2002年7月
7月1日(月)
コチカも私もお互いにむっつり。
コチカはあちこちの窓辺を移動しながら惰眠をむさぼっている。
* * *
居間の南の窓のスチール棚の上で寝そべっていたと思ったら、
急にgrrrrrrrrと言い出し、ごそごそそわそわしている。
見ると、置いてある布が折られていた。
やっちゃったんだな、と思って近づくと、
逃げ場所を確保しようと、目が宙を泳いでいる。
そうは問屋が卸さない、御用だ御用だ!
「これ何これ何〜いいのこんなことして〜」むぎゅう〜
* * *
どこかでオス猫の雄たけびが聞こえる。
コチカも触発されたのだろうか、
60%くらい控えたような声を出しながら、坂を下りてくる。
意識しているのだろうか。
* * * *
▲
7月2日(火)
はす向かいの猫、シルヴィーが元気がない。
やせたみたいで、毛もぱさぱさいる。
奥さんと顔をあわせたので聞いてみると、
そうなの、体調悪いの、と言っていた。
それだけならいいけど。
* * *
退屈チッチ、遊んで〜と怒っている。
そんなに閑じゃないってば。
2階に新しくできたコチカ用ベランダに行けば?
と言ったってわからないので、2階に行って呼んだ。
コチカー。
何?と胡散臭そうな顔をしてこちらを見上げているが、
私が部屋に入って姿が見えなくなると、てってってってっ、と上がってきた。
ほら、ここ、とわざわざ乗せてやると、
ほんとだきもちいい・・とペタリと横座りに腰をおろした。
やれやれ。
* * * *
▲
7月3日(水)
けだるそうなコチカ。
あそんで〜とのろのろ近づいてくる。
なはこさんに教えられた、アルミ箔のボールを作って遊んでみるけど、
あまり興味を示さない。
金色が好きなせいだろうか。
金色のアルミ箔なんてないし。
でも、ぽーんと投げて、カーテンの隙間に入り込んだりすると、
燃えるらしい。
何度も取りに行かせて、ノルマを果たす。
* * * *
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7月4日(木)
朝5時。んぁぁっ。
ウンチらしいので、させようと下に下りて行く途中に、
何度も、足にまとわりつこうとする。
ちょいっと手を出すのだ。
階段を下りている最中にそんなことするのは初めて。
ウンチは小さいのがひとつ。
ついでに私もトイレへ。
コチカはドアの向こうで鳴いている。
最近にしては、珍しい。
トイレから出ると、声を上げながら、首を擦り付けてくる。
どしたの?朝から。
ふとシルヴィーのことが頭に浮かんだ。
人間だって知り合いに何かあると、夢に見たり、
普段は全然気にかけてもいないのに、ふと思い出して不安になったりするものだ。
コチカは、窓からしかシルヴィーの姿を見てないが、
シルヴィーがどんな様子か、わかるのかも知れない、と思った。
思っただけだけど。
* * * *
▲
7月5日(金)
悲しい話を聞いた。
筋向いの奥さん(チェリー(犬)のおばさん)に、黄色いトラ猫は?と聞くと、
交通事故で死んだ、ということだった。
嘔吐して道に倒れているところを、
どこかの奥さんがチェリーの奥さんに知らせ、
獣医さんを呼んで連れていってもらったが、
内臓出血で2日後くらいに死んだのだそうだ。
<黄色いトラ(チャゲ)の思い出>
* 4/9へ
* 3/16/17へ
* 3/25へ:夜にチャゲと会った話)
コチカに気があって、ときどき呼びに来ていたノラである。
でも、最後に私とコチカが見たのは、うちの駐車場の塀に来たときだった。
コチカを呼んであげたのだけど、
