10月1日(木)
からりと晴れたよいお天気なのに、
もう以前のように、起きて〜起きて〜と言ってこないで、
人間と一緒に遅くまで寝ているコチカ。
独りで騒いでたって人間は起きてくれないもんね。。
* * *
正午をまわってからの散歩。
チャコちゃんちのガレージの前に、大量の草と泡が吐き出されていた。
まだ吐きたてのホヤホヤ(?)。いったい誰の?
こんなに一度にたくさん食べたら、そりゃ胃もびっくりするわ。
十字路の駐車場にいたところで夫が外出から帰ってきたので、タッチ交代。
割合すぐにコチカは帰ってきて、階段下に背を丸くして座ったコチカ。
カツオブシは?と聞いても、じっとしている。
そのうちに、何度かしゃくりあげ嘔吐した。
出てきたのは、大量の胃液と5cmくらいの葉っぱ。
コチカは不思議なことに、たくさん食べても、
吐くときには、この長さ4−5cm、幅5mmくらいの葉っぱを吐くだけ。
どういうわけでしょうか。どなたか教えてください。
* * * *
▲
10月2日(日)
思いがけず暑くて湿気が高い今日。
もうすっかり秋!と安心している身には応える。
これでまた調子を崩す人が続出することだろう。
油断は禁物ですよ、みなさん。。
* * *
昨日の夕方、散歩から帰ってきてからだったろうか。
コチカの右目が少々ふさがれたようになっている。
よく見てみたら、まぶたの上がほんのり赤く腫れている。
どしたのコチカ?
いっしょけんめ掻いてたから、蚊に咬まれたんじゃ?と夫。
こんなに毛があるのに蚊に咬まれる?
耳ならわかるけど。。
* * *
夜になると、遊ぼう遊ぼう、とけしかけくるコチカ。
天井への坂道を登り、鴨居の橋渡しから、
なんだコノヤロウ、遊ばねーのかい、といわんばかりの表情で人間にガンを飛ばす。
そうすると人間もみょーに愉快な気分になってきて、ちょいちょい、と手を出してみる。
それをやるか、
廊下で追いかけっこするか。
そんなに遊びたいなら、何かおもちゃを買ってきてやろうか。
遊んでもらっているところ:その1
* * * *
▲
10月3日(月)
今朝、コチカを散歩に誘ったら、
のろのろと物見やぐらから降りてきて、階段下に座った。
どしたの?と聞くと、にゃ〜、と力なく応える。
散歩行かないの?それともおしっこ?と言ってみると、
コチカは、ふら〜と立ち上がって、私の足元に来てすりすりした。
おしっこの申告である。
もしかして…
草を食べた後吐くのは、おしっこが溜まりすぎて胃を圧迫していたせいだろうか。
むむむ?
だとしたら、そんなことに気づかずにいた私は、ちょっと問題な飼い主である。
寝る前に排尿するので、朝8時過ぎにそんなに溜まっているともあまり思えないのだけどな。
今度から散歩の前にトイレをすることにしよう。
* * *
ほとんどコチカの言うとおり…草を食べ過ぎるときに牽制するくらい…にして、
コチカに干渉することなしにいると、ある程度散歩して、もうそろそろ、と声をかけても、
割合すんなりと家に向かうことがわかった。
……そんなにいつもダメを出してるかな???
* * *
人間が夕飯を食べているとき、コチカは私の横で寝そべっていた。
夫が帰りつくまで、私が台所でご飯の仕度をしているときには、
ハイハイハ〜イで、走り回っていたのだ。
鴨居渡しから、うにゃーん、と呼ぶので、私が顔を出すと、
目を真っ黒に見開いて、んにゃろう、みたいな表情する。
これ、
朝青龍が立会い前に塩をまきながらすごんで見せるときの表情とそっくりなのだが、
猫も本当にあんな気持ちなるのだろうか。
それともたまたま似ているだけなのかね、とご飯を食べながら言うと、
いやー、やっぱり闘志満々な気分になると、ああなるんじゃないの?と夫が言うので、
そうかなあ、とコチカを見ると、
向こう向きに寝そべっているコチカの耳が、ピーン、とこっちを向いている。
何言われているのかわかってる?
ちなみに、
眠くて、ぶーっとしているときのコチカは、朝潮に似ている。
なぜお相撲さんなのか、と思うけれど、そういえば朝青龍と朝潮って似てる…
と思うのは私だけかしらん。
* * * *
▲
10月4日(火)
100年ぶりにピアノを弾いた。
ピアノの部屋に入ってきたそうなコチカ。
部屋と廊下を隔てるガラス窓の下においてある本棚の上に上がって、
にゃ〜、などと声をかけてくる。
ドアを開けてやる。
部屋に入ってくるのかと思えばそうでもない。
文庫本用の天板、あるいは、同じくらいの奥行きのCDラックの上に乗って、
じっと人がピアノを弾くのを聴いている。
奇妙なことに、コチカが聴いていると思うと、緊張する。
コチカは心地良い音楽が好きだということが私に確実にインプットされているということか。
久しぶりにピアノに触って、ほとんど他人の手…みたいな感じなので、
音楽がよたよたしてしまいそうになるのもこらえて、少々必死で弾いている。
大音量にならないよう、なるべく止まらないよう。。
その昔、
私が住んでいたアパートの部屋の隣に、自宅の建て替えの間だけ住まいにきた家族がいて、
奥さんが臨月近いというので、胎教に悪影響があっては大変、
と毎日緊張してバッハみたいな穏やかなものを注意深く、
うーんと気を使いながら練習した数ヶ月を思い出す。
なるべくコチカの神経を逆なでしないよう、ひたすら気を使っている自分を自覚している。。
顔が見えるように、10cmほど窓を開けている。
ときどきコチカがこちらに顔を向けて、薄目で見ている。
あのおまんじゅう顔は、そう悪くない気分である証拠。
横に平べったくなっていて、微笑みを浮かべているようにさえ見える。
私もなんだか気分がいい。
ピアノを弾く腕の良し悪しも、コチカの機嫌次第だって?
