれていて、
奥さんが猫たちのご飯を持って出てきた。
ペッタンについて聞いてみた。オスですよね。
そうよ、と奥さん。
やっぱり……で、何歳くらいでしたっけ?の答えに驚愕。
18歳!(何回聞いても驚くし忘れる。。)
お嬢さんが5歳のときに拾ってきたのだそうで、
当初はご飯をちょっとずつしか食べず、吐いてばかりいた。
病気移されてたのかも知れないわね、病院行かなかったけど、と奥さん。
今でも小食なのは、そのときのままらしい。
1日に5回くらい食べるけれど、それでいいのか、と思えるくらいわずかずつしか食べないのだそうだ。
だから今でも小柄でほっそり、よぼついてもいないし、とても18歳には見えない。
小食なのが健康の秘訣なのか、奥さんは去勢以外では病院に連れていったことはないのだそうだ。
そういう気楽さもまた効き目あるのだろう。
予防接種について聞いてみるのを忘れた。
今度聞いてみよう。
* * * *
▲
1月21日(土)
雪が降った!
昼過ぎまでホットカーペットの上にゴロリとしていたコチカは、
外〜と言い出したが、窓の外を見ると、ぼたん雪がふわふわと舞い降りている。
あとからあとから降ってくる雪はすでに7cmくらい積もっていて、やみそうな気配はない。
外〜、と不満そうな顔をしながら物見やぐらに上っていったコチカに、
ほら、雪が降ってるよ、と窓の外を促したが、コチカは何のことやらわからない様子。
郵便を取りに行ったら玄関前はまだヴァージンスノウのまま。
わお!
と、カメラを取りに行き、門の鉄柵の上に律儀に積もった雪なぞを撮ってみる。
すると、背後でこそり、と音がした。
コチカである。
いつもと違う空気におっかなびっくり出てくる。
こならリードはいらないだろう、としばらく放っておく。
玄関脇の木の根っこに積もった雪を、しきりに触ってみている。
だんだん慣れてきたようなのでリードをつけて散歩。
そーっとそーっと雪の上に手をつけてみるコチカ。
あまり動かないとこっちも寒いので、抱っこして、ほい、と手付かずの雪の地面に投げてやった。
なんだ、どーってことないや、という感じで歩き出したので門の外で出てみる。
郵便屋さんが、雪をゲコゲコ言わせながら、のろのろとやってくる。
白い雪景色に赤いカブってかわいい。
写真を何枚から撮る。
玄関に戻っても、木の株の雪が気になってしかたがない。
触ると、さくさくと落ちるところが許せない、とばかりに、にゃぁ!と声を上げる。
冷たくて痛みを感じるのだろう。
後足を上げて指をぱーっと広げてぺろぺろ舐める。
泥に汚れた指の間から、濃い桃色になった肉球が見える。
もう中に入ろう!しもやけになるといけないからね、と半ば強制的にドアに入る。
私だって寒いのよ。。
* * *
中に入っても雪に興味を持ったコチカはやぐらの上で興味津々で外に見入っている。
最初はスフィンクス座りだったのが、
だんだん足が崩れてきて、半分横になっている。
一杯やる?なんて、声かけたくなるような雰囲気。
* * *
遅い夜、車で出かけて帰宅した人間を出迎えに来たので、抱っこして外に出た。
十字路の駐車場のまだ誰も踏みつけていない雪の地面にコチカを下ろしてみる。
雪は10cmほど積もってまま硬くなってきている。
何回手を下ろしても、ずぼっと踏み込んでしまうのが不気味らしく、
後足を動かさないまま、何度も何度も場所を変えて手を下ろしてみるコチカ。
これも経験よね。
* * * *
▲
1月22日(日)
<尻尾を踏んづけていた、という失態>
午後を過ぎてからの散歩。
コチカの尻尾の先の方が赤く滲んでいる。
毛を掻き分けて見てみると、傷が少しあり、薄赤い体液が出ている。
なんで?