車(車の屋根のスキーのキャリアごとすっぽりシートを被せてあるので、猫にとっては足場が悪いらしくめったに上らない)
はあるし、人間(私のこと)がいるので、どうしようかと考えているようだったが、そのうちに諦めて、後ろを向いて塀から隣の家の庭に下りていった。
私は邪魔をしてるような気がしてならなくて、なんとかしないと、と少々あせりを覚えたのだった。
それからまもなく姿を見なくなったのだ。
* * *
思うように行かないことが続くなと思っていると、予期せぬ不運に出会うことってある。
精神的に不安定になっていると、怪我をしたり何かを壊したりする。
もっとも、運気は良かったり悪かったりするわけで、いろいろな時期はあるわけだけれど。
猫にもそういうことってあるのだろうか。
コチカに会いたいのに、私に邪魔されて満たされない思いをしていたのではないだろうか、と思うと悲しくなってくる。
* * *
昨日おとといと暑かったからだろう、尻尾に10匹以上のダニがいた。
睾丸の毛が薄くなっていているようなので、
よくみてみたら、毛穴が黒ずみ、あるいは、黒いものがたまっているようだ。
ときどき睾丸にダニがいることがあるが、これは全部ダニの糞だったりするのだろうか。
尻尾同様、睾丸も感じないからだろうか。
とりあえずのダニ退治に、お風呂に入れようということになった。
* * *
久々のお風呂。
家でお風呂に入ることは、コチカの記憶の中では薄れかけていることだろう。
コチカの嫌いな入浴なので、入らなければならない旨をなんとか知らせたいが、
無理な話である。
バケツにお湯をはり、ダニよけのシャンプーを垂らして、
コチカを無理やり入れる。
ダニよ、死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね、と悪魔の呪いをかける。
コチカは、突然のこの災難をどのように切り抜けるか、
必死で編み出そうとするようだった。
今や時間だけが救いの神である。
何分かの後、無事、開放された。
お疲れさま、コチカ!
ある程度タオルで水気を切ったら、ドライヤーをかけてやった。
後は自分でやる。
風の当たる窓辺に行って、毛をなめる。
人間が寝てからは、人間のふとんの上で続きをしている。
ほとんど乾いているので、気にならない、というより、
夜中になってから思いついての入浴だったので、
人間も力尽きてしまって、バタンキューだった。
* * * *
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7月6日(土)
真っ白しろしろのコチカ。
リンスの効果でふわんふわん。よく飛んでいかないものだ、というくらい。
尻尾の先っちょに小さなダニが1匹。
でも今のところそれだけ。
睾丸はやはり毛が抜けて薄くなっている。
でも、皮膚はきれいになっていた。
やはりときどき入浴させた方がいいのだろうか。
コチカが嫌いなので、気の毒に思ってしまうが、よし、心を鬼にしよう。案外得意の巻なのだ、ふっふっふー
* * *
人間が出かけて帰ってきても、
コチカは玄関に来もせず居間でだれ〜と寝ていて、私が顔を覗かせると、にゃ〜と力なく鳴いた。
暑いのだろう。
と言って、毛皮脱がせるわけにもいかないし。。
* * * *
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7月7日(日)
寄居へお水汲みへ。コチカも。
山道を2kmほど歩くときには、一緒に連れていった。
キャリーのふた部分から、顔を出しているコチカ。
前方から人が来ると、気配を感じただけで首をすっこめ、中でじっと隠れている。
前世はカメだった?