動物を飼うのも嫌いだった私がここまで変わるとは。
ほんと、人生どうかわっていくかわからないものである。
* * * *
▲
10月5日(水)
雨降りである。
私が仕事場にいると、ドアをがりがり引っかいて、開けてー開けてー、を繰り返し、
開けてやると、人の顔も見ないでのっそりとあたりを見渡しながら入ってくる。
そしてソファーにいる私の隣に座り、毛繕いなぞをし、
終わったら私にぺったりくっついて、寝の体制に入る。
外にも行かないし、特筆すべきことはなにもない…と思いきや。。
夜寝る前。
廊下から、がしゃーん、とものが落ちる音。
見に行くと、コチカは廊下に置いてあるCDラックに上から下を見ている。
あー!!!
文庫本ラックの上に置いてある、小さなショーケースを落としたのである。
じーっとコチカを睨むと、不安そうに力なくにゃ〜、と言った。
そのショーケース、何が入っているかというと、私のだいじだいじ。。
ご存知でしょうか、なつかしの20世紀タイムスリップ・グリコWWW。
最近一年に一度くらい出されていた、グリコのおまけの、
シリーズ第2弾と第3弾(第1弾はミスった!再販して〜)である。
昔の電化製品…洗濯機…蓋とかローラーで脱水された布や洗濯板などにパーツが分かれている…私が3歳くらいまで実家にあった…や、
駄菓子屋のショーケース…おもちゃのピストル、銀色の丸い大きなふたのガラス瓶やレジ、
トヨタスポーツ800…煙草を手に持ったイカシタ兄ちゃんがついている…とか、
地底怪獣テレスドン出現!のシーン…ゆがんだ電信柱やガードレールはパーツが別、
などがプラスチック製のケースに展示(?)してあるのだ。
240円ほどでキャラメルが4つくらい入っていて、15種類のおまけがついているのを、全部そろえようと買い集めた。
でも途中で同じものがいくつかあることを夫に見つかってしまい…全部そろえるのは諦めた…痛恨!
パーツが小さいので、きちんと並べるのにも手間がかかる。
もちろん、じっくり見ながら置いていくので、楽しい作業ではるけれど。。
これ、現物を見るのも楽しいが、作った人の心意気を思うと感動してしまうほどに、細かい作りなのです。
それを落としたのだ、コチカは!!!
電気をつけても薄暗い中、とにかく小さなパーツを拾い集めて、
もう寝る前なので、闇雲にショーケースの中に入れた。
ち。
バラバラになってしまうとただのガラクタなのだけど、私にとっては宝物なのです。。
地震が来たらどうしよう、といつも不安に思っていたのだが、
地震が来る前に、別の被害に遭ってしまった。
何か得策を考えなければ、という気に再度させてくれたので、まあ許してあげよう。
* * * *
▲
10月6日(木)
夕方。
ご飯に口をつけ、ちょっと食べて、
しばらくしてからまたご飯を食べようとしたところで、
2回くらいしゃくりあげて、げぼっと吐いてしまった。
なぜ?
もしかしてカツオブシって、胃の中の水分を吸ってしまうのかなあ。
* * *
夕方の散歩。
家を守る(?)フェンスの中に、何かを見つけたらしい。
後足を大きく広げて体を低くし、必死に腕を突っ込む。
コチカが手を離しても、草の中ではごそごそと何かが蠢く音が。
ヤモリのような小さなものではないように思う。
では何?