にわか雪国となった東京のりんとした澄んだ空気を楽しもうと鼻歌気分だったのもどこかへ吹っ飛び、
そそくさと家に帰って、ようく尻尾を見てみる。
直径3mmくらい皮がすりむけているようになっているところを探っていると、
毛がごそりと抜けた。
先端5cmくらいの間でところどころそうなっている。
即、獣医さんへ。
日曜でも診療しているタム動物病院へ。
まず体重を量ると4.25kg。
まあ、冬はこんなもの。
前に予防接種をしたときのカルテを見ながら、
馬尾症候群ですね、といわれた。
脊椎の一番尻尾の部分がなんらかの障害を負っていて、
まさにコチカのように、歩くこと走ることはできるが、排泄に問題がある、というもの。
私もうすうすそうだろう、とは思っていたが、多くは犬の遺伝的疾患らしく、
あるいは獣医さんでも知らないことがあるのかどうか、
言ってみても、はっきり馬尾症候群です、といわれたことがなかったのだ。
以前にここで見てもらったときには女性の獣医さんだったが、
やはり、さあ、という顔をしていた。
晴れて馬尾症候群である、といわれて、忘れていたことではあるが、ほっとした感じ。
獣医さんは尻尾を取って診ている。
何これ?押してみると透明な液体が出てきて、毛がどんどん抜けてきますねえ…こんなの初めて見た…毛の抜けた部分をさらに押してみると、押した皮膚が元に戻ってきませんねえ、ほら、わかります?
何これ?とまた獣医さん。
これ、浮腫んでるんじゃ?心臓病や肝臓に問題があると、こうなりますけどね。でも、たいていは足の皮膚とか、ひどい場合は体全体に見られるけれど、全体を見たところ不健康な様子もないし、そもそも尻尾だけ浮腫む、というのは見たことがない…しかも尻尾の付け根は全然どうってことないし。
先っぽだけ輪ゴムで縛ったりしました?
と聞かれ、あ!と思い浮かんだことは、
昨日、私は居間のテーブルに向かって正座をし、没頭していることがあった。
その間、私はコチカの尻尾を踏んでしまっていた。。
そばで寝そべっていたコチカが動こうとしたときに、正座をした足首の下でもぞ、と何かが動いた。
私は、コチカの尻尾を踏んでいるな、と思ったけれど、
夢中になっているあまりに、動いてどかさなければという頭が回らず、そのまま乗り続けていたのだ!
どのくらいの時間かはさっぱりわからない。
30分も経っていないはず……と思いたい。。
まだよく調べてみないとわからないけれど、
そういう事実があるのなら、心臓病とかじゃなくて、それが原因でしょう。
恐らくはそれで、圧迫されたために皮膚の組織が壊れたか、
ホットカーペットの上なので低温やけどしたか。
二次感染を防ぐために消炎剤と抗生物質を1週間飲ませて、来週また診せに来てください、
といわれ、1日2回の薬を1週間分とスポイト替わりの注射器を渡された。
家に帰りついて、あーなんということをしてしまったのだろう、と暗い気持ちで台所に立つ。
夕食の支度をするのに、何から手をつけていいかわからない。
深刻な病気や、寄生虫とかの気味の悪い病気でなくてよかったはよかった……けど。
けどけど。。
あまりにうかつではないか。
コチカの尻尾を踏んづけていて、しかもうすうすわかっていながらも、どかなかったなんて。。
電話が鳴った。
夫が取るとさっきの獣医さんだった。
言い忘れたのだけど、尻尾の先っぽが冷たく紫色になってきたら、すぐに連れてきてください、
面倒なことになるから、とのこと。
壊疽を起こす危険性もあるということらしい。
ひえ〜
大変ご親切にありがとうございました。
夜になって尻尾を持って観察すると、何すんのさ、という顔を向けた。
痛いのね。
本来神経がよく通わなくて、痛くないはずの尻尾が。
ごめんね。
ごめんね。
ごめんね、コチカぁ。。
* * * *
▲
1月23日(月)
昨日処方してもらった薬を飲ませる。
看護婦さんに言われた通りやってみる。
注射管につけられた目盛り1.5くらいの水を粉薬の入った袋に入れ、十分に溶かす。
それをまた注射管に吸い取り、コチカの牙と歯の隙間からゆっくり注入すると、
自動的にぺろぺろと舌を使うので、うまく飲ませられた。