その他の寄り道は、曇りでさほど暑くないのでコチカは車でお留守番。
さぞかし退屈だったことだろう。
家に帰りつく頃には、にゃーにゃー鳴きだした。
* * *
昨日までは排尿の際に、ちょっと脇についたオシッコが毛に滲み込んでいたが、
今日はどうだろう。少々皮脂が出てきただろうか。
早いところノミ忌避剤をつけないと、ダニが体を歩いている。
夜になったら早速つけた。
今回は、「アース・サンスポット」 フェノトリン、ピリプロキシフェン(IGR)配合と書かれている。
尻尾の先と睾丸にもちょこっとずつつける。
キャリーに入れられて山道をお散歩
* * * *
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7月8日(月)
体のどこにもダニがいない。
尻尾にも睾丸にも。
* * *
珍しく起こしにこなかったので、人間は平和に寝られた。
探しにいくと、2階の南側の部屋の畳の上、
朝日がちょうと当たらなくなったあたりでベロリと伸びている。
暑かったもんね、今朝は。
* * *
1日中、1階の居間の押入れを開けた敷居の上でのびていた。
コチカのいるあたりに手をやると、
なるほど押入れの中からひんやりした風が吹いてくる。
陽が沈んでからは、西側の縁側で匂い模様の見物。
庭の香りも濃くなってきたことだろう。
* * *
5時ごろ一度ごはんを食べたのに、
8時ごろまた悲痛な声を上げている。
1回に食べる量が少ないのだ。
何時間も器に残っていたのは、酸化するのがいやなので、次の食事のときに捨ててしまう。
しかし毎回そうするのももったいないので、
1回に食べ切る量しかあげないことにしているのだ。
すると、足りないことがあるらしい。
今日からHill's Science Diet Mentenance成猫用というのに変えた。
完全に大人の仲間入りである。
* * * *
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7月9日(火)
今日も起こされず。
人間が起きる頃には、寝室の戸口の空気の行き交うところに寝ていた。
* * *
夫が出勤してしまうと、いつもは切ってしまうエアコンも、しばらくつけていた。
涼しくなって元気が出てきたのか、遊ぼう!とけしかける。
久々のレスリング。
ちょっとしたら飽きたので、コチカ用に買った1mほどの赤いケーブルで、
遊ぶことにした。
ケーブルの中央を手に持ち、両端をぶらぶらさせると、興奮し、飛び跳ねて、走り回る。
噛ませたり、いろいろヴァリエイションをこなして、今日のノルマはおしまい。
* * *
また睾丸の皮膚が汚れてきている。
なぜだろう。
毛もより薄くなってきてるような。
三和土なんかに寝てるから、ばい菌つくのよ、コチカ。
* * * *
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7月10日(水)
薄くなった睾丸部分にマキロンをたらしてみた。
* * * *
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7月11日(木)
友人2人が来訪。
おみやげのマタタビの木切れで試す。
たちまちトロンと怪しげな雰囲気になり、首をねじったと思ったら、
ゴロンと横になった。
たまらない〜といった感じで木切れを両手にはさんで、鼻先に持っていく。
不器用なコチカの手から転がった木切れを元に戻してやろうとすると、
あん、だめん!と、手を伸ばして取ろうとし、勢い余って私の手に触る。
なんと、人の皮膚に触っても爪を出したまま!
シラフ(?)なら相手を傷つけないように気をつけて、爪は絶対引っ込めるのに。
完全にイッちゃってるらしい。
こうなるとは知らなかった。
* * *
昨日睾丸に垂らしたマキロンの効き目が現れた。
毛穴にこびりついていた、茶色い何かが、べらべらとはがれ、
もはや新しい毛が生えてきて、元に戻りつつある。
この生命力の強さよ!
* * * *
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7月13日(金)
暑さにも慣れてきたのか、
食欲が戻ってきた。
朝、5-6時に食べるので、日中の食事も時間が変わりつつある。
ずらした時間に食べても、いつもの時間が近づくと、
にゃーと言いにくるからすごい。
1回に食べる量はさほど多くないのに、
コチカの体重はもはや4kg!
2月に時点で3kgだったから、5ヶ月で1kg増えたことになる。
* * * *
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7月13日(土)
ドライヴ。8時間半の旅。
汐留めのオートバックスに寄った際、暑いので、キャリーに入れて店内につれていくと、
2人の若い店員さんが、きゃ〜かわいい!!!
ふたを開けると、わっ大きいんですね〜
しばらくなぜたり触ったり。
コチカはされるままになっている。
おっとなし〜い…猫かぶってんですかね〜名前なんていうんですかあ?
一人の店員さんは、猫を飼っていて、5,6kgあるのだそうだ。
じゃ、うちより大きいですね、というと、あれぇそうですね、と意外そう。
コチカは若い分、大きく見えるのかも知れない。
あと、白いせいもあるかも。
それにしても、店員さん、仕事いいんですか?