半ば恐々、半ば興味津々で、何を引きずり出すのか待っていたが、
結局は取り逃がしたらしい。
*
そろそろ戻ろ、と玄関に来てからもまた油を売る。
ドアのすぐそばにコオロギの成虫になりきらないのがいた。
コチカに見つからなければいいが、と思っていたが、見つかった。
すわっ、と飛びつき、3回ほど逃げられたが、結局はとうとう捕まえ、食べてしまった。
やめさせたいけれど、コチカは獣なのだ、という分別を強く心に持って放っておいた。
偉い飼い主でしょ。
またいないかと思って、木の根っこの土の地面を真剣に探すコチカ。
もういないって、と言っても目をらん!と輝かせ、
すっかりその気になってしまっているので、木に結わえておいた。
ご飯の仕度をしないといけないし。
いい獲物が見つかるといいね。
遊んでもらっているところ:その2
* * * *
▲
10月7日(金)
朝。
散歩から帰って、カツオブシとキャット・フードを食べてしばらくしてから、嘔吐。
しょっちゅう吐くので少々心配なのだけど、今日は毛玉のせいだった。
食べたものはほとんど消化されていた。
* * *
夕方帰宅すると、
居間の物見台にかかったカーテンがわずかに開いていて、
私が通りから体を斜めにして覗くと、どうしてわかったのか、コチカは顔を出した。
そしてまず、うーんと手を伸ばして伸びをしてから、おかえり〜のポーズ。
なんだかいつもと順序が違うな。
ま、いっか。
でも、玄関にも出てこない。
台所まで行っても、コチカは私のそばへ来てすりすりもしない。
そして階段下に私に背を向けた体制で座り、柱の上の方を見ている。
変なの。。
PCを開け、メイルのチェックなぞを始めると、ようやくコチカはやーやー言い出した。
ご飯〜。
外〜。
* * * *
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10月8日(土)
>"吐く"ということについて<
遅く起きた人間に合わせて遅く起きたコチカ。
オシッコの申告をするので、させた。
そして雨が上がって道が乾くのを待って散歩し、
帰ってきてカツオブシとキャット・フードを少し食べた。
その後、何回かしゃくりあげてから、吐いた。
ウェブでいろいろ調べてみる。
なかなか詳しく書かれているページがあった。
《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》の中の
逆流性食道炎のネコを飼っている人達の体験とメッセージ
その中に、嘔吐と吐出しとは違う、と書かれている。
→ 猫が吐いている場合,あるいは吐こうとする動作をしているようにみえる場合,それをよく観察してください.実際に口から食べたもの,あるいは胃の内容が吐 き出された場合でも,本当の「嘔吐」である場合と,「吐出」の場合があります.嘔吐の場合は,実際に吐き出す前におなかの筋肉や横隔膜が収縮して,強力な 力で胃の内容が吐き出されます.そしてゲーゲーする状態や,よだれを伴います.それに対して吐出というのは,何の力もなくすっと食べたばかりのものが戻さ れます.猫はけろっとしていることが多く,全身的に病気にみえたり脱水が起こったりすることはまずありません.吐出というのは実際には胃の中まで食事は達 していなくて,食道から戻ってくるものなのです.ただし食道の中にしばらくとどまっていて吐くこともあるため,必ず食後直ちにというわけではありません. 吐出で吐いた後にゲーゲーすることはあります.また「嚥下困難」という状態では食べたものが中に入って行けない異常なので,食べた後にすぐ戻されます.こ れでも別に力で戻されるわけではなく,すんなり出てくるのが特徴です.(日本臨床獣医学フォーラムからの抜粋:消化器系の問題/嘔吐)
ふむ。
コチカは、しゃくりあげてから吐くことも、食べたばかりのものを一発でぽこっと吐き出す場合がある。
でもどちらの場合も、その後もすぐに何かを食べようともするし、ケロリとして外を見に行ったりする。
心配ないように思うけれど。。
* * * *
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10月9日(日)
最近、
夏の続きで、あまりお水を飲まないような気がしていた。
でも、
暑い盛りの頃よりは、おしっこの量も増えたので、
私の知らない間に、きちんと飲んでいたのだろう、と思うのだが、
やはり、
お水の量が足りないのではないのだろうか、という気がする。
そこへカツオブシみたいな乾き物を食べたら、一瞬、胃液が足りなくなって、
吐くのも当然、と思ったりする。
あるいは、草との相性の問題もあるのかな、とも思ったりするけど。。
今日は、
お水を飲んでいるのを、何度か目撃した。
そして、
カツオブシ〜、とねだるのを、ちょこっとしか上げなかった。
そのせいかどうか、
ぜ〜んぜん関係ないのか知らないが、
吐かなかった。
当分は、今日は吐くかな吐かないかな、と心配する日が続くのだろうけれど、
これもコチカが発信する心の叫びなのかも知れない。
そう思ってようくコチカに耳を澄まし、コチカ孝行しようと思う。
* * * *
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10月10日(月)
体育の日なのに、東京は雨。
スポーツの秋、というのに、計ったみたいに何でしょうねえ。
そういえば昨日、樹林公園でミュミュの親らしい猫を見た。
1kmのトラックを歩き走り始めて3周目くらいで、しゃがんだ男の子と一緒にいるのを目撃。
4周目にも5周目にも、まだ同じ格好でいるので、
コースを出て、草地にいる彼らに近づいていって、
この猫オス?メス?と声をかけてみた。
男の子は、さあ、という顔をしている。
猫に手を伸ばしてみると、目を細めて頭を平らにして顎を差し出した。
平気で撫ぜさせるし、気持ちよさそうにしている。
胸には、少し白い模様がある。
でも、基本的には、黒いトラ猫である。
ノミがいっぱいいたミュミュがこの公園で生まれたのなら、
この猫がミュミュの親でも全然おかしくないのだ。
私はミュミュのことを話し、この猫とそっくりだということを言ったら、ふーん、という表情をした。
男の子が何にも言わないので、猫好き?と聞いたら、こっくりをし、
猫いるの?と聞いたら、首を横に振った。
私がトラック3周する間、見かけたわけだから、彼らは30分以上も一緒にいる。
両者はよほど波長があうのだな、と思い、
この猫、ボクと一緒にいて気持ちよさそうだね〜、と言ってから立ち上がり、その場を離れた。
男の子は相変わらず何にも言わなかったけれど、振り返ってみたら、
猫に何か言っているようだった。
* * *
コチカは、朝も夕も散歩はなしだけど、
別にブーたれる様子もなし。
雨だもんね。。
そして、吐くこともなし。
わーい!