へ〜。目から鱗。
長年(初めて飼う1匹をたった4年じゃ長くもない?)猫を飼っていても知らないことってあるもの。
酔い止めの薬もボトルに入った液体なのだから、
同じようにして飲ませたらいいのかしら。
薬の副作用もなく、コチカはいつもと全然変わりなし。
尻尾の傷口が乾いて治ってきている。
やれやれ、ほっ
* * *
夕方の散歩。
十字路のアパートのみいちゃんの飼い主さんと会ってしばらく話をした。
飼い主さんの声が聞こえるので、少しだけ開けられた窓から、
早くおいで〜とみいちゃんが鳴いている。
みいちゃんは、顔は日本猫だけれど、
アメショウ・ブレンドらしく、サバ柄が少しあるのだそうだ。
コチカのページも見てくれると言っていた。
メイルで写真が送られてきたら、みいちゃんをご紹介しよう。
* * * *
▲
1月24日(火)
屋根には雪がまだ10cmほども乗っている。
朝起きると、だからだな、と思うような寒さ。
湿っぽくて寒さが肌にまとまりついてくるみたいな。
でもお昼近くになると暖かくなってきた。
太陽に背を向けながら(笑)のんびりのんびり散歩。
薄手のダウンの背中がほかほか温かい。
近所の子供たちが作った雪だるまは消えていた。
道の端には、地面の上で凍りスコップで勝ち割られた雪の残骸が瓦礫のように積まれている。
斜めになっている1枚を踏んづけてみたら、バキッと大きな音がし、
そばを歩いていたコチカは驚いて、ぴょん!と方向転換をしながらジャンプした。
* * *
夜の散歩。
じんわり底冷えするみたいな寒さ。
…だというのに、グレイやアスカがいたお陰で、45分も外にいた。
今日はやけに食い下がる。
アスカの居候先の塀の下をうろうろして、座り込む。
何度も帰ろう帰ろう、と促すのだけれど、うにゃー、と拒否の声。
最後には、○○(←私の呼び名)が凍ってもいいの?と繰り返し言ってやり、
とうとう抱き上げて強制撤去。
私にとって冷えは大敵なのである。
散歩に出られなくなったらどうするの?
自分だって馬尾症候群なんだから、冷えたらまずいはず。
今はまだ若いからいいけれど、とちょっと心配になる。。
* * *
私が踏んづけてダメージを与えられていた尻尾は、
かなりよくなったらしく、先っぽを見ようと持ち上げても、
もう痛みはないらしい。
* * * *
▲
1月25日(水)
おとといの夜だったか、
おしっこさせようと思ったら、おなかをの中をウンチがごろごろしていて、
膀胱に手が届かず、運動不足ならなんとかしないと、と思っていたのだが、
どうやら解消されたようだ。
手の平いっぱいにウンチを感じる、という体験も久々のことだったような。。
* * *
お昼過ぎに帰宅してからの散歩。
風もなく暖かい日ではあったけれど、
コチカにじっとつきあっていると、しんしんと冷えてくる。
疲れていたこともあって、ネを上げてしまい、
コチカがしきりにくんくんしているにもかかわらず、
帰ろう帰ろうとうるさく言ってしまった。
夕方はゆっくりしようね、となだめて戻ってきたのだが、
夕方も結局めげてしまい、拝み倒して勘弁してもらった。。
今夜のウンチが恐い(笑)。
* * * *
▲
1月26日(木)
このところの睡眠不足が重なり、どうにも頭痛がして、
朝、夫を送り出してから居間で死んだように寝てしまった。
何回か目を覚ましたけれどその辺にあったお水を飲んで寝てしまい、
はっきり起きたのは午後1時すぎ。
まだ頭の右側が痛むけれど、なんとか人に会って話せるくらいではある。
*
夕方も頭が痛くて冷たい外に出る勇気がない。
外〜、にゃぁあ〜〜ん〜〜、昨日も行ってないじゃん!(と言ったかどうか)、
と太い声で訴えてくるコチカを抱きかかえるようにして、
ごめんねごめんね調子悪いの〜、と勘弁してもらう。
話のわかったコチカは、
すっかりブーたれて物見台で寝ていたが、人間の食後、夫が連れて行くと言ってくれた。
チー玉をこちらに見せ、よく眠っているようなので、そうっと呼んでみる。
コぉチカぁ。。
するとコチカは話が少しは聞こえていたのか、さっと頭を上げた。
○〜○○(夫の呼び名)外行くって。どうする?