* * *
睾丸はきれいになってきた。
オシッコが少しずつついていたのが、かぶれていたのかも。
* * * *
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7月14日(日)
所用があって、東村山のヨーカ堂に行った。
靴屋さんの店員のおばさんが、コチカを見て、きゃ〜かわいい〜!!!
キャリーのふたを開けて見せると、いろいろ話し出した。
ヒマラヤンを2匹飼ってたのだけど、1匹は高齢で死んでしまった。
残った方も15歳の猫で、尿路結石になり、ペニスを取ったとか。
もう1匹飼おうと、ペット・ショップに行ったら、つい黒のラブラドールを買ってしまった(なにそれ?)。
そのラブラドールは、人に優しいばかりでなく、猫にも優しいらしく、
飼い主が帰宅すると、大概は玄関に出てくるのだが、
出てこないときには、犬のおなかに猫が乗っかって寝ているのだそうで、
そんなときには、犬は、目だけでお帰り〜と言うのですって。
面白いもの。
それにしても、コチカはやはり大きいようだ。
西洋種が入ってるんじゃない?太っているというよりは、背丈が高いみたい、とおばさん。
動物を飼うのが初めてだったので、というと、
オスは、 尿路結石になるので(高齢になると必ずなる、と言う)、変なものを食べさせないよう、気をつけること。
猫は2年目までが面白いが、それ以降は、まったく寝てばかりいるようになるので、つまらなくなる(???)。
爪は1ヶ月に1回切る。切ってもカーテンなどには上れる、とのこと。
煮干は、塩分も多いし、おなかに虫がわくので、食べさせない(え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!)。
などなど、積極的にいろいろ教えてくれた。
話を聞きながら靴をいくつか試していたが、いつの間にかまわりを靴だらけにしたものの、
全然決まらないでいる。
どうしましょうと言ってみても、我ながらとってつけたみたいだし、その店員さんも、靴より猫、という感じ。
最後には、おばさん(店員さん)を無視して、強引に決め、求めた。
おばさんは名残惜しそうに、どこそこのお店には面白い猫グッズが売っていて…と言ってたけれど、
半ば無理やり、さようなら〜と出てきてしまった。
他のお客さんもなんか遠回しに見てたし、店長さんだって迷惑そうなあいまいな顔してたし。
でもあんな動物好きな人に飼われていたら、動物も幸せだろうな、と思う。
* * * *
▲
7月15日(月)
午前5時から、ご飯〜、ウンチ〜と起こされる。
なんとかならないか、これ。
朝起こしにきても、8時くらいまで我慢させ、
12時間置きに2回の食事にしようと思う。
もう大人なので、2回でいいし、朝、起こされるのはかなわないから。
しばらくの間は、5時に起きたら、起きておかないといけないが、
3日も続けたら習慣になって、8時に起こしにくるようになるだろう。
なったらいいな〜
* * * *
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7月16日(火)
4時5時と起こされたけれども、なだめすかしてご飯をあげなかった。
ウンチをさせただけ。
ウンチだけで2階へ上がっていく私に先回りして、足元に立ち、行かせまいとする。
ちょっとかわいそうなのだけど、心は鬼。
人間の正規の起床の時間には、寝室の戸口のところでくたっと寝ていた。
* * * *
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7月17日(水)
私が悲しい気持ちになって泣いていたところへ、
コチカがご飯ちょうだい〜と言いにきた。
ぁ、ぁ〜と言いながら歩いてきたのが、私の目が濡れているのを見て
ぎょっとして足を止め、ぁ、だけ言ってよそへ行った。
でもまたすぐ戻ってきて、私の顔を避けるようにして、
背中を私の足にぺったりくっつけて、毛づくろいを始めた。
なんとなく見ていたら、全部終わった頃には私の汗でコチカの背中が湿っていた。
暑いので、涼しい場所をうろうろ探して歩いているコチカなのに、
私を慰めに来たのだろうか。
ご飯にしようか、と言ったら、初めて聞いたみたいに、