* * * *
▲
10月11日(火)
涼しくなってから始まった、夜のハッスル。
昨日は、金色のモール(中に針金の入った細いリボンなやつ)を見つけて、
ひとりで追いかけて躍り上がって、盛り上がっていた。
おもちゃを買ってあげようと思いながらも、
売り場で見ていると本当に遊ぶのかな、と思えてきて、
結局買わないでいるけれど、金色のモールでいいのだ。
安上がりで助かること。。
あ、それから、明日までの命なのだが、
空のダンボールを玄関に置いてあるのが、これもひとつの楽しみらしい。
昨日の夜には、ダダダッと走っていって、箱の中に飛び込んでいた。
今朝は、出かける夫を送りに玄関に出ていったら、中にポツンと座ってみていた。
いったいどんな気分がするのか、私も試してみたいところ。
明日は、リサイクル用品回収日なので出そうと思っていたけれど、
置いておいてあげようかな。
でも邪魔だし。。
* * *
小ぬか雨がようやく上がった朝。
道が乾きかけたので、散歩に出た。
草はもう枯れているので、残念そうに匂いを嗅ぎながら、断念。
そのお陰かどうか、吐かなかった。
夜の散歩。
6時をまわるともう暗い。
壁のヤモリを捕まえたくてしかたないコチカ。
今日も何匹か目撃したが、取り逃がした。
フェンスに何度も上っていっての奮闘だったけど、これまた残念。
向こうだって必死だからね。
筋トレできただけよかったかも、というのは人間サイドの話?
* * * *
▲
10月12日(水)
よーやく晴れた東京の朝。
もう永久にこんな日はやってこないのではないか、
と思ってたくらい、曇りの日が続いたので、は〜やれやれ〜〜〜〜という気持ち。
近所の人々とも、晴れましたねー、が今朝の挨拶。
チャコちゃんちの角あたりで丸っこいおばあさんと会った。
十字路を東に折れた通りを一緒にお散歩。
桃の木のあるお宅の方と親しかったのだそうで、
トウモロコシを湯がいたのが好きでね、持ってきてあげると喜んだのよぉ、
などと、昔話をつらつら話すのをお聞きした。
芋をふかす、というところに話が行き着いて、
そういえばまたそろそろ十三夜さんだから、サツマイモを蒸かさなくっちゃ、
と言っていた。
調べてみると、十一夜がサツマイモの日のようだが(今夜は十日月)、
十三夜さん、という言い方が好きになった。
十五夜さんにはススキとお団子を添えて、と日齢によって供えるものが違うらしい。
丸っこいおばあさんの話は、昔の時間にタイムスリップできるみたいで、なんだか嬉しい。
コチカも丸っこいおばあさんの話し声が好きなので、いつまでも同じ場所に一緒にいる。
寝転がったままのコチカを、さあそろそろ、と抱っこして、
おばあさんに合わせてのんびり歩いていても、コチカはじっと抱かれている。
きっと丸っこいおばあさんと一緒についてくる昔の時間が、コチカも好きなのだろう。
* * *
夕方の散歩。
鱗雲のような雲はあるのだけど、半月が白く明るく、
空気がさわやかで、いつまででも外にいたい気持ち。
コチカは、私がぼーっとしているのをいいことに、
壁のヤモリを念入りに点検すると、あっち行ってこっち行って、
と最近には珍しく、夕方なのに十字路の駐車場まで行った。
そろそろ帰ろう、というと、文句なしに帰ってきて、
カツオブシをもらうのももどかしくご飯をぱくつく。
葉っぱを食べなって以来、コチカは本格的に(?)吐かなくなった。
心の底から、ほっっっっっ
* * *
夜。
居間の端っこで、コチカが壁を向いてなにやら困っている様子。
何してるの?と見てみると、
最近お気に入りの金色のモール…さんざん遊ばれて丸められている…を咥えたら、
前歯の隙間に挟まって取れなくなってしまったのだ。
体を畳に伸ばして、コチカの顎の下から見ることになった私は、
猫の上あごに、きっちり金のモールがはまっているのを目撃してしまった。
なんとも間抜けな眺め(苦)。
っくな。。
スッポコポンなコチカは、今日も元気です〜^o^/
* * * *
▲
10月13日(木)
気持ちのよい朝。
昨日よりも肌寒いけれど。
十字路の駐車場のアパートのベランダに、アスカ。
いつもは端っこの人目につかないところにいるのだが、
今日は陽がまともに当たる場所で、堂々と寝そべっている。
毛の色が少々抜け落ちて…これって白髪になりつつあるってこと?…体が小さくなったような。
年取ったねえ。と思わずため息が出た。
そんなこと気にしないコチカは意気盛んに向かっていく。
フェンスの間を、勢いをつけてみたら入れるか、とばかりに、
体を細くしてひょいっと上ろうとするのだけれど、私がリードを引っ張っている。
アスカの大儀そうな様子と、試しても無理だと諦めたのか、
割合あっさりとアスカを後にした。
* * *
ミュミュの里親さんが近況を報告してくれた。
外出するようになったミュミュを、
先住猫スターが保護者になってくれ、きっちりガードしてくれてるのだそうだ。
写真を見ると、すっかりスターに甘えて安心しきっている様子。
もううちの猫ではないけれど、嬉しい。。
→ミュミュその後 その2
* * *
昨日の夜、居間の天井付近にゴッキーが出た。
夫が殺虫剤をスプレイすると、棚の後ろに落ちた。
ごそごそともがく音が聞こえる。
コチカは耳を澄ましているが、目に見えていないので、知らん顔を装っている。。
しばらくたってから、夫が、あーっ!と声を上げた。
ゴッキーが棚の後ろから出てきて、手足をばたばたさせている。
恐らくコチカはこの瞬間を待っていたのだろうな。
でも、なんとコチカは、何にもしないで見ている。
背を丸めて、手をそろえて。
これ幸い、と夫はコチカをどかして、ゴッキーを拾って捨てた。
やれやれ。
殺虫剤は、恒温動物には害はない、と聞いているが、それでも心配だし嫌なものである。
なんたってゴッキーwith殺虫剤だもの。
* * * *
▲
* * * *
▲
10月15日(土)
人間が起きてもまだ起きてこないと思ったら、
時間の問題で雨の降りそうな空模様。
人間は出かけるので、無理やり抱っこして降りてきて、おしっこさせる。
* * *
人間二人がどこに出かけたか、というと、ミュミュに会いに行ったのだ。
まだ小さかったミュミュが安心していられるためのケージを引き取りに伺った。
そのときの模様は、ミュミュのページで。
あ、そうそう。
ミュミュはミニ・ミーと命名されていた。
* * *
帰宅すると、コチカは出迎えに来て、私の足元をくんくんして、
あれ?という顔をした。
ミュミュに会ってきたんだよ、元気だったよ、と言ってみた。
わかったかな、というか、匂いでわかったろうな。
ミニ・ミーのお宅から引き取ってきた、ベッドの天井用に使っていたものとかを、
一生懸命匂いを嗅いでいる。
懐かしい?