というと、眠そうな目をこちらに向けた。
耳が人間のいる下の方へ向いている。
こういうとき、コチカはすぐには動き出さない。
本当かな、どうしようかな、ここも暖かくて気持ちいいけどな……と思っているのだな、
と人間に思わせるだけの時間をかける。
夫が立ち上がって、居間を出て行き、台所の引き戸を開け、廊下へ出て行く。
するとようやく、行く!行く行く、とばかりにいそいそ立ち上がり、
とはいえ、まず1回目の伸びをし、
物見台から下に下りる坂道に2回目の伸びをしながら手をかける。
それからずずーと滑り降りてきて、とっとっとっと、と出て行く。
30分ほども帰ってこなかったけれど、これで満足したかな。
明日は明るいうちに外に行こうね。
* * * *
▲
1月27日(金)
朝の散歩。
暖かいのでゆっくりのんびり。
ところが、十字路の駐車場の端っこのわずかに砂利があるところで、
グレイがスフィンクス座りをして日向ぼっこをしていた。
放っておけないコチカ。
たちまち、かちゃ!と戦闘態勢にスイッチが入る。
全身をわずかに震わせながら、匍匐全身で近づいていく。
グレイは目を閉じたまま知らん顔をしている。
この猫、案外年令を重ねているのかもしれない。
ずっとだまっていて、いよいよコチカが近づくと、
ようやく目を開けて耳を飛行機の羽みたいに水平にして、シャーッ!!!と言った。
ある程度の距離があるせいか、コチカも動じない。
口をくちゃくちゃやりながら、うぉ〜、と言いそうになっている。
グレイは痩せているし、大儀そうにしているので、あまり健康だとは思えない。
私はコチカに近づいてほしくなかった。
グレイも相手にしようとしていない様子だし、
そこそこにしてコチカを抱っこして家に戻った。
* * *
夜の散歩。
またもや誰かにあった。
隣のお宅の庭を覗き込んでいる。
たぶんグレイ。
人間からは見えないけれど、猫同士は植え込みの下で目線を絡ませているのだろう。
背中に結構な緊張感がみなぎっている。
そんなに寒くもなかったし、私も考え事をしていたので、20分くらいは付き合ったけれど、
人が何やってるんだろう、という目で見ながら通っていくので、私も落ち着かなくなってきた。
何しろ薄暗がりの中、植え込みの下にコチカがいて、リードも見えないだろうし、
私はただ人んちの方を向いて突っ立っているだけなのだ。
怪しすぎ。。
もうだめ。
どんなに声をかけても動こうとしないコチカだけれど、意を決して半強制撤去させた。
「半」というのはしばらく玄関に繋いでおいたから。
ちょっとは気分が直るかしらん。。
* * * *
▲
1月28日(土)
<尻尾切断の危機>
午前10時。再びタム動物病院へ。
車から降ろそうとしたら、リアシートの背もたれの上の端っこで、
ちまっと両手をそろえた上に顎を乗せ、すっかりブーたれモード。
ごめんねぇ、コチカぁ、ちょっと我慢してねぇ。
体重を量ってみると、4.48kg。
前回の4.25kgより若干多いのは、おしっこの分だろうか。
今日はまださせていないから。
*
漿液がじくじく出ていて毛が抜けたところは、
かさぶたになってきているが、まだ漿液は出ている。
先っぽは、というと、紫色になっていて、獣医さんはじっと触って、冷たいですね、という。
このままミイラになっていくか(ミイラ。。)、自然に組織の死んだところだけ切れて落ちてしまうか、経過が思わしくなければ、切断した方がいい場合もあります…毛をシェイバーで少し刈り…でも皮膚を見てみるとピンクにしていますね、治るか壊疽になるか、どちらに転ぶかは現段階では微妙なところです…。
ということでまた1週間、二次感染防止のための抗生物質と消炎剤を処方された。
私としては、神経の通っていないものを持っていると今回みたいなことが起きる危険性もあるので、
どうにもならない状態なら、切ってしまうのもいたしかたないかな、という気はする。
しかし、そのためには全身麻酔をしないといけないし、
やはり今後は気をつけるので、今のままの姿を残したい、とも思う。
どうなることか。。
コチカは、
熱を測ってみても平熱だし、よく食べるしいたって元気なので、それだけが救いである。
無理やり車に入れられ、
尻尾やら触られるのが嫌いな足を触られて、頭に来てしまったのはかわいそうだったけれど。。
* * *
夜の散歩。夫と。
彼らが出て行ってから、私は買い物に出た。
十字路の方向を見ると、もこもこのダウンを着て丸くなった夫が、
左方向へ引っ張られていったと思ったらすぐに右へ走っていった。
なんともスッポコポンな光景で、思わずアハハハハと声が出た。
きっと私も近所の人々にそう思われているのに違いない^^;
* * * *
▲
1月29日(日)
昨日の夜、体を活性化させた方が血行もよくなっていいだろうと、
猫の首輪工房『マオミータ』で購入した猫のおもちゃキャット・ダンサーで遊んでやった。
長い針金の先に、キャット・ニップの匂いをしみこませた紙がついているだけのおもちゃなのだけど、
これが猫が好きそうな動きをし、興奮した猫が宙に舞う、というもの。
最初のうちはキャット・ニップに匂いに触発されて飛び上がっていたが、
興味がなくなったわけでもなさそうなのに、
急に座り込んで、なにか考えているようだった。
きっと尻尾が痛いのだろう。
ならば、と人間用に医療器具コウケントーを2分ほど当ててやった。
もっと早くからやってやればよかったのだけど。。
ここまで悪くなるとは思っていなかったから。
* * *
朝からふにゃふにゃとかわいらしいコチカ。
私が起きて下に行くと、すでにコチカは居間にいて、
物見台の上から振り向き、ャァ、と小さく言った。
どうやらウンチだったので、その時点でおしっこもさせた。
終わって私が始末をしていると、
居間のテーブルの前に座り、私を待っている。
朝から、コチカの歌を歌い、よしよしする。
まるで夜のくつろぎタイムみたいに。
* * *
夕方。
夫と散歩。
アスカの居候先から動かないコチカ。
尻尾の痛いコチカを不憫に思い、夫も長々と付き合ってやる。
寒くないので、これから少しずつ散歩の時間も延びるだろう。
何にしても、尻尾よ、早くよくなれ!