満面の笑みで私の顔を見、首筋をなすりつけて、わーいわーいご飯だ〜、と甘えた。
* * * *
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7月18日(木)
私がなんとなく調子悪そうにしているせいか、
どこに行っても必ず後をついてくる。
そしていちいちにゃーと鳴いて注意を引こうとするようだ。
気のせいなのだろうか。
普段は、コチカがそこらで寝ているときには、
私が掃除をしに行こうとトイレに行こうと、そこにいるままなのに、
昨日今日は、わざわざついてくるのだ。
掃除機をかけていると恐いので、離れているが、
それでもいつもならいなくなってしまうのに、割合近くで後ろ向きに座っていたりする。
* * *
しばらく鳴いていたのに、今日はよく声を上げる日だから、と思い放っておいたら、
ウンチがころがっている。
私が、あー!と言ったら、コチカはそこに座ったまま、強い調子でにゃーにゃーと2度鳴いた。
さっき言ったのにぃ!と言っているように思い、
抱き上げて、トイレにウンチを捨てに行った。
もちろんお仕置きをしない。
コチカはそのことをわかっているようだ。
私が反省していることも、知っているのだろうか。
その直後、再びトイレ〜、と、鳴いて知らせた。
とにかく便意を催したら、知らせること。
私が気づかないでいるときがあるとしても、
コチカは必ず守っているようだ。
* * *
皮膚炎を起こしていたらしい睾丸は、きれいになった。
マキロンをつけていたが、それだと自分でなめなくなってたらしかったので、
排尿の後は、お水で濡らしたティッシュで拭くようにしていたら、
今日は、毛づくろいのときに、自分でなめていた。やれやれ。
* * * *
▲
暑い〜〜
掃除を終わるのを、寝て待っているところ
7月19日(金)
人間が就寝してから、2階の寝室もコチカには暑いらしく、
1階に行ったり2階の窓へ行ったりしているのが、聞こえていた。
涼しい日は、適当な時間になったら寝室にきて、戸口のところで寝ているのだが。
* * *
朝の4時5時にウンチ〜
階下へ行き、ウンチをさせたら、ご飯〜
まだまだまだまだ。コチカは、「まだ」という言葉を理解している。
首をなぜながら、あるいは、顔を横に振りながら、まだ、を連発すると、
うんざりした顔をしながらも、諦めてまわれ右して、どこかへいく。
それにしても今日はしつこい。
朝起こされないように、
1日の食事時間を11時にしたので、どうしたってあげんないんだから!
と、ほとんど意地になってる私。
* * *
下に下りてくると、居間が涼しく感じて、畳に座ったまましばらくPCを見ていたら、コテンと寝転がって9時までそのまま。
コチカも一緒になって寝ていた。
ご飯は諦めたのか、それとも私と一緒にいるので、安心して寝ていたのか。
その後私は起きたが、コチカは起きない。
こちらの思惑通り、11時ごろになって、排泄させ、ご飯をあげた。
今日の夜も、11時にあげて、そしたら、朝まで静かでいるかな…いてね、コチカ。
* * *
去年9月2日に拾ったときに、獣医さんに生後50日くらいでしょう、といわれたので、
それから逆算してコチカの誕生日を7月17日にしようと言っていたのに、誕生祝するの、忘れてた!!!
コチカは生まれてから1年たちました。
おめでとう、コチカ!かんぱ〜い!(ってコチカは下戸ですが)
* * * *
▲
7月20日(土)
昨日に引き続き、コチカに起こされた私は1階の居間にゴロン。
鼻先を何かでなぜられたと思い、目覚めると、腕と脇の間にコチカが寝ていた。
それでもちっとも暑くない。1階って偉大。
この状態だと、コチカは私を起こさない。
本当はこうやって一緒に寝ていたいのだろうか。
* * *
運動不足だし、手の爪が猫にしては長くなってきているので、
和光市の樹林公園につれて行った。
いつもの桜の木の枝に乗せてやると、にゃ〜(何でここに?)と弱々しく鳴いた。
それ行け〜と促すと、しぶしぶ上って行って、しばらくごそごそやっていたが、
なんと、3mくらい上から地面にボタッッッッ!と落ちた。
足から着地せずに、横っ腹からボタッッッッ!と。
ちょっとあなたは猫でしょ!!!