ミニ・ミーとスターにおみやげとして買っていった、
スチールのボール型の枠の中に入ったネズミのおもちゃを、コチカにも買ってやった。
ウサギの毛製のネズミが、ボール型のカゴみたいなものに入れられているので、
これなら噛み噛みしてネズミが食べられてしまうことはない。
ピンク・緑・紺に染められた鳥の羽がつけられているが、そんなもん、大丈夫だろう。
ご飯をちょっと食べてから、遊び始めたコチカは、
鳥の羽をまず食べてしまった。
その直後に、嘔吐。あるいは吐き戻し。
普段食べつけないものを食べると吐いてしまうのだ、コチカは。
ヤモリは吐かないけど。
* * *
珍しいことに、コチカは洗面台の上に上って、棚をくんくんし、
何かを洗面台に落としたりしている。
見に行くと、人間の歯間ブラシを熱心に調べて、手で触ってみたりしているのだ。
こんなことをするのは初めて。
いったいどんな格別な匂いがあるのだろう、と手に取って匂いを嗅いでみるが、
ぜ〜んぜんわからない。当然か。。
* * * *
▲
10月16日(日)
昨日に引き続き低気圧。
こういう天気だと全然気乗りしないコチカ。
愛想のないことないこと。
生きてる理由ないけど生きてます、みたいな、ぶーっとするでもなし、さりとてもちろん幸せそうでもなし。。
今の感情そのまんまで飾ることなく気を使うことなくいるのがコチカ流。
…って猫だからそんなもんか。
いやここでは人間もまた。。
雨降りのために朝の散歩はなし。
夜遅く帰宅した人間二人のお陰で、コチカの食事も夜遅くまでお預け。
でも今日は新しいカツオブシの袋を開けたのである。
ガッつくコチカ。
よかったね〜
雨が上がっていたので散歩には行った。
夜にしては長々と。
よかったね〜
チャコちゃんちの角を曲がった通りの塀の上に、最近見かける新顔ネコがいたのだそうで、
見つけたコチカはいきなり、ウォ〜〜〜〜〜、とやり始めた。
時間が遅いし、恥ずかしくなった夫は、とっとと引き上げてきた、と言っていた。
よかった。引っかかれなくて。→2005年7月
* * * *
▲
10月17日(月) 昨夜12時半ごろ、お風呂から上がって、寝る準備をしているとき、 階段下の棚の上の網戸が開いていた。 あ〜コチカ出てった。。 この窓は庭に面していて、気持ちのよい風が吹いてくるので、 一年を通して網戸にしてある。 網戸はガムテープで貼り付けてあるのだが、 そのガムテープがコチカの執念で開けられるほどに老朽化していたのだ。 うかつだった。。 朝になったら、ちゃんと帰ってきた。 ドロボウをいっぱいくっつけて。 家に入ると、一目散に台所を目指して、 お皿の前で待ち、カツオブシをかけてやるとぱくついた。 散策が終わってからはどうしていたのだろう。 通りに面したフェンスの内側にいた、ということは、出窓の下あたりで雨宿りをしていたのかな。 雨降りで、他の猫たちと会わなくてよかった。 なんにしても、冒険できてよかったね。。 |
詳しい話:人間の心理・行動→WWW |
* * * *
▲
10月18日(火)
夕方になってもなんだかまだ寝ぼけたような顔つきをしているけれど、
昨日コチカは、一日ずぅっと寝ていた。
よっぽど疲れたのだろう。
私が仕事場にいるときに、ちょこっと覗きにきた以外は、
階段下の棚で外を見ることもなく、居間で寝ていた。
夜も、人間が寝室に行くので声をかけたけれど、
居間の座布団に丸まったまま。
夜中にようやく来たけれど、寒くなったからかな。
起きているところをあまり見ない割には、お皿のご飯は減っていて、
朝にはきっちりなくなっていた。
そして私が起きて降りてくるのをお皿の前でじっと待っていた。
ご飯を食べると、それから先もずっと寝ていたらしい。
夕方になってうろうろしだし、ようやく雨が上がったので、
道は濡れていたけれど、散歩に出た。
あ〜、と呼ぶのは塀の上にいるアスカ。
駆け寄って塀に駆け上ったけれど、一度目は失敗。
二度目は私が支えてやった。
コチカの顔が近づくとアスカは、すっと顎を引いたけれどコチカを見ている。
なんだかアスカのまわりに流れる時間は遅い…と感じた。。