* * * *
▲
1月30日(月)
暖かい日。
もうこれで冬も終わりなのかしら、と思うような日。
しかし油断は禁物である。
そう思わせられていて、またがーんと寒くなり、風邪を引くのだ。
みなさん、自重しましょうね〜
*
朝。
排泄させ、薬を飲ませる。
ハンドパワーを当てる。
効くかな。
散歩。
そういえば夫は昨日、ジッパー付の小さなビニール袋をコチカの尻尾にかぶせ、
尻尾の太さにまでジッパーを閉め、うまい具合にカバーをしていた。
忘れてた。
夕方にはそうしよう。
……と思っていたのに、忘れた。。
でも思いのほか、尻尾は下にはつかないもの。
座ってしまう以外は、案外浮き上がっている。
濡れたところには座るのを避けるので、
乾いている地面なら、毛が生えていて防御してるから大丈夫なのだろうな。
その尻尾だけれど、今日になって少々温かいような気がしてきた。
かさぶたの部分は黒々として痛々しいし、
先っぽはまだ濃い紫をしているけれど、
返事をしたりするのに動かすとき、先端まで動いているような気がする。
治ってきているのでは……と思いたい。。
寝る前にコウケントーをかけよう。
* * * *
▲
1月31日(火)
昨日とは打って変わってじんわり寒い日。
ほらねやっぱり、という感じ。
お昼近くに買い物に行こうと用意をしていたら、
コチカがそわそわしだして、外行くの?行こ!と期待のこもった目を向ける。
帰ってきたらね、と言いつつ出たものの、雨がぱらぱらしてきたので、
本降りになる前に行っておこうと、コチカを迎えに戻った。
玄関のドアを開けてみると、コチカはドアのまん前にいた。
雨降りそうだから、行こ!と声をかけると、
挑発するような声で、rrrrrrrrrrrrrrrr!と言った。
やっぱり先に行くべきなんだよ!と言った?……なわけないか(笑)
*
また忘れた。
尻尾のカバー。
気になって触ってみると、むむむ、あったかい!…ような気がする。。
それにしても先端部分から5cmほどがカチカチの棒のようになっている。
まさかミイラになってるんじゃないよね。。
かさぶたになっているのとは反対側を見てみると、
また毛が抜けそうになっているが、
この間、抜けたと思ったのは、
ダメージを受けて弱くなっていた皮膚に生えていた毛を引っ張ったので、
結局、むりやり皮膚を剥いてしまったらしい。
ひょっとしたら皮下で再生が始まっているのかもしれなかったのだ。
また剥いてしまうといけないので、もう傷口を見るのもやめて、放っておこう。
次回土曜日に獣医さんに見てもらえば良いのだから。
* * *
1月最後の夕方。
雨。
外〜外行きたい〜、と遠慮がちに言うのは、
雨が降っているので、行きたい気持ち半分、濡れるの嫌だな、が半分と、
私がOKしないに決まっている、と半ば諦めているからだろう。
雨が降ってるからダメだよ、と体を撫ぜながら3回も言ったら、
これを書いている横で毛繕いを始め、寝てしまった。
そうそう。
この間、獣医さんは、コチカの腰椎が6つしかないことについて、
6つ骨(むつぼね?って言ったかな)と言って、6つしかないこともあります、
と言っていた。
へ〜
一番最初に診てくれた獣医さんは、7つないといけないのに、
という言い方をしていたのだけれどな。。
* * * *
▲