びぃっっくりして駆け寄った。が、当の本人は、どうということもない顔をしている。
ニャンとも言わない。
すぐに抱き上げずに、歩かせてみたけど、なんともないらしい。
ほっとして枝に乗せると、またしぶしぶ上っていった。
いったいどういうわけだろう。
大きくなって、体が重くなり、体重が支え切れなくなったのか。
爪が伸びすぎていて、引っ掛けても、体重の方が重くて耐えられなかったのか。
このところずっと暑くて伸びたまま動かず、運動不足な日常だったので、カンが鈍っていたのか。
ちょっと真剣に考えなければならない。
その後、コチカは枝の上に一旦落ち着いたら降りてこなくて、
7時に門が閉まります^とアナウンスがあって、人間はあせっているのに、
悠然と枝の交差路に座って、遠くを見ている。
待ってみたり、猫撫で声で呼んでみたりしているうち、途中まで降りてきたが、
またそこで動かなくなってしまった。
結局は夫が上っていって、引っつかみ、けんか越しでおろした。ったく!
* * *
帰りに、公園の端っこで、以前に会った優雅な見栄えの猫に会った。
以前はかなり大きい猫に見えたのに、コチカが挨拶しに近くに寄ってみると、
コチカの方が大きく見えた。
そのうち、黄色いトラ猫も来た。2匹から少しばかり距離をとって見ている。
前に会った優雅な猫は、少々身を引き、う〜の体制に入った。
うわお〜〜〜〜と声が聞こえる。
3匹のうち、誰が言ってるのかと思ったら、なんと、コチカだった。
うわお〜〜〜〜うにゃうにゃうにゃうにゃ
変わった噛みごとをする。普通の猫ってこんなことするだろうか。
どういう理由があってそんなことするのか。
コチカはちゃんと必然性を感じているのだろうか。
家のまわりの猫たちを見ていて、こうするのが猫の流儀だと思ってやってるのか。
さっぱりわからないが、放っておいたら、けんかが始まりそうな雰囲気的ではあった。
手出しをすべきかどうか、考えていたら、
背後を誰かが通ったらしく、トラと優雅な猫がさーっと離れた。
それを潮に、コチカを抱いて車に戻ったのだが、
ふーん。コチカもやるんだ…と感心してしまった。
* * *
夜10時過ぎ。
玄関のベルが。
鳴らし方の法則から、大家さんだったので、ドアをあけると、
お風呂に入って、髪の毛を巻き巻きにしたネグリジェをした姿で、
ニャン子が出てるよ!
あ、ありがとうございます!と2階に行ってみると、
なんと、2階の寝室の西側の窓の網戸が開いていて、
コチカは夜のお散歩へと出て行ってしまっていた。
遅い食事中だったので、見ているわけにも行かず、
ひさしへ出て行って、すぐに捕獲。
まったくもう、油断も隙もないね、と言いつつ、ご飯の続き。
食べ終わるまで、コチカのお誕生祝いを忘れている。
明日こそは!