コチカは、二言三言訴えるようにアスカに言ったが、
力尽きて塀から手を離し、私に体をゆだねた。
地面に下ろしてやると、コチカはもう興味ありません、という態度でその場を離れた。
家に帰ってくると、またコチカは階段下の網戸を開けようとしている。
もう開かないから。
* * * *
▲
10月19日(水)
ようやく雨が上がった朝。ほっ
道が乾きかけてはいるけれど、いつ降るかわからないので、
朝一で散歩に出た。
*
オフだったというのに、日頃の睡眠不足がたたってダウン。
コチカ湯たんぽをおなかに乗っけて朝から昼寝。
目覚めるごとに気分はすっきりしているものの、
何かしているとたちまち頭痛がしてくる。
夕方もさっさと散歩して…とその割には十字路方面もちゃんと行ったけど…おしまい。
* * * *
▲
10月20日(木)
晴れ〜
どこのうちでもベランダには洗濯物が盛大に干されている。
コチカの散歩もの〜んびり。
もう食べられる草もなくなってきたし、こっちもぼーっとしていられる。
草を食べなくなってから、コチカは本当に吐かなくなった。
やっぱり草が原因だったのね。
十字路のアパート1階のベランダをくんくんするので、
中を覗いてみると、アスカが隅っこに雑巾のようになって寝ていた。
* * *
>ヤの字を仕留めた 10月2回目(1回目)<
夕方の散歩。
道路にふらふらと黒い影、これは秋になって弱ったゴキブリ。
コチカはくんくんと匂いを嗅ぐものの、興味を示さなかった。
その直後、フェンスに鼻先を戻すや、ざざっ、とフェンス向こうの木に飛びつき、
続いて地面に手を突っ込んで、獲物を引きずり出した模様。
今日もまた眼鏡をかけてきていなかったが、
ばりばりと噛み砕く音を聞けばわかる。
うう、と胸が絞られると同時に、よかったね、と素直に思う。
ヤの字を仕留めた日は、なんとなく充実した気がするから不思議。
それにしてもゴキブリよりもヤモリの方に価値(?)を置いているところは、
さすがはうちの猫、コチカではある???
* * *
そういえば今日、辮髪猫に会った。
うちからはかなり遠くのお惣菜屋さん(?肉屋さんか)のショーウインドウの前に寝そべっていたのだ。
額に雉トラの小さな頭巾を被って、後は尻尾に行き着くまで真っ白、
そして長い尻尾だけ雉トラの猫である。
うちの方まで出張してきて、2階の寝室から脱走したコチカを、
お風呂上の庇まで追い詰めたヤツ…だと思う。
通りにしゃがんで、おいで、と言ってみたら、どっこいしょと立ってやってきて、
私のまん前に立ち、どこかを見ている。
結構大きなオス猫である。
私の目の前には、背中から尻尾にかけてが横向きに立っている。
これって珍しい体制だと思う。
たいていまず顔が人間に向いていて、頭とか顎とかを撫ぜられるのに。
辮髪猫は、通りを見て気が済むと元の店先に戻り、またどさっ、と腰を下ろした。
うちから500m以上はあると思うのだが、
猫もそんなに行動範囲が広いのであれば、やっぱりコチカを外へは出せない、と思った。
* * * *
▲
* * * *
▲
10月22日(土)
雨模様の今日。
遅い朝、雨が上がっていたので、夫と散歩に。
でも出てまもなく雨が降ってくると、コチカはたったったったと家に向かったのだそうな。
あの脱走した日に夜通し雨に濡れていたので、雨が大っ嫌いになったのかも。
* * *
最近よく食べるようになったコチカ。
夏の間は200cc弱のキャット・フードを、全部食べずに残していたのでかなりやせていたが、
規定量を全部食べるようになってからは、たちまち落とした体重も取り返した。
今やコチカはもこもこしてきて、まるで白い日本ザルである。
縫いぐるみみたいでかわいらしくて暖かそうで、いいのだが。。
ところが、
このところ夜中にもご飯をねだるようになった。
今日も5時ごろ起こされた。
ウンチの申告と同時であるところが面白いが、
ウンチが済むとご飯の前に座ってじっと人の顔を見上げる。
昨日はこれまでよりもちょっと多めにやったのだ。
それをきれいに食べてしまって、また、というのは食べすぎなんじゃ?
朝、おしっこをさせようと抱っこすると、ずしりと重い。
おなかをつかもうとすると、いつもより多いウンチの予備軍が。。
ゴロゴロのウンチ越しに膀胱がつかみにくいのなんの。
なんとかウンチの群れ(?)を上に押しやって膀胱をつかんだものの、
コチカの体を支えている左手首は痛いし、このまま太っていったら、ちょっとなに。。
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10月23日(日)
ホットカーペットを出した。
11月まで頑張るつもりだったのに、あえなく負け。
* * *
朝、いろいろな都合があって、
コチカの散歩を夫と私とで途中で交代する、ということで、
最初に私がリードを持ってコチカを誘った。
するとコチカは、あれ、私なの?という顔をして夫を振り返った。
7月に夫に噛み付いてしまって以来、
夫との散歩を敬遠していたコチカだが、
ようやく後ろめたい気持ちも乗り越え、
夫との信頼関係も戻ったようだ。
よかったー
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10月24日(月)
本日も晴天なり。
昨日に比べてちょっと雲はあるけど。
朝の散歩。
チェリーんちの奥さんが、あのちょっと、とそばに来た。
秋のするどい陽の光に、手をかざしながら言うには、
この通りの突き当たりの小さな公園…というには小さすぎるな…緑地に、
小さめの三毛猫がいて、チェリーたちが散歩に出るのに通りかかると、
嬉しそうに寄ってくるので、カニカマを上げていたのだが、
今日はうずくまって動かないので抱き上げて見てみたら、
おなかに噛まれたようなかなりひどい傷があったので、巡回にくる獣医さんにお願いした。
もしもだめそうならかわいそうだから安楽死させて上げてください、と言っておいたが、
今の時間になっても連絡が来ないということは、手術してるのかもしれない、
つきましては、もしも里親を探すことになったら、
インターネットでも探したいので協力してほしい、
ということだった。
もちろんYesなのだけど、
そんな三毛猫は見たことなかったけれど、猫のわき腹を噛むような動物、いるのか。
げ、もしかして…数日前にコチカが夜中に出ていった!!!と思ったけれど、
コチカの口にも体のどこにも血なんかついていなかったから、たぶん違うよね、ほっ
いろんなことが起きる界隈だこと。
また近所の一員が増えるのだったら楽しみ…では…ある。。
* * * *
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10月25日(火)
気持ちのよい日差しが正しい秋!な今日。
残念なことに朝一番から手紙書きに追われて、コチカの散歩が押せ押せに。
ちょっと歩いたらもう出かける時間でタイム・アーップ。
ごめんね。。
帰宅したらコチカは物見台の上で丸くなっていた。
もうコチカが玄関に出てこないのにも慣れた。
ちょうど気分よく眠っている頃だし、起きてきても何かもらえるわけでもないしね。
* * *
夕方の散歩。
ヤの字には寒そうな外気。
たぶんいないだろうと思いつつ外に出る。
案の定いなくてコチカには気の毒なので、ちょっと長めにそこらを歩く。
ブロック塀の下の飾り窓の穴(?)に手を突っ込んでみる。
ヤモリはいない。
そうなると、ヤモリがいるような気分を盛り立てたくなるのか、
すわっ、と穴にすばやく手を突っ込んでみて、さっと抜き、そのままの勢いでいきなりダッシュしたり。
結構奇妙なことすんのよね。。
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そういえば昨日の朝、
黄色い菊のような花に蜂が止まっているのを見つけたコチカは、ジャンプ一発、蜂を両手で捕まえようとした。
両手の肉球に軽く挟まれただけだったのか、全然無事だった蜂は、驚いていきなり私の方へ飛んできた。
ミツバチよりはちょっと大きめの蜂である。
蜂もびっくりしたろうけれど私も驚いた。
いたずらをした張本人とヒモで結ばれているのだから、私も犯人の続きだと思うに決まっている。
蜂は白いものがよく見えない、というからコチカは全然大丈夫だろうけれど、私は危ないはず。
思わず背骨が折れそうなくらいにのけぞった。
そのまま蜂はどこかへ飛んでいって事なきを得たけれど、あー魂消た。。
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10月26日(水)
うすら寒くて寂しい朝。
何の面白みもなく散歩。
一日寝て曜日なコチカ。
夕方近くから雨。
散歩は明日までお預け。
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10月27日(木)
昨日に引き続き雨。
散歩は夕方までお預け。
夕方の散歩。
ヤの字はもういない。
そのかわり乾ききってない地面の端にプラナリアがあっちとこっちとそっちに伸びている。
くんくん匂いを嗅いでどうするかと思ったけれど、素通り。
* * *
ホットカーペットにしたので、快適な惰眠が貪れる(←私も^^;)
とはいえ、人間がいないときには電気を入れないので、ただのカーペット。
コチカは自分の座布団…人間のお尻で圧し古されたとはいえまだまだきれいなムートンの座布団…があるのに、
私のフリースのひざ掛けが好きで、なるべくそれを敷いて寝ようとする。
私が自分の場所に座ると当たり前のように、ボクも、とそばへ来るコチカに、
はいどーぞ、ムートンの座布団を勧めると、頭が点っ、となるらしく、
座布団の真横でぴたっと動作が止まり、しばし考え込むようにその場に丸くなる。
気の毒なので、ひざ掛けを左側(コチカの側)に多めにたらして、
その上をぽんぽんと叩き、ここおいで、というと、のっそり立ち上がってやってくる。
用事をしに立っていくのに、
うっかりそこらに置いておけば、戻ったときには確実にコチカが乗っている。
外出するのに、畳んで隅に置いておいたって、
コチカは勝手に所定の位置まで引っ張り出して、乗っているし。
今使っているのは、 なんかの景品でもらったやつで、
ワインカラーなので、コチカの白い毛が目立って、
ゴロゴロをかけるときに全部取りきれて、気分いいのだ。
もう一枚あるのだけど、それはクリーム色だし。。
コチカ用のフリースの敷物を誂えたらいいようなものだけど、
布として買うと、結構高いのよね(←ケチ)。
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10月28日(金)
夕方の散歩。
チャコちゃんちの角を曲がった通りのあるお宅の塀の上に、
新顔ネコ…いつまで新顔?…がいた。
その存在を鼻で感じたコチカは、しきりに鼻をひくつかせて、
匂いの根源を探そうとしている。
でも、塀の上は、近くにいても猫にとっては高過ぎて思いもよらない場所らしく、
結局下を通り過ぎ、あれえいない、と諦めてしまった。
私はその間に、新顔猫のふかふかの体をすーっと触った。
そのあと、うちの向かいのお宅の玄関に、猫がいた。
身を低くして近寄っていくコチカ。
幸いにして門がある。
猫は向こうにいる。
どんな猫なのか。
新顔ネコに似ているようだけど、結局わからなかった。
奥へ逃げ込んだのでコチカが塀を回って行った。
塀の向こうにあるらしい物置の上から二つの目が私の顔をうかがっている。
私が凝視したら逃げていったが、塀の上にいる、ということは、
さっきの新顔ネコだろうか。
でもあの猫なら私を見ても逃げないはずだけど。
さてさて。
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10月29日(土)
夜中に一度起こしにきたけれど、起きたくない私は、
もうちょっと眠りたいから、夫も寝てるから、チャチャも寝よう、
とかなんとか言って、背中をぽんぽんしてやったら、
コチカはしぶしぶ枕元に丸くなった。
就寝時には布団の中、私の脇に入ってくるけれど、
夜中には暑く感じるのだろうか、枕元に丸くなる。
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朝の散歩with夫。
アスカとタロウがいたのだが、じっと見るだけ行動を起こさず。
もうそろそろ諦めの境地なのかなあ、という夫。
そうじゃないときもあるし。。
* * *
夫と車で出かけ帰ってくると、
コチカはだいたいその時刻を予測しているのだろうか、
たいてい物見台にいて、車を見るや、目をぱっちり開けて立ち上がる。
そして、頭をガラスにこすりつけたい、でも欠伸も出る、というので、
両方いっぺんにしたり、一瞬のうちに急がしそうな動きをとったりする。
とってもかわいくて、きゃ〜コチカ〜、と嬉しくなる。
居間に入ってみると、
物見台のコチカがいた側のレースのカーテンが、丸まって物見台に上がっている。
かなり目に珍しい光景である。
なんでそうなったのか???