* * * *
▲
7月21日(日)
朝5時過ぎに起こされてから、
コチカにウンチさせた後、トイレに行ったとき、コチカはついてきて、
トイレから出てきたら、玄関の三和土に寝ていた。
それから私は居間に戻り、ゴロッ。
7時ごろ、コチカは2階に行き、夫を起こしたのだそうだ。
夫は、私はいないし、何の用だろう、と思いながら、また寝てしまったという。
10時に気がついたら、コチカは私の脇で寝ていた。
* * *
木陰で本でも読もうということで、再び樹林公園へ。
コチカをなじみの桜の木の上へ追いやる。
人間は、ベンチを出してコーヒーなぞを入れ、本を読んだり、ぼーっとしたり。
枝のいつもの場所で居住まいを正して、じっと座り遠くを見るコチカ。
帰る時間。
いつものようにコチカは降りてこない。
が、今日は必殺カツオブシを持ってきていた。
タッパーから取り出し、ひらひらして見せながら(圧削りの上等のやつです)、
ほらほら、コチカー、とやる。
天邪鬼のコチカである。
人がなにか言っているので、じゃ、行ってみようかな、と思ってから行動に移すまで、
しばらく時間がかかる。
もとより持久戦を覚悟なので、20分ほど待つと、途中まで降りてきた。
その、降りてきた途中という場所から下が、少々急で、コチカは恐いらしいのだ。
昨日は、一度枝から落っこちているので、注意深くなってもいる。
1歩足を踏み出そうとするのだが、う、とつまってしまい、結局そこで30分ほど。
とうとう、門が閉まります〜のアナウンスがあったので、
夫が実力行使に出た。
コチカのいる途中まで行き、カツオブシを見せびらかす。
コチカが誘惑に負けてパクついたところを引っつかんで、おろした。
あーあ。毎回こうかいな。
* * *
猫の爪なんか切りたくないけれど、
家猫、という運命を背負った猫は、従来の猫とは違うのだ、と、決断し、爪を1mm弱切った。
同時に、階段下の柱に、爪が伸びていても研ぐように、40×40cmほどの薄いコルクを、
柱に巻きつけてある絨毯の上に貼ってみた。
が、コチカの気に入らず、棚に上るのにも触りたくないらしく、棚に上るときには鳴いてせがむ。
猫はコルクを嫌うのだろうか。
* * * *
▲
7月22日(月)
1階の居間で寝ることに味を占めた私は、誰も起こしにこないのに、
3時半ごろ、降りていき、畳に寝ていた。
コチカは何度か起こしに来たが、ウンチを1回と、あとは撫ぜたらどこかへ行った。
結局朝まで階段の上りはなに寝ていたようだ。
* * *
昨日爪を切ったお陰で、居間の柱の絨毯で思い切り爪とぎをしていた。やれやれ。
このままうまくし続けてくれるといいのだが。
* * * *
▲
7月23日(火)
敵をとるかのように爪を研いでいる。
さぞかしストレスがたまっていたことだろう。
* * *
朝からぐーたら寝ている。
朝11時に、ご飯は? と言っても、嬉しそうにしない。
結局起きてこなくて、5時過ぎまで食べなかった。
* * *
驚いたことにトイレの砂を掻き、座ってみている。
見るとやめてしまうので、見ていないが、どんな顔をして座っていたのだろう。
しばらくすると、また掻いていた。
今度はトイレに入り、しかし、座りはしなかった。
どうしたのだろう。
暑さから、膀胱炎になってたりしなければいいけれど。
* * * *
▲
7月24日(水)
夫が帰ってきたとき、私は2階にいたのだが、
間もなく、ぜいぜいいいながら、狭い家の中を不自由そうに走る音が聞こえ出した。
何事かと思ったら、コチカに運動をさせようと、追いかけっこをしていたのだ。
というより、追い回している、ともいえないのだが、
それでも、最初は、コチカがしかけてきたのだ、といっている。
まあ、なんでもいいや。とにかくコチカには運動が必要なのだ。
* * * *
▲
7月25日(木)
朝から出かけていたせいか、
あるいは、出かけていってお客さんと一緒に帰ってきたせいか、
コチカはぶーっとしてて、私が居間に行っても動きもせず、
目の端っこで気配を汲んでるだけ。
そういえば、お留守番のご褒美のカツオブシもねだろうとしなかった。
ありゃりゃ。
男性の来客に抱っこしてもらった。
私が抱っこして部屋に入っていくと、手を伸ばしてコチカを抱き取ろうとした彼に、
コチカはちょっと身を引いた。
ゆっくりお願いします、といいながら、コチカを慣れさせると、触られるのは平気だった。
では、と手を伸ばして抱き上げると、コチカは、た、助けて、という目を私に向けた。
あれれ、と心外そうなお客さん。でもすぐにコチカは慣れて、おとなしく抱かれていた。
大人になったものである。
* * *
夜。
ビニール袋で遊ぶ。
ちょっと小さめなので、いつもと勝手が違い、ちょっとは新鮮だったような。
この足、かわいいでしょ^^\
* * * *
▲
7月26日(金)
このところの激しい爪とぎで、何回か古い爪が剥がれ落ちていた。
新しい爪は、やや短く、ピンクががった透明で尖がっている。
* * *
ゴムひもにウサギの毛のボンボンがついたおもちゃで夫が遊んでやっている。
私がやってもすぐ飽きてしまうが、夫だと、乗ってくるから不思議。
* * * *
▲
7月27日(土)
食事の時間が流動的になり勝ちなこの頃。
エアコンをつけていて、涼しいとコチカは活発になり、
おなかが空きやすく、まだ1日2回の食事時間に慣れてないこともあって、
いつもの時間に催促をしだす。
それでも、私がガンとしてあげなくて、言っても無駄、と踏んだときには、
台所のコチカの器の方向を向いて座る。
なんとも哀れ。
視線の向こうにコチカのお皿
* * * *
▲
7月28日(日)
どうも睾丸の皮膚の黒いのがとれない。
マキロンをつけると、一晩のうちに毛が新しく生えてくるのだが。
昨日、ダニを2匹発見。
そろそろお風呂に入れて、薬を付け直すべきか。
* * *
出かけるのにコチカも連れていこうと、玄関でコチカ!と大声で叫ぶと、
玄関からは見えない靴箱の前にいて、私が叫んだのと同じ勢いでニャア!と答えた。
車は揺れるし、あまり気乗りがしないようだが、とにかく連れていった。
助手席で抱っこされるひざの上から、体を伸ばして窓から外を眺めるのに、
内ビニールシートにものすごい爪の跡が残るので、
夫はとうとう厚手のフエルトでカバーをした。
新聞紙で型紙を作り、フェルトを裁断して両面テープで貼り付ける。
プロの仕事かと思うようなできばえにびっくり!
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7月29日(月)
暑いせいか、朝からずっと起きない。
夕方ごろようやくふらふらと起きてきて、ご飯〜
夜中に起こしにくるときに、よく顔を見てみたら、夫の方をじっと見ながら鳴いている。
遊びたいのだ。
寝てばかりいるので、それでいいのかと思っていたら、やはり体力を持て余してもいるらしい。
まだ若いもんね。2歳くらいまではよく遊ぶはずなのだ。
ということで、夜、夫が帰ってくると、20分ほど遊ぶことにした。
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7月30日(火)
トイレに行くと、ついて来てすぐ脇の玄関の三和土に寝そべって待つ。
洗面所にいると、隣の風呂場に寝そべる。
居間にいると、もちろん、居間にいる。
なんとなく憂鬱で調子の悪い私のそばに、つかず離れずしているコチカ。
心が和むのですよね。
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7月31日(水)
暑いのだ。
皮剥いであげちゃうわけにいかないし。
朝もご飯を食べない。
食べないどころか、起きずに寝ている。
普通、排尿排便させたら、おなかがすくのだが、
義務的に砂を掻いたあと、また元いたところに戻って寝てしまう。
夕方涼しくなると、ようやくご飯〜と言いだす。
さすがに、一心不乱に食べてるけれど、
でも1回に食べる量はいつもと同じ。
6時ごろから11時までの間に2度くらい食べる。
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お風呂に入っているときに、にゃ〜と言い出した。
さっきご飯を食べていたので、ウンチかと思えばそうでもない。
ご飯?と聞いてみると、う、とつまった顔をして、
私の全身を見まわす。
本当なら、そうだよ、ご飯もっと〜と体を擦り付けるのに、
濡れているので、できないのだ。
とうとう私が出るまで、お風呂の前に正座をして待っていた。
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