カーテンを手繰りながら下に下ろすと、ウンチが一個。
ははーん、なるほど。
本能的に砂を掻く動作をするのに、カーテンが爪に引っかかっていて、
期せずしてそうなったのだろう。
それにしてもカーテン全部を、よくもまあこんな器用に手繰り上げたもの。。
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10月30日(日)
>人間ににじり寄ってきて、眠りに落ちるとき<
私の横で寝そべっているコチカを、
なんとなく見つめたりすると、ちょうどコチカも目覚めることがある。
するとコチカは何か言いたいような目つきで、顔を見上げ、
体をくねらせてだんだんに私の方ににじり寄ってくる。
私は自然に手を出してコチカの体を撫ぜる。
しばらくコチカは頭を平べったくして、頭や顎を撫ぜられているが、
そのうち両手で私の手を抱いて、かぷっ、と噛み付く。
しばらくそのままでいるので私も動かない。
だんだん口の力が弱くなってくるので、
そろそろと手を引こうとすると、また抱き直して噛み付く。
そうしているうちに、私がコチカの頬や頭を撫ぜてたりして、
偶然でも、私の手が頭の天辺を覆うと、
コチカはことさらに頭を私の手の平に押し付け、
とても安心した表情をして目を閉じる。
私は動かないでいる。
そのうちに、
コチカがいつもやるちょっとした伸び…両手で自分の顔をぎゅっと押さえる仕草…をすると、
次にはコチカは眠りの底に落ちていくので、もう手を離しても大丈夫なのである。
こうした時間は私にとっても心安らぐひとときなのです。
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10月31日(月)
風もなく、
薄い日差しが射しているのでさして寒くもなく、静かな日。
朝から手紙書きに追われた私の横で、
ずっと寝ていたコチカをお昼近くになって誘うと、
頭を上げてこちらを見たまま、行く?うーんそうねえ。。という顔をした。
ぱーっとしないお天気だとときどきこんなふうに乗り気ではないのだ。
でもだからと言って行かないわけにもいかないお散歩。
私がごそごそ掃除なぞしていると、コチカもやってきて人の顔を見る。
どうやらその気になってきたようだ、
というので、お散歩。
風もなく、なんとか顔を出している太陽のお陰で、
アスファルトが温まっているらしく、コチカは座ったまま動かない。
ぼー……。。
としたまま。
私つい、ぼー……
そろそろと歩き出すと、大きなバイクが来た。
コチカが飛び出さないようにリードを短く持ってバイクを見ていたら、
コチカはコチカで避難しようとしたのだろう、
そばにあったお宅の塀に駆け上ってしまい、
そのすぐ裏側から張り出した木の枝を、見上げた。
あわててリードを引き締めて抱っこして下ろしたけれど、ちょっと危なかったかも。
* * *
遅い午後。
帰宅する途中に、ニャオンがいた。
電柱に体をこすりつけ、にゃおーん、と哀しそうな声で鳴いている。
きっとチェリーたちが散歩に行ったのだろう。
一緒に行けばいいじゃない、と体を撫ぜようとしたけれど、
エイズを発症していて口内炎のひどいニャオンは、
毛繕いがうまくできず、毛があちこちで固まっていて、ひどく汚れて見えるので、
比較的きれいな頭をゆったりと撫ぜてやった。
ノミとか移ると困るし。。
*
>コチカとの一体感<
夕の散歩。
ヤの字はざっと見るだけで諦めたらしい。
いつものお散歩コースをすたすた歩く。
もうおいしそうな葉っぱもないし。
でもときどき立ち止まって何かに気を取られるコチカ。
そのまましばらくじー。。
ある程度時間が立つと、ふいに私の顔を見上げる。
目が合うと、コチカはやや後ろへ下がりながら、体をきゅうっとアーチ型にする。
それから2回ばかり私の足元にすりすりする。
そしてまた歩き出す。
何度かそれを繰り返しながら歩く。
二人で歩いているという感じ。
不思議な一体感。。
* * * *